広報担当者として日々さまざまなメディアや媒体に触れていく中で「それってなんのこと?」と思う専門用語が出てきて困ることはないでしょうか。特に最初はWebサイトやIT、ビジネス関連において、聞きなれない専門用語に頭を悩ませるシーンも多いかと思います。
そこで今回は、主にIT・ビジネス用語を中心に、広報担当者が知っておきたいビジネス用語を21個ご紹介します。
広報担当者が知っておきたいビジネス用語21選
では、早速ですが、広報担当者が知っておきたいビジネス用語をチェックしていきましょう。ここでは基本的な内容のものをまとめているので、紹介した内容を元により知識を深めていってもいいかもしれませんね。
1.html
htmlとは、Hyper Text Markup Language(ハイパーテキスト・マークアップ・ランゲージ)の略で、Webページを作成するために開発された言語です。
普段私たちがブラウザで見ているWebページのほとんどは、このhtmlを用いて作られています。htmlタグによってタイトルや小見出し、リスト表示など、文書のなかで特定の部分に意味を持たせ、全体が構造化されてできているのです。ここでは、基礎的なhtmlタグとして3つご紹介します。
- hタグ
hタグは、見出しを作成する役割を持ったタグです。このタグの中の部分は強調され、大きく表示されます。h1からh6まであり、h1が一番大きく表示され、h2から順にh6となるほどに小さな見出しになります。
- imgタグ
imgタグは、画像を表示させるために使用するタグです。表示する画像ファイルはsrc属性で指定し、Web上ではGIF形式、JPEG形式、PNG形式の画像形式を指定することができます。
- aタグ
aタグは、指定した部分の要素をハイパーリンクとして扱うことができるタグです。ハイパーリンクとは、クリックすると別のページに移動する仕組みです。aタグは、文章だけでなく、画像などの要素をリンクにできます。
2.css
cssとは、Cascading Style Sheets(カスケーディング・スタイル・シート)の略で、Webページのスタイルを指定するための言語です。
上記で紹介したhtmlがWebページの文書構造を構成する言語であるのに対し、cssは文書構造にデザインを施し、見栄えを整える役割を担っています。
例えば、Webページが表示される際の色・サイズ・レイアウトなどの表示スタイルや、プリンタで印刷・出力される際のスタイルなどが指定できます。
3.noindex
noindexとは、検索エンジンにインデックスされないようにするためにhtmlコードに記述するmetaタグの値のことです。
htmlにnoindexを記述することで、どんなキーワードで検索しても検索エンジンの検索結果にそのページが表示されなくなります。ただし、noindexの設定で検索エンジンのインデックスからは対象外となっても、ロボットによる巡回はあるため、noindexがついたページでも内部リンク先へのクロールは続きます。
4.nofollow
nofollowとは、htmlの属性値の1つで、主にリンクに指定することでそのリンク先をクロールしないようにGoogleに指示することができます。
本来、クローラーは、Webサイトの情報を取得するためリンクをたどりながら、あらゆる更新情報を収集していきます。しかし、nofollowが設定されていることで、クローラーはリンクを辿ることができなくなります。検索した際に表示したくないページに設定します。
5.OGP
OGPとはOpen Graph Protocol(オープン・グラフ・プロトコル)の略で、FacebookやX(旧 Twitter)などのSNSでWebページがシェアされたとき、LINEなどのメッセージ機能でページのURLを送信したときに、そのページのタイトル、URL、概要、画像を表示させる仕組みのこと。
OGPを設定することで、ページや記事の内容を分かりやすくユーザーに伝えることができるメリットがあります。SNS上で情報を拡散してほしい場合は、OGPの設定も忘れないようにしましょう。
6.PV
PVとはPage View(ページビュー)の略で、Webサイト内の特定のページが開かれた回数を表します。Webサイトがどのくらい閲覧されているかを測るための最も一般的な指標の1つとして用いられます。
