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【PR TIMESノウハウ】年末年始のプレスリリース配信のタイミングと注意点は?メディア動向とサポート体制も紹介

【PR TIMESノウハウ】年末年始のプレスリリース配信のタイミングと注意点は?メディア動向とサポート体制も紹介

企業の広報PR活動には欠かせないプレスリリース。発表する内容だけでなく、「誰に届けるか」「いつ発表するか」といった設計によって、その効果は大きく変わります。

その中でも、悩みやすいのが年末年始の配信タイミング。「年末年始のプレスリリースは、いつ配信すればよいのか」と判断に迷う広報PR担当者の方も多いのではないでしょうか。

年末年始は、一年の取り組みを振り返る節目であると同時に、年始は新たな施策や活動をスタートするタイミング。企業がプレスリリースで発表したい情報が多く集まる時期となります。一方で、メディア関係者の稼働状況は見えづらい時期でもあります。

本記事では、そうした不安や疑問を踏まえながら、年末年始にプレスリリースを配信する際の考え方と、適切なタイミングの判断のポイントを解説メディアで「記者」「編集者」のお仕事をしている221名に回答いただいたアンケート結果も合わせて紹介していきます。

年末年始にプレスリリース配信して問題ない?おすすめのタイミングは?

「メディアが稼働していないのでプレスリリース配信をしないほうがいい」と言われる年末年始。実際に配信しても問題ないのか、配信したい場合はどのタイミングがよいのか紹介していきます。

配信目的によって判断すれば問題ない

年末年始のプレスリリースは時期だけで、一概に判断できるものではありません。重要なのは、その情報を「なぜ発信するのか」「誰に届けたいのか」という目的。それによって、「いつ配信した方がよいか」が決まります。

たとえば、年始から始まる新たな取り組みや、生活者の行動が大きく変わる時期だからこそ意味を持つ情報であれば、年末年始の配信が適しているケースもあります。一方で、即時性や速報性を重視する内容の場合、メディアの稼働状況によっては十分な反応を得られないでしょう。

年末年始という時期だけを理由に配信可否を決めるのではなく、配信目的と期待する効果とを合わせて検討します。

通常のプレスリリースはクリスマス前までが目安

一般的に、年末年始に関係しない通常の内容のプレスリリースであれば、クリスマス前までをひとつの目安として考えるのがよいでしょう。メディア関係者も特集や振り返り企画、年末年始分の記事の書き溜めで忙しく、終わると年始準備に移行し新規情報の扱いが限定的になる傾向があります。

実際に、メディアで記者、もしくは編集者の仕事をしている221名に行った行った「年末年始のメディア稼働状況に関する調査(※)」の中で年末年始の悩み(自由回答)でもっとも多く挙がった声が「年末進行でとにかく忙しい」というものでした。

<調査概要>
調査名:2019年末年始のメディア稼働状況に関する調査
調査期間:2019年12月3日~12月7日
対象者:メディアで「記者」「編集者」のお仕事をしている221名
方法:インターネット調査

時流や季節性のない発表の場合、年末年始の配信では十分に目を通してもらえず、埋もれてしまうことも。発表内容が年内に完結するものであれば、余裕をもってクリスマス前までに配信することで、取り上げられる可能性が高まります。

株式市場の取引スケジュールもひとつの目安(2025年は12月30日まで)

一方で、株式市場の年末年始の取引スケジュールは、以下カレンダーの通り12月30日(火)まで営業しています。

※営業時間は、通常の土・日曜日と同じく10時~17時

参照:日本取引所グループ 営業時間・休業日一覧

つまり12月30日(火)までは市場取引が動いており、企業の情報開示も行われます。ビジネス情報を扱うメディアであれば、開示情報を確認し、重要なニュースであれば平時と同様に取り上げるでしょう。

もし、年内最終週の中で発表タイミングを検討する場合、2025年においては12月30日(火)までをひとつの目安と考えるのがよさそうです。

意外と狙い目?年末年始にプレスリリースを配信する3つのメリット

クリスマス以降は配信したいメディアのスケジュールに合わせることがポイントです。とはいえ、何かと忙しい年末年始の時期に、プレスリリースを配信するのはそもそも得策だといえるのか。年末年始にプレスリリースを配信するメリットについて解説していきます。

メリット1.生活者のインターネット利用時間が増える

年末年始は、生活者が休暇の期間に検索やSNSなど、情報を求めてインターネットを利用する時間が相対的に長くなります。ですので、メディア各社が通常運営していない時期であったとしても、生活者がプレスリリースや企業の公式SNSを直接目にする可能性も。

