福の日
12月10日は「ノーベル賞授賞式」。今回は「ノーベル賞授賞式」の意味や由来を解説します。
また、「ノーベル賞授賞式」をきっかけに、広報PR活動を行う効果やポイント、実際に広報PRに活かしている広報事例を紹介します。
広報やマーケティングネタを探している方、特にノーベル賞と関係のある技術・研究・学問を扱う企業の方は、ぜひ参考にしてみてください。
「ノーベル賞授賞式」の意味・由来とは?
12月10日は「ノーベル賞授賞式」です。日付は、ノーベル賞創設者アルフレッド・ノーベルの命日が12月10日であることに由来しています。
ノーベル賞は、1901年にノーベルの遺言に基づいて設立されました。ダイナマイトの開発・商品化により莫大な富を得たノーベルが、自身の発明したダイナマイトが戦争で殺人兵器として使われるようになったことへの罪の意識を払拭するため、社会への重要な貢献を讃える賞の創設を指示しました。
ノーベルは1896年にこの世を去りましたが、今もなお毎年12月10日にノーベル生誕の地・スウェーデンでノーベル賞の授与が行われています。
「ノーベル賞授賞式」は、科学や技術の発展に目を向ける日であると同時に、平和や人類の未来について考えるきっかけでもあるでしょう。
「ノーベル賞授賞式」をきっかけに広報PR活動する効果
「ノーベル賞授賞式」は、メディアがトレンドとして取り上げやすいテーマです。プレスリリースを始め、「ノーベル賞授賞式」に関する自社の取り組みを発信することで、普段は接点が少ないメディアの目にも届く可能性が高まります。
特にSNSの場合、時節やトレンドにあった内容は、企業アカウントの投稿も受け入れられやすいもの。「ノーベル賞授賞式」をネタにした投稿は、ステークホルダーとのコミュニケーションを取りやすく、自社に親しみをもってもらえるきっかけになります。
自社プロダクトやキャンペーン、自社の取り組みなどを合わせて紹介することで、より自社のことを知ってもらえるチャンスが生まれるでしょう。
「ノーベル賞授賞式」を元に発信をする流れ
「ノーベル賞授賞式」をきっかけとした広報PR活動は、以下の流れで行うことが一般的です。
STEP1.「ノーベル賞授賞式」の由来や、意識調査などから情報収集を行い、今年の傾向を掴む
STEP2.コミュニケーションを取りたいターゲットやゴールを決める
STEP3.自社サービスやプロダクトと「ノーベル賞授賞式」をかけ合わせ、発信内容を検討する
STEP4.発信するコンテンツを作成する
STEP5.媒体を選び情報発信する
特に、メディア関係者に届けたい場合はプレスリリースの配信がおすすめです。生活者とカジュアルにコミュニケーションを取りたい場合はSNSを活用するのもよいですね。
トレンドキーワードを元に、広報PR活動に落とし込む詳細は以下の記事からご確認ください。
「ノーベル賞授賞式」を広報PRに活かした事例
「ノーベル賞授賞式」を具体的にどのように広報PRに活かすのか悩む方も多いでしょう。
次に、これから「ノーベル賞授賞式」に関するイベントやキャンペーンなどを検討する際の参考になる事例と、GOODポイントを紹介します。記念日に関した事例ではないものも、今後「ノーベル賞授賞式」を広報PRに活かすうえで参考になるでしょう。
事例1.ノーベル賞への興味・関心を調査
ICTスタートアップ企業Polimill株式会社は、社会課題などについて意見交換ができる自社のWebサービス「Surfvote」にて、ノーベル賞への興味・関心を問う調査を実施。半数以上が「ノーベル賞に関心がある」と回答した調査結果を、プレスリリースで配信しました。
プレスリリースでは、調査結果を1枚の画像にグラフでまとめ、さらに詳しい投票結果をそれぞれ投票者からのコメントとともに紹介。太字や背景色を使った見やすい工夫がGOODです。
直接記念日に関連したものではありませんが、「ノーベル賞」関連のトピックに注目が集まるタイミングで調査を行い、自社サービスの認知拡大につなげた参考事例です。
参考:【ノーベル賞】あなたの興味関心を教えてください。約49%が「ノーベル賞は関心があるが、発信情報を見るだけである」と回答する一方、約40%が「発信情報だけでなく自分でも調べている」と回答。
事例2.ノーベル生理学・医学賞受賞者の自伝の日本語版を刊行
出版社の河出書房新社は、コロナワクチン開発に貢献し、2023年にノーベル生理学・医学賞を受賞したカタリン・カリコ氏の『ブレイクスルー ノーベル賞科学者カタリン・カリコ自伝』の日本語版を発売。書籍の詳細をプレスリリースで配信しました。
プレスリリースは4軸に分けて、本書を紹介しています。「心動かされるストーリー」として著者とストーリーの概要に触れ、「勇気を与えるメッセージ」には研究内容がわかりやすく解説されていることを記載。2012年にノーベル生理学・医学賞を受賞した山中伸弥氏やビル・ゲイツ氏らの推薦コメントを掲載後、目次、書誌情報を展開した構成が書籍への興味・関心を高めます。
記念日に絡めた事例ではありませんが、過去の受賞者にも注目が集まりやすい「ノーベル賞授賞式」に合わせて、関連性がある書籍の広報PRをするのも一案です。
参考:【⼭中伸弥教授、推薦!】世界的科学者が自ら語る大逆転ストーリー。 『ブレイクスルー ノーベル賞科学者カタリン・カリコ自伝』、7月12日発売。
事例3.「ノーベル平和賞」受賞にあたり談話を発表
宅配事業などを行う日本生活協同組合連合会は、日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)のノーベル平和賞受賞に際し、談話を発表したことをプレスリリースで配信。
プレスリリースはシンプルな構成で、談話とこれまでの活動がわかる画像をキャプション付きで展開。シンプルな中でも、読み手がわかりやすいように囲み枠を用いて談話を掲載した点が参考になります。「ノーベル賞授賞式」に合わせた事例ではありませんが、受賞を機に生活協同組合としての想いを載せたプレスリリースの配信例です。
「ノーベル賞授賞式」をきっかけに広報PRの取り組みをしてみよう
「ノーベル賞授賞式」は、ノーベル賞に注目が集まり、技術の進歩や学術的功績を想起させるきっかけになる日です。
ノーベル賞を受賞した技術を利用・提供する企業の方や、技術や学術の研究を行っている企業の方にとっては特に、「ノーベル賞授賞式」を切り口として自社商品・サービスの魅力を伝えるよい機会になるでしょう。
お伝えした事例を参考に、ぜひ自社商品・サービスと「ノーベル賞授賞式」をかけ合わせた広報PR施策を考えてみてください。
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