カウント方法は、ブラウザにhtml文書が1ページ表示されたら1PVとカウントされます。
7.UU
UUとは、ユニークユーザーの略で、特定の集計期間内にWebサイトやアプリを利用したユーザーの数を表す指標です。
あくまでも表しているのは「ユーザーの数」なので、特定の集計期間内に同じユーザーがアプリを2回以上利用した場合でも、カウントは1UUとなります。
8.CV
CVとは、コンバージョンの略で、Webサイトにおける最終的な成果のことを指します。CVには、次の4つの種類があります。
- ユニークコンバージョン
ユニークコンバージョンとは、ユーザー単位のコンバージョンのこと。
例えば、あるユーザーがWebサイトを経由して、2つの商品を購入したとします。その場合、購入(アクション)で見れば2とカウントされますが、ユニークコンバージョンではこれを1とカウントします。
購入が2回でも、同一ユーザーであれば1とカウントするのが、ユニークコンバージョンの考え方です。
- 総コンバージョン
総コンバージョンは、アクション単位でのコンバージョンを指します。
例えば、同一ユーザーが2つの商品を購入(2回アクション)すれば、総コンバージョン2とカウントされます。
- クリックスルーコンバージョン
クリックスルーコンバージョンとは、ある広告をクリックしたユーザーがWebサイトに訪れ、コンバージョンした数を指します。
この場合、同じユーザーが複数回コンバージョンした場合でも1とカウントします。
- ビュースルーコンバージョン
ビュースルーコンバージョンとは、ある広告を見たがクリックはしなかったユーザーが、Webサイトに訪れてコンバージョンした数を指します。
例えば、A媒体の広告をみたユーザーが、その時はクリックせず、後日B媒体で広告をクリックしコンバージョンした場合、A媒体のビュースルーコンバージョンは1とカウントされます。
9.アナリティクス
アナリティクス(Analytics)とは、分析という意味で、データの中に意味のあるパターンを見出し、解釈し、伝達することを指します。
例えば、サイト訪問者レポートやソーシャルなど主要なデータから傾向を分析し、優れた判断ができるように、表面的な情報だけではわからないものまで分析します。最近ではGoogleアナリティクスなどのアクセス解析ツールが主流となっています。
10.アルゴリズム
アルゴリズムとは、一般に「コンピューターを使ってプログラムで問題を解決するための手順」を表す言葉として使われます。
しかし最近では、少し広い意味合いで捉えられることが多く、プログラムに関することだけでなく、「問題を解決するための効率的な手段や方法」という意味合いで用いられるようになっています。
多様なシステムやサービスに活用されていますが、代表的なものとして検索エンジンに使われているアルゴリズムなどがあります。
11.サーチコンソール
サーチコンソールとは、Googleが無料提供している高機能サイト解析サービスで、もともとは「Googleウェブマスターツール」という名称でした。
サーチコンソールでは検索での見え方、検索トラフィック、Googleインデックス、クロール、セキュリティ、スパムなど、あらゆる視点からサイト管理が可能で、パフォーマンスの向上に役立てることができます。
12.デバイス
デバイスとは、直訳すると「装置」という意味で、一般的にパソコンやスマートフォンなどを含む単体で特定の機能を持つ機器のことを指して使われる言葉です。
大きなもので言えば、モニターやキーボードもデバイスですし、細かいもので言えば、CPUやメモリ、ハードディスクなどもデバイスに含まれます。
13.UTF-8
UTF-8(ユーティーエフエイト)とは、世界的に最も一般的な文字コードで、Unicode用の符号化方式の1つです。ASCIIで定義している文字を、Unicodeでそのまま使用することを目的として制定しています。
UTF-8は、ASCIIコードとの互換性が高いため、世界中の多くのソフトウェアで用いられています。
14.SEO
SEOとは、Search Engine Optimization(サーチ・エンジン・オプティマイゼーション)の略で、検索エンジンからサイトに訪れる人を増やすことで、Webサイトの成果を向上させる施策のことを指します。
