プレスリリースは、自社の情報に時節やトレンド情報をかけ合わせることで、より注目度が上がり、メディア関係者だけでなく生活者にも届く可能性が高まります。
本記事では「お盆」をピックアップ。お盆用品を販売している企業、お盆休みを利用して帰省する際に利用する交通機関、宿泊施設の運営企業などは、幅広く活用しやすいキーワードです。ぜひ記事を参考に、自社のプレスリリース作成にお役立てください。
「お盆」をプレスリリースに活用するSTEP
「お盆」は、日本に古くから伝わる風習のひとつ。夏季に祖先の霊を自宅に迎え、供養する行事です。地域によって異なりますが、8月15日を中日として8月13日(迎え火)から16日(送り火)が「お盆」とされています。
4日間の連休となる「お盆」に向け、自社プロダクトを効果的にアピールするためには、どうすればよいかと悩む広報PR担当者もいるのではないでしょうか。
この記事では、プレスリリースを配信する際の基本の8ステップから、「お盆」をフックにしたプレスリリースの作成・配信に役立つポイントを解説していきます。
基本となる8つのステップについてはこちらの記事をご確認ください。
情報収集して傾向をチェック
地域によっては旧暦に沿って7月13日から7月16日までの期間に実施する場合もありますが、一般的に「お盆」は、8月13日から16日までの期間を指します。13日に迎え火を炊いてご先祖をお迎えし、お墓参りなどを行なったうえで、16日の送り火で送り出すのが一般的な風習です。また、盆提灯でご先祖をお迎えするという場合もあります。
地域や家庭によって様式は異なりますが、「お盆」はご先祖を祀る期間であるという点は共通しており、お墓参りなど家族と過ごす休みの期間として定着しています。
「お盆」に関するプレスリリースを作成するにあたって、上記のような期間・風習について知ることと同様に、今年ならではの傾向をつかむことも大切です。
今年ならではの傾向を捉える
2024年のお盆期間は、8月13日(火)から16日(金)です。8月11日は山の日で祝日ですが、今年は日曜日であることから、翌12日(月)が振替休日に。この暦に合わせて連休になる人も多いでしょう。2024年のように大型連休となる場合、生活者の消費支出などを調べることで、今年ならではの傾向をつかめる場合もあります。
例えば、総務省が発表する家計調査(※)によると、2023年8月の2人以上世帯の消費支出は前年同月比で実質2.5%減少しています。一方で、教育娯楽や外食の支出は増加。コロナ禍も落ち着き自由に外出でき、なおかつ大型連休となる2024年は、海外・国内旅行へ出かける人が増えたり、全国各地でイベントが行われたりといった変化も見込まれるでしょう。
生活者の意識を捉える
2020年・2021年は新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から、外出を控える生活者も少なくありませんでした。このときから、夏休みやお盆休みの過ごし方は多様化しつつあると考えることもできます。
2024年6月14日、全国20~60代の男女600人を対象に行われた実態調査では「今年の夏休みはどのように過ごす予定か」の質問に対し、61.8%が「自宅でゆっくり過ごす」と回答。国内旅行を予定している人は前年比で減少しましたが、「海外旅行に行く」と答えた人は0.6%増加しています。自宅で余暇を楽しむ新しい生活スタイルが根付く一方で、サマーシーズンならではの楽しみ方を満喫する人も多くいると考えられるでしょう。
参考:【2024年お盆玉に関する実態調査と夏休みの動向調査】お盆玉の認知度は約3割、そのうち今年お盆玉をあげる人は約3割 お盆玉もインフレ傾向、あげる金額「増える」が約4割、1万円以上あげる人は増加
こうした背景などを踏まえ、今年はどのような動向があるかを把握し、自社プロダクト・サービスをどういった切り口で生活者へ伝えていくかが重要になります。
生活者の意識は、インターネットの検索機能やSNSのワード検索から探ることも可能です。自社プロダクトに関連するか否かはあまり気にせず、まずはパッと浮かぶ関連ワードを一通り洗っていくのが有効です。広く市場の傾向を掴む糸口としてポピュラーなワードで検索してみましょう。
<検索キーワード例>
「お盆 2024年」「お盆 トレンド」
「お盆休み 過ごし方」「お盆 旅行」
「お盆 イベント」「お盆 祭り」
「お盆 調査」「お盆 アンケート」
ほかにもさまざまな調査結果があるので調べてみましょう。必要に応じて、顧客を対象に自社で調査してみるのも有効です。
自社で調査する場合は以下の記事を参考にしてみてください。
情報を元に配信のタイミングを検討する
最適な時期にプレスリリースを配信するには、生活者がどのタイミングで「お盆」に興味・関心を持つのかを調べることをおすすめします。
Googleトレンドを活用して「お盆」「帰省」「墓参り」などの検索キーワードがGoogleでどれだけ検索されているか、推移をリサーチするのがよいでしょう。
比較すると「お盆」は7月から検索ボリュームが上がり、「帰省」「墓参り」は8月に増加しています。このように検索のトレンドを把握し、自社プロダクトのローンチを考慮したうえで配信のタイミングを検討することが大切です。
ペルソナを設定する
自社の商品やサービスを誰に伝えたいのか、ペルソナを設定しましょう。これまでに調べた由来や風習、調査結果などから得た情報をどのような切り口で提案すると良いのか策定します。
例えば、「小学生の子どもがいる家族」や「40代管理職の男性」など特定のペルソナに対して由来や風習、世論調査でわかったことを切り口に、自社サービスとお盆休みがどのように関連するのかを見直し、情報発信に向けて整理していきましょう。
世論調査などの情報を基にペルソナを設定し「お盆」の過ごし方の提案となる情報発信をしよう!
もともとは先祖を祀るために家族と過ごすお盆休み。2024年の「お盆」は昨年に比べ、お墓参りのために帰省するなど従来の過ごし方をする人も増えることが考えられます。一方で、コロナ禍で経験した「いつも通り過ごす」というお盆休みを選ぶ生活者もいるかもしれません。
世論調査などで今年の傾向を把握し、生活者の行動・ニーズに合わせた情報を発信することが大切です。自社製品・サービスと親和性の高いペルソナを適切に設定し、2024年ならではの「お盆」の過ごし方を提案していきましょう。
<編集:PR TIMES MAGAZINE編集部>
お盆のプレスリリースの書き方に関するQ&A
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