PR TIMESを利用して発信されたプレスリリースは、PR TIMESの公式サイト上で「公開」されるとともに、指定したメディアにメール・FAXとして「送付」されますが、それだけではありません。
プレスリリースの内容に応じて、PR TIMESが提携しているパートナーメディアにプレスリリースの原文が「転載」されるのです。
本記事では、PR TIMESが有するプレスリリースの「転載」機能について説明し、どのメディアに転載されたのかという内訳を確認する方法も含めてお伝えします。
PR TIMESの転載機能とは?メディア掲載とどう違う?
「転載」と「メディア掲載」との違いを説明するうえで、まずはPR TIMESの機能3つについて整理します。
PR TIMESを通じてプレスリリースを発信すると、
- PR TIMES公式サイト上にプレスリリースが公開される
- 指定したメディア(=メディアリストとして選択したメディア)にプレスリリースがメール・FAXを通じて配信される
- プレスリリースの内容に応じて、PR TIMESが提携しているパートナーメディア20媒体以上にプレスリリースがそのまま掲載される
という3つの経路で情報を届けることができます。ひとつひとつ詳細に説明していきます。
- PR TIMES公式サイト上にプレスリリースが公開される
PR TIMESに企業登録をしてプレスリリースを入力すると、自社から発信したプレスリリースがPR TIMES公式サイト上の一ページとしていつでも確認できるようになります。
PR TIMESというプレスリリースが集約されたプラットフォーム上で自社の情報を公開することで、PR TIMESのサイト内検索やGoogleなどのweb検索などを通じて、自社の情報に偶発的・能動的にアクセスしてもらえる可能性が高まります。
- 指定したメディア(=メディアリストとして選択したメディア)にプレスリリースがメール・FAXを通じて配信される
PR TIMESの操作画面では、10,848(2024年8月末時点)のメディアの中から最大300件をプレスリリースの送付先として選択することができます。
指定された300件のメディアに対し、HTML形式のメールやFAXを通じて、入力されたプレスリリースを送信します。
ここで注意したいのが、送信されたプレスリリースが記事として掲載される(取材される)かどうかはわからないという点です。プレスリリースを受け取ったメディアは、自メディアとの相性や内容のニュースバリュー(報道する価値)を考え、そのプレスリリースをネタとして掲載(取材)するかどうかを判断します。そのため、メディアにプレスリリースを送信できたからといって、そのプレスリリースがメディアに掲載されるとは限りません。あくまでも、メディア側に対し情報提供をしているに過ぎないということです。
- プレスリリースの内容に応じて、PR TIMESが提携しているパートナーメディア20媒体以上にプレスリリースがそのまま掲載される
PR TIMESでは、入力したプレスリリースが原文ママでメディア掲載されることを「転載」と呼んでいます。
「転載」は先ほどのメディア配信とは異なり、PR TIMESを利用してプレスリリースを発信すると必ず20媒体以上に掲載されます。ただ、それはPR TIMESと提携しているパートナーメディアとの取り決めによって半ば自動的に掲載されているものであり、メディア側が自発的に掲載(取材)してくれた記事とは性質が大きく異なるといえます。
ただ、知名度があったりPV数が高かったりと、社会的に信頼されているメディアにプレスリリースが転載されることによって、Web上で偶発的に自社の情報に触れてもらえる可能性や、自社のイメージアップにつなげられる可能性もあります。その意味で、パートナーメディアへの「転載」は重要な機能なのです。
転載基準や注意点の詳しい内容はこちらを参考にしてください。
プレスリリースが転載されたときの内訳の確認方法
プレスリリースが転載されたメディアの内訳は、PR TIMESへログインすると確認できます。
まず、管理画面の左端にあるサイドメニューから「分析データ」をクリック。そして、「提携オンラインメディア」の項目を選択します。
過去に配信したプレスリリースのタイトル一覧から、転載内訳を確認したいプレスリリースのタイトル右端、「三」のようなマークをクリック。すると、転載されたメディアの内訳が一覧で表示されます。
PR TIMESから転載された内訳を確認するときの注意点
プレスリリースが転載されたメディアの内訳を確認するときに気を付けたいポイントを3点お伝えします。
1.システム上、取得できない転載先メディアもある
ログイン後、管理画面から「提携オンラインメディア」を確認しても、転載されたすべてのメディアを確認できない場合もあります。
PR TIMESのシステムから情報を取得できないWebサイトや、一時的に取得ができなくなる場合もあるため、すべての転載先メディアを網羅することができるわけではないのです。「提携オンラインメディア」では、転載先メディアの9割程度が反映されると認識しておいてください。もし「提携オンラインメディア」の一覧に含まれていないメディアで転載が確認できた場合は、Excelなどで何かしら記録を残しておくことをおすすめします。
「提携オンラインメディア」で転載先メディアを取得できないケース
例1.パートナーメディア以外のメディアに原文転載されている
PR TIMESと提携しているパートナーメディアではないメディアが自発的にPR TIMESのプレスリリースを全文掲載(転載)しているケースもあります。その場合、該当のメディアは「提携オンラインメディア」の一覧には表示されません。
例2.原文転載されているが、タイトルのみ変更されている
PR TIMESの管理画面で確認できる転載先メディアのページは、タイトルが配信時のプレスリリースのタイトルと「完全一致」している記事のみとなります。本文は原文ママでも転載時にタイトルが一部変更された場合などは、「提携オンラインメディア」の一覧には表示されません。
2.プレスリリースの配信後、即時で転載されるわけではない
PR TIMESでプレスリリースを配信した後、すぐにすべてのプレスリリースの転載が完了するわけではありません。プレスリリースの種類やカテゴリに応じて掲載可能なパートナーメディアが異なるため、プレスリリースが転載されるにはPR TIMESのサポートデスクがひとつひとつのプレスリリースを目視で確認する必要があります。
また、転載先メディアのデータが取得され「提携オンラインメディア」上に反映されるまでにも一定の時間がかかります。プレスリリースの配信後、転載先メディアを確認するには1営業日ほど時間をおく必要があることを認識しておいてください。
3.転載ではなく、メディアによる自発的な掲載は取得できない
プレスリリースを見たメディア関係者が取材を行ったり、独自の編集を加えたうえで自発的に掲載したりした記事は、プレスリリースが「転載」されたものではないため「提携オンラインメディア」の一覧で確認することができません。
オリジナルの記事として自社に関する情報を掲載してもらえたメディアをチェックするためには、クリッピングサービスを活用しましょう。「Googleアラート」など無料の外部サービスもありますが、PR TIMESの管理画面からも「Webクリッピング」というメニューを選択することで利用できます。
Webクリッピングの詳細については下記の記事をご覧ください。
PR TIMESの「転載」機能を活用しよう
PR TIMESが有する、パートナーメディアへの「転載」機能。混同されがちですが、「メディアによる自発的な掲載」とは大きく異なります。
メディアによる自発的な掲載のほうが影響力が大きいのはたしかですが、原文転載もまた、より多くの人に自社の情報を届ける大切な接点となります。
「転載」の仕組みを正しく理解し、自社の魅力発信をサポートする機能として活用していきましょう。
<編集:PR TIMES MAGAZINE編集部>
PR TIMESのプレスリリースが転載された内訳の確認に関するQ&A
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