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採用ブランディングの成功事例15選と成功させるポイントを解説

採用市場の変化に伴い、「自社らしさ」を明確に伝える採用ブランディングの重要性が高まっています。採用広報担当者の中には、採用ブランディングを進めるうえで「どのように施策を設計すればよいか」「他社の成功事例が知りたい」と考えている方も多いのではないでしょうか。

本記事では、採用ブランディングの成功事例とともに、成功させるポイントを解説しています。実際の事例と効果を通じて、自社に合った戦略のヒントとしてご活用ください。

採用ブランディングの成功事例15選

採用ブランディングを効果的に進めるためには、他社の成功事例から学べることも多いでしょう。ここでは、各企業が実施した施策と成功のポイントを紹介します。自社の課題や方針を照らし合わせながら、実践に活かせるヒントを見つけてみてくださいね。

参考

事例1.富士通株式会社

  • 新卒・キャリア採用を区別しない通年採用体制を導入し、時代の変化に即した柔軟な人材戦略を明確に示している
  • 入社時から高いジョブレベルへの挑戦機会を提供、若手社員の成長意欲や専門性を重視する価値観をブランディングに反映
  • ジョブレベルに応じた処遇制度や報酬設計を公開することで、働きがいのある環境を数値で可視化
  • 有償インターンや早期実務体験など、候補者が入社後の姿を具体的にイメージできる採用プロセスを設計

参考:「ジョブ型人材マネジメント」に基づく採用方針について

事例2.株式会社YOUTRUST

  • 大型広告とオンライン特集を掛け合わせ、若手層に向けた強力なメッセージ発信を実施
  • 「#でっかく言っちゃえ」というキャンペーンテーマで、挑戦する姿勢と企業文化を伝えている
  • 特設ページで社員の夢や推薦理由を可視化し、共感ベースのマッチングを促進
  • 自社サービスと連動したストーリー設計を通じて、サービス価値と採用ブランディングを同時に高めている

参考:株式会社YOUTRUST、「#でっかく言っちゃえ」キャンペーンを展開。若手エースの野望を渋谷駅に掲載し、新年度のキャリアを応援。

事例3.株式会社古屋旅館

  • 社員寮を新設し、通勤負担を軽減。職住一体の快適な労働環境を実現
  • インテリアやセキュリティのこだわりが企業の価値観を反映
  • 離職率低下や応募者増につながる「住環境」を軸にした採用ブランディング

参考:熱海の老舗温泉宿「古屋旅館」が社員寮を新設、隣地含め徒歩圏内に4軒37部屋を所有

株式会社古屋旅館のインタビューもあわせてご覧ください。

事例4.株式会社アセンブルポイント

  • 新卒社員を入社初日からフィリピン拠点へ派遣し、グローバル視点の人材育成を実施
  • 多国籍スタッフとの入社式など、多様性を体感できるカルチャーを体現
  • 海外経験を通じて視野を広げる育成方針が、採用ブランディングの柱として示されている

参考:アセンブルポイント、グローバル人材育成の一環として入社直後から海外での経験を積む新たな取り組みを開始

事例5.税理士法人レガシィ

  • 「子育て×仕事の両立」をテーマに社内座談会を開催し、働き方改革を可視化
  • 柔軟な制度整備と育休復帰率100%という実績が、安心感を与えている
  • 実際に働く社員の声を交え、ウェルビーイングを重視する社風を発信

参考:【創業60周年】子育て×仕事の両立を考える座談会開催!税理士法人レガシィのウェルビーイングな働き方

事例6.株式会社TOKIUM

  • 学生と「どんな環境ならワクワクできるか」を一緒に考える対話型選考を実施
  • 形式ではなく本質に向き合う姿勢が評価され、アワード受賞にもつながった
  • 等身大の魅力を丁寧に伝えることで、共感・信頼に基づくマッチングを実現

参考:TOKIUM、「ONE CAREER 就活クチコミアワード2025」のベンチャー部門 SILVERを獲得

事例7.大和ハウス工業株式会社

  • 健康経営優良法人の認定を通じて、職場環境の良さを第三者視点で可視化
  • グループ全体で健康施策を推進し、長く働ける安心感を発信
  • 福利厚生の充実を求める求職者層への強力なアピール材料につながっている

参考:大和ハウスグループ32社が「健康経営優良法人2025」に選定されました(ニュースレター)

事例8.LINEヤフー株式会社

  • 選考直結型インターンでリアルな業務体験と早期選考優遇を連動
  • 生成AIやLINEスタンプなど、同社らしいテーマで企業理解を促進
  • 実務経験と選考を結びつけたプログラム設計で、志望度と納得度を高めている

参考:【LINEヤフー】“選考直結型“夏季インターンシップの募集を開始 生成AIを用いたプロダクト開発など5職種100以上のポジションから約230名を募集

事例9.日本調剤株式会社

  • 医療以外の部門も体験できるインターンで、薬学生の視野を広げる設計
  • 学生の未来に寄り添うプログラムが「学生推奨プログラム」に選出
  • アワード受賞により、採用ブランディングの信頼性と共感力を高めている

