
心の介護に向き合う日
11月2日は「都市農業の日」。今回は「都市農業の日」の意味や由来を解説します。
また、「都市農業の日」をきっかけに広報PR活動を行う効果やポイントと、関連の広報事例もご紹介。広報やマーケティングネタを探している方、特に農業業界の方や、都市農業を中心に携わっている方は、ぜひ参考にしてみてください。
11月2日は「都市農業の日」です。東京都のJAグループの総合指導機関である、東京都農業協同組合中央会(JA東京中央会)によって制定されました。
11月は各地で農業祭が行われるシーズンであり、11月2日には「東京都農業祭」が開催されることが日付の由来です。さらに、11月2日は都市農業復興基本法の成立から194日後であり、「と(1+9=10)」「し(4)」と読む語呂合わせにもちなんでいます。
2015年4月に成立した都市農業復興基本法の注目度を高め、農業全体を盛り上げることが記念日制定の目的です。
「都市農業の日」に特化したイベント・キャンペーンは少ないものの、都市農業のプロジェクトについて発信したり、農業関連の取り組みを紹介したりといった広報PR活動に有用な記念日といえるでしょう。
記念日は、一般社団法人・日本記念日協会により認定、登録されました。
「都市農業の日」は、メディアがトレンドとして取り上げやすいテーマです。プレスリリースを始め、「都市農業の日」に関する自社の取り組みを発信することで、普段は接点が少ないメディアの目にも届く可能性が高まります。
特にSNSの場合、時節やトレンドにあった内容は、企業アカウントの投稿も受け入れられやすいもの。「都市農業の日」をネタにした投稿は、ステークホルダーとのコミュニケーションを取りやすく、自社に親しみをもってもらえるきっかけになります。
自社プロダクトやキャンペーン、自社の取り組みなどを合わせて紹介することで、より自社のことを知ってもらえるチャンスが生まれるでしょう。
「都市農業の日」をきっかけとした広報PR活動は、以下の流れで行うことが一般的です。
STEP1.「都市農業の日」の由来や、意識調査などから情報収集を行い、今年の傾向を掴む
STEP2.コミュニケーションを取りたいターゲットやゴールを決める
STEP3.自社サービスやプロダクトと「都市農業の日」をかけ合わせ、発信内容を検討する
STEP4.発信するコンテンツを作成する
STEP5.媒体を選び情報発信する
特に、メディア関係者に届けたい場合はプレスリリースの配信がおすすめです。生活者とカジュアルにコミュニケーションを取りたい場合はSNSを活用するのもよいですね。
トレンドキーワードを元に、広報PR活動に落とし込む詳細は以下の記事からご確認ください。
「都市農業の日」を具体的にどのように広報PRに活かすのか悩む方も多いでしょう。
次に、これから「都市農業の日」に関するイベントやキャンペーンなどを検討する際の参考になる事例と、GOODポイントを紹介します。記念日に関した事例ではないものも、今後「都市農業の日」を広報PRに活かすうえでヒントになるでしょう。
ネット広告事業を展開する株式会社イオレは、旅行サイトを運営する株式会社ポケットカルチャーと連携し、日帰り専門旅行サイト「ポケカル」において、都市農業プランを販売開始。詳細をプレスリリースで配信しました。
プレスリリースでは、令和6年度練馬区周遊促進事業として販売する旅行プランを写真とともに紹介。練馬区の都市農業の魅力を視覚的に伝えている点がGOODです。トップに掲載した画像も、旅行プランの概要がひと目でわかるようになっています。
記念日に関連したプレスリリースではありませんが、都市農業に関する商品サービスを告知するプレスリリースとして参考になる事例です。
参考:日帰り専門旅行サイト「ポケカル」、練馬区周遊促進事業として都市農業特集ツアープランの販売開始
農業の魅力を発信する株式会社SHIKI FARMERS CLUBは、健康・美容・農業をテーマにした都市型ウェルネスイベント『FOURSEASONS』を開催するとプレスリリースで発表しました。
プレスリリースではイベント会場や参加者の都会的な写真をたくさん掲載し、イベントの魅力を伝えています。興味・関心を高める「新たな緑のオアシス」とつけられたタイトルがGOOD。
記念日に関連した広報PRではありませんが、農業に関する新たなアプローチとして参考になる事例です。
参考:健康・美容・農業をテーマに、新たな緑のオアシスを作り上げる都市型ウェルネスイベント「FOURSEASONS」の開催が決定!
仮設機材メーカーの株式会社タカミヤは、農業関連事業を行うヤンマーグリーンシステム株式会社と協業し、高品質・高効率な作物栽培の実証実験を開始するとプレスリリースで発表しました。都市農業の重要性が増していることを背景に、食糧問題の解決を目指した実証実験です。
プレスリリースのトップに協業であることがひと目でわかる代表の握手の写真を配置。協業の背景や意図を丁寧に説明したうえで、それぞれの代表のコメントも掲載し、情報に厚みを持たせている点もGOODです。
都市農業の日にちなんだ広報PRではありませんが、協業に関するプレスリリースとして参考になる事例です。
参考:【タカミヤとヤンマーグリーンシステムが協業開始】大規模農業用ハウスに、先進的な栽培技術としての付加価値を加える実証実験を開始
11月2日の「都市農業の日」は、都市農業に注目が集まりやすい日です。農業に携わっている方はもちろん、都市農業の企画・発信を行う企業の方にとっては特に、「都市農業の日」を切り口として自社商品・サービスの魅力を伝える良い機会になるでしょう。
お伝えした事例を参考に、ぜひ自社商品・サービスと「都市農業の日」をかけ合わせた広報PR施策を考えてみてください。
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