お取り寄せの日
10月4日は「陶器の日」。今回は「陶器の日」の意味や由来を解説します。
また、「陶器の日」をきっかけに広報PR活動を行う効果やポイント、実際に広報PRに活かしている広報事例を紹介します。
広報やマーケティングネタを探している方、特に陶器・食器業界の方や小売業界、陶磁器産業に関わる企業、イベント企画を行っている企業などはぜひ参考にしてみてください。
「陶器の日」の意味・由来とは?
10月4日は「陶器の日」です。1984年(昭和59年)に陶器の町として知られる愛知県瀬戸市が提唱し、日本陶磁器卸商業協同組合連合会によって制定されました。
日本では奈良時代、平安時代に緑釉、二彩、三彩の釉(うわぐすり)をかけた陶器が焼かれるようになり当時これを「陶瓷」(とうし)と呼んでいました。そのため、陶器の古称「陶瓷(とうし)」から「とう(10)し(4)」の語呂合わせでこの日が記念日に。
陶器のよさや美しさをアピールすることはもちろん、陶器を使った日本文化の再認識、地域の食文化の再認識、山海珍味の贅沢さを味わう、食を通じてコミュニティを実践することを目的としています。
この日には、日本陶磁器卸商業協同組合連合会を中心に、「陶器の日」=「お茶漬けの日」としてキャンペーンが行われています。
「陶器の日」をきっかけに広報PR活動する効果
「陶器の日」は、メディアがトレンドとして取り上げやすいテーマです。プレスリリースを始め、「陶器の日」に関する自社の取り組みを発信することで、普段は接点が少ないメディアの目にも届く可能性が高まります。
特にSNSの場合、時節やトレンドにあった内容は、企業アカウントの投稿も受け入れられやすいもの。「陶器の日」をネタにした投稿は、ステークホルダーとのコミュニケーションを取りやすく、自社に親しみをもってもらえるきっかけになります。
自社プロダクトやキャンペーン、自社の取り組みなどを合わせて紹介することで、より自社のことを知ってもらえるチャンスが生まれるでしょう。
「陶器の日」を元に発信をする流れ
「陶器の日」をきっかけとした広報PR活動は、以下の流れで行うことが一般的です。
STEP1.「陶器の日」の由来や、意識調査などから情報収集を行い、今年の傾向を掴む
STEP2.コミュニケーションを取りたいターゲットやゴールを決める
STEP3.自社サービスやプロダクトと「陶器の日」をかけ合わせ、発信内容を検討する
STEP4.発信するコンテンツを作成する
STEP5.媒体を選び情報発信する
特に、メディア関係者に届けたい場合はプレスリリースの配信がおすすめです。生活者とカジュアルにコミュニケーションを取りたい場合はSNSを活用するのもよいですね。
トレンドキーワードを元に、広報PR活動に落とし込む詳細は以下の記事からご確認ください。
「陶器の日」を広報PRに活かした事例
「陶器の日」を具体的にどのように広報PRに活かすのか悩む方も多いでしょう。
次に、これから「陶器の日」に関するイベントやキャンペーンなどを検討する際の参考になる事例と、GOODポイントを紹介します。記念日に関した事例ではないものも、今後「陶器の日」を広報PRに活かすうえで参考になるでしょう。
事例1.日本の作家が生み出した器のプレタポルテ「COCHI」をローンチ
株式会社IMCFは、日本の美を継承する作家と日本の職人技術が生み出す器のプレタポルテ「COCHI」を発表。
プレスリリースでは第一弾となる「奏-KANADE-」シリーズの器について発信。絶妙な色合いや質感が伝わるような写真を使い、商品の魅力をPR。監修した作家・水野幸一氏のプロフィールも掲載し、確かな技術を持った作家によって作られたこだわりの器であることを発信しています。
器のコンセプトや作家のプロフィールを掲載することで、より魅力的な器であることがPRできています。
参考:作家と日本の技術が生み出す器のプレタポルテ、「COCHI」がローンチ。
事例2.対象商品が15%オフになる陶器市フェアをオンラインで開催
日本のものづくりに特化したオンラインショップ「CRAFT STORE」を運営するニューワールドは、「春のCRAFT陶器市、暮らしづくりフェア!」を2023年4月25日から5月9日に開催。春の陶器市シーズンにあわせて、全国の焼き物や日用品などがお得に購入できるフェアの紹介をプレスリリースで配信しました。
プレスリリースのタイトルには、累計65万人が参加したという具体的な数字を記載し、イベントの好評ぶりを伝わりGOOD。オンライン開催となった経緯やフェアの注目商品を画像とともに紹介しています。「陶器の日」にちなんだプレスリリースではありませんが、「陶器」に関する発信に加え、イベント開催の配信事例として参考になるのではないでしょうか。
参考:累計65万人が訪れた「CRAFT陶器市」を開催!GWはおうちから全国の焼き物や日用品をたのしもう
事例3.コーヒーカップをあつめた展示販売会「珈琲とうつわ 2nd」を実施
株式会社京都産業振興センターは、自社が運営する京都伝統産業ミュージアムにて、京焼・清水焼の職人28人によるコーヒーカップをあつめた展示販売会「珈琲とうつわ 2nd」を開催。
「コーヒーを楽しむ」をテーマにとした器の展示販売会では、期間中の特定日に2020年西陣にオープンした「天御八 TEN MIHACHI」のドリップコーヒーや、京都・寺町の老舗洋菓子店「村上開新堂」の焼菓子が楽しめ、展示コンセプトに合った催しを同時開催した点がGOODポイント。
展示販売会目的の人だけでなく、コーヒーや焼き菓子それぞれのファンも集客できた陶器イベントの事例です。
参考:京焼・清水焼の職人28人によるコーヒーカップをあつめた展示販売会「珈琲とうつわ 2nd」を京都伝統産業ミュージアムにて開催
「陶器の日」をきっかけに広報PRの取り組みをしてみよう
「陶器の日」の意味や由来、広報PRに活用できそうな事例を紹介しました。
「陶器の日」に関連するイベントやキャンペーンを開催したり、陶器に関する調査リリースを出したりするのも一案です。「陶器の日」には陶器に注目が集まるため、自社の製品やサービスに陶器のものがある場合には、積極的に発信するとよいでしょう。
「陶器の日」をきっかけに自社製品やサービスを広報PRしてみてはいかがでしょうか。
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