証券取引所の大納会
5月第2日曜日は「母の日」。今回は「母の日」の意味や由来を解説します。
また、「母の日」をきっかけに広報PR活動を行う効果やポイント、実際に企業の広報活動に活かしている事例もご紹介。広報やマーケティングネタを探している方、特に家族間でのプレゼントに関する商品・サービスを展開している方は、ぜひ参考にしてみてください。
「母の日」の意味・由来とは?
毎年5月の第2日曜日は「母の日」です。日本やアメリカなど、世界各国で同日を「母の日」とし、母親に感謝を伝えたりプレゼントを贈ったりといった活動が行われています。
日本では誰もが知る記念日のひとつですが、その発祥はアメリカ。1907年5月、アメリカのフィラデルフィアで行われたアンナ・ジャービス氏の母親の追悼式において、献花の際、母親が好きなカーネーションを参列者に配った出来事がきっかけといわれています。
娘が母親を想って起こした行動が徐々に広まり、毎年「母の日」には、母性愛を示すシンボルとしてカーネーションを贈ることが定番となりました。
アンナ・ジャービス氏のエピソード以外にもいくつかの言い伝えはありますが、毎年第2日曜日が記念日であることや、贈り物にカーネーションを選ぶことなどは、「母の日」ならではの活動ともいえます。
「母の日」をきっかけに広報PR活動する効果
「母の日」は、メディアがトレンドとして取り上げやすいテーマです。プレスリリースを始め、「母の日」に関する自社の取り組みを発信することで、普段は接点が少ないメディアの目にも届く可能性が高まります。
特にSNSの場合、時節やトレンドにあった内容は、企業アカウントの投稿も受け入れられやすいもの。「母の日」をネタにした投稿は、ステークホルダーとのコミュニケーションを取りやすく、自社に親しみをもってもらえるきっかけになります。
自社プロダクトやキャンペーン、自社の取り組みなどを合わせて紹介することで、より自社のことを知ってもらえるチャンスが生まれるでしょう。
「母の日」を元に発信をする流れ
「母の日」をきっかけとした広報PR活動は、以下の流れで行うことが一般的です。
STEP1.「母の日」の由来や、意識調査などから情報収集を行い、今年の傾向を掴む
STEP2.コミュニケーションを取りたいターゲットやゴールを決める
STEP3.自社サービスやプロダクトと「母の日」をかけ合わせ、発信内容を検討する
STEP4.発信するコンテンツを作成する
STEP5.媒体を選び情報発信する
特に、メディア関係者に届けたい場合はプレスリリースの配信がおすすめです。生活者とカジュアルにコミュニケーションを取りたい場合はSNSを活用するのもよいですね。
トレンドキーワードを元に、広報PR活動に落とし込む詳細は以下の記事からご確認ください。
「母の日」を広報PRに活かした事例
「母の日」を具体的にどのように広報PRに活かすのか悩む方も多いでしょう。
次に、これから「母の日」に関するイベントやキャンペーンなどを検討する際の参考になる事例と、GOODポイントを紹介します。
事例1.「母の日」のギフトボックスを特別ラッピングで販売
株式会社グルメ杵屋は、2024年5月12日の「母の日」に向けて、期間限定商品のプレスリリースを配信しました。5月7日から12日までの期間中、「母の日」仕様のラッピングを施したギフトボックスを発売。
記念日にちなんだ商品であることと、スイーツのイメージ画像がわかる写真に設定したアイキャッチがGOODです。プレスリリース後半では「担当者の想い」「生ソルベについて」といった見出しを設け、自社ならではのこだわりを訴求することで安心感・信頼性のアピールにもつながっています。
参考:母の日に【GELATERIA solege】で伝えられなかった想いをGIFT BOXに込めて
事例2.2way仕様の「母の日」ギフトをオンラインで販売
婦人服・コスメなどの小売業やシェアスペース運営を手掛ける株式会社ワンピースは、体験型花屋「Gyutto(ギュット)」のオンラインサイトで販売中の商品についてプレスリリースを配信しました。ブーケとバッグを組み合わせた「母の日」のギフトです。
ブーケが入ったバッグをそのまま飾るだけでなく、バッグ単体で活用できる2way仕様を強みとしています。汎用性の高い商品特徴だけでなく、実際の利用シーンをイメージしやすい写真を掲載したプレスリリースがGOODです。
参考:”母の日”に『ブーケ×バッグ』の贈り物。かばんにお花と想いをぎゅっとつめこんで。お母さん、いつもありがとう。
事例3.「母の日」のメディアサイトで調査アンケートを実施
ECメディアサイトの企画・運営を手掛けるGroov株式会社は、「母の日」に特化した情報メディアサイト「母の日.me」にて調査アンケートを実施しました。2024年3月2日から9日にかけて、10~70代の男女1,093人を対象に「ソーシャルギフト(eギフト)を贈ったことはありますか?」というテーマでアンケートを取った結果です。
レポートでは「まだ贈ったことがない」と答えた人の割合が多く、ソーシャルギフト自体を知らない人が多い点にも着目しています。記念日に特化したメディアと「母の日」を組み合わせた広報PR施策はもちろん、視覚的にわかりやすいグラフ画像を用いたプレスリリースもGOODな事例です。
参考:ソーシャルギフト(eギフト)の認知度・利用者は緩やかに微増の傾向に。「ソーシャルギフト(eギフト)を贈ったことはありますか?」の調査アンケートで、認知度や利用者動向の調査を実施。
事例4.無料クーポン付きムック本がもらえる「母の日」キャンペーン
オーディオブックサービス「audiobook.jp」を運営する株式会社オトバンクは、2024年5月12日の「母の日」にちなんでプレゼントキャンペーンを開催しました。5月2日から12日までの期間中に応募すると、先着100人にサービス利用60日間無料クーポンが付いたムック本をプレゼントする企画です。
記念日のキャンペーンであるほか、「目が疲れやすい方にもおすすめ」と魅力的なキーワードを盛り込んだタイトルがGOODポイント。既存ユーザーが家族に勧めるきっかけになったり、使ったことがない人に利用を促したりといった効果が期待できる好事例です。
参考:母の日プレゼントキャンペーンを開催! 目が疲れやすい方にもおすすめの「聴く読書」を贈ろう
事例5.「母の日」にちなんでカーネーションの湯を提供
日帰り温泉施設「箱根小涌園」を運営する藤田観光株式会社は、2024年5月11日と12日に「カーネーションの湯」を展開。5月12日の「母の日」に合わせて、老舗花屋「小田原フラワー」協力のもと実現したイベントです。
「母の日」ならではのカーネーションを温泉で楽しめるだけでなく、2日間限定の希少性に触れたプレスリリースがGOOD。土日の開催となるため、地元住民はもちろん観光客へもアピールしやすい広報PR施策です。
参考:箱根小涌園「元湯 森の湯」× 老舗花屋「小田原フラワー」母の日の贈り物は温泉!日頃の感謝を伝えよう「カーネーションの湯」
「母の日」をきっかけに広報PRの取り組みをしてみよう
毎年5月第2日曜日の「母の日」は、母親への感謝やプレゼントを想起させるきっかけになる日です。雑貨や食品など商材カテゴリを問わず、家族向けの製品を企画・販売する企業の方にとっては特に、「母の日」を切り口として自社商品・サービスの魅力を伝える良い機会になるでしょう。
お伝えした事例を参考に、ぜひ自社商品・サービスと「母の日」をかけ合わせた広報PR施策を考えてみてください。
「母の日」をプレスリリースに活用する際は、「トレンド徹底活用術 母の日編」を参考にしてみてくださいね。
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