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作り込んだ画像と丁寧な説明が新たな顧客層の獲得に。7月に使える「夏バテ」プレスリリース事例

気温・湿度ともに上昇し、夏本番となる7月。7月上旬の梅雨時期はそこまで気温が高くなくとも多湿が原因で体温調節ができなくなるなど、夏バテ熱中症を引き起こす要因が多く潜んでいます。

夏バテ熱中症に関するプレスリリースは6月あたりから増え始め、7月に最も多く配信される傾向にあります。2019年は8月よりも6月の配信本数の方が多かったため、夏本番のオンタイムもしくはやや先取りのタイミングで情報発信されていますね。

今回は、「夏バテ・熱中症」に関連したプレスリリースをPR TIMES MAGAZINE編集部でピックアップ!2019年8月15日に配信された、株式会社Globridgeさんのプレスリリースを紐解いていきます。

◆株式会社Globridgeさんのプレスリリースはこちら
“飲む点滴”甘酒を使った低カロリーなタピオカドリンク!日本酒専門店『蔵よし 有楽町』テイクアウト販売開始

興味で終わらせない丁寧な説明に注目!株式会社Globridgeの「夏バテ・熱中症」プレスリリース事例

株式会社Globridgeの「甘酒タピオカミルク」

「お客様のニーズに応じて独自のサービスを提供する」をモットーに様々な飲食店を展開する株式会社Globridgeさんが、日本酒専門店から夏期限定で「甘酒タピオカミルク」の販売を開始したプレスリリースです。

季節ごとに「日本酒とチーズの会」や「おでんと熱燗の会」など日本酒イベントを積極的に開催するなど、気負いせず自由に日本酒を楽しめる企画を提案されています。

同じ「酒」繋がりとは言え日本酒専門店がタピオカドリンクの提供を開始するという取り組みは斬新で、メディアのみならず生活者にも話題が広がるなど、SNSでも盛り上がりました。

「飲む点滴」として近年ブームとなっている甘酒。「夏バテ」と関連したプレスリリースも多く配信される中、こちらが注目を集めた秘密を紐解いたところ

  • 届けたい層に向けた工夫
  • 意外なコラボだからこその丁寧な説明
  • 読み手に味を想起させるイメージ画像

の3つのポイントが見えてきました。

GOODポイント1:届けたい層に向けた工夫

日本酒専門店によるタピオカドリンクの提供。意外性がありアピールポイントでもありますが、「日本酒専門店のリリース」=「日本酒関連のニュース」だと思われやすく、読み手が限られてしまう恐れもあります

今回はソフトドリンクとして提供するため、若年層とりわけ女子への認知拡大が必要です。そこで、下記3点の工夫をされていました。

①商品の見せ方を変える

従来のプレスリリースとは印象の異なる、「映え」を意識したイメージ画像を用意し、視覚的に届けたい相手の興味を惹きつけていました。

同社の従来のプレスリリースは、食欲をそそるいわゆる「シズル系」の画像や、アットホームさが伝わる店内などお酒を扱う飲食店としての見せ方がメイン。しかし今回は小道具、角度、色味などにこだわったテイストの異なるイメージ画像を採用されています

「蔵よし」のプレスリリースの一部
「蔵よし」のプレスリリースの一部

②利用シーンを具体的に提示する

商品説明では「夏の浴衣に映えるラベルデザイン」とSNSでアップしたくなる仕掛けがあることもしっかりアピール。夏祭り花火大会などのイベントの行き帰りに店舗に立ち寄るきっかけを自ら提案されています

SNSでアップしたくなる仕掛けを提案している

SNSでもこんな反応が見受けられました。

③キーワード設定もしっかり工夫がされている

PR TIMES上でも、「SNS」「女子」「タピオカ」などをキーワードとして登録。

株式会社Globridgeのキーワード設定

本文中では触れていないものの「夏バテ」など季節特有のワードも含め、「甘酒」本来の関連キーワードも掴んでいます。これにより、若い女性のみならずより広い層へのリーチも期待できますね

GOODポイント2:意外なコラボだからこその丁寧な説明

カロリーは?本当にノンアルコール?など、「甘酒×タピオカドリンク」という意外性が故に生じる気になる点。そこで「通常のものより低カロリー」「お子様にもOK」など、想定される問い合わせ内容に対応し、購入への不安を払拭しています

ちなみに、店舗が所在する銀座や有楽町という立地を考慮し、「大人も楽しめるデザイン」と説明を添えている点も幅広い購入者を想定できていて好感が持てます。

事前に不安を払拭する株式会社Globridgeのプレスリリース

GOODポイント3:読み手に味を想起させるイメージ画像

商品画像に視認性が求められるのは大前提ですが、パッケージがある程度パターン化されているテイクアウト用ドリンクで差別化を図ったり味が想像できるような画を作ることは難しいもの。

そこで、涼しげな和柄の布を敷くなどの小道具を活用したり自然光のようなライティングを取り入れることで「夏でも飲みやすいさっぱりとした口当たり」といったイメージを想起させています。

小道具を活用し自然光のようなライティングを取り入れた商品画像

オススメの利用シーンとして浴衣姿で街を歩いているイメージ画像も挿入。やや青味がかったぼかしのある加工を施すことで、夏場でも涼を感じられるものだということが伝わってきます。

浴衣姿での利用シーン

こうしたこだわりぬいた画像も、商品のみ・人物ありと数パターンで用意し、本文で使用しなかった画像もアップロード。グルメ系メディアでは商品画像のみ、女性系メディアでは人物画像もセットで活用されるなど、コンセプトに応じた使い分けに対応できています。

グルメ系メディアでの紹介例(商品画像のみ)

女性系メディアでの紹介例(人物写真付き)

今年の「夏バテ」ネタは例年とは異なるかも

夏バテに関連してブーム化の兆しが見える「甘酒」に関連したプレスリリースとして、今回は「日本酒専門店」のつくる「タピオカドリンク」にまつわるものを紹介しました。

届けたい相手によって画像やおすすめポイントを変える工夫と配慮が伺えるプレスリリースでした。いままでの企業イメージから一新させたプロダクトやサービスを発表する際は是非参考にしたいところです。

今年の夏は「マスクによる熱中症」「フェスの中止」など、夏バテを起こしやすい環境そのものに変化が見られ、新たな警戒点や対策なども必要となるかもしれません。同業他社の取り組みや報道を引き続きチェックしつつ、本当に必要としている人に届く情報発信を心がけましょう。

<編集/岡 陽香>

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この記事のライター

大森 美野

大森 美野

2015年にPR TIMES入社。主にPR活動レポート作成をしていましたが、もっとお客様の声が聞きたくて2019年よりカスタマーリレーションズ本部に異動。情報を欲していた広報担当時代を思い出しながら、PR TIMES MAGAZINEではたくさんのアレコレを届けていきたいと思います。石橋は叩きすぎて壊すタイプ。でもたまにスキップで渡っちゃいます。

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