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【2019年9月版】月間PR TIMESプレスリリースウォッチ総評!新たなサービスや施設の発表が相次ぐ

PR TIMES上で配信されたプレスリリースの動向を振り返り、紐解いていく月間PR TIMESプレスリリースウォッチ総評です。

今回は、昨年の2019年9月に配信されたプレスリリースをもとに、2020年9月のプレスリリース配信に役立つ情報やノウハウを見つけていきたいと思います。

2019年9月のトレンド振り返り総評

夏季休暇が明けて下半期に突入し、変化を迎える9月。

新たなサービスの発表や次の季節に向けた取り組みなど広報トピックスも多いなか、2019年の9月は「敬老の日」と「秋分の日」の祝日が一週間差で訪れ、3連休が2週続くこととなりました

4日間以上の大型連休が発生しないことで、トラベルやレジャーなど「シルバーウィーク」関連の情報発信のタイミングが少々難しかったのではないでしょうか。

2020年の9月は4連休となりますが、コロナ禍での規制など市場の変化に応じた情報発信が続きそうです。
(PR TIMES編集部)

1年前のPR TIMESにみる9月のプレスリリース配信タイミング

2019年のプレスリリース配信数の推移から、2020年同月の配信タイミングのヒントとなりそうな動向をピックアップし、考察していきます。プレスリリース配信数に関する2019年9月の注目ポイントは以下の4点でした。

プレスリリースの配信タイミング

2019年9月のプレスリリース配信本数におけるデイリー最多は30日(月)、次いで20日(金)と26日(木)が同数となりました。

月間全体の配信本数は前月8月より9%ほど上回っていますが、デイリーの最多で見ると8月のデイリー最多より若干下回っています。8月はお盆期間を避けて月末月初に配信本数が集中したのに対し、9月は最終日に最多配信数を記録したものの、月末週平日に平均的に配信本数が多くなった程度で、特筆すべき動きは見られませんでした。

毎月月末月初がデイリー最多となることが多いですが、9月1日は日曜日で月初配信予定のものが8月末もしくは9月2日配信に分散されたことが予想されます。そのため月初に配信が集中することなく、デイリーの配信本数に変動が見られたのでしょう。

シルバーウィークによって後半の配信本数に変動

16日と23日は月曜日に当たりますが、それぞれ「敬老の日」と「秋分の日」で祝日だったため、通常の月曜日に比べて配信本数が減少。その分、第3週、第4週の平日平均配信本数が多くなりました。2020年は敬老の日(21日)と秋分の日(22日)が並び4連休となるので、配信本数の推移にも変化が見られるのではないでしょうか

徐々にハロウィン情報も増加

翌10月の一大イベントとなる「ハロウィン」の関連プレスリリースは、8月中も見受けられるものの9月第2週ごろから徐々に増加し、9月最終週には10月並の配信数となります。チケット購入や予約が必要な大型イベントなどは、この時期には情報発信できるよう準備しておきたいですね。

2019年9月に注目を集めたプレスリリースPick Up

2019年9月当時、パソコンまたはスマートフォンでのPV数やエンゲージメント率が高かったプレスリリースの中から、PR TIMES MAGAZINE編集部が独自にピックアップしました。プレスリリース事例から見る一言ノウハウについて解説していきます!

株式会社ブレイズのプレスリリース事例

ついに登場!常識を変える、立ち乗りEVバイク!公道走行可能なBLAZE EV SCOOTER(ブレイズEVスクーター)先行予約販売を開始いたします!

株式会社ブレイズのプレスリリース事例

立ち乗り電気自動バイクの先行予約販売のプレスリリースです。

100%電気で公道での走行も可能、折り畳みもできる、これまでの原動機付自転車の常識を変えるような立ち乗りEVバイクに関するプレスリリースで、幅広いステークホルダーから注目が集まり、パソコンもスマートフォンもPV数が高い結果となりました。

Facebookのいいね!数が約850件、Twitterシェア数が約270件とSNSでも話題となったようです。

<事例から見る一言ノウハウ>
画期的な製品そのものの魅力が伝わるような「ついに登場!」「常識を変える」と装飾する、タイトルのワードセレクトに工夫が見られます。

「電動スクーター」「EVスクーター」と同じ意味でも想定される複数の単語でキーワード登録したり、ビジネスカテゴリのサブカテゴリに「環境・エコ・リサイクル」と設定されています。製品の特長を捉えた細やかな配慮と工夫が施されたのも、多くのステークホルダーに届いた要因でしょう。

神山まるごと高専のプレスリリース事例

私立高等専門学校 「神山まるごと高専」学校長の募集を開始

神山まるごと高専のプレスリリース事例

2023年4月開校予定の「次世代型高専」の学校長公募のプレスリリースです。

Facebookのいいね!数が7,300超という反響がありました。Twitterのシェア数も70件超ではありますが、ビジネス面に特化しているFacebookで顕著に数値が伸びたのも、このプレスリリースならではの結果と言えます。

