PR TIMES MAGAZINE|広報PRのナレッジを発信するWebメディア
記事検索
title

広報スキルの向上におすすめの資格は?資格取得前に知っておきたい5つのこと

検定試験や資格取得は、自身のスキルアップにもつながる有益なもの。積極的に取得して、モチベーションを高めていきましょう。

本記事では、「PRプランナー」など、広報PR担当者としてのスキルの向上に役立つ資格をご紹介します。資格取得前に確認しておくべきポイントも解説するので、ぜひチェックしてくださいね。

広報PR担当者になるためには資格があると有利になる?

一部の職業では、必ず取得しなければならない資格があります。入社・配属前に取得しておくと、有利に働くことも多いでしょう。

広報PR担当者として活動するうえでは、必須の資格はありません。「〇〇を取得していないから」といった理由で、広報に配属されない、働けないということはありませんので、安心してください。では、資格を取得するとどのようなメリットがあるのでしょうか。

資格の勉強をすると、体系的に基礎知識が学べる

資格取得は、広報PR活動をするうえの基礎知識を学べる手段のひとつ。幅広い内容を体系的に学べるので、知識が定着しやすくなります。資格取得や検定試験合格に向けて、学習する過程によって知識が蓄積されていきます。

また、資格取得に向けて努力を重ねることで、日々の仕事の解像度も一層高まるでしょう。

資格だけでなく、実務を積むことが重要

資格取得は、広報PR担当者として活動するうえでの知識を習得できるもの。積極的に受験して、必要な知識を体系的に学んでいきたいですよね。

しかし、広報PR担当者として成長するのであれば「知識」だけでなく、「実務」の部分も磨かなければなりません。実務経験が乏しいと、せっかくの知識を活かせないからです。

資格取得はスキルアップのためのひとつの要素として捉えることが重要。ほかの要素も磨きながら、資格取得を目指していきましょう。

スキルアップ

広報スキル向上におすすめの資格

広報スキル向上のためには、実務スキルと併せて資格取得に臨むのがベスト。退社後や休日も活用しながら、資格取得に向けて勉強していきましょう。

では、広報PR担当者はどのような資格試験を受験すればよいのでしょうか。広報スキル向上に役立つ資格を3つご紹介します。

 1.PRプランナー資格認定制度 

「PRプランナー」は、公益社団法人「日本パブリックリレーションズ協会(日本PR協会)」が実施している検定試験。受験対象は、広告関連会社勤務・企業の広報部でのPR業務担当者・広報業務に興味を持っている人です。

       1次試験   2次試験3次試験
受験資格なし1次試験合格者2次試験4科目合格かつ3年以上の広報・PR関連実務経験者
受験料(税込)11,000円17,600円13,200円
試験方式CBT方式で択一問題CBT方式で択一問題CBT方式で記述あり
問題数50問A~Dの4科目100問課題A・B各3~5問
試験時間80分各科目40分120分
合格基準正答率70%以上正答率65%以上かつ各科目の正答率がいずれも50%以上課題A・Bの総合評価が45点以上、かつ各課題の評価がいずれも50%以上
合格率74.9%77%51%
合格者数10,631人5,520人3,177人
※2022年11月時点。合格率と合格者数は累計

1次試験・2次試験・3次試験に分かれており、基礎知識を問う筆記試験や時事問題に加えて、実務的な課題として「プレスリリースの作成」も出題されます。広報PR業務に関する知識を幅広く体得したい人におすすめの試験です。

参考:PRプランナー認定資格 公式サイト

2.IRプランナー

「IRプランナー」は、投資家などに向けたインベスター・リレーションズに関する知識を身に付けていることを証明する資格のひとつ。IRプランナーは、企業内に外部のクライアントや顧客からの客観的な意見を取り入れ、経営に生かす役割も持ちます。

資格取得すると名刺に記載することもでき、社内外からの信頼の獲得にもつながるため、資格取得を奨励する企業も。基礎コースや上級コースがあるので、スキルや目標に合わせてコースを選びましょう。

参考:特定非営利法人 IRプランナーズ協会 公式サイト

3.商品プランナー 

「商品プランナー」は、日本商品開発士会が行っている協会認定の資格。受験資格や対象の制限はなく、商品プランナーとして商品戦略・販売促進戦略などの基礎知識とスキルを身につけていることを示す資格です。商品プランナーの主要学習科目は、下記の4項目に分かれています。

