
しらすの日
5月18日は「ことばの日」。今回は「ことばの日」の意味や由来を解説します。
また、「ことばの日」をきっかけに広報PR活動を行う効果やポイント、ヒントになる関連の事例もご紹介。広報やマーケティングネタを探している方、特に出版業界の方や、言葉にまつわる広報PRを検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
5月18日は「ことばの日」です。2019年10月、「横浜みなとみらいBUKATSUDO連続講座 言葉の企画」の企画生らによって制定されました。
日付は「こ(5)と(10)ば(8)」の語呂合わせ。言葉を大切にし、人と人のつながりをもったうえで、暮らしを豊かにすることがおもな目的です。話し言葉だけでなく、手話や点字など、広義に解釈できるよう、ひらがなの表記が採用されています。
同団体は、「ことばの日」を啓蒙する取り組みとして、制定記念祭や、関連のイベント企画などを実施。言葉はすべての人にとって身近なものでもあるため、あらゆる商材の多様な広報PR活動に活かせるでしょう。
記念日は、一般社団法人・日本記念日協会により認定、登録されました。
「ことばの日」は、メディアがトレンドとして取り上げやすいテーマです。プレスリリースを始め、「ことばの日」に関する自社の取り組みを発信することで、普段は接点が少ないメディアの目にも届く可能性が高まります。
特にSNSの場合、時節やトレンドにあった内容は、企業アカウントの投稿も受け入れられやすいもの。「ことばの日」をネタにした投稿は、ステークホルダーとのコミュニケーションを取りやすく、自社に親しみをもってもらえるきっかけになります。
自社プロダクトやキャンペーン、自社の取り組みなどを合わせて紹介することで、より自社のことを知ってもらえるチャンスが生まれるでしょう。
「ことばの日」をきっかけとした広報PR活動は、以下の流れで行うことが一般的です。
STEP1.「ことばの日」の由来や、意識調査などから情報収集を行い、今年の傾向を掴む
STEP2.コミュニケーションを取りたいターゲットやゴールを決める
STEP3.自社サービスやプロダクトと「ことばの日」をかけ合わせ、発信内容を検討する
STEP4.発信するコンテンツを作成する
STEP5.媒体を選び情報発信する
特に、メディア関係者に届けたい場合はプレスリリースの配信がおすすめです。生活者とカジュアルにコミュニケーションを取りたい場合はSNSを活用するのもよいですね。
トレンドキーワードを元に、広報PR活動に落とし込む詳細は以下の記事からご確認ください。
「ことばの日」を具体的にどのように広報PRに活かすのか悩む方も多いでしょう。
次に、これから「ことばの日」に関するイベントやキャンペーンなどを検討する際の参考になる事例と、GOODポイントを紹介します。記念日に関した事例ではないものも、今後「ことばの日」を広報PRに活かすうえでヒントになるでしょう。
子どもの教育に関する書籍や教材などを刊行する合同出版株式会社は、『コロロメソッドで学ぶ ことばの分類ワークシート スモールステップでマスターする ものの名前・ことばの概念』を2024年2月6日に出版。日常生活における身近なことば382語の名前や概念を学べる新刊の紹介をプレスリリースで配信しました。
プレスリリースでは、本書のポイントであるワークシートで行う4ステップを読み手がイメージしやすいよう実際のページ画像を掲載しているのがGOODです。「ことばの日」に絡めた事例ではありませんが、ポイントとなる部分には太字を用いるなど読みやすいプレスリリースが参考になります。
参考:【巻末付録◎ことばの分類カードつき】ものを仲間分けする分類学習ワークで、日常生活に身近なことば382語の名前がわかる・概念が身につく!
株式会社Next Actionは、2023年4月23日開校の「ことばキャンプ池袋校」についてプレスリリースを配信しました。小学生とその保護者を対象に、論理力や理解力をはじめ「ことばのチカラ」のベースとなる7つのチカラを育むためのトレーニングプログラムです。
低学年クラスと高学年クラスに分かれ、自分で判断・決定して実行する力を身につけることを目的としています。開校日の直前にプレスリリースとして紹介することで、小学生の子どもを持つ子育て世代に認知してもらい、参加数の増加に貢献した広報PR事例です。
参考:「ことばキャンプ池袋校」開校のお知らせ!2023年4月23日より、親子向け言語化トレーニングスクールが池袋エリアに誕生
株式会社バンダイナムコアミューズメントは、神奈川県にある「文教堂R412店」にて「ガシャポンのデパート」の開設を発表しました。「本屋さんのガシャポンのデパート」と題し、書店内にカプセルトイ専門店を新設する取り組みです。
「お気に入りの1冊にたどり着くように、お気に入りのカプセルトイに出会える」という文言とともに、書店とカプセルトイの関連性を訴求しているのがユニークなポイント。さらに、限定のブックカバーやステッカーなどをプレゼントする書店ならではのキャンペーンも開催しています。
アミューズメントと本は一見異なるカテゴリですが、自社が強みとする事業とうまく組み合わせた有用な広報PR事例といえるでしょう。
参考:地域最大級の500面!書店内にカプセルトイ専門店を展開!『本屋さんのガシャポンのデパート』文教堂R412店 2023年4月27日(木)オープン!
5月18日の「ことばの日」は、日本語をはじめとする言葉に注目が集まりやすい日です。言葉に関する書籍を取り扱う企業の方や、言語・手帳といった関連製品を販売する企業の方にとっては特に、「ことばの日」を切り口として自社商品・サービスの魅力を伝える良い機会になるでしょう。
お伝えした事例を参考に、ぜひ自社商品・サービスと「ことばの日」をかけ合わせた広報PR施策を考えてみてください。
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