プレスリリース本文内に募集要項や応募方法など詳細が簡潔にまとめられているため、プレスリリースそのもののシェアに繋がったのではないでしょうか。

<事例から見る一言ノウハウ>
タイトルは要件を満たしたシンプルなものであり、ゆえに企画のインパクトを感じさせる引き算がお見事です。

学校は約3年半後に開校するため、当時は画像素材が揃ってないタイミング。店舗のオープン予定などはパースをイメージ画像とすることが多いと思いますが、こちらのように風景画像を設定することで、働く際の具体的な姿が想像しやすくなります。

町全体を実践の場としてとらえ、地域や様々な関係者と共に学びの場を創造する目的もあることから、校舎のイメージ画像ではなく町の風景画を選んだ意図もうかがえます。

施設のイメージ画像=パースといった固定概念にとらわれず、伝えたい意図に沿った素材選びは参考になります。

株式会社サンユー都市開発のプレスリリース事例

国内初”eスポーツ特化型ホテル”「e-ZONe ~電脳空間~」が、西のポップカルチャーの聖地「大阪日本橋」に誕生!!!

株式会社サンユー都市開発のプレスリリース事例

都市開発の一環として「泊まれるeスポーツ施設」の開業を発表したプレスリリースです。

誕生予定は翌2020年4月開業予定(※2020年7月予定に延期)と、約7ヵ月前のタイミングで発表したプレスリリースですが、PV数もSNSのエンゲージメント率も高い数値となりました。

PV数はパソコン環境よりはスマートフォンからの閲覧の方が若干数多く、また、SNSもFacebookいいね!数300超に対しTwitterシェア数5,400超という結果でした。ビジネスの側面でも関心が集まっていましたが、Twitterシェアの多さから、生活者の関心の高さが伺えます

<事例から見る一言ノウハウ>
世界的な大会が行われるなど競技人口が増加し、益々注目の高まっているeスポーツ。関連プレスリリースも増える中、「国内初」というインパクトあるワードだけでなく、設立地である大阪を「西のポップカルチャーの聖地」と称したキャッチーさが印象的です。

文章内ではコンセプトを「泊まれるeスポーツ施設」と記載し、タイトルでは「eスポーツ特化型ホテル」と表現するなど、本文内とタイトルとで表記を書き分けている点もこだわりを感じます。

PR TIMESで話題になったプレスリリース

PV数やSNSの波及数など数値の観点だけでなく、PR TIMESで話題になったプレスリリースもご紹介します。

ゲヒルン株式会社のプレスリリース事例

「特務機関NERV防災アプリ」、10万ダウンロードを突破

ゲヒルン株式会社のプレスリリース事例

こちらの記事で「防災の日」の例としても紹介させていただいた防災アプリが、10万ダウンロードを突破したというプレスリリースです。

アプリの提供開始のプレスリリースが2019年9月2日10時に配信され、わずか5時間後にこちらのプレスリリースが配信されました。アプリの反響もさることながら、同日にダウンロード数を発表した情報発信のスピード感がお見事です。

<事例から見る一言ノウハウ>
ローンチ後の反響は予想できたとしても実際は未知数です。反響に応じてダウンロード数におけるプレスリリースを配信できるよう、予め備えておいたのではないでしょうか。このスピード感こそが反響の大きさを物語り、更なる認知度拡大にも繋がったのでしょう。

基本情報は併用しつつも、開発チームのコメントを新たに搭載するなど、反響の大きさを目の当たりにした当事者のリアルな気持ちと開発への意気込みが強く感じられます。

サービスのローンチだけでなくイベント実施など、KPIを立てつつ続報プレスリリースが配信できるよう準備をしておけると良いでしょう。

2020年9月のトレンド予測

夏季休暇が明けて下半期に突入するなど生活者にとっても変化を迎える9月。新たなサービスや次の季節に向けた取り組みなど広報トピックスも多く、慌ただしい日々が始まります。

気持ちも新たにスタートを切る一方、2020年は「敬老の日」と「秋分の日」が続いて4連休となり休息のタイミングも発生します。その反面、依然続くコロナ禍でアクティブな企画がどこまで実施可能なのかは現時点では判断がつきにくいもの。例年夏季に行われていた企画が9月以降に延期になるケースもあるのではないでしょうか。

また、学生の夏休み短縮が検討されたり、3密を避けるため帰省の時期をずらすなど、例年の9月とは異なる生活を送る人も少なくなさそうです。各社のステークホルダーがどのような状況にあるのか、情勢も踏まえて市場を的確に捉える必要がありそうですね。

季節ごとのトピックスから情勢下における新たなニーズまでキャッチし、アクションを起こせるようにしましょう。

<編集/岡 陽香>

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この記事のライター

大森 美野

大森 美野

2015年にPR TIMES入社。主にPR活動レポート作成をしていましたが、もっとお客様の声が聞きたくて2019年よりカスタマーリレーションズ本部に異動。情報を欲していた広報担当時代を思い出しながら、PR TIMES MAGAZINEではたくさんのアレコレを届けていきたいと思います。石橋は叩きすぎて壊すタイプ。でもたまにスキップで渡っちゃいます。

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