観光に関するプレスリリース事例10選【作成時の5つのポイント】

新型コロナウイルスが猛威を振るう現在、人々は遠方への外出を自粛し観光業界は直接的な影響を受けています。そんな中、観光に関するプレスリリースはどのように作成するべきなのでしょうか。

そこで本記事では観光に関するプレスリリースの事例を10選紹介します。

withコロナに関するものに限らず、一般的な観光に関するプレスリリースの事例や、SNSがインフラ化した現代において重要となる「映え」の観点についてについても触れています。観光に関するプレスリリース作成時の参考にしてみてください。

観光に関するプレスリリース事例10選

まずは、観光に関するプレスリリース事例を10選紹介します。新施設オープンやキャンペーン実施、観光大使就任など、様々なトピックスを取り上げましたので、プレスリリース作成時の参考にしてみてください。

事例1.地元を応援するイベント――愛知県

愛知県のプレスリリース

愛知県のプレスリリース『ポイントゲットで地元にエール!「なごやめしグルメスタンプラリー」を開催します!』は観光客誘致に取り組むイベント告知のプレスリリースです。

地元を応援する趣旨のイベントは人々の共感を得やすく、感情に訴えかけることができます。

観光に関するプレスリリースにおいては読み手に「行ってみたい」と思わせることが重要なため、地域の盛り上がりや頑張りが伝わるような内容にすることがポイントです。

地域一丸となって観光客誘致に取り組んでいる商店街などの様子が分かる写真を挿入するとより説得力がアップするでしょう。

事例2.新スポットオープンで魅力アップ――井上寅雄農園

井上寅雄農園のプレスリリース

井上寅雄農園のプレスリリース『長野県佐久市内初!観光いちご狩り園オープン佐久市内に新たな観光名所を!』は、新施設のオープンを知らせるプレスリリースです。

地域に新スポットがオープンすることは、それだけで大きなトピックスとなります。特に地域住民や地元メディアにとっては重要なニュースです。

今の時期には、体験型の施設のためコロナウイルス対策が明記されていると安心感が増すでしょう。

またこのプレスリリースでは施設の情報だけでなく、施設所在地の観光業の現状についても触れています。このように自社に関する情報にとどまらず、社会性のあるデータなどを盛り込むことで、メディア関係者を含む読み手に取って価値のある内容となります。

事例3.観光大使就任で認知度向上――高槻市

高槻市のプレスリリース

高槻市のプレスリリース『新観光大使就任&音楽をテーマとした観光PR動画制作決定!』では、新観光大使の就任で地域の認知度向上を図っています。

自治体のPR方針に合った有名人の観光大使起用は認知度向上に一役買います。地域住民の共感や納得を得るためにも、その人物を観光大使に選出した理由は必ず記載しましょう。

有名人の起用は話題性があり、アイキャッチ画像として就任時の写真も必須です。

就任後のPR活動内容が分かるように今後の予定についても記載しましょう。

事例4.特別な宿泊体験で差別化――JR東日本スタートアップ株式会社

JR東日本スタートアップ株式会社のプレスリリース

JR東日本スタートアップ株式会社のプレスリリース『無人駅から始まるマイクロツーリズム『沿線まるごとホテル』 無人駅でチェックイン、空き家がホテル客室に、地域住民がキャストに。2021年2月からJR青梅線で宿泊プラン開始!』は、特別な宿泊体験で差別化を図ったプレスリリースです。

日本全国の各宿泊施設が宿泊プランを告知するプレスリリースを配信しているため、広報担当者は自社のプレスリリースが埋もれてしまわないよう差別化を図る必要があります。

withコロナ時代に注目されているマイクロツーリズムなど、社会背景にマッチした宿泊プランは良いアピールになるでしょう。

事例5.流行の「映え」を意識したイベント紹介――一般社団法人 日本自動車連盟(JAF)【地方】

一般社団法人 日本自動車連盟(JAF)【地方】のプレスリリース

一般社団法人 日本自動車連盟(JAF)【地方】のプレスリリース『【JAF滋賀】湖国のおすすめ「映え」スポット 「鏡湖」と呼ばれる余呉湖の絶景』は、イベント開催告知と共におすすめ「映え」スポットを紹介しています。

多くの人がSNSを活用している現代において、「映え」は強いアピールポイントとなります。訪れた際にどんな景色が見られるのか、どんな写真が撮れるのかをイメージさせるプレスリリースを作成しましょう。

また観光において「その地域だからこそできる体験」は重要なポイントです。わざわざ足を運んでもらうためには、「地元の人だからこそ知っている〇〇」や「この地域限定の〇〇」、「この季節にしか見られない〇〇」といった訴求の仕方ができるといいですね。

事例6.期間限定をアピール――エミレーツ航空

エミレーツ航空のプレスリリース

エミレーツ航空のプレスリリース『エミレーツ航空、機内食にも季節感、期間限定クリスマス特別メニュー』では、期間限定をアピールしています。

期間限定はそれだけで十分なアピールポイントになります。期間限定メニュー、期間限定宿泊プラン、期間限定料金、期間限定コースなど、様々な応用が可能です。

クリスマス、お正月、バレンタイン、イースター、七夕、夏休み、ハロウィンなど、様々なイベント・年中行事に合わせた期間限定メニューや限定宿泊プランなどをプレスリリースで告知可能です。

プレスリリース配信の際には時節を意識し、季節感のあるイメージ画像を複数枚プレスリリース内に挿入できると良いですね。

事例7.ツーリズム業界全体を推進――株式会社ヤマップ

株式会社ヤマップのプレスリリース

株式会社ヤマップのプレスリリース『自然・アウトドアのヤマップ、祭り・伝統文化のオマツリジャパンが連携し、アドベンチャーツーリズムを推進』は、業務提携を告知するものです。

