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世界結核デー(3月24日)|意味や由来・広報PRに活用するポイントと事例を紹介

今日は何の日世界結核デー(3月24日)|意味や由来・広報PRに活用するポイントと事例を紹介

3月24日は「世界結核デー」。今回は「世界結核デー」の意味や由来を解説します。

また、「世界結核デー」をきっかけに広報PR活動を行う効果やポイント、実際に広報PRに活かしている広報事例を紹介します。

広報やマーケティングネタを探している方、特に医療業界の方や感染症予防に関する製品やサービスを提供している企業、団体などはぜひ参考にしてみてください。

「世界結核デー」の意味・由来とは?

3月24日は「世界結核デー」です。1997年に世界保健機関(WHO)が結核根絶への誓いを新たにするために制定。日付は、ドイツの医師・細菌学者であるロベルト・コッホが結核菌を発見し発表した日に由来しています。

1997年の世界保健総会で制定されて以降、毎年テーマを定め、世界各地で結核撲滅に向けたさまざまな取り組みが行われています。

結核は、未だに最も死者の多い感染症の一つで、2020年にはCOVID-19パンデミックにより10 年以上ぶりに結核による死亡者数が増加。「世界結核デー」をきっかけに結核についてみんなでもう一度考えよう、と呼びかけられています。

「世界結核デー」をきっかけに広報PR活動する効果

「世界結核デー」は、メディアがトレンドとして取り上げやすいテーマです。プレスリリースを始め、「世界結核デー」に関する自社の取り組みを発信することで、普段は接点が少ないメディアの目にも届く可能性が高まります。

特にSNSの場合、時節やトレンドにあった内容は、企業アカウントの投稿も受け入れられやすいもの。「世界結核デー」をネタにした投稿は、ステークホルダーとのコミュニケーションを取りやすく、自社に親しみをもってもらえるきっかけになります。

自社プロダクトやキャンペーン、自社の取り組みなどを合わせて紹介することで、より自社のことを知ってもらえるチャンスが生まれるでしょう。

「世界結核デー」を元に発信をする流れ

「世界結核デー」をきっかけとした広報PR活動は、以下の流れで行うことが一般的です。

STEP1.「世界結核デー」の由来や、意識調査などから情報収集を行い、今年の傾向を掴む

STEP2.コミュニケーションを取りたいターゲットやゴールを決める

STEP3.自社サービスやプロダクトと「世界結核デー」をかけ合わせ、発信内容を検討する

STEP4.発信するコンテンツを作成する

STEP5.媒体を選び情報発信する

特に、メディア関係者に届けたい場合はプレスリリースの配信がおすすめです。生活者とカジュアルにコミュニケーションを取りたい場合はSNSを活用するのもよいですね。

トレンドキーワードを元に、広報PR活動に落とし込む詳細は以下の記事からご確認ください。

「世界結核デー」を広報PRに活かした事例

「世界結核デー」を具体的にどのように広報PRに活かすのか悩む方も多いでしょう。

次に、これから「世界結核デー」に関するイベントやキャンペーンなどを検討する際の参考になる事例と、GOODポイントを紹介します。記念日に関した事例ではないものも、今後「世界結核デー」を広報PRに活かすうえで参考になるでしょう。

事例1.結核診断の共同実証事業についてプレスリリースで発表

エルピクセル株式会社(LPIXEL)は、マヒドン大学公衆衛生学部と共同で行った実証事業についてプレスリリースを発表。マヒドン大学とエルピクセルの研究契約に基づいて、AIを活用したモバイル結核検診を運行するプロジェクトです。

プレスリリースでは、結核の早期発見や早い段階での治療など、従来と比較したメリットを明記しながら実証事業について紹介しています。「世界結核デー」の広報PRではありませんが、プレスリリース配信をきっかけにプロジェクト認知を広め、メディア関係者を中心に社会的意義を伝えた好事例です。

参考:タイにてAIを活用したモバイル結核健診の運行開始を発表

事例2.サウジアラビアの医療研究機関と自社の契約締結について発信

AIソリューションを開発する株式会社Recursiveは、AIシステムの共同開発に向けて、サウジアラビア王国の医療研究機関と覚書を締結したことをプレスリリースで発表しました。結核のスクリーニングや検出能力の向上を目的とした取り組みです。

国際デーに関する広報PR事例ではありませんが、自社の事業内容や締結に関する情報を踏まえたうえで、プロジェクトの背景にも触れているのがGOOD。概要・背景・今後のビジョンと、読み手が欲する内容を丁寧に紹介したプレスリリースが参考になります。

参考:AIスタートアップのRecursive、サウジアラビア最大の医療研究機関のキング・アブドラ国際医療研究センターと覚書を締結し、AIとデータサイエンスを活用した結核対策のソリューション開発に着手

事例3.新治療薬の臨床試験結果をプレスリリースで発表

非営利の医療・人道援助団体である「国境なき医師団」は、結核「プレXDR-TB」の新治療法の臨床試験を実施し、その結果をプレスリリースで発表しました。複数の薬剤を組み合わせた治療戦略が高い治癒率を達成し、「第54回世界肺の健康会議」でも発表されたことを紹介しています。

国際的かつ社会的意義のある実績をプレスリリースで発信することで、多くのメディア関係者の関心を高めた好事例といえるでしょう。「世界結核デー」のプレスリリースではありませんが、試験参加者の様子がわかる写真や団体のロゴを掲載したビジュアル面も非常に参考になります。

参考:治療が特に困難な結核「プレXDR-TB」新治療法の臨床試験で良好な暫定結果

「世界結核デー」をきっかけに広報PRの取り組みをしてみよう

3月24日の「世界結核デー」の意味や由来、広報PRに活用できそうな事例を紹介しました。

「世界結核デー」には、結核を含む感染症に注目が集まります。結核撲滅に関する取り組みを行っている企業はもちろん、感染症対策に関連する製品やサービスを提供している場合は、積極的に発信するとよいでしょう。

今一度「世界結核デー」をきっかけに自社製品やサービスを広報PRしてみてはいかがでしょうか。

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