秋の彼岸の中日
2024年9月21日は秋の「社日」。今回は「社日」の意味や由来を解説します。
また、「社日」をきっかけに、広報PR活動を行う効果やポイント、実際に広報PRに活かしている広報事例を紹介します。
広報やマーケティングネタを探している方、特に農業を展開する企業や、秋の味覚を提供する飲食サービス業界の方は、ぜひ参考にしてみてください。
「社日」の意味・由来とは?
2024年の秋の「社日」は9月21日です。「社日」とは雑節のひとつで、春分、秋分にもっとも近い暦のうえの「戊(つちのえ)の日」を指しています。
地域によって内容は異なりますが、春の社日は豊年を祈り、秋の社日は成熟を祝う行事が行われます。
「社日」をきっかけに広報PR活動をする効果
「社日」は、メディアがトレンドとして取り上げやすいテーマです。プレスリリースを始め、「社日」に関する自社の取り組みを発信することで、普段は接点が少ないメディアの目にも届く可能性が高まります。
特にSNSの場合、時節やトレンドにあった内容は、企業アカウントの投稿も受け入れられやすいもの。「社日」をネタにした投稿は、ステークホルダーとのコミュニケーションを取りやすく、自社に親しみをもってもらえるきっかけになります。
自社プロダクトやキャンペーン、自社の取り組みなどを合わせて紹介することで、より自社のことを知ってもらえるチャンスが生まれるでしょう。
「社日」を元に発信をする流れ
「社日」をきっかけとした広報PR活動は、以下の流れで行うことが一般的です。
STEP1.「社日」の由来や、意識調査などから情報収集を行い、今年の傾向を掴む
STEP2.コミュニケーションを取りたいターゲットやゴールを決める
STEP3.自社サービスやプロダクトと「社日」をかけ合わせ、発信内容を検討する
STEP4.発信するコンテンツを作成する
STEP5.媒体を選び情報発信する
特に、メディア関係者に届けたい場合はプレスリリースの配信がおすすめです。生活者とカジュアルにコミュニケーションを取りたい場合はSNSを活用するのもよいですね。
トレンドキーワードを元に、広報PR活動に落とし込む詳細は以下の記事からご確認ください。
「社日」を広報PRに活かした事例
「社日」を具体的にどのように広報PRに活かすのか悩む方も多いでしょう。
次に、これから「社日」に関するイベントやキャンペーンなどを検討する際の参考になる事例と、GOODポイントを紹介します。いずれも「社日」に合わせた事例ではありませんが、今後「社日」を広報PR活動に活用する際のヒントが得られるはずです。
事例1.「五穀豊穣」がテーマの現代懐石メニューを1日10名限定で販売
セントロ・ククルカン株式会社が運営し、年間6万食のお弁当を販売する「THE KINGSALMON 神楽饗」は、弁当製造工場に併設したレストランにて「五穀豊穣」をテーマにした現代懐石「The Modern」手毬鮨を2022年9月1日より販売。それに先立ち、8月25日より予約受付を開始しました。
「社日」に合わせたプレスリリースではありませんが、メニューの詳細を画像とともに紹介し、厳選された四季折々の食材と地場食材の五穀豊穣の願いが込められた献立であることを伝えています。1日10名までの限定メニューであることも記載し、プレミア感を演出したプレスリリースとなっています。
参考:【8月25日受付開始】累計130万食以上。キングサーモン神楽饗(かぐらきょう)が新しい昼ごはんを9月1日より開始。
事例2.環境再生への理解を深める稲刈りイベントを開催
株式会社サン・クレアは、2022年10月9日に愛媛県松野町目黒で育てた目黒米の稲刈りイベント「目黒大収穫祭」を開催することを告知。2年かけて同社がチャレンジしてきた末にたどりついた松野町目黒での不耕起栽培の米作りを周知するとともに、環境再生への理解を深めることを目的としたイベントです。
こちらも「社日」にちなんだイベントではありませんが、大切に育てた米を地域の人々と収穫することで、地域貢献・地域再生活動につなげています。プレスリリースでは、イベント開催までの背景や、企画者の想いも記載し、イベントのコンセプトや目的を周知しています。
参考:リジェネラティブな稲作を学ぶ「目黒大収穫祭」を10月9日に開催!四万十川源流、滑床渓谷の清らかな水で育てられたつやつやウルウルの無農薬米をみんなで収穫する体験イベント。
事例3.イベントを通して体験・交流の場を提供
統合型リゾートを運営するACAO SPA & RESORT株式会社は、個性豊かな13のテーマガーデンから構成された「ACAO FOREST」で、2022年9月23日~2022年10月31日までの期間、実りと収穫を祝う秋の祭典「ACAO FOREST come to HALLOWEEN Flower Witch」を開催。魔女やハロウィンをテーマにし、フォトコンテスト・ワークショップ・マーケットなどさまざまなイベントを同時に楽しめます。
こちらも「社日」に合わせた事例ではありませんが、本来秋の収穫祭が由来とされる「ハロウィン」をテーマにしたイベントを通して、その土地ならではの体験を創出、来場者が交流する場を提供しています。プレスリリースでは、イベントの詳細とともに、会場となる「ACAO FOREST」についても紹介。テキストをメインに施設の雰囲気をわかりやすく伝えています。
参考:ACAO SPA & RESORT、実りと収穫を祝う秋の祭典「ACAO FOREST come to HALLOWEEN Flower Witch」を開催
「社日」をきっかけに広報PRの取り組みをしてみよう
「社日」の意味や由来、広報PRに活用できそうな事例を紹介しました。
「社日」は1年のうちに2回あるため、その季節に合わせたイベント・キャンペーンを実施できそうです。特に秋の「社日」はその年の五穀豊穣を祝う意味合いがあるため、農業を手掛ける企業や、秋の味覚を提供する飲食業の方は、それにちなんだ広報PR活動が行えるのではないでしょうか。
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