IT・通信業界における「イベント出展」に関する発表は、プレスリリースを配信するよい機会です。イベントテーマに照らす形で自社の商品情報を周知できるとともに、その分野における自社の優位性の訴求にもつながります。
本記事では、IT・通信業界のイベント出展に関するプレスリリース作成時に、必ず盛り込みたい内容や注意点などを、PR TIMES社員の監修のもと細かく解説。参考になるプレスリリース事例を含めてご紹介します。
ダウンロードファイルは、「解説付きWordのテンプレート」と「PR Editorのテンプレート」の2種類。活用方法については、「Wordファイルインポート機能とは?使い方とメリット・注意点」をご覧ください。
イベント出展のプレスリリースを配信する3つのメリット
IT・通信業界のイベント出展のプレスリリースを配信すると、どのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは3つのメリットを紹介します。
メリット1.自社の商品やサービスの有用性を訴求できる
イベント出展は、出展対象の商品やサービスをあらためて紹介する機会です。IT・通信業界のイベントには、注目を集めている事象やニーズの高いものに関連して、テーマを設定していることがほとんどです。そのため、出展対象としている商品やサービスは、その分野において有用性が高いものと捉えられるでしょう。
メリット2.自社の知見やノウハウを訴求できる
IT・通信業界のイベントでは、各テーマに沿った商品やサービスを出展するとともに、商品を活用した事例紹介やその分野におけるトレンドなどを、自社のブースでのミニセミナーとして用意します。
また、イベント自体の基調講演や付帯セミナーなどに登壇することもあるでしょう。そうした情報をプレスリリースで発信することで、その分野に知見やノウハウを持つ企業であることを訴求できます。特に基調講演や付帯セミナーは、出展企業の中でもより知見が豊富な企業で構成されることが多いため、読み手が自社に興味関心を持つきっかけにつながる可能性も高いでしょう。
メリット3.新たなステークホルダーとつながる可能性がある
プレスリリースを通じて初めて企業や対象商品・サービスを知った人が、事前に興味関心を持った上で当日イベントに来場するというケースもあるでしょう。事前情報で興味を持っている人はブースへの来場率も高く、実際に商品に触れてもらいながら直接説明するなど、企業や商品に対する理解を促進する機会につながりやすくなります。結果的に、新たなステークホルダーとして長くお付き合いできる関係に発展することもあるでしょう。
イベント出展のプレスリリースに必ず盛り込みたい内容4つのポイント
IT・通信業界のイベント出展のプレスリリースではどのような内容を訴求するべきなのでしょうか。ここでは、入れておきたい4つの要素について見ていきましょう。
ポイント1.出展イベントの詳細情報を入れる
イベントの正式名称やテーマ、開催日時・会場などの詳細情報を正確に記載しましょう。事前に参加申し込みが必要なイベントであれば、その情報も漏れなく載せます。また、ブース出展だけでなくセミナーなどに登壇する場合も記載をお忘れなく。登壇セッションの日時や会場とともに、講演テーマや登壇者の情報も入れておきましょう。事前申し込みの有無なども明記します。
イベントの詳細が掲載されているウェブページのURLも併記しておき、読み手がスムーズに遷移できるよう導線を確保しておきましょう。
ポイント2.出展対象の商品・サービスを紹介する
出展対象となった商品やサービスの詳細を載せましょう。名称や基本的な機能、サービスメニューなどを項目ごとに簡潔に記載します。関連するビジュアルがあれば、併載するのもよいでしょう。また、今回のテーマに即しているポイントや活用事例なども、わかりやすく説明します。
ポイント3.自社ブースで実施する内容を記載する
イベント期間に自社ブースで実施する内容を「商品のデモ機に触れられる」「簡易診断が受けられる」など、来場者がブースで何を得られるのか具体的に明記します。ブース内でミニセミナーやデモンストレーションを実施する場合は、タイムスケジュールも一覧にして記載するなどしましょう。
そのほか、ノベルティやイベント限定キャンペーンなど、来場者特典があれば併記します。
ポイント4.出展商品やサービスの担当者のコメントを入れる
