企業の広報活動には欠かせないプレスリリース。発表する内容だけでなく、誰に届けるか、いつ発表するかなど、工夫できる点はたくさんあります。
今回はその中でも、年末年始特有の悩みである「年末年始のプレスリリースはどのタイミングがいいの?」という点について解説していきます。
年末年始は、一年の総まとめの時期としても、年始からスタートする取り組みや活動をお知らせする時期としても、企業が発表したい内容の多いシーズン。一方で、メディア関係者がどの程度ビジネス情報の収集を行っているかは見えづらい部分があるのではないでしょうか。
プレスリリースの配信タイミングとして年末年始をどのように考えればいいのか、実際に年末年始に配信されたプレスリリース事例をもとに解説していきます。
年末年始にプレスリリースを配信するなら、どのタイミングがおすすめ?
年末年始にプレスリリースを配信したい場合、どのタイミングがいいのでしょうか。
通常のプレスリリースはクリスマス前までが目安
一般的に、年末年始に関係しない通常の内容のプレスリリースであれば、クリスマス前までがひとつの目安です。クリスマス以降に通常の内容のプレスリリースを配信しても、メディア関係者の目に留まらないことが多いでしょう。
メディアが稼働しているスケジュールを確認する
年末年始のプレスリリース配信を検討するにあたって、もっとも意識するべきは、プレスリリースの一番の読み手である、メディアが稼働しているスケジュールです。
年末年始はさまざまな企業と同様に、メディア各社も休業するところが多く、年末ぎりぎりにプレスリリースを送付しても、確認されるのは年始最初の営業日となることも。
中には、速報性を重視するニュースメディアのように、交代制で休まず運営するメディアもありますが、年末年始特有の情報を取り上げることが目的です。通常のプレスリリースを目にしてもらうことは難しいと考えるほうが無難でしょう。
そのため、通常業務を行っていると考えられるクリスマス前までが目安となります。
すぐにコンタクトが取れるならスケジュールの事前確認を取る
上述したメディアの運営スケジュールは一般的なもので、当然のことながらメディアによって方針が異なります。
すぐにコンタクトがとれる間柄のメディア関係者がいれば、相手方の休業スケジュールを確認し、年末の休業ぎりぎりで大事なプレスリリースをお知らせすることがないよう、前もって準備をするのがベストです。
株式市場の年末年始取引スケジュールは12月30日まで
一方で、株式市場の年末年始の取引スケジュールを見てみると、以下カレンダーの通り12月30日(月)までは営業します。※営業時間は、通常の土・日曜日と同じく10時~17時となります。
つまり12月30日(月)までは市場取引が動いており、企業の情報開示も行われます。ビジネス情報を扱うメディアであれば、開示情報を確認し、重要なニュースであれば平時と同様に取り上げます。
もし年内最終週の中で発表タイミングを検討する場合には、(2024年においては)12月30日(月)までをひとつの目安と考えるのがよさそうです。
意外と狙い目?年末年始にプレスリリースを配信するメリット
年末年始にプレスリリースを配信する際には、通常のプレスリリースであればクリスマス前を目安にし、クリスマス以降は配信したい媒体のスケジュールに合わせることがポイントです。
とはいえ、何かと忙しい年末年始の時期に、プレスリリースを配信するのはそもそも得策だといえるのでしょうか。
年末年始にプレスリリースを配信するメリットについて確認しましょう。
メリット1.生活者のインターネット利用時間が増える
年末年始は、生活者が休暇の期間に検索やSNSなど、情報を求めてインターネットを利用する時間が相対的に長くなります。ですので、メディア各社が通常運営していない時期であったとしても、生活者がプレスリリースや企業の公式SNSを直接目にする可能性があります。
自社のニュースやトピックスの中で、生活者に向けて届けたい情報があれば、配信してみることをおすすめします。
もし年内最終週にプレスリリース配信を予定しているのであれば、社員のSNSシェアが大きな力になります。休業に入る前にプレスリリースの予定を社内共有し、協力を仰いでみましょう。
メリット2.この時期にしか出せないプレスリリースがある
日本の文化的慣習として「年末には一年の振り返りを、年始には始まりの抱負を」という共通理解があります。
そのためメディア側も、この時期に関心が高い内容として注力して取り組みたいネタがあり、それらに合わせて戦略的にプレスリリース配信を計画するのも一手です。
年末年始ならではのプレスリリース例は以下の通りです。
<年末>
- 今年の総まとめアンケート結果発表
- 年末感謝キャンペーンお知らせ
- 年越しイベントの告知や速報
<年始>
- 年頭初感
- 初売り・初詣など年始限定のお知らせ
- 成人式・新年会など新年イベントの関連情報
これらのプレスリリースは、年末年始に配信するからこそ、届きやすい内容です。クリスマス後であっても、配信することでメディアに取り上げられる可能性があるといえるでしょう。
メリット3.各社のプレスリリース配信が混み合いづらい
年末年始は、プレスリリース配信数が多くない時期であることもポイントです。
冒頭でお伝えしたように、年末年始はメディアが稼働していない分、配信を控える企業が一定数います。その分、自社のプレスリリースを目に留めてもらえる可能性が相対的に高まるという見方もできるのです。
ある意味、普段とは違う広報活動を仕掛けてみるチャンスともいえます。
たとえば、自社が保有している何らかのデータや統計を活用して、一年を振り返るコンテンツを企画・発表してみることもそのひとつ。その際、なぜ今発表するのか、なぜ振り返りをしたのか理由を明確にすることで、自社が大切にしていることが表明できます。
PR TIMESサポートデスクの年末年始の営業
PR TIMESのサポートデスクは、例年同様に株式市場の年末年始取引スケジュールに合わせており、以下の通りになります。
【 年末年始休業日 】
■年末年始休業期間 : 2024年12月31日(火)~ 2025年1月3日(金)
※2024年12月30日(月)、2025年1月4日(土)、5日(日)は営業時間が 10:00~17:00 となります。
■休止サービス :新規企業登録・プレスリリースのFAX 配信・提携オンラインメディアへの転載・ストーリーの提携オンラインメディアへの転載・各種お問合せ対応
※休業期間中に頂いたお問合せには、2025年1月4日(土)以降に順次対応させていただきます。
なお、休業期間中も、プレスリリースのメール配信・PR TIMES上への掲載など基本的なサービスについては、通常通り利用可能です。
年末年始の利用について不明点がありましたら、以下フォームまでお気軽にお問い合わせください。
▶▶PR TIMES サポート&サクセスデスクへのお問い合わせはこちら
年末年始だからこそ、発表できることにチャレンジしてみよう
本記事では、年末年始にプレスリリースを配信するタイミングについてご紹介しました。
年末年始という特別な時期だからこそ、生活者の消費行動も変化します。メディアが通常営業していないという理由だけで、プレスリリースの配信を新年最初の営業日にスライドさせてしまうのは、もったいないかもしれません。
直接生活者が目にする可能性があることも意識すれば、年末年始だからこそ普段と違う広報PR施策を仕掛けてみることもできるはず。ぜひこの記事を参考に、自社だったらどのようなことが考えられるか、検討してみてくださいね。
PR TIMESがおすすめする年末年始のプレスリリースに関するQ&A
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