ちなみに「年末年始のメディア稼働状況に関する調査」では、編集部としての営業日スケジュールは「暦通り」と回答した方が最多で、約半数を占めていました。しかし、記事ネタについては「いつでも探している」が6割を超える結果。記者、編集者は休暇中とは言え、情報収集をしていますし、一生活者でもあります。生活者に向けて届けたい情報があれば、配信してみるのもおすすめです

もし年内最終週にプレスリリース配信を予定しているのであれば、社員のSNSシェアが大きな力になるかもしれません。休業に入る前にプレスリリースの予定を社内共有し、協力を仰いでみましょう。

企業のSNS運用

メリット2.この時期にしか出せないプレスリリースがある

「年末には一年の振り返りを、年始には始まりの抱負を」と考える方も多いのではないでしょうか。メディア側も、この時期に関心が高い内容として「2025年総まとめ」「2026年予測」など注力して取り組みたい企画があります。それらに合わせて、「2026年、次のトレンドは〇〇」という切り口で戦略的にプレスリリース配信を計画するのも一手です。またプレスリリースに限らず、「この業界のトレンド予測なら自社のこの人」という情報と合わせてサービス資料の展開もいいかもしれません。

年末年始ならではのプレスリリース例は以下の通りです。

<年末>

  • 年末感謝キャンペーン
  • 年越しイベントの告知や速報

<年始>

  • 年頭所感
  • お正月グルメ
  • 初売り・初詣など年始限定のお知らせ
  • 成人式・新年会など新年イベントの関連情報

これらのプレスリリースは、年末年始に配信するからこそ、届きやすい内容です。年末、クリスマス後であっても、時流や季節性がある配信であれば、メディアに取り上げられる可能性もあります。

メリット3.各社のプレスリリース配信が混み合いづらい

年末年始は、プレスリリース配信数が多くない時期であることもポイントです。

冒頭でお伝えしたように、年末年始はメディアが稼働していない分、配信を控える企業が一定数います。その分、自社のプレスリリースを目に留めてもらえる可能性が相対的に高まるという見方もできるのです。ある意味、普段とは違う広報活動を仕掛けてみるチャンスともいえます。

たとえば、自社が保有している何らかのデータや統計を活用して、一年を振り返るコンテンツを企画・発表してみることもそのひとつ。その際、なぜ今発表するのか、なぜ振り返りをしたのか理由を明確にすることで、自社が大切にしていることが表明できます。

メディアを困らせない!年末年始プレスリリース配信の注意点

年末年始のプレスリリースも、目的によっては効果的であることがおわかりになっていただけないでしょうか。では、実際に配信する際の注意点を確認しておきましょう。

メディアが稼働しているスケジュールを加味する

年末年始のプレスリリース配信を検討するにあたって、もっとも意識すべきは、プレスリリースの一番の読み手である、メディアが稼働しているスケジュールです。年末年始はさまざまな企業と同様に、メディア各社も休業するところが多く、年末ぎりぎりにプレスリリースを送付しても、確認されるのは年始最初の営業日となることも。

中には、速報性を重視するニュースメディアのように、交代制で休まず運営するメディアもありますが、年末年始特有の情報を取り上げることを目的としているケースが多いです。通常のプレスリリースを目にしてもらうことは難しいと考えるほうが無難と認識しておきましょう。

そのため、繰り返しにはなりますが通常業務を行っていると考えられるクリスマス前までが目安となります。「この情報なぜもう少し早くもらえなかったのだろう」とがっかりされないように準備をしておきましょう。

すぐに連絡ができる関係性であれば事前にスケジュール確認をする

上述したメディアの運営スケジュールは一般的なもので、当然のことながらメディアによって方針が異なります。

すぐにコンタクトがとれる間柄のメディア関係者がいれば、相手方の休業スケジュールを確認し、年末の休業ぎりぎりで大事なプレスリリースをお知らせすることがないよう、前もって準備をするのがベストです。

配信後の問い合わせ対応体制を整える

メディアにとって、もっとも困るのが問い合わせをしたいのに「担当者不在」という状況です。実際、「年末年始のメディア稼働状況に関する調査」において、年末年始に困ることの1位は「取材先が稼働していない」という結果も出ています。 タイムリーなネタを取り上げたい時に、確認がとれない、問い合わせに対して応答がない。そういった経験をしている記者や編集者も多いようです。

年末にかけてやり取りしているメディアがある場合はもちろん、プレスリリース配信をする場合にも必ず稼働スケジュールや連絡先が分かる状態にしておきましょう。担当案件を持ちながら休暇に入る際には、以下のような点を徹底し、「何かあった時にすぐに問い合わせができる」という安心してもらえる関係性を築きましょう。

