駆け落ちの日
11月9日は「IT断食の日」です。今回は、「IT断食の日」の意味や由来について解説します。
また、デジタルデトックスを実施している企業の広報PR事例もご紹介。「IT断食の日」を活用する際のポイントも解説します。社内でIT断食に関するプロジェクトの実施を検討している企業は、ぜひ参考にしてみてください。
「IT断食の日」の意味・由来とは?
11月9日は「IT断食の日」です。システム開発やコンサルティング事業、ITソリューション事業などを展開する株式会社ドリーム・アーツにより制定されました。
「IT断食の日」は、ITツールに触れる機会を少なくし、アナログ時間を人とのコミュニケーションや協創を生み出す機会として活用することを目的としています。日付は、オフィスに「11(いい)」「9(空気)」を取り入れるという意味の語呂合わせから決められました。
「IT断食の日」には、同社にて「協創プロジェクト」を実施。他企業や団体と共にプロジェクトを推進し、コラボ企画やPR企画などを行っています。
ちなみに、IT断食という言葉は、同社代表取締役社長の山本孝昭氏の著書『IT断食のすすめ』の発刊をきっかけに広く知られるようになりました。
記念日は、一般社団法人・日本記念日協会により認定、登録されました。
「IT断食の日」をきっかけに広報PR活動する効果
「IT断食の日」は、メディアがトレンドとして取り上げやすいテーマです。プレスリリースを始め、「IT断食の日」に関する自社の取り組みを発信することで、普段は接点が少ないメディアの目にも届く可能性が高まります。
特にSNSの場合、時節やトレンドにあった内容は、企業アカウントの投稿も受け入れられやすいもの。「IT断食の日」をネタにした投稿は、ステークホルダーとのコミュニケーションを取りやすく、自社に親しみをもってもらえるきっかけになります。
自社プロダクトやキャンペーン、自社の取り組みなどを合わせて紹介することで、より自社のことを知ってもらえるチャンスが生まれるでしょう。
「IT断食の日」を元に発信をする流れ
「IT断食の日」をきっかけとした広報PR活動は、以下の流れで行うことが一般的です。
STEP1.「IT断食の日」の由来や、意識調査などから情報収集を行い、今年の傾向を掴む
STEP2.コミュニケーションを取りたいターゲットやゴールを決める
STEP3.自社サービスやプロダクトと「IT断食の日」をかけ合わせ、発信内容を検討する
STEP4.発信するコンテンツを作成する
STEP5.媒体を選び情報発信する
特に、メディア関係者に届けたい場合はプレスリリースの配信がおすすめです。生活者とカジュアルにコミュニケーションを取りたい場合はSNSを活用するのもよいですね。
トレンドキーワードを元に、広報PR活動に落とし込む詳細は以下の記事からご確認ください。
「IT断食の日」を広報PRに活かした事例
「IT断食の日」を具体的にどのように広報PRに活かすのか悩む方も多いでしょう。
次に、これから「IT断食の日」に関するイベントやキャンペーンなどを検討する際の参考になる事例と、GOODポイントを紹介します。記念日に関した事例ではないものも、今後「IT断食の日」を広報PRに活かすうえで参考になるでしょう。
事例1.デジタルから離れてひとり旅を満喫できる新プラン
株式会社ブルー・スカイ・アソシエイツは、運営するプライベートヴィラ「The Canvas Hayama Park」にて、新プランの販売を開始することをプレスリリースで発表。「大人のひとり旅プラン」の位置付けで、デジタルから離れて葉山で1泊2日を過ごすプランです。
プレスリリースには、自然が多いエリアならではのひとり旅プランとして、「都会の喧騒やデジタルから離れる」といった訴求ポイントを明記したのがGOOD。施設周辺の美しい季節だけでなく、特典内容も写真を交えながら紹介しています。「IT断食の日」と絡めた事例ではないものの、関連する広報PR施策として参考になるでしょう。
事例2.寺社で非日常を味わい、自分と向き合うプランの無料体験モニターを募集
福島県郡山市は、一般社団法人・郡山市観光協会が実施する体験イベントについてプレスリリースを配信。「神社やお寺で自分と向き合う3つのリトリート」と題し、文化財などを活用した非日常を味わえる企画で無料体験モニターを募集します。
「文化財等を活用した誘客促進事業」として行っている取り組みのひとつで、今回は市内の寺社協力のもと、3つのプランを実証します。プレスリリースでは、仕事や普段の生活から離れた場所で自分と向き合い、心身をリラックスさせる旅のスタイル「リトリート」について訴求し、郡山市ならではのプログラムに構成したのが魅力的です。
記念日に関する事例ではないものの、「無料体験モニター」「デジタルデトックス」といった文言を盛り込み、周辺の観光旅行を検討中の人にも認知してもらいやすい広報PR施策が参考になります。
参考:【福島県郡山市】無料体験モニター募集!!神社やお寺で自分と向き合う時間を過ごしませんか?[福島県郡山市役所]
事例3.犬の散歩でデジタルデトックスを促進するキャンペーン
犬の保護活動を担う一般社団法人・ケンの家は、キャンペーン企画「歩きスマホをやめて、犬とお散歩。」の実施をプレスリリースで発表しました。一般社団法人・日本デジタルデトックス協会とともに、スマホから離れて犬との散歩を促す共同プロジェクトです。
プレスリリースでは、キャンペーンの概要を押さえたうえで、歩きスマホの危険性や、犬と散歩することによる効能について、研究結果をもとに訴求しているのがGOOD。ボランティアベースで活動する保護権支援団体が、歩きスマホやデジタルデトックスといったテーマに着目し、うまく広報PRに活かした事例といえるでしょう。
参考:「ケンの家」は⽇本デジタルデトックス協会と共同で、『歩きスマホをやめて、⽝とお散歩。』キャンペーンを実施します!
「IT断食の日」をきっかけに広報PRの取り組みをしてみよう
11月9日の「IT断食の日」は、ITよりもアナログに注目が集まりやすい日です。
デジタルツールを使わないIT断食やデジタルデトックスは、個人だけでなく企業にもその輪が広がっています。多くの方が積極的に情報を集めているため、関連性の高い取り組みは「IT断食の日」をきっかけに広報PRを行うのがおすすめです。
【関連記事】