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手話言語の国際デー(9月23日)|意味や由来・広報PRに活用するポイントと事例を紹介

今日は何の日手話言語の国際デー(9月23日)|意味や由来・広報PRに活用するポイントと事例を紹介

9月23日は「手話言語の国際デー」です。今回は、「手話言語の国際デー」の意味や由来を解説します。

また、「手話言語の国際デー」をフックとして広報PR活動を行う効果やポイントや、実際に広報PRに活かしている事例をご紹介します。

広報やマーケティングネタを探している方、特に福祉・医療業界の方や、企業のダイバーシティ推進に携わっている方などは、ぜひ参考にしてみてください。

「手話言語の国際デー」の意味・由来とは?

9月23日は「手話言語の国際デー(International Day of Sign Languages)」です。2017年12月19日の国際連合総会によって、世界的な記念日として制定されました。

日付は、1951年9月23日に、イタリアのローマで「世界ろう連盟(WFD)」が設立された出来事が由来です。記念日制定の決議文には、手話言語が音声言語と対等であるとし、ろう者の人権が保障されるよう社会全体で意識を高めることが記載されています。

毎年9月23日には、世界ろう連盟がテーマを定め、さまざまな啓発活動を実施。日本国内でも、一般財団法人・全日本ろうあ連盟を筆頭に全国各地で「手話言語の国際デー」にまつわるイベント・キャンペーンを開催しています。

「手話言語の国際デー」をきっかけに広報PR活動する効果

「手話言語の国際デー」は、メディアがトレンドとして取り上げやすいテーマです。プレスリリースを始め、「手話言語の国際デー」に関する自社の取り組みを発信することで、普段は接点が少ないメディアの目にも届く可能性が高まります。

特にSNSの場合、時節やトレンドにあった内容は、企業アカウントの投稿も受け入れられやすいもの。「手話言語の国際デー」をネタにした投稿は、ステークホルダーとのコミュニケーションを取りやすく、自社に親しみをもってもらえるきっかけになります。

自社プロダクトやキャンペーン、自社の取り組みなどを合わせて紹介することで、より自社のことを知ってもらえるチャンスが生まれるでしょう。

「手話言語の国際デー」を元に発信をする流れ

「手話言語の国際デー」をきっかけとした広報PR活動は、以下の流れで行うことが一般的です。

STEP1.「手話言語の国際デー」の由来や、意識調査などから情報収集を行い、今年の傾向を掴む

STEP2.コミュニケーションを取りたいターゲットやゴールを決める

STEP3.自社サービスやプロダクトと「手話言語の国際デー」をかけ合わせ、発信内容を検討する

STEP4.発信するコンテンツを作成する

STEP5.媒体を選び情報発信する

特に、メディア関係者に届けたい場合はプレスリリースの配信がおすすめです。生活者とカジュアルにコミュニケーションを取りたい場合はSNSを活用するのもよいですね。

トレンドキーワードを元に、広報PR活動に落とし込む詳細は以下の記事からご確認ください。

「手話言語の国際デー」を広報PRに活かした事例

「手話言語の国際デー」を具体的にどのように広報PRに活かすのか悩む方も多いでしょう。

次に、これから「手話言語の国際デー」に関するイベントやキャンペーンなどを検討する際の参考になる事例と、GOODポイントを紹介します。記念日に関した事例ではないものも、今後「手話言語の国際デー」を広報PRに活かすうえで参考になるでしょう。

事例1.手話で表現した歌を、光の軌跡で写真として現像・展示

株式会社アマナの美術プリント工房「FLAT LABO(フラット ラボ)」は、体験型写真展の技術協力についてニュースリリースを発表しました。「第九のきせき」と題した展示会で、聴覚に障害のある人たちが、手話をベースに表現して歌う「手歌」の企画です。

さらに写真家とコラボレーションし、手歌による軌跡を光でたどり、特殊なプリント技法を用いて写真として表現。通常の写真では表現できない描写を、FLAT LABO独自の技術を活用することで、手話・写真といったカテゴリから差別化を図っているのがGOODポイントです。

参考:体験型写真展「第九のきせき」に、FLAT LABOが技術協力

事例2.「超ダイバーシティ」のイベントで手話の鑑賞サポートを導入

株式会社エフエム東京は、同社が放送する10代向けワイド番組『SCHOOL OF LOCK!』にて、「SOCIAL LOCKS!課外授業」と題したプロジェクトを開始しました。2022年4月から10月にかけて、パーソナリティとゲストが全国各地をめぐる取り組みです。

クライマックスとなる11月19日・20日には、日本財団 DIVERSITY IN THE AETS主催の「True Colors CONCERT」を開催。ダイバーシティのテーマにならって、手話パフォーマーや手話エンターテイナーによる「パフォーマンス手話通訳」でサポートしている点が魅力的です。

参考:“超ダイバーシティ芸術祭”が初開催する全国キャラバン「True Colors CARAVAN」で「SOCIAL LOCKS!課外授業」を実施!

事例3.手話・口話を題材にした映画作品のクラウドファンディングを実施

株式会社Dream Stageは、手話映画『ヒゲの校長』の上映に向けて、クラウドファンディングを実施。2022年3月23日のニュースリリースから4月3日にかけて、クラウドファンディングプラットフォームのGoodMorningで支援を呼びかけました。

1,000〜300,000円の支援金コースを展開し、金額に応じてポストカードや上映ペアチケット、映画で使用した小道具といったプレゼントを用意しています。その後、支援金の総額は目標を達成。ニュースリリースでの作品紹介によって、より多くの人に認知拡大・支援の実践を実現した広報事例といえるでしょう。

参考:手話映画「ヒゲの校長」~上映に向けたクラウドファンディングを4月3日まで実施中!

事例4.サンリオの人気キャラを起用した手話普及動画をYouTubeで公開

東京都品川区は2022年3月4日、YouTubeの公式アカウントで手話普及動画「シナモン 友達になれたモン ~手話は言語 手話でつながる~」を公開しました。サンリオの人気キャラクター「シナモロール」を起用し、若者や子育て世代をターゲットに制作したコンテンツです。

やわらかいタッチのアニメーションと、ストーリー仕立ての動画が特徴。手話に触れ合う機会がない人でも気軽に理解を深められるよう、無料動画として公開した点がGOODポイントといえます。

参考:品川区、手話普及動画「シナモン 友達になれたモン ~手話は言語 手話でつながる~」公開

「手話言語の国際デー」をきっかけに広報PRの取り組みをしてみよう

9月23日の「手話言語の国際デー」は、ろう者や手話に注目が集まり、手話・口話について啓発しやすい日です。手話に直接関係しない事業であれば、映画や書籍といった作品と絡めて紹介しても良いでしょう。

また、手話への理解を深めるために、簡単な手話をピックアップしたり学習コンテンツを公開したりするのも一案です。お伝えした事例を参考に、ぜひ自社商品・サービスと「手話言語の国際デー」をかけ合わせた広報PR施策を考えてみてください。

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