
心の介護に向き合う日
10月27日は「文字・活字文化の日」。今回は「文字・活字文化の日」の意味や由来を解説します。
また、「文字・活字文化の日」をきっかけに、広報PR活動を行う効果やポイント、実際に広報PRに活かしている広報事例を紹介します。
広報やマーケティングネタを探している方、特に出版・印刷業界の方や、文字・活字に関するサービスを提供する企業の方は、ぜひ参考にしてみてください。
10月27日は「文字・活字文化の日」です。2005年に施行された文字・活字文化振興法に基づき、国民の間に広く文字・活字文化についての関心と理解を深めることを目的に、10月27日〜11月9日までの「読書週間」の初日にあたる日を「文字・活字文化の日」と制定しました。
国や地方公共団体ではその趣旨にふさわしい行事が実施されるよう努める日とされており、記念日には毎年全国各地の図書館などがイベントを実施しています。
「文字・活字文化の日」は、メディアがトレンドとして取り上げやすいテーマです。プレスリリースを始め、「文字・活字文化の日」に関する自社の取り組みを発信することで、普段は接点が少ないメディアの目にも届く可能性が高まります。
特にSNSの場合、時節やトレンドにあった内容は、企業アカウントの投稿も受け入れられやすいもの。「文字・活字文化の日」をネタにした投稿は、ステークホルダーとのコミュニケーションを取りやすく、自社に親しみをもってもらえるきっかけになります。
自社プロダクトやキャンペーン、自社の取り組みなどを合わせて紹介することで、より自社のことを知ってもらえるチャンスが生まれるでしょう。
「文字・活字文化の日」をきっかけとした広報PR活動は、以下の流れで行うことが一般的です。
STEP1.「文字・活字文化の日」の由来や、意識調査などから情報収集を行い、今年の傾向を掴む
STEP2.コミュニケーションを取りたいターゲットやゴールを決める
STEP3.自社サービスやプロダクトと「文字・活字文化の日」をかけ合わせ、発信内容を検討する
STEP4.発信するコンテンツを作成する
STEP5.媒体を選び情報発信する
特に、メディア関係者に届けたい場合はプレスリリースの配信がおすすめです。生活者とカジュアルにコミュニケーションを取りたい場合はSNSを活用するのもよいですね。
トレンドキーワードを元に、広報PR活動に落とし込む詳細は以下の記事からご確認ください。
「文字・活字文化の日」を具体的にどのように広報PRに活かすのか悩む方も多いでしょう。
次に、これから「文字・活字文化の日」に関するイベントやキャンペーンなどを検討する際の参考になる事例を紹介します。記念日に関した事例ではないものも、今後「文字・活字文化の日」を広報PRに活かすうえで参考になるでしょう。
印刷会社のTOPPANホールディングス株式会社は、運営する印刷博物館P&Pギャラリーで「欧文活字の銀河」展を開催するとプレスリリースで発表しました。欧文書体の活字を宇宙の星々にたとえて紹介します。
プレスリリースでは、無数にある活版印刷の書体の魅力を伝える文章を記載し、展示への興味を持ってもらえるよう工夫しています。展示される過去の活版印刷用具の写真もおしゃれに掲載している点もGOODです。
記念日に合わせた展示会ではありませんが、文字・活字文化を伝えるためのイベントとして参考になる広報PRです。
参考:TOPPANホールディングス 印刷博物館 P&Pギャラリーで「欧文活字の銀河」展開催
東京都心北東部一帯を対象とした地域活性化の構想や企画の実施を目的とした東京文化資源会議は、シンポジウム「世界の神保町をめざす "知のプラネタリウム"の発信」を開催するとプレスリリースで発表。出版の街として定着している神保町の可能性を発展的に見直し、日本の豊かな出版文化を世界にアピールしていく拠点としての役割を論じるシンポジウムです。
プレスリリースでは浅田次郎を始め著名なパネリストの顔写真を並べた画像を冒頭に配置し、目に留まる工夫をしています。多様なパネリストのプロフィールも記載し、どのような議論がなされるのか期待させる点もGOODです。
記念日に合わせたプレスリリースではありませんが、出版文化に関する広報PRとして参考になります。
参考:シンポジウム「世界の神保町をめざす "知のプラネタリウム"の発信」を開催
フォントの開発などを行う株式会社モリサワは、グループ会社である有限会社字游工房の書体設計士、鳥海修氏が「第58回 吉川英治文化賞」を受賞したとプレスリリースで発表しました。日本語の文字文化の継承と発展に長年貢献してきたことの功績が認められた受賞です。
プレスリリースでは鳥海氏が開発したフォントの画像を掲載し、誰もが知る有名なフォントであることを伝えています。受賞コメントやプロフィールなども掲載し、情報に厚みを持たせている点もGOODです。記念日に合わせた広報PRではありませんが、アワードのお知らせをするプレスリリースとして参考になる事例です。
参考:字游工房の書体設計士・鳥海修氏が「第58回 吉川英治文化賞」を受賞
「文字・活字文化の日」の意味や由来、広報PRに活用できそうな事例を紹介しました。
10月27日の「文字・活字文化の日」は国が定めたということもあり、出版・印刷業界、書店など、文字・活字に関連するサービスを提供する企業が活用しやすい記念日といえます。記念日をきっかけに、イベントやキャンペーンを実施することで、多くの人に文字・活字に関する商品・サービスに触れてもらえるきっかけをつくることができそうです。
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