7月上旬に訪れる一大イベントといえば「七夕」。織姫と彦星が年に一度だけ逢える日で、天の川など星空にも関連するためロマンチックムードたっぷりな記念日です。
七夕関連のプレスリリースは4月や5月にも配信されていますが、やはり6月と7月に集中しています。7月1日から7日までの短期間でも配信数が多く、グルメ系などオンタイムでの情報発信も多く見られました。
こちらの記事にもあるように、カップルに向けたジュエリーや、関連モチーフを活用したグルメ、星に願いを祈るイベントなど、一言で「七夕」といってもその活用法は多岐に渡ります。
広報トピックスとしても幅広く展開されている「七夕」に関連したプレスリリースの中からPR TIMES MAGAZINE編集部がピックアップ!2019年7月5日に配信された、合同会社IMAGINALさんのプレスリリースを紐解いていきます。
◆合同会社IMAGINALさんのプレスリリースはこちら
お揃いは袖タグだけの新しいカップルコーデ。喋るTシャツ第5弾『カップルソーデTシャツ』七夕から3日間限定発売!イラストレーター・漫画家の『ごめん』さんとコラボレーション
プロダクトの文脈強化へ。合同会社IMAGINALの「七夕」プレスリリース事例
合同会社IMAGINALが展開する、コミュニケーションのきっかけを生むTシャツ「喋るTシャツ」の第5弾に関するプレスリリースです。
カップルに向けた商品展開で七夕である7月7日から期間限定で販売。アパレルやファッション業界でもジュエリーなどの装飾品で七夕関連のプレスリリースは見かけますが、「衣服×七夕」はなかなか新鮮な取り組みです。
とはいえ、一見すると「七夕の日に、期間限定発売を開始しただけでは?」とも見えるこちらのプレスリリース。実は七夕のコンセプトを十二分に活用する工夫が施されているのです。様々な業種業界でもPRが展開されている「七夕」関連のプレスリリースの中からこちらが注目を集めた秘密を紐解いたところ
- 時節キーワードで魅力を引き立たせる
- 販売期間に合わせた配信日時
- ポイントを押さえて確実にターゲット層に届ける
の3つのポイントが見えてきました。
GOODポイント1:時節キーワードで魅力を引き立たせる
カップル向けのファッションアイテムは決して珍しいものではありませんが、話題を呼ぶTシャツを作り続けてきた同社だからこそ、同社初となるペアアイテムの発売タイミングは慎重に選びたいところ。
七夕を発売日に選び、かつプレスリリース導入文にも「七夕である」という説明を加えることで、プロダクトに込めた想いや表現したい世界観がより一層伝わってきますね。
SNSの投稿にも見受けられるように、大切なパートナーを想う日だからこそ、商品への共感度もぐっと高まり、読み手も購入に至りやすかったのでしょう。
GOODポイント2:販売期間に合わせた配信日時
プレスリリース本文冒頭には特設サイトページのURLが貼られており、導入文で気になった読み手がすぐにアクションできる導線を設計。ただし、その下には「(7月7日までに反映予定)」という注釈が付いていました。
おそらく、プレスリリースを配信したタイミングでは特設サイトをまだ公開できていなかったことが読み取れます。しかし、販売開始となる2019年7月7日は日曜日で、プレスリリースを配信した7月5日は販売開始前の最後の平日。特設サイトが完成してからプレスリリースを配信していたとしたら、土日に差し掛かりPV数などに影響があったかもしれません。
プレスリリースを配信する時点で全ての素材が揃っているに越したことはありませんが、時にはそれが難しいこともあります。プレスリリースならではの特性を鑑みて目を通してもらいやすい平日に配信することを優先したのではないでしょうか。ただ、サイト公開・発売開始までの2日間を待つ楽しみが増えたのも事実ですね。
GOODポイント3:ポイントを押さえて確実にターゲット層に届ける
「カップルソーデ」というキャッチーな商品名と画像素材が目を惹きます。これらを通して世界観が確立されているため、プレスリリースの文章が少なくても、商品に込めた想いやポイントが的確に伝わります。共感を生むものは拡散力も高く、SNSでも購入者からの投稿が多数見受けられました。
「見せなくてもいい、目立たなくてもいい、愛ある2人に贈るTシャツです。」というコンセプトは、作り手のささやくような声が聞こえてくるような「リズム」と「声」が感じられます。こうした心地よいことばを選ぶテクニックは見習いたいですね。
文字と画像の配置バランスも絶妙。見出しごとに少ないテキストと画像のセットで構成され、テキストで得られる情報と画像から得られる情報の差分を読み取ること自体が楽しくなります。業種業態によっては細かく説明する必要はありますが、こうした個々の感情やストーリーとリンクしやすい贈り物などは「余白」を楽しんでもらう仕掛けを施すのも有効でしょう。
印象的だったのは、起用モデルのInstagramアカウントのリンクを掲載していた点。PR TIMESのキーワードにも「モデル」が登録されています。
届けたい相手が関心を持ちやすいキーワードを見逃さないだけでなく、そのキーワードに沿った情報を提供する姿勢は見習いたいポイントですね。
コロナ禍の今年こそ「七夕」が活きる企画を
お祭りやグルメ、イベントなど様々な企画に展開される「七夕」の中から、今回はカップルを対象としたこちらのプレスリリースを紹介しました。
読み手の心を掴む企画のエモーショナルさのみならず、プロダクトの文脈に合わせて七夕というキーワードを起用した点や、テキスト情報を削って要点を引き立たせた構成は他業態でも参考になるのではないでしょうか。
このたびの新型コロナウイルスの感染拡大でパートナーの大切さを痛感するなど、人間関係に変化を感じた人も少なくないでしょう。緊急事態宣言が解除され新しい日常がスタートしだした今こそ、「七夕」をキッカケに人との繋がりを大切にする機会が提唱できると良いかもしれません。
<編集/岡 陽香>
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