ワッフルの日
7月18日は「光化学スモッグの日」。今回は「光化学スモッグの日」の意味や由来を解説します。
また、「光化学スモッグの日」をきっかけに広報PR活動を行う効果やポイント、実際に広報PRに活かしている広報事例を紹介します。
広報やマーケティングネタを探している方、特に気象情報サービス業界の方や気象関連の製品やサービスを提供してる企業などはぜひ参考にしてみてください。
「光化学スモッグの日」の意味・由来とは?
7月18日は「光化学スモッグの日」です。1970年(昭和45年)のこの日、東京都杉並区で日本初の光化学スモッグが発生したことに由来しています。
当時、東京都杉並区の高校で、運動中の高校生たちが次々と倒れ、生徒43人が病院へ運ばれました。また都内でも多く人が目やのどの痛みを訴え、東京都公害研究所は、自動車の排気ガスなどによる、有毒な物質が生じる光化学スモッグが原因と推定しました。
この時以来、晴れた日には光化学スモッグ注意報が発令されるようになりました。現在は、自動車に窒素酸化物NOx(NO、NO2)を除去する自動車触媒が積まれるようになったため、被害が少なくなったといわれています。
この記念日は誰がいつ制定したものであるかは不明。また特別なイベントなども行われていません。
「光化学スモッグの日」をきっかけに広報PR活動する効果
「光化学スモッグの日」は、メディアがトレンドとして取り上げやすいテーマです。プレスリリースを始め、「光化学スモッグの日」に関する自社の取り組みを発信することで、普段は接点が少ないメディアの目にも届く可能性が高まります。
特にSNSの場合、時節やトレンドにあった内容は、企業アカウントの投稿も受け入れられやすいもの。「光化学スモッグの日」をネタにした投稿は、ステークホルダーとのコミュニケーションを取りやすく、自社に親しみをもってもらえるきっかけになります。
自社プロダクトやキャンペーン、自社の取り組みなどを合わせて紹介することで、より自社のことを知ってもらえるチャンスが生まれるでしょう。
「光化学スモッグの日」を元に発信をする流れ
「光化学スモッグの日」をきっかけとした広報PR活動は、以下の流れで行うことが一般的です。
STEP1.「光化学スモッグの日」の由来や、意識調査などから情報収集を行い、今年の傾向を掴む
STEP2.コミュニケーションを取りたいターゲットやゴールを決める
STEP3.自社サービスやプロダクトと「光化学スモッグの日」をかけ合わせ、発信内容を検討する
STEP4.発信するコンテンツを作成する
STEP5.媒体を選び情報発信する
特に、メディア関係者に届けたい場合はプレスリリースの配信がおすすめです。生活者とカジュアルにコミュニケーションを取りたい場合はSNSを活用するのもよいですね。
トレンドキーワードを元に、広報PR活動に落とし込む詳細は以下の記事からご確認ください。
「光化学スモッグの日」を広報PRに活かした事例
「光化学スモッグの日」を具体的にどのように広報PRに活かすのか悩む方も多いでしょう。
次に、これから「光化学スモッグの日」に関するイベントやキャンペーンなどを検討する際の参考になる事例をピックアップ。気象に関する事例などをGOODポイントとともに紹介します。
事例1.光化学スモッグやPM2.5の原因となる有機溶媒を回収する技術開発
国立研究開発法人・産業技術総合研究所(産総研)は、ナノ材料研究部門による研究・開発結果について発表しました。今回のプレスリリースでは、水蒸気を含むガスから有機溶媒だけを回収する吸着剤を開発した旨を紹介。
有機溶媒の放出を防ぎ、光化学スモッグやPM2.5の原因を取り除く効果に訴求しています。プレスリリースでは、開発した吸着剤の概要のほか、社会的背景や研究の経緯などを解説したのがGOODポイントです。グラフやイラストを用いながらその効果を説くことで、専門的な内容を簡潔に可視化しています。
参考:水蒸気を含むガスから有機溶媒だけを回収する吸着材を開発
事例2.VOC含有量が少ない、環境に優しい水性塗料を用いた技術を紹介
足立区の優れた製品・技術を認定し、そのすばらしさを全国へPRする「足立ブランド」は、認定企業である株式会社よろず自動車に関するプレスリリースを配信しました。「足立ブランド認定企業紹介冊子」のリニューアルを記念し、冊子にも掲載された株式会社よろず自動車の技術について紹介。
プレスリリースでは、光化学スモッグの原因になる「揮発性有機化合物(VOC)」の含有量が少ない水性塗料を用いたよろず自動車の技術を解説しました。塗料に関する課題や代表のメッセージの掲載を展開した構成がGOOD。
記念日に絡めた事例ではありませんが、専門的な内容をわかりやすく丁寧に記載しているのが参考になります。
参考:「美しく仕上げるだけでなく、地球環境や近隣住民に優しい塗装を」。日本の町工場として初めて水性塗料を用いた塗装工場と技術を完成させた、自動車修理工場が取り組むVOC規制・環境負荷軽減への取り組み
事例3.「超臨界発泡」ミッドソールを採用した防水スニーカーを発売
健康靴の製造、販売を手がける株式会社楽歩堂は、「超臨界発泡」ミッドソールを採用した防水スニーカー「Rakuhodou Citywalk」の販売開始をプレスリリースで発表しました。
プレスリリースでは、スニーカーに採用したクッション素材「Nitro-Tex」と「防水3Dストレッチニット素材」について解説しています。ソールをメインにした画像やニット素材を引き延ばす画像、水をかけている画像を掲載。商品のアピールポイントが読み手にわかりやすい画像の使い方がGOODです。「Nitro-Tex」は、光化学スモッグの原因となる「発泡剤」をほとんど使用していないことにも言及しています。
記念日に絡めた事例ではありませんが、環境問題に寄与していることに触れ、公益性の高さも感じられる内容が参考になる広報PRです。
参考:弾むようなクッション「超臨界発泡」ミッドソールを採用した防水スニーカーが新登場
「光化学スモッグの日」をきっかけに広報PRの取り組みをしてみよう
「光化学スモッグの日」の意味や由来、広報PRに活用できそうな事例を紹介しました。
「光化学スモッグの日」にちなんだイベントやキャンペーンを開催したり、気象に関する調査リリースを出したりするのも一案です。自社で気象や気象病に関する製品・サービスを提供している場合は、積極的にPRしてもよいでしょう。
「光化学スモッグの日」をきっかけに自社製品やサービスを広報PRしてみてはいかがでしょうか。
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