
わらびもちの日
4月25日は「失語症の日」。今回は「失語症の日」の意味や由来を解説します。
また、「失語症の日」をきっかけに広報PR活動を行う効果やポイントと、関連の事例もご紹介。
広報やマーケティングネタを探している方、特に福祉業界の方や、失語症に関する商材を扱っている団体・企業の方は、ぜひ参考にしてみてください。
4月25日は「失語症の日」です。失語症者やその家族、支援者で構成される、特定非営利活動法人・日本失語症協議会によって制定されました。
日付は「し(4)つ(2)ご(5)」と読む語呂合わせが由来。失語症について多くの人に知ってもらい、支援を広げて失語症者の社会参加を進めることが記念日制定の目的です。
失語症とは、聞く・話す・読む・書くといった機能が、脳の損傷によって損なわれる病気。コミュニケーションをとることが困難であるにもかかわらず、十分な支援を受けられていないのが実情です。
こういった社会的背景を打破すべく、同団体は「失語症の日」を中心にさまざまな活動を実施しています。
福祉業界から失語症について発信したり、失語症の回復に向けた開発情報を公開したり、記念日に絡めると広報PR活動にもつなげやすくなるでしょう。
記念日は、一般社団法人・日本記念日協会により認定、登録されました。
「失語症の日」は、メディアがトレンドとして取り上げやすいテーマです。プレスリリースを始め、「失語症の日」に関する自社の取り組みを発信することで、普段は接点が少ないメディアの目にも届く可能性が高まります。
特にSNSの場合、時節やトレンドにあった内容は、企業アカウントの投稿も受け入れられやすいもの。「失語症の日」をネタにした投稿は、ステークホルダーとのコミュニケーションを取りやすく、自社に親しみをもってもらえるきっかけになります。
自社プロダクトやキャンペーン、自社の取り組みなどを合わせて紹介することで、より自社のことを知ってもらえるチャンスが生まれるでしょう。
「失語症の日」をきっかけとした広報PR活動は、以下の流れで行うことが一般的です。
STEP1.「失語症の日」の由来や、意識調査などから情報収集を行い、今年の傾向を掴む
STEP2.コミュニケーションを取りたいターゲットやゴールを決める
STEP3.自社サービスやプロダクトと「失語症の日」をかけ合わせ、発信内容を検討する
STEP4.発信するコンテンツを作成する
STEP5.媒体を選び情報発信する
特に、メディア関係者に届けたい場合はプレスリリースの配信がおすすめです。生活者とカジュアルにコミュニケーションを取りたい場合はSNSを活用するのもよいですね。
トレンドキーワードを元に、広報PR活動に落とし込む詳細は以下の記事からご確認ください。
「失語症の日」を具体的にどのように広報PRに活かすのか悩む方も多いでしょう。
次に、これから「失語症の日」に関するイベントやキャンペーンなどを検討する際の参考になる事例と、GOODポイントを紹介します。また、記念日にちなんだプレスリリースではない事例も、今後「失語症の日」に絡めた広報PR活動を実施するうえでのヒントを得られるはずです。
合同出版株式会社は、『ことばの不自由な人をよく知る本』のプレスリリースを配信しました。「言葉の不自由さ」に着目し、関心と理解を高めることを目的とした子ども向けの障害学習図鑑です。
シリーズ第3弾となる本書では、吃音や場面緘黙(かんもく)、失語症といった病気・症状をピックアップ。わかりやすいイラストと実体験を交えてまとめることで、社会的な課題の解決にも貢献しています。目次だけでなく、各章のページ画像を掲載したプレスリリースがGOODです。
参考:ことばの不自由さ」ってなんだろう? ことばを話す、聞く、読む、書く
脳刺激技術を活用した事業を展開するGhoonuts株式会社はオンライン言語療法サービスを手掛ける株式会社くるみの森と共同で、失語症患者向けの言語トレーニングアプリの開発を開始したことをプレスリリースで配信しました。
失語症患者の治療に有効な脳刺激と言語リハビリといった両社のノウハウを組み合わせ、失語症の新たな解決手段となることを目指したもの。共同開発に至った経緯、今後の展開について具体的に記したプレスリリースの構成がGOODです。
「失語症の日」に合わせた事例ではありませんが、プレスリリースを配信したことでより多くの人に認知されるきっかけとなった好事例です。
参考:Ghoonutsとくるみの森が失語症向け言語トレーニングアプリに関する共同開発を開始
4月25日の「失語症の日」は、話しづらい・読みづらいといった失語症の症状を想起させるきっかけになる日です。
失語症者や家族向けに情報発信を行う団体・企業の方や、回復を目指すプログラム・システム開発を手掛ける企業の方にとっては特に、「失語症の日」を切り口として自社商品・サービスの魅力を伝える良い機会になるでしょう。
お伝えした事例を参考に、ぜひ自社商品・サービスと「失語症の日」をかけ合わせた広報PR施策を考えてみてください。
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