  • 同じ部署内で共有しほかのメンバーで対応できる状態にする
  • 携帯など緊急対応ができる連絡先を伝えておく
  • いつも以上に、事前にFAQを用意しておく

PR TIMESサポートデスク2025-2026年の年末年始も営業

PR TIMESのサポートデスクは、年末年始期間中も営業を行います。例年、株式市場の年末年始取引スケジュールに合わせて休業期間を設けていましたが、該当期間中にも安心してプレスリリースを配信いただけるよう、営業時間の短縮かつ提供サービスを限定しつつも、営業しております。

【 年末年始特別営業 】

2025年12月31日(水)~2026年1月3日(土) 10:00~14:00

■休止サービス :新規企業登録・お問い合わせメールおよびお問い合わせフォームへのご返信

※プレスリリースのFAX配信・提携オンラインメディアへの転載・電話窓口対応等は通常通り行います
※当該期間中に頂いたお問い合わせは、原則2026年1月4日(日)以降に対応させていただきます

■2025年12月29日(月)および12月30日(火)、2026年1月4日(日):営業時間が10:00~17:00となり、通常の土日と同様の営業を行います。

なお、年末年始特別営業の期間中も、プレスリリースのメール配信・PR TIMES上への掲載など基本的なサービスについては、通常通り利用可能です。

年末年始の利用について不明点がありましたら、以下フォームまでお気軽にお問い合わせください。

▶▶PR TIMES サポート&サクセスデスクへのお問い合わせはこちら

年末年始のプレスリリース配信に関するよくある質問(FAQ)

最後に、年末年始のプレスリリース配信について、よく見られる質問と解答をご紹介します。

年末年始にプレスリリースを配信しても意味ない?

年末年始のプレスリリース配信は、一概に意味がないとも、効果を発揮できないとも言えません。しかし、年末年始に関係のない通常リリースは、メディアから見られづらくなります。年始から始まる新たな取り組みや、年末年始に消費行動が変わる時期だからこそ情報であれば、年末年始の配信が適しているケースもありますが、クリスマス前までがひとつの配信期限の目安にしましょう。

年末年始にプレスリリースを配信するなら、どのタイミングがよい?

年末年始に関係のない、通常リリースの場合はクリスマス前までの配信が目安です。株式市場の年末年始の取引スケジュールは、2025年12月30日(火)までのため、企業の情報開示などビジネス情報を扱うメディアであれば、このタイミングも目安となります。また、年末年始にプレスリリースを配信する際には、一番の読み手であるメディアの稼働スケジュールを確認し、問い合わせの対応体制を整えた上で行いましょう。

年末年始のプレスリリースはメディアは見ている?

年末年始の時期、時流や季節性のない通常のプレスリリースは、メディアに十分に目を通してもらえず、埋もれてしまうことも大いにあります。メディア関係者も特集や年末年始の記事の書きだめなどでいつも以上に忙しく、新規情報の扱いが限定的に。一方、記事ネタについては休暇中であっても「いつでも探している」というアンケート結果もあります。生活者に向けて届けたい情報でかつSNSで展開されやすい状況をつくることができれば、プレスリリースの効果も期待できるかもしれません。

年末年始のプレスリリース配信のサポート体制は?

PR TIMESでは年末年始も安心してプレスリリースを配信いただけるよう、2025年12月31日(水)~2026年1月3日(土)の期間も、営業時間の短縮かつ提供サービスを限定しつつも、営業しています。

まとめ:事前準備をして、年末年始だからこそのプレスリリース発表を

本記事では、年末年始にプレスリリースを配信するタイミングについてご紹介しました。

年末年始という特別な時期だからこそ、生活者の消費行動も変化します。メディアが通常営業していないという理由だけで、プレスリリースの配信を新年最初の営業日にスライドさせてしまうのは、もったいないかもしれません。

直接生活者が目にする可能性があることも意識すれば、年末年始だからこそ普段と違う広報PR施策を仕掛けてみることもできるはず。メディア、その先にいる生活者を意識し、自社だったらどのような配信が考えられるか振り返り、くれぐれも休暇中の問い合わせ対応の体制については整えた上で、プレスリリースの配信を検討してみてください。

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この記事の監修者

丸花 由加里

丸花 由加里

PR TIMES MAGAZINE編集長。2021年、PR TIMESに入社し、「PR TIMES MAGAZINE」、ご利用企業向けのコミュニティイベント「PR TIMESカレッジ」の企画・運営を行う。2009年に新卒入社した大手インターネットサービス運営会社では法人営業、営業マネージャーとして9年半、その後オウンドメディアの立ち上げに参画。Webコンテンツの企画や調査設計に携わる。メディアリレーションズを主とした広報を経て、現職。

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