GAPとSDGs農業の日
2月23日は「富士山の日」。今回は「富士山の日」の意味や由来を解説します。
また、「富士山の日」をきっかけに広報PR活動を行う効果やポイント、実際に活かしている企業の事例もご紹介。広報やマーケティングネタを探している方、特に観光業界の方や、富士山に関する商材を扱っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
「富士山の日」の意味・由来とは?
2月23日は「富士山の日」です。山岳展望や地図に関連するソフトを柱に、情報交換・啓蒙活動を行うインターネット上の団体「山の展望と地図のフォーラム(FYAMAP)」によって制定されました。
日付は、「ふ(2)じ(2)さん(3)」と読む語呂合わせから。加えて、空気が澄んだ2月の時期は、富士山が美しく見えることにもちなんでいます。
また、静岡県と山梨県では、富士山の景観や歴史・文化を後世に引き継ぐことを目的に、両県の「富士山の日条例」で「富士山の日」を制定。毎年2月23日には、富士山にちなんだイベント・キャンペーンを多数実施しています。
記念日は、一般社団法人・日本記念日協会により認定、登録されました。
「富士山の日」をきっかけに広報PR活動する効果
「富士山の日」は、メディアがトレンドとして取り上げやすいテーマです。プレスリリースを始め、「富士山の日」に関する自社の取り組みを発信することで、普段は接点が少ないメディアの目にも届く可能性が高まります。
特にSNSの場合、時節やトレンドにあった内容は、企業アカウントの投稿も受け入れられやすいもの。「富士山の日」をネタにした投稿は、ステークホルダーとのコミュニケーションを取りやすく、自社に親しみをもってもらえるきっかけになります。
自社プロダクトやキャンペーン、自社の取り組みなどを合わせて紹介することで、より自社のことを知ってもらえるチャンスが生まれるでしょう。
「富士山の日」を元に発信をする流れ
「富士山の日」をきっかけとした広報PR活動は、以下の流れで行うことが一般的です。
STEP1.「富士山の日」の由来や、意識調査などから情報収集を行い、今年の傾向を掴む
STEP2.コミュニケーションを取りたいターゲットやゴールを決める
STEP3.自社サービスやプロダクトと「富士山の日」をかけ合わせ、発信内容を検討する
STEP4.発信するコンテンツを作成する
STEP5.媒体を選び情報発信する
特に、メディア関係者に届けたい場合はプレスリリースの配信がおすすめです。生活者とカジュアルにコミュニケーションを取りたい場合はSNSを活用するのもよいですね。
トレンドキーワードを元に、広報PR活動に落とし込む詳細は以下の記事からご確認ください。
「富士山の日」を広報PRに活かした事例
「富士山の日」を具体的にどのように広報PRに活かすのか悩む方も多いでしょう。
次に、これから「富士山の日」に関するイベントやキャンペーンなどを検討する際の参考になる事例と、GOODポイントを紹介します。
事例1.記念日にちなみ「富士山・富士急の日キャンペーン」を開催
遊園地「富士急ハイランド」を運営する富士急行株式会社は、2024年2月23日の「富士山の日」から2月29日の「富士急の日」期間中に、特別企画「富士山・富士急の日キャンペーン」を開催することをプレスリリースで配信。
キャンペーンでは、総額229万円分の豪華景品が毎日229人に当たる「スマホクイズラリー」を実施します。日頃の感謝を込めて記念日の2日間のみ小学生以下とシニアがフリーパス無料になるなど、富士山・富士急を楽しめる企画が盛りだくさんです。
プレスリリースのアイキャッチには、キャンペーンの内容を文字入れした画像を掲載。キャンペーン概要を項目ごとに整理して紹介した読みやすい構成がGOODです。プレゼントの総額や当選人数を語呂合わせに設定しているのもユニークで興味を促すポイントです。記念日にちなんだキャンペーンの開催をプレスリリースで配信することで、多くの人の目にふれる機会を増やすことができます。
参考:【富士急ハイランド】富士山・富士急の日キャンペーン2/23(金祝)~2/29(木)開催‼
事例2.ダイヤモンド富士をイメージしたドリンクを「富士山の日」より販売開始
株式会社西武・プリンスホテルズワールドワイドが運営するホテル「新横浜プリンスホテル」は、2024年2月23日の「富士山の日」から3月31日までの期間中、ダイヤモンド富士をドリンクで再現した「ダイヤモンド富士ソーダ」を販売します。レストラン「トップ オブ ヨコハマ バーラウンジ」にて提供することをプレスリリースで配信しました。
ダイヤモンド富士は、富士山頂に太陽が重なる年に数回しか見ることができない景色のこと。プレスリリースでは、ダイヤモンド富士をイメージしたドリンクの写真をアイキャッチに掲載し、ビジュアルで訴求しているのがGOODです。ドリンクのほかにも、バーラウンジから眺めることができる富士山の写真を複数枚載せているのも読み手を引きつけるポイントになるのではないでしょうか。わかりやすいタイトルの付け方も参考になる好事例です。
参考:【新横浜プリンスホテル】年に数回しか見る事ができないダイヤモンド富士の絶景をドリンクで表現 地上約150mのバーラウンジで「ダイヤモンド富士ソーダ」を販売
事例3.富士山を一望できる貸切露天風呂の営業を開始
宿泊施設やレジャー施設を運営する藤田観光株式会社は、グランピング施設「藤乃煌 富士御殿場」にて2024年1月26日より富士山を一望できる貸切展望風呂の営業開始をプレスリリースで発表。貸切展望風呂は2つ用意し、お湯には富士山の良質な地下水を使用します。
プレスリリースのアイキャッチには、露天風呂の雰囲気が伝わる写真と富士山が一望できる様子をイメージした画を掲載。2枚の画像を並べたアイキャッチから露天風呂の魅力が伝わります。本文では、施設としての取り組みのほか、新設した客室露天風呂やその特徴について端的にまとめているのがGOOD。記念日にちなんだ広報PRではありませんが、富士山に関係するプレスリリースを作成する際の画像使いや構成が参考になる事例といえます。
参考:グランピング施設「藤乃煌 富士御殿場」この冬、富士山を一望する貸切展望風呂が登場!
「富士山の日」をきっかけに広報PRの取り組みをしてみよう
2月23日の「富士山の日」は、富士山に注目が集まり、静岡観光や登山を想起させるきっかけになる日です。観光プランを企画・販売している方や、富士山に関するイベント・キャンペーンを検討している方にとっては特に、「富士山の日」を切り口として自社商品・サービスの魅力を伝える良い機会になるでしょう。
お伝えした事例を参考に、ぜひ自社商品・サービスと「富士山の日」をかけ合わせた広報PR施策を考えてみてください。
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