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12月8日は「有機農業の日」。今回は「有機農業の日」の意味や由来を解説します。
また、「有機農業の日」をきっかけに、広報PR活動を行う効果やポイント、実際に広報PRに活かしている広報事例を紹介します。
広報やマーケティングネタを探している方、特に農業業界の方や、食品・飲食に携わる企業の方は、ぜひ参考にしてみてください。
「有機農業の日」の意味・由来とは?
12月8日は「有機農業の日」です。一般社団法人次代の農と食をつくる会が制定しました。
2006年の12月8日に化学肥料や農薬、遺伝子組換え技術などを用いない「有機農業」を推進する「有機農業推進法」が施行されました。2016年に施行から10周年を迎えたことを記念し、農業の未来を考えるきっかけとしてこの日が記念日に定められています。
「有機農業の日」には、「有機農業の日」事務局が主催するフォトコンテストや、公式アンバサダーによるライブ配信などのイベントが開催されています。
記念日は、一般社団法人・日本記念日協会により認定、登録されました。
「有機農業の日」をきっかけに広報PR活動する効果
「有機農業の日」は、メディアがトレンドとして取り上げやすいテーマです。プレスリリースを始め、「有機農業の日」に関する自社の取り組みを発信することで、普段は接点が少ないメディアの目にも届く可能性が高まります。
特にSNSの場合、時節やトレンドにあった内容は、企業アカウントの投稿も受け入れられやすいもの。「有機農業の日」をネタにした投稿は、ステークホルダーとのコミュニケーションを取りやすく、自社に親しみをもってもらえるきっかけになります。
自社プロダクトやキャンペーン、自社の取り組みなどを合わせて紹介することで、より自社のことを知ってもらえるチャンスが生まれるでしょう。
「有機農業の日」を元に発信をする流れ
「有機農業の日」をきっかけとした広報PR活動は、以下の流れで行うことが一般的です。
STEP1.「有機農業の日」の由来や、意識調査などから情報収集を行い、今年の傾向を掴む
STEP2.コミュニケーションを取りたいターゲットやゴールを決める
STEP3.自社サービスやプロダクトと「有機農業の日」をかけ合わせ、発信内容を検討する
STEP4.発信するコンテンツを作成する
STEP5.媒体を選び情報発信する
特に、メディア関係者に届けたい場合はプレスリリースの配信がおすすめです。生活者とカジュアルにコミュニケーションを取りたい場合はSNSを活用するのもよいですね。
トレンドキーワードを元に、広報PR活動に落とし込む詳細は以下の記事からご確認ください。
「有機農業の日」を広報PRに活かした事例
「有機農業の日」を具体的にどのように広報PRに活かすのか悩む方も多いでしょう。
次に、これから「有機農業の日」に関するイベントやキャンペーンなどを検討する際の参考になる事例と、GOODポイントを紹介します。記念日に関した事例ではないものも、今後「有機農業の日」を広報PRに活かすうえで参考になるでしょう。
事例1.「有機農業の日」に合わせて生産者の課題解決に向けたサポート活動を強化
株式会社リンクは、12月8日の「有機農業の日」に合わせ、有機栽培の普及促進や地域農業の持続可能性向上を目指し、農機具の普及や専門指導を通じて地方自治体と連携した多面的なサポート活動を強化。詳細をプレスリリースで発表しました。
記念日の意義を軸に、企業の具体的な取り組みや地域連携を効果的に伝えたプレスリリースは、社会課題への貢献と共感を生みます。「お問い合わせ先」を詳細に記載することで、興味を持った読者が次のアクションを起こしやすい構成にしているのもGOODポイントです。
記念日を活用して、企業としての取り組みを効果的にアプローチしている好事例といえるでしょう。
参考:【有機農業の日】農機具王が地域社会と未来の農業を支える取り組みを発信 !有機栽培を支援するための多面的サポートを強化
事例2.有機農業の生産者と交流できる「ぐんまオーガニックフェスタ」開催
パルシステム連合会は、群馬県主催の「ぐんまオーガニックフェスタ」に共催し、有機農業の生産者と生活者が直接交流できる場を提供したことをプレスリリースで配信。環境保全型農業の推進と有機食材の魅力を体感できる多彩なイベントを実施しました。
プレスリリースでは、今回の参加型イベントの詳細を紹介。有機農業や環境保全型農業という企業理念をトークセッションやワークショップといった具体的な企画を通じて伝え、イベント内容と企業メッセージを一致させることで信頼性を高めている点がGOODです。
記念日に合わせた取り組みではありませんが、企業の活動内容やメッセージが読み手に伝わりやすい構成が参考になります。
参考:有機の魅力を直に体感 「ぐんまオーガニックフェスタ」12月7日(土)
事例3.有機農業を通じた就労支援サービスを開始
コープ自然派事業連合が設立した『社会福祉法人コープ自然派ともに』は、有機農業を通じた障がい者向けの就労支援サービスを開始したことをプレスリリースで発表しました。農福連携を通じて地域社会の福祉向上と持続可能な農業の推進を目指しています。
プレスリリースでは、施設や農園の写真とともに有機農業と福祉を結びつけた「農福連携」を紹介。新しい社会課題への取り組みとして、メディア関係者や生活者の関心を引く内容となっています。
「有機農業の日」に合わせたプレスリリースの配信ではないものの、地域性を活かした取り組みや理念を明確に示したメッセージ性の高いアプローチは、企業の価値観を効果的に訴求する参考事例です。
参考:生協が考える福祉のカタチ『社会福祉法人コープ自然派ともに』が、有機農業を通じた就労支援サービスを開始します。
「有機農業の日」をきっかけに広報PRの取り組みをしてみよう
「有機農業の日」は、有機農業に注目が集まり、農業に関する社会課題やSDGsを想起させるきっかけになる日です。
農業に携わる企業の方や、有機野菜を使用・販売する企業の方にとっては特に、「有機農業の日」を切り口として自社商品・サービスの魅力を伝えるよい機会になるでしょう。
お伝えした事例を参考に、ぜひ自社商品・サービスと「有機農業の日」をかけ合わせた広報PR施策を考えてみてください。
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