
心の介護に向き合う日
4月27日は「哲学の日」。今回は「哲学の日」の意味や由来を解説します。
また、「哲学の日」をきっかけに広報PR活動を行う効果やポイント、実際に広報PRに活かしている広報事例を紹介します。
広報やマーケティングネタを探している方、特に出版業界の方や書籍関連のサービスを提供されている企業、イベント関連の企業は、ぜひ参考にしてみてください。
4月27日は「哲学の日」です。紀元前399年のこの日、古代ギリシアの哲学者であるソクラテスが毒を飲んで亡くなった俗説に由来しています。
当時、「無知の知」という思想を説いたことで、ソクラテスが賢者であるという評判が広がりました。その一方で、無知を指摘された多くの人からの恨みもかい、公開裁判にかけられ死刑判決を受けてしまいます。結果、刑の執行として獄中で毒を飲みソクラテスは亡くなりました。
誰がいつ制定した記念日であるかは不明ですが、哲学の祖といわれるソクラテスを偲ぶ日として、大学や哲学関連の集まりなどでイベントやワークショップが開催されています。
「哲学の日」は、メディアがトレンドとして取り上げやすいテーマです。プレスリリースを始め、「哲学の日」に関する自社の取り組みを発信することで、普段は接点が少ないメディアの目にも届く可能性が高まります。
特にSNSの場合、時節やトレンドにあった内容は、企業アカウントの投稿も受け入れられやすいもの。「哲学の日」をネタにした投稿は、ステークホルダーとのコミュニケーションを取りやすく、自社に親しみをもってもらえるきっかけになります。
自社プロダクトやキャンペーン、自社の取り組みなどを合わせて紹介することで、より自社のことを知ってもらえるチャンスが生まれるでしょう。
「哲学の日」をきっかけとした広報PR活動は、以下の流れで行うことが一般的です。
STEP1.「哲学の日」の由来や、意識調査などから情報収集を行い、今年の傾向を掴む
STEP2.コミュニケーションを取りたいターゲットやゴールを決める
STEP3.自社サービスやプロダクトと「哲学の日」をかけ合わせ、発信内容を検討する
STEP4.発信するコンテンツを作成する
STEP5.媒体を選び情報発信する
特に、メディア関係者に届けたい場合はプレスリリースの配信がおすすめです。生活者とカジュアルにコミュニケーションを取りたい場合はSNSを活用するのもよいですね。
トレンドキーワードを元に、広報PR活動に落とし込む詳細は以下の記事からご確認ください。
「哲学の日」を具体的にどのように広報PRに活かすのか悩む方も多いでしょう。
次に、これから「哲学の日」に関するイベントやキャンペーンなどを検討する際の参考になる事例と、GOODポイントを紹介します。「哲学の日」に直接関連はしていませんが、いずれも記念日と絡めやすい事例です。
株式会社エイビスは、4月27日の「哲学の日」に同社が運営するコワーキングスペース「うのベース」で「方眼ノート1Dayベーシック講座」を開催することをプレスリリースで発表しました。
外資系コンサルタントをはじめ、世界のエリートたちが実践している思考整理術を誰でも簡単に使えるようにしたノート術で、同講座ではクリエイティブマネジメント株式会社の高橋政史氏が開発したメソッドを身につけることができます。
プレスリリースでは、「方眼ノートメソッド」の解説やイベント詳細、講師のコメントのほかに、自社が運営するコワーキングスペースについても写真付きで紹介。記念日をうまく活用した広報PR活動として非常に参考になる事例です。
参考:4月27日は「哲学の日」。紙1枚でマインド・戦略が整う「方眼ノート1Day ベーシック講座」をうのベースで開催
フォレスト出版株式会社は、シリコンバレーで注目されている「ストア哲学」の入門書『幸せな人生に「夢」なんていらない』のプレスリリースを配信しました。著者は気鋭のストア哲学研究者の浅桜 新氏。サウナを舞台にした、幸せな人生に導くための「幸せの見方」を提示・解説した一冊です。
プレスリリースでは、ストア哲学の概要や書籍の構成、著者のプロフィールなどを紹介。読み手の知りたい内容が網羅されている点がGOODです。記念日にちなんだ発信ではありませんが、哲学について学ぶ書籍の紹介として参考になる事例ではないでしょうか。
参考:シリコンバレーをはじめ、世界中で大流行の実践哲学「ストア哲学」をストーリー形式でわかりやすく解説した新刊『幸せな人生に「夢」なんていらない』が発売!
「哲学の日」の意味や由来、広報PRに活用できそうな事例を紹介しました。
哲学に関連するような、商品・サービスを展開している企業は、「哲学の日」にちなんだイベントやキャンペーンを開催したり、ソクラテスや哲学に関連した調査リリースを出したりするのも一案です。
哲学の意味合いのひとつである「物事に対する基本的な考え方」に着目すれば、より幅広いPRが期待できそうです。今一度「哲学の日」をきっかけに自社製品やサービスを広報PRしてみてはいかがでしょうか。
【関連記事】