出展対象の商品やサービスの担当者のコメントもおすすめのコンテンツです。商品やサービスの担当者という「有識者」からその良さや優位性などを語ってもらうと、「この人に相談することで課題が解決するかもしれない」という、自らブースを訪れてみたいという気持ちを後押しするかもしれません。また、開発で一番注力した点などの想いの部分を伝えるのも、商品やサービスに対する親近感や信頼感、期待感につながるでしょう。
イベント出展のプレスリリース作成にあたり注意すること
イベント出展のプレスリリース作成の際に注意したいポイントとはどういった点になるのでしょう。ここでは特に注意したい2点を紹介します。
1.出展するイベントの有効性を訴求する
自社の出展情報だけでなく、「なぜ今そのイベント(テーマ)なのか」を訴求することも非常に大切です。社会的な課題や需要に対応するものである、毎年開催されるメジャーなイベントで業界のスタンダードが集まるなど、イベントやテーマの背景から、自社商品やサービスがそれらに対応した有効性の高いものであることを伝えましょう。
2.イベントに関する情報を正しく記載する
イベントの開催日時や会場、申し込みの有無など、特に参加判断に必要な情報は正しく記しましょう。オンライン対応の有無なども載ておくと、来場が難しい読み手も、参加検討の余地ができます。また、参加者がスムーズに情報収集したり申し込みができるよう。イベントの公式サイトへのリンクも忘れずに記載しましょう。
担当者推薦!プレスリリース配信事例4選
PR TIMESにて実際に配信されたプレスリリースの中から、参考にしたい配信事例をご紹介します。いずれもわかりやすく伝えるよう工夫された配信事例ばかりですので、ぜひ作成の際の参考にご覧ください。
事例1.ソニービズネットワークス株式会社
- タイトル・サブタイトルで出展イベントと出展内容を簡潔に記載
- 複数ある出展内容を「出展概要」内に項目別にわかりやすく記載
- セミナー開催内容を一覧化して掲出
参考:「第12回 Japan IT Week 秋」出展について~AIサービスなど最新の法人向けソリューションを展示、セミナーも開催~
事例2.株式会社シャノン
- タイトルに出展イベント明記
- 出展内容や講演内容などを項目別にわかりやすく記載
- 実際のイベントイメージ(仮想空間)をビジュアルで訴求
参考:株式会社シャノン・株式会社ジクウ、ZIKUのメタバース空間で開催される「シーコン・メタバースEXPO 2022」に出展いたします。
事例3.株式会社NGA
- タイトルからリードで出展イベント、出展対象製品等について訴求
- 出展の背景をデータとともに記載
- イベント概要を画像とともにわかりやすく記載
参考:『Pet』が「第11回インターペット」に初出展、3月31日~4月3日/東京ビッグサイトで開催
事例4.テックタッチ株式会社
- 出展イベントの今回のテーマ(コロナ禍に求められるコンタクトセンターの在り方)を出展イベントの説明にて簡潔に記載
- イベント概要にて詳細情報を漏れなく記載
参考:テックタッチ、「第22回 コールセンター/CRM デモ&コンファレンス2021 in 東京」に出展
プレスリリース作成の基礎知識
プレスリリース作成にあたり大切なことは、行動した人の想いを込めることです。しかし、見せ方にも工夫は必要です。
どのようなプレスリリースにもあてはまる、プレスリリース作成の基礎知識をご紹介します。
POINT解説付き!テンプレートダウンロードはこちら
テンプレートを使ったインポート機能の詳細は、以下の記事をご覧ください。
さいごに
届けたい相手に、想いを届ける。そのための必須スキルのひとつとしてプレスリリース作成のスキルが挙げられます。
数え切れないほどのプレスリリースが日々配信され、インターネット上には多くの新しい情報が増えています。受け取る側にとっても正しい情報、自身が本当に知りたい情報と出会い、見極めることが必要になっているといえるでしょう。
届けたい相手である、メディアや生活者一人ひとりに自社の想いを届けることは、決して容易ではありません。情報を詳細かつ届けたい相手にとってわかりやすく、そして魅力が伝わるプレスリリースにすることが求められます。
ひとつでも多くの企業の想いをのせたプレスリリースが配信され、届けたい相手に想いを届けるためにお役立てしていただけると嬉しいです。
【関連リンク】
IT・通信業界におけるイベント出展のプレスリリースに関するQ&A
PR TIMESのご利用を希望される方は、以下より企業登録申請をお願いいたします。登録申請方法と料金プランをあわせてご確認ください。
PR TIMESの企業登録申請をするPR TIMESをご利用希望の方はこちら企業登録申請をする