
歯垢なしの日
8月20日は「交通信号設置記念日(交通信号の日)」。今回は「交通信号設置記念日」の意味や由来を解説します。
また、「交通信号設置記念日」をきっかけに広報PR活動を行う効果やポイント、広報事例もご紹介。広報やマーケティングネタを探している方、特に道路や車といった交通関連の事業を行っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
8月20日は「交通信号設置記念日(交通信号の日)」。1931(昭和6)年8月20日に日本ではじめて3色灯信号機が設置されたことから、「交通信号設置記念日」といわれるようになりました。当時設置されたのは、東京都の京橋交差点や尾張交差点(現:銀座4丁目交差点)をはじめとする34ヵ所です。
現代の信号機とは異なり、信号の色が変わるたびにベルで知らせる仕組みでした。その後、歩行者用の信号機も設置数が増え、現代のLED式信号機へと変遷しています。
「交通信号設置記念日」に特化したイベント・キャンペーンはないものの、交通安全の啓発や情報発信といった広報PRに活かせるでしょう。
「交通信号設置記念日」は、メディアがトレンドとして取り上げやすいテーマです。プレスリリースを始め、「交通信号設置記念日」に関する自社の取り組みを発信することで、普段は接点が少ないメディアの目にも届く可能性が高まります。
特にSNSの場合、時節やトレンドにあった内容は、企業アカウントの投稿も受け入れられやすいもの。「交通信号設置記念日」をネタにした投稿は、ステークホルダーとのコミュニケーションを取りやすく、自社に親しみをもってもらえるきっかけになります。
自社プロダクトやキャンペーン、自社の取り組みなどを合わせて紹介することで、より自社のことを知ってもらえるチャンスが生まれるでしょう。
「交通信号設置記念日」をきっかけとした広報PR活動は、以下の流れで行うことが一般的です。
STEP1.「交通信号設置記念日」の由来や、意識調査などから情報収集を行い、今年の傾向を掴む
STEP2.コミュニケーションを取りたいターゲットやゴールを決める
STEP3.自社サービスやプロダクトと「交通信号設置記念日」をかけ合わせ、発信内容を検討する
STEP4.発信するコンテンツを作成する
STEP5.媒体を選び情報発信する
特に、メディア関係者に届けたい場合はプレスリリースの配信がおすすめです。生活者とカジュアルにコミュニケーションを取りたい場合はSNSを活用するのもよいですね。
トレンドキーワードを元に、広報PR活動に落とし込む詳細は以下の記事からご確認ください。
「交通信号設置記念日」を具体的にどのように広報PRに活かすのか悩む方も多いでしょう。
次に、これから「交通信号設置記念日」に関するイベントやキャンペーンなどを検討する際の参考になる事例と、GOODポイントを紹介します。記念日に関した事例ではないものの、交通安全のための取り組みなどに関するプレスリリースは、今後「交通信号設置記念日」を広報PRに活かすうえで参考になるでしょう。
トヨタ自動車株式会社は、交通事故が増加する3月を前に、多くのドライバーに安全運転を意識してもらうためのショートドラマをtoyota.jp内特設サイトにて公開することをプレスリリースで配信。人に寄り添う安全技術と卒業旅行のシーンで父娘の想いが安心を生むショートドラマです。
プレスリリースではドライバーとともに、交通事故死傷者ゼロ社会の実現を目指すことを記したうえで、動画概要を展開。興味を持った人がショートドラマを視聴できるようにYouTubeとショートドラマの一場面を写真とともに紹介するだけでなく、各ショートドラマのエピソードまで丁寧に伝えているのがGOODです。
「交通信号設置記念日」に合わせたプレスリリースではありませんが、自社の技術とともに交通において大切な安心安全を周知した好事例です。
参考:【事故が増加する3月を前に、安全安心なドライブへ】免許取り立ての娘とおせっかい過ぎる父の交通安全への想いを描く。トヨタの安全技術、ショートドラマ公開
株式会社ナビタイムジャパンは、トラック専用カーナビアプリ『トラックカーナビ by NAVITIME』とバイク専用ナビゲーションアプリ『ツーリングサポーター by NAVITIME』にて、横断歩道での注意喚起機能の提供を開始。見通しが悪く、信号機や一時停止のない横断歩道の手前で音声による注意喚起をする機能の詳細をプレスリリースで配信しました。
アプリの利用画面のイメージがわかるようにまとめられたプレスリリースのメイン画像がGOOD。見通しの悪い横断歩道の音声案内、各アプリに対応していることを伝えています。記念日に関するプレスリリースではありませんが、機能の提供のお知らせにととまらず、信号機のない場面でも交通事故を防ぐための取り組みが伝わる参考事例です。
参考:『トラックカーナビ』『ツーリングサポーター』、見通しの悪い横断歩道での注意喚起機能を提供開始
半導体や電子部品などの製品を提供する岡谷エレクトロニクス株式会社は、横浜市と連携し環状2号線 新横浜駅入口信号交差点にて交通観測システムで交差点の交通量調査を実施したことをプレスリリースで配信しました。
プレスリリースでは、「実施背景」「実施結果」と2つの項目に分け、交通量調査の詳細を掲載するほか、広範囲計測できる交通観測システム3D-LiDARの利点を実証結果集計表や画像を使用し説明しているのがGOODです。記念日に関連した発信ではありませんが、今後の交通観測の実施について明記した参考事例です。
参考:岡谷エレクトロニクス、横浜市と連携し3D-LiDARを活用した交通量調査の実証実験を実施
8月20日の「交通信号設置記念日(交通信号の日)」に限定した広報PRが困難な場合は、車の運転に関する安全性を啓発したり、歩行者や自転車用の信号について情報を発信したりしても良いでしょう。
また、「交通信号設置記念日」にちなんだアンケートを実施し、調査リリースとして発表するのも一案です。安全面だけでなく、AIやARといった企業の技術を認知してもらうためにも活用できます。
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