  • 商品・サービス企画の基礎
  • 商品開発マーケティングの基礎
  • 商品開発におけるコミュニケーション・プレゼンテーションの基礎
  • 商品開発におけるMMPコミュニケーション・プレゼンテーションの基礎

市場と企業の橋渡しとして活躍したい広報PR担当者におすすめの資格です。

参考:日本商品開発士会「商品プランナー」 公式サイト

広報PRに関する資格を取得する前に知っておきたいこと

広報PR担当者としてのスキル向上をはかるための「PRプランナー資格認定制度」「商品プランナー」など、各種資格についてご紹介しました。効率的に知識を身に付けるためにも、資格取得前にしっかり準備しておきましょう。

最後に、広報PRに関する資格を取得する際に知っておくべき5つのポイントを解説します。資格取得を予定している方は、事前にチェックしておいてくださいね。

広報PRに関する書籍が並んでいる画像

1.足りないスキルと取得する目的を明確にする

資格取得は、自分が身に付けていない知識や情報を得るための手段のひとつ。ただ資格を取得するだけではなく、自分が得るべきスキルが何なのかを把握したうえで、目的を明確にしましょう。具体的には、以下の3つのポイントを念頭に受験に臨みましょう。

【資格選びのポイント】

  • 自分に足りていないスキルを学べる
  • 今後の事業展開や業種の特色に活かせるスキル
  • 転職時や昇進時に自分の武器としてアピールできる

2.試験までの勉強スケジュールを立てる

広報に関する資格は、しっかり準備をしておけば取得が難しい資格ではありません。しかし、合格ラインを超えるためには当然一定の勉強時間が求められます。加えて、広報PR担当者になって間もない場合は、実践で身に付けたスキルがないため、勉強時間を多めに取っておく必要があるかもしれません。

資格取得を目指した場合は、まず試験までの学習スケジュールを立てましょう。学習度や進捗を可視化しやすくなるように「1ヵ月後には〇章までを勉強する」「この1週間は過去問を2回解く」といったように細かなスケジュールを立てることがおすすめです。

3.受験にあたって自社の費用負担条件を確認する 

広報PR担当者のスキル向上は、企業にもプラスの効果をもたらします。資格取得支援制度を取り入れている場合は、資格取得時の受験料を会社側が負担してくれることも多いのです。

ただし、会社側が受験料を負担する際には「会社からの申し込みが必要」「証明書の送付が必要」など、細かな規定や条件が定められていることもしばしば。制度をしっかり活用するためにも、事前に負担条件や会社の制度を確認しておきましょう

4.合格に必要な参考書と購入方法をチェックする 

広報に関する資格は独学で勉強するのが一般的。セミナーや学校に通わないため、自分で資格取得に合わせて参考書を購入する必要があります。書店でも購入できますが、受験する資格の公式サイトで販売されていることも多いので、ぜひチェックしてみてくださいね。

また、前述した受験料と同様に、企業によっては参考書の購入費を負担してくれるケースもあります。事前に確認しておくとよいでしょう。

5.経験者のブログで特に対策すべき点を把握する 

効率的に資格取得に向けて勉強するためにも、過去の受験者のブログは要チェック。過去の問題や対策ポイントを解説してくれているブログも多く、非常にためになります。

資格取得までに必要な勉強時間を記載してくれていることも多いので、自身の勉強スケジュールの目安として活用してみましょう。

何のために受験するかをよく考えよう

本記事でご紹介したように、広報PRに関する資格は「PRプランナー」「商品プランナー」などさまざまです。

しかし、資格取得はあくまで基礎知識を体系的に学ぶ手段のひとつ。資格を取得したからといって、広報の実務スキルが身に付くわけではありません。実務スキルと併せて知識を学ぶことで、広報PR担当者として成長していきましょう。

また、資格取得を仕事に活かすためには、求められている知識や身に付けるべきスキルと照らし合わせて、「取得すべき資格」を明確にする必要があります。実務経験とのバランスも含めて検討し、取得すべき資格を選んでくださいね。

<編集:PR TIMES MAGAZINE編集部>

広報のスキル向上に関するQ&A

PR TIMESのご利用を希望される方は、以下より企業登録申請をお願いいたします。登録申請方法料金プランをあわせてご確認ください。

PR TIMESの企業登録申請をするPR TIMESをご利用希望の方はこちら企業登録申請をする