みその日
6月30日は「トランジスタの日」です。今回は、「トランジスタの日」の意味や由来について解説します。
また、トランジスタに関係する研究発表や書籍発行などの広報PR事例もご紹介。研究所の広報PRを担当している方は、ぜひ参考にしてみてください。
「トランジスタの日」の意味・由来とは?
6月30日は「トランジスタの日」です。トランジスタとは、電気信号を増幅させたり、電流のオン・オフをコントロールしたりできる、半導体でできた部品のこと。さまざまな電子回路で利用されています。
「トランジスタの日」が制定された由来は、1948年にトランジスタの原型が発表されたこと。アメリカの研究所に所属していた3名の研究者により、トランジスタは発明されました。
「トランジスタの日」は日本が独自に制定したもの。しかし、当日特別に開催されているイベントは特に存在しません。
「トランジスタの日」をきっかけに広報PR活動する効果
「トランジスタの日」は、メディアがトレンドとして取り上げやすいテーマです。プレスリリースを始め、「トランジスタの日」に関する自社の取り組みを発信することで、普段は接点が少ないメディアの目にも届く可能性が高まります。
特にSNSの場合、時節やトレンドにあった内容は、企業アカウントの投稿も受け入れられやすいもの。「トランジスタの日」をネタにした投稿は、ステークホルダーとのコミュニケーションを取りやすく、自社に親しみをもってもらえるきっかけになります。
自社プロダクトやキャンペーン、自社の取り組みなどを合わせて紹介することで、より自社のことを知ってもらえるチャンスが生まれるでしょう。
「トランジスタの日」を元に発信をする流れ
「トランジスタの日」をきっかけとした広報PR活動は、以下の流れで行うことが一般的です。
STEP1.「トランジスタの日」の由来や、意識調査などから情報収集を行い、今年の傾向を掴む
STEP2.コミュニケーションを取りたいターゲットやゴールを決める
STEP3.自社サービスやプロダクトと「トランジスタの日」をかけ合わせ、発信内容を検討する
STEP4.発信するコンテンツを作成する
STEP5.媒体を選び情報発信する
特に、メディア関係者に届けたい場合はプレスリリースの配信がおすすめです。生活者とカジュアルにコミュニケーションを取りたい場合はSNSを活用するのもよいですね。
トレンドキーワードを元に、広報PR活動に落とし込む詳細は以下の記事からご確認ください。
「トランジスタの日」を広報PRに活かした事例
「トランジスタの日」を具体的にどのように広報PRに活かすのか悩む方も多いでしょう。
次に、これから「トランジスタの日」に関するイベントやキャンペーンなどを検討する際の参考になる事例と、GOODポイントを紹介します。直接「トランジスタの日」についての事例ではないものの、トランジスタに関連した広報PRをピックアップしています。今後の広報PR活動にお役立てください。
事例1.上海で開催する半導体展への出展が決定
TANAKAホールディングス株式会社は、「SEMICON China 2023」に関するプレスリリースを配信しました。中国・上海で開催される国際半導体展で、同社は半導体関連貴金属製品のパネル展示を決定。
プレスリリースでは、出展するブースのイメージ画像を掲載したうえで、トランジスタなどの電子機器に使用される「ボンディングワイヤ」や、初展示となる新合金「TK-FS」などにも訴求しています。展示会をきっかけに、企業としての取り組みや取扱製品の認知拡大効果を発揮した広報PR事例です。
参考:田中貴金属グループ、中国・上海で開催される国際半導体展「SEMICON China 2023」に出展
事例2.次世代パワー半導体にまつわるセミナーを実施
株式会社シーエムシー出版は、「次世代パワー半導体の高性能化と開発動向」セミナーの開催情報をプレスリリースで発表しました。今後普及拡大が期待されるデバイスに着目し、開発動向について説くプログラムです。
第1部と2部に分けた構成で、各デバイスの進展・課題や最新技術、トランジスタの研究開発状況などをピックアップ。セミナー開催前にプレスリリースで積極的に発信することで、潜在層への認知を広めた有用な広報PR事例です。
参考:EV車をはじめとした多くの分野で活躍が期待される次世代パワー半導体!その開発最前線に迫る!
事例3.クオルテック、新規次世代半導体材料の研究開発拠点を開所
株式会社クオルテックは、「滋賀県立テクノファクトリー」内に、新規次世代半導体材料を使用したパワー半導体の製膜における研究開発拠点を開所したことをプレスリリースで発表。本研究所に資本業務提携している、立命館大学発ベンチャー、Patentix株式会社も出席した開所式を行いました。
プレスリリースでは、新規次世代半導体材料の早期供給に向け、研究開発拠点を開所した背景を記載。今後の予定についても言及しています。中長期ロードマップをわかりやすく画像で掲載している点がGOOD。「トランジスタの日」にちなんだ事例ではないものの、読み手に正確な情報が伝わるように丁寧に情報を載せたプレスリリースの構成が参考になります。
参考:クオルテック、新規次世代半導体材料を使用するパワー半導体の早期実現に向けて研究開発拠点を開所
「トランジスタの日」をきっかけに広報PRの取り組みをしてみよう
トランジスタについては、その分野の研究者以外なかなか知る機会がありません。内容としても研究成果や関連書籍の発行などになりがちですが、それでも「トランジスタの日」と掛け合わせて広報PRを行うことで、興味を持つ方は多少ですが増える可能性があります。
トランジスタについて知識を持ち合わせている方向けなら詳細に、そうではない方向けなら簡潔にわかりやすさを意識して、広報PRを行うことを検討してみてください。
【関連記事】