単に他社との業務提携で事業拡大を図るという内容ではなく、業界全体における〇〇を推進、という打ち出し方がポイントです。それにより業界のリーディングカンパニーとしてのイメージ醸成効果を発揮する、好事例です。

プレスリリース内では業務提携した旨を報告するだけでなく、その提携によりどんな相乗効果を発揮できるかを説明します。画像と共に具体的な施策を明記し、さらに今後の展望まで記載すると内容の詰まった良いプレスリリースになります。

観光庁がポストコロナ観光政策の注力分野に位置づけているアドベンチャーツーリズムの推進など、時節にマッチした内容であればより注目されるでしょう。

事例8.SNSと連動したキャンペーン――株式会社一の湯

株式会社一の湯のプレスリリース

株式会社一の湯のプレスリリース『【ドデカフォトを撮ろう】巨大パネルで写真を撮ってハッシュタグ投稿キャンペーン実施!』は、キャンペーン告知のプレスリリースです。

InstagramやTwitterなどのSNSを活用したキャンペーンは効果的です。ICT総研のデータ(※)によると2020年度の日本におけるSNS普及率は80%にも上ります。観光客にSNSを使って写真やホームページなどを拡散してもらえれば宣伝効果を発揮します。

キャンペーンに関するプレスリリースを配信する場合は、キャンペーン名、実施店舗、実施期間、応募方法、プレゼント内容を記載しましょう。

※参考:ICT総研『2020年度 SNS利用動向に関する調査

事例9.集客力抜群のフェスイベント開催――JR西日本SC開発株式会社

JR西日本SC開発株式会社のプレスリリース

JR西日本SC開発株式会社のプレスリリース『マニアの皆さんを募集します!累計8,000人を動員した極上マニアが結集する魅惑のイベント「マニアフェスタ」 がルクア大阪にて関西初開催!100組以上のマニアな出展者様の募集を開始します!』は、イベント開催について告知するものです。

フェスイベントは、特定の分野に関心を持った人々が出店し、そこに対して同じく関心を持った人々が集まるため集客力が高いイベントです。

地域活性にも一役買うイベントのため、地域住民や地元メディアにとっても大きな関心事となります。イベントの規模感や雰囲気が掴めるようなイメージ画像もしくは前年以前の様子の写真などを挿入すると良いでしょう。

事例10.調査リリースでトレンド発信――エクスペディアホールディングス株式会社

エクスペディアホールディングス株式会社のプレスリリース

エクスペディアホールディングス株式会社のプレスリリース『旅行者の半数は、1年以内の旅行を前向きに検討』は、調査リリースとして参考になります。

調査リリースはメディア関係者含めた読み手に興味を持ってもらうため、業界を問わず有効な手段です。季節やイベントに合わせた調査を実施することで時節やトレンドを盛り込むこともできます。

調査結果が一目で分かるグラフや図表を挿入すると、そのままコンテンツとしてメディアが活用しやすくなります。

調査方法や調査リリースの作成ポイントは以下の記事を参考にしてみてください。

観光に関するプレスリリースを作成するときの5つのポイント

観光に関するプレスリリースを作成するときには、

  1. 地域性を出す
  2. 時節やトレンドを捉える
  3. 提供できる体験にフォーカスする
  4. SNSでの拡散を目指し「映え」を意識する
  5. withコロナを前提に対策を明記する

の5つのポイントを意識することで、効果的なプレスリリースを作成できます。

それぞれのポイントを詳しく確認していきましょう。

ポイント1.地域性を出す

観光に関するプレスリリースが目指すゴールの多くは、「その場所に来てもらうこと」です。読み手に「行ってみたい!」と思わせるためには、地域性を出す必要があります。

「なぜその場所なのか?」「その場所でないと体験できないことなのか?」を踏まえ、その土地の特徴をアピールすることで、魅力的なプレスリリースになります。

他の場所にはない、その土地ならではの地域性を出しましょう。

ポイント2.時節やトレンドを捉える

時節やトレンドを捉えるのはプレスリリース作成の基本であり、観光に関するプレスリリースにおいても押さえておくべきポイントです。

その季節だからこそできる体験や、流行のイベントなどを盛り込むといいですね。期間限定をアピールするのも1つの手段です。

「夏休みを活用して家族で旅行する」「紅葉を見るために訪れる」「雪景色を見ながら露天風呂に浸かる」など、観光において季節は重要なファクターなので、プレスリリースに使用する画像にも季節感やイベント感を意識しましょう。

ポイント3.提供できる体験にフォーカスする

観光に関するプレスリリースでは、提供できる体験にフォーカスしましょう。

観光客はただその場所を訪れるだけでなく、美味しいものを食べる、アクティビティを楽しむ、美しい景色を堪能するなどの体験とセットで観光を捉えているためです。

訪れた際のイメージが湧くような画像をプレスリリースに挿入できると良いですね。

SNS

ポイント4.SNSでの拡散を目指し「映え」を意識する

多くの人がSNSを利用する現代において、SNSを活用しない手はありません。ハッシュタグ付きの投稿やリツイートで割引を行うなど、キャンペーンやイベントをSNSと連動させてみましょう

観光客はスマートフォンで気軽に写真を撮れるため、フォトスポットを用意したり、絶景スポットを紹介するのもいいですね。思わず写真を撮りたくなるような綺麗な景色やインパクトのある画像は、観光に関するプレスリリースに必須です。

またPR動画の公開についてもプレスリリースで告知しましょう。自治体発のPR動画がSNSで拡散され、バズる可能性も十分にあります。

ポイント5.withコロナを前提に対策を明記する

新型コロナウイルスが猛