
笹かまの日
10月13日は「世界血栓症デー」。今回は「世界血栓症デー」の意味や由来を解説します。
また、「世界血栓症デー」をきっかけに広報PR活動を行う効果やポイントと、関連の広報事例もご紹介。
広報やマーケティングネタを探している方、特にヘルスケア業界の方や、血栓症にまつわる広報PRを検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
10月13日は「世界血栓症デー」です。一般社団法人・日本血栓止血学会によって制定されました。
日付は、ドイツの病理学者、ルドルフ・ウィルヒョウ(Rudolf Virchow)の誕生日が1821年10月13日であることから。同氏は「血栓症」という用語を作り出し、主要な原因を提唱した人物として世界的に知られています。
毎年「世界血栓症デー」には、同学会をはじめ、複数の団体が記念日にちなんだイベント・キャンペーンを実施しています。たとえば2022年には、東京と大阪で「世界血栓症デー2022市民公開講座」が開催されました。
専門的な分野ではあるものの、医療関係のニュースリリースや、関連のサービス紹介などと記念日を組み合わせた広報PR活動に活かせるでしょう。
記念日は、一般社団法人・日本記念日協会により認定、登録されました。
「世界血栓症デー」は、メディアがトレンドとして取り上げやすいテーマです。プレスリリースを始め、「世界血栓症デー」に関する自社の取り組みを発信することで、普段は接点が少ないメディアの目にも届く可能性が高まります。
特にSNSの場合、時節やトレンドにあった内容は、企業アカウントの投稿も受け入れられやすいもの。「世界血栓症デー」をネタにした投稿は、ステークホルダーとのコミュニケーションを取りやすく、自社に親しみをもってもらえるきっかけになります。
自社プロダクトやキャンペーン、自社の取り組みなどを合わせて紹介することで、より自社のことを知ってもらえるチャンスが生まれるでしょう。
「世界血栓症デー」をきっかけとした広報PR活動は、以下の流れで行うことが一般的です。
STEP1.「世界血栓症デー」の由来や、意識調査などから情報収集を行い、今年の傾向を掴む
STEP2.コミュニケーションを取りたいターゲットやゴールを決める
STEP3.自社サービスやプロダクトと「世界血栓症デー」をかけ合わせ、発信内容を検討する
STEP4.発信するコンテンツを作成する
STEP5.媒体を選び情報発信する
特に、メディア関係者に届けたい場合はプレスリリースの配信がおすすめです。生活者とカジュアルにコミュニケーションを取りたい場合はSNSを活用するのもよいですね。
トレンドキーワードを元に、広報PR活動に落とし込む詳細は以下の記事からご確認ください。
「世界血栓症デー」を具体的にどのように広報PRに活かすのか悩む方も多いでしょう。
次に、これから「世界血栓症デー」に関するイベントやキャンペーンなどを検討する際の参考になる事例と、GOODポイントを紹介します。記念日に関した事例ではないものも、今後「世界血栓症デー」を広報PRに活かすうえでヒントになるでしょう。
千葉大学発医療スタートアップ企業の株式会社Smart119は、「静脈血栓症・肺塞栓症」といわれるエコノミークラス症候群についてプレスリリースを公開。2023年10月13日の「世界血栓症デー」に合わせて、命に関わるエコノミークラス症候群の危険性などを発信しました。
救急集中治療室の見地からまとめた症候群の知識を漫画形式で解説したのが特徴。自由に配布できる資料として提供しており、プレスリリースではエコノミークラス症候群の症状や対策などについて詳しくまとめたのがGOODです。医療事業を展開する企業が「世界血栓症デー」をうまく活用し、自社やコンテンツの認知拡大効果を高めた有用な広報PR施策といえるでしょう。
参考:【10月13日は世界血栓症デー】エコノミークラス症候群は、命に関わる血栓症です
合同会社OCTAは、アメリカ初のオフィスチェア「Duo Relief」を日本で販売することを発表しました。アメリカの理学療法士と共同開発したオフィスチェアで、クラウドファンディングサイトでの取り扱いをスタート。
プレスリリースでは商品写真を掲載するだけでなく、サイズ感や利用シーンがわかる動画も複数ピックアップしたのがGOODポイントです。「世界血栓症デー」の広報PRではありませんが、血栓症など健康問題のリスク軽減に役立つ点も訴求しています。販売開始に合わせてプレスリリースを配信することで、メディア関係者やデスクワーカーなど、より幅広い層へ情報を届けた好事例です。
参考:【日本初上陸】 これからはシートが”動く”オフィスチェアが日本のホワイトワーカーの生産性向上。
株式会社エムティーアイが運営する健康情報サービス「ルナルナ」は、利用者を対象に低用量ピルと血栓症に関する意識調査を実施。結果をプレスリリースで配信しました。
今回の調査では、低用量ピルの服用について正しい知識を身に付け、違和感を感じたときには早めに医療機関を受診し、安心して服用してもらうことを目的としています。
プレスリリースでは、グラフとともに回答者の内訳、項目ごとのアドバイスを掲載。最後に千葉大学大学院医学研究院生殖医学 教授の甲賀かをり先生からのコメントを記載することで、読み手が具体的にどうしたらよいかがわかります。記念日にちなんだものではありませんが、調査リリースの配信により、低用量ピルと血栓症についての関係性と自社サービスの広報PRをうまく発信した好事例です。
10月13日の「世界血栓症デー」は、血栓症や、血栓症に関連する病気を想起させるきっかけになる日です。ヘルスケア業界の方や、血栓症にまつわる研究・開発に携わっている方にとっては特に、「世界血栓症デー」を切り口として自社商品・サービスの魅力を伝える良い機会になるでしょう。
お伝えした事例を参考に、ぜひ自社商品・サービスと「世界血栓症デー」をかけ合わせた広報PR施策を考えてみてください。
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