特定のキーワードで検索された場合の検索結果において、自分のWebページを上位に表示させるように、ページやサイト、さらにサイト外の要因を調整します。
15.360°VR
360°VRとは、周囲360度全てを映せるカメラによって撮影された映像を元に作られた動画のこと。最近では、専用の機材を使用することで誰でも簡単に撮影することができるようになりました。
360°VRを撮影できるカメラは「全天球カメラ」とも呼ばれ、複数台のカメラを合体させることで全視野を確保したものや、180度以上の画角の魚眼レンズや超広角レンズを前後に2つ搭載したものなど、さまざまなタイプが登場しています。
16.キャッシュ
キャッシュとは、訪問したWebページの情報を一時的に保存する仕組み、または、その一時的なデータそのもののことを指します。
キャッシュがあることでよく訪問するページの表示スピードが上がるというメリットがあります。というのも、ページを表示する際には、そのページのデータをダウンロードしなければなりませんが、画像やテキスト情報など、一時的な保存データがスマホやPC内にあることで、再表示のスピードが上がるのです。
17.ピクセル
ピクセルとは、デジタル画像の最小単位のこと。デジタル画像は限界まで拡大してみると、1つ1つの点の集まりから構成されています。
点は英訳するとドットですが、このドットに色情報を追加したものがピクセルです。
例えば、640×480ピクセルの画像は、横640個、縦480個の点が並んで構築されていることを指します。ディスプレイなどのデバイスにおいて、一般的なラスタディスプレイでは、ピクセルを単位として画像を表示しています。
18.MB/GB
MB(メガバイト)、GB(ギガバイト)は、データ容量・サイズを意味する、メモリーの容量などに使用されている単位です。
この2つの他にKB(キロバイト)、TB(テラバイト)という単位もあり、大きさの順はKB<MB<GB<TBです。
19.GIF画像
GIFとは、画像ファイルのフォーマットの1つで、正式名称は「Graphics Interchange Format」です。
モノクロなら256階調、カラーなら256色までの表現が可能。画像ファイル形式としての認知度も非常に高く、ファイルの拡張子は「.gif」。
GIF画像の特徴は、アニメーションになっているという点にあり、画像形式でありながら、短い動作をファイル内で表現することが可能です。
容量が軽く自動で動くため、画面上に埋め込めば勝手に再生が始まり、短い尺が終わるとまた自動で再生をループしてくれます。
20.クラウドストレージ
クラウドストレージとは、Web上に存在するファイル倉庫のようなもののことです。クラウドストレージを利用することで、ユーザーはハードディスクなどの物理装置を必要とせず、Web上にファイルを置いておくことが可能になります。
21.CMS
CMSとは、Contents Management System(コンテンツ・マネジメント・システム)の頭文字をとった略称。Web制作に必要な専門的な知識が無くても、Webサイトやコンテンツを構築・管理・更新できるシステムのことを指します。
代表的なCMSの1つが、WordPress(ワードプレス)。WordPressとは、Webサイトを簡単に作るためのテンプレートのようなもので、もともと誰でも手軽にブログサイトを作れるようにと開発されました。その後、時代やニーズに合わせ変化していき、現在のような多機能でWebサイトそのものを構築することが可能なシステムとなっています。
ビジネス用語は正しく使おう
今回は、主にIT・ビジネス用語を中心に、広報担当者が知っておきたいビジネス用語を21個ご紹介しました。いくつご存知だったでしょうか。中には知っていると思っていても、いざ説明しようと思えばできないというものもあったかもしれませんね。
ビジネス用語は、正しい意味を理解しておくことで、コミュニケーション力もアップします。ぜひ、今回の内容を活かして、今後のビジネスシーンで自信を持って用語を使ってみてくださいね。
広報担当者が知っておくべきIT用語とは?
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