
しらすの日
2025年9月26日は秋の「社日」。今回は「社日」の意味や由来を解説します。
また、「社日」をきっかけに、広報PR活動を行う効果やポイント、実際に広報PRに活かしている広報事例を紹介します。
広報やマーケティングネタを探している方、特に農業を展開する企業や、秋の味覚を提供する飲食サービス業界の方は、ぜひ参考にしてみてください。
2025年の秋の「社日」は9月26日です。「社日」とは雑節のひとつで、春分、秋分にもっとも近い暦のうえの「戊(つちのえ)の日」を指しています。
地域によって内容は異なりますが、春の社日は豊年を祈り、秋の社日は成熟を祝う行事が行われます。
「社日」は、メディアがトレンドとして取り上げやすいテーマです。プレスリリースを始め、「社日」に関する自社の取り組みを発信することで、普段は接点が少ないメディアの目にも届く可能性が高まります。
特にSNSの場合、時節やトレンドにあった内容は、企業アカウントの投稿も受け入れられやすいもの。「社日」をネタにした投稿は、ステークホルダーとのコミュニケーションを取りやすく、自社に親しみをもってもらえるきっかけになります。
自社プロダクトやキャンペーン、自社の取り組みなどを合わせて紹介することで、より自社のことを知ってもらえるチャンスが生まれるでしょう。
「社日」をきっかけとした広報PR活動は、以下の流れで行うことが一般的です。
STEP1.「社日」の由来や、意識調査などから情報収集を行い、今年の傾向を掴む
STEP2.コミュニケーションを取りたいターゲットやゴールを決める
STEP3.自社サービスやプロダクトと「社日」をかけ合わせ、発信内容を検討する
STEP4.発信するコンテンツを作成する
STEP5.媒体を選び情報発信する
特に、メディア関係者に届けたい場合はプレスリリースの配信がおすすめです。生活者とカジュアルにコミュニケーションを取りたい場合はSNSを活用するのもよいですね。
トレンドキーワードを元に、広報PR活動に落とし込む詳細は以下の記事からご確認ください。
「社日」を具体的にどのように広報PRに活かすのか悩む方も多いでしょう。
次に、これから「社日」に関するイベントやキャンペーンなどを検討する際の参考になる事例と、GOODポイントを紹介します。いずれも「社日」に合わせた事例ではありませんが、今後「社日」を広報PR活動に活用する際のヒントが得られるはずです。
総合エンターテインメント事業を展開する株式会社アミューズは、山梨の秋を満喫する体験型収穫祭「SAIKO HARVEST FESTA 2024 〜西湖収穫祭〜」の開催をプレスリリースで発表しました。イベントに先がけけて、山梨県内各所での秋の味覚の収穫体験と今年オープンした「Restaurant SAI 燊」での特別ディナーを組み合わせた日帰りツアー「山梨の食と出会う プレミアムツアー ~秋の収穫体験と、奥・山梨料理を堪能~」も実施します。
プレスリリースでは、イベントの基本概要と開催内容を紹介したうえで、昨年度開催の様子を写真で紹介。豊富な画像掲載がGOODです。「社日」に合わせた事例ではありませんが、「収穫の秋」を意識したプレスリリースの好例といえるでしょう。
参考:秋の収穫体験と、奥・山梨料理を堪能するプレミアム日帰りツアーも誕生! 山梨の秋を満喫する体験型収穫祭「SAIKO HARVEST FESTA 2024 〜西湖収穫祭〜」今年も開催決定!
星野リゾートは、色とりどりのカボチャの装飾の中、ミニゲームやドリンクを楽しむイベント「アグリハロウィン」を「星野リゾート リゾナーレ那須」で開催することをプレスリリースで発表しました。
施設内の農園「アグリガーデン」がハロウィン仕様の装飾で彩られるほか、会場ではボーリングやパターゴルフなど5種類のミニゲームも楽しめます。プレスリリースでは、イベントの特徴を写真とテキストで魅力的に紹介。こちらも「社日」に合わせた事例ではありませんが、秋ならではの体験を提供する企画をプレスリリースで配信した参考事例です。
参考:【星野リゾート リゾナーレ那須】色とりどりのカボチャの装飾の中、ミニゲームやドリンクを楽しむイベント「アグリハロウィン」開催|期間:2024年10月1日~31日
岩手県遠野市の官民連携の協議会・観光マネジメントボード遠野は、ビールの原料であるホップの収穫を祝う「遠野ホップ収穫祭2024」の開催に関するプレスリリースを配信しました。
プレスリリースには、期間中は地元のブルワリーによる遠野産ホップが香るクラフトビールのをはじめ20種類以上のビールや遠野の旬の食材が味わえるほか、ホップ畑を見学する体験会なども開催することを紹介。ステージではスペシャルライブや郷土芸能なども上演されることをわかりやすく案内した構成がGOODです。
こちらも「社日」にちなんだイベントではありませんが、日本有数のホップの生産地である遠野市ならではのイベントは、町づくりに関連する広報PRとして参考になるのではないでしょうか。
参考:日本産ホップの栽培面積No.1 ホップの産地で飲んで味わうビアフェス「遠野ホップ収穫祭2024」が8月24日(土)~25日(日)に開催|岩手県遠野市
「社日」の意味や由来、広報PRに活用できそうな事例を紹介しました。
「社日」は1年のうちに2回あるため、その季節に合わせたイベント・キャンペーンを実施できそうです。特に秋の「社日」はその年の五穀豊穣を祝う意味合いがあるため、農業を手掛ける企業や、秋の味覚を提供する飲食業の方は、それにちなんだ広報PR活動が行えるのではないでしょうか。
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