参考:日本調剤の薬学生向けのインターンシップが高評価を獲得

事例10.株式会社スタメン

  • 採用サイトを全面リニューアルし、企業理念・キャリア情報を大幅に強化
  • 社員インタビューや座談会コンテンツで、働く未来像をリアルに描写
  • 一貫した価値観と人物像の提示により、カルチャーフィットする人材をひきつけている

参考:株式会社スタメン、採用サイトを全面リニューアル ー 「共に成長する仲間」を求めて、企業カルチャー・キャリア情報を大幅拡充

事例11.医療法人社団美翔会 聖心美容クリニック

  • 「とことん真面目に、美容医療。」という理念を軸に、共感型の採用ブランディングを展開
  • 医師が医療に集中できる体制や、成長意欲を支える研鑽環境を明確に発信
  • トップドクターのクロストークなど、リアルな対話を通じて社風を可視化

参考:聖心美容クリニック、医師採用サイトをリニューアル。“とことん真面目“な医師を募集。

事例12.株式会社Cheer

  • 学生と直接接点を持てるイベント設計で、魅力がダイレクトに伝わる環境を構築
  • プレゼン・座談会・ゲームなど、多様なコンテンツで企業の個性を効果的に発信
  • 「本気で出会いたい企業×学生」にフォーカスし、マッチ精度の高い採用を実現

参考:【27卒向け】採用直結型イベント「チアフェス」3パッケージにリニューアルし、実施日程を公開!

事例13.株式会社西島制作所

  • 初任給引き上げや奨学金返還支援制度により、企業への信頼性と働きやすさを発信
  • 人的資本への継続的な投資が、成長意欲の高い人材への訴求力を強化
  • 給与や制度面から「選ばれる企業」を目指すブランディング戦略

参考:4年連続新卒入社社員の給与引き上げ

事例14.株式会社アイエスエフネット

  • 人間性重視の採用方針を軸に、理念共感型の人材獲得を目指すブランディングを実施
  • 初期配属確約やリクルーター制度により、応募者の不安を軽減
  • シニアや時短、障がい者雇用など、多様な働き方を提示し、企業の価値観を明示

参考:アイエスエフネット 2025年度採用方針について

事例15.株式会社日本セレモニー

  • 「愛は面倒だ。」という採用コンセプトで、感情に訴える共感型ブランディングを展開
  • 人とのつながりを重視し、AIでは代替できない「人ならではの価値」を訴求
  • ムービーやインタビューを活用し、職場のリアルと理念を多角的に伝えている

参考:【愛グループ】リクルートサイトを全面リニューアル!コンセプトムービー「愛は面倒だ。」を公開

採用ブランディングを成功させるポイント

ポイント

採用ブランディングを効果的に進めるには、「何を重視し、どのように設計していくか」を理解することが大切です。

採用ブランディングを成功するために意識したいポイントは、以下の5つです。

  • 一貫性のあるメッセージの発信を継続する
  • 求職者目線でのコンテンツ設計を行う
  • 社内を巻き込み、社員とともに発信する
  • 他社との差別化ポイントを明確にする
  • 定期的な振り返りと改善を行う

これらのポイントを押さえて情報発信することで、求職者に「この企業で働きたい」と感じてもらいやすくなります。

たとえば、採用サイトやSNSなどのチャネルでメッセージを統一すれば、企業の世界観を効果的に伝えられるでしょう。また、社員の声を取り入れたコンテンツは、職場の雰囲気や価値観をリアルに伝えるのに役立ちます。「安心して働ける」「成長できる環境」といった求職者が重視する要素を丁寧に発信することも、共感につながるポイントです。

さらに、SNSの反応や応募者の質、志望動機の傾向をもとに定期的な見直しを行えば、採用ブランディングの効果をより高めていけるのではないでしょうか。

まとめ:成功事例を参考に自社らしい採用ブランディングを構築しよう

採用ブランディングを成功させるには、他社の事例を参考にしながら、自社ならではの魅力や価値観を整理し、それを効果的に伝える工夫が求められます。

一貫性のあるメッセージの発信や求職者目線の設計、社員を巻き込んだ発信などを取り入れることで、共感を得やすい採用ブランディングに近づくでしょう。

本記事を参考に、自社の価値観や強みが求める求職者層にしっかり届けられるよう、採用ブランディングを見直すきっかけとして活用していただければと思います。

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この記事のライター

熊谷英恵

熊谷英恵

フリーランスのSEOライター。2005年にアパレル業界に入社し、販売やEC運営、管理職を中心にプレス業務にも携わる。2020年に副業でWebライティングを開始し、2023年より専業ライターとして独立。toB向けメディアを中心に執筆活動を行い、企業の情報発信をサポートしています。現在は子育てを通じて子どもの心理に関心が広がり、チャイルドコーチング資格の取得に向け勉強中です。

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