
緑茶の日
12月10日は「世界人権デー」。今回は「世界人権デー」の意味や由来を解説します。
また、「世界人権デー」をきっかけに、広報PR活動を行う効果やポイント、実際に広報PRに活かしている広報事例を紹介します。
広報やマーケティングネタを探している方、特に社会貢献活動をしている企業・団体の方や、教育に携わる企業の方は、ぜひ参考にしてみてください。
12月10日は「世界人権デー」です。国連総会によって1950年に制定されました。
1948年のこの日に国連総会において世界人権宣言が採択されたことを記念し、12月10日に定められました。世界人権宣言は、二度の世界的な大戦を経て平和への希求が強まる中、世界で初めて基本的人権の尊重を保障することを国際的に掲げた声明です。
法務省は、毎年12月10日を最終日とする一週間(12月4日~10日)を「人権週間」と定め、広く国民に人権の尊重を普及させるべく全国的に啓発活動を展開しています。
「世界人権デー」は、メディアがトレンドとして取り上げやすいテーマです。プレスリリースを始め、「世界人権デー」に関する自社の取り組みを発信することで、普段は接点が少ないメディアの目にも届く可能性が高まります。
特にSNSの場合、時節やトレンドにあった内容は、企業アカウントの投稿も受け入れられやすいもの。「世界人権デー」をネタにした投稿は、ステークホルダーとのコミュニケーションを取りやすく、自社に親しみをもってもらえるきっかけになります。
自社プロダクトやキャンペーン、自社の取り組みなどを合わせて紹介することで、より自社のことを知ってもらえるチャンスが生まれるでしょう。
「世界人権デー」をきっかけとした広報PR活動は、以下の流れで行うことが一般的です。
STEP1.「世界人権デー」の由来や、意識調査などから情報収集を行い、今年の傾向を掴む
STEP2.コミュニケーションを取りたいターゲットやゴールを決める
STEP3.自社サービスやプロダクトと「世界人権デー」をかけ合わせ、発信内容を検討する
STEP4.発信するコンテンツを作成する
STEP5.媒体を選び情報発信する
特に、メディア関係者に届けたい場合はプレスリリースの配信がおすすめです。生活者とカジュアルにコミュニケーションを取りたい場合はSNSを活用するのもよいですね。
トレンドキーワードを元に、広報PR活動に落とし込む詳細は以下の記事からご確認ください。
「世界人権デー」を具体的にどのように広報PRに活かすのか悩む方も多いでしょう。
次に、これから「世界人権デー」に関するイベントやキャンペーンなどを検討する際の参考になる事例と、GOODポイントを紹介します。記念日に関した事例ではないものも、今後「世界人権デー」を広報PRに活かすうえで参考になるでしょう。
国際人権NGOの特定非営利活動法人ヒューマンライツ・ナウは、12月10日の「世界人権デー」に合わせたトークイベントを実施することをプレスリリースで発表しました。
本イベントは大阪弁護士会館およびZOOMウェビナーで開催され、NHK連続テレビ小説「虎に翼」で専門家考証を担当した崔誠姫氏、前川直哉氏が登壇。プレスリリースには「虎に翼」での考証の背景や、現在も私たちが直面する諸課題について語ると説明されています。シンプルな構成ですが、開催概要や申し込みページなど必要な情報が見やすくまとめられているのがGOOD。「世界人権デー」に関連したプレスリリースの配信事例です。
参考:【12/10世界人権デーイベント】「虎に翼」の考証担当と語る~人権と歴史の交差点~
紙芝居や絵本などの児童図書を出版する株式会社童心社は、俳優・タレントとして活躍するサヘル・ローズさんの書籍についてプレスリリースを配信。最新刊である『これから大人になるアナタに伝えたい10のこと 自分を愛し、困難を乗りこえる力』は、10代に向けて書き下ろしたものです。12月4日から10日までの「人権週間」、12月10日の「世界人権デー」に先駆けて、11月29日に発売されます。
紛争などさまざまな事情で危険にさらされる子どもたちに関心を持ってほしいという思いが込められた本書。プレスリリースには、本文のサンプル画像、サヘルさんへのインタビューのほか、売り上げの一部がNPO法人に寄付されることや、刊行記念イベントの情報などが記載されています。人権への意識が高まる「人権週間」「世界人権デー」に合わせて、書籍の広報PRを行った参考事例です。
参考:人権週間を前に――孤児として育ち、貧困や差別、いじめなど過酷な経験をもつサヘル・ローズさん最新刊『これから大人になるアナタに伝えたい10のこと 自分を愛し、困難を乗りこえる力』11月29日発売
文京学院大学は、11月25日の「女性に対する暴力撤廃の国際デー」から12月10日の「世界人権デー」までの期間、外国語学部 甲斐田万智子教授と学生が女性に対する暴力撤廃の啓発・子どもの権利条約の普及に参加。活動内容をプレスリリースで配信しました。
プレスリリースには、「子どもの権利条約フォーラム2023inとよた」や「2023文京オレンジデーキャンペーン」への参加レポートを写真付きで掲載。参加学生のコメントや教授の紹介を入れることで、文京学院大学の取り組みや想いがより鮮明に伝わります。2つの記念日の期間中に合わせた啓発活動をプレスリリースで配信し、認知拡大に寄与した事例です。
参考:【11月25日「女性に対する暴力撤廃の国際デー」/12月10日「世界人権デー」】外国語学部 甲斐田万智子教授と学生が、女性に対する暴力撤廃の啓発・子どもの権利条約の普及に積極的参加
「世界人権デー」は、基本的人権に注目が集まる日です。
社会貢献活動に取り組む企業・団体の方や、教育に携わる企業・団体の方にとっては特に、「世界人権デー」を切り口として自社商品・サービスの魅力を伝えるよい機会になるでしょう。
お伝えした事例を参考に、ぜひ自社商品・サービスと「世界人権デー」をかけ合わせた広報PR施策を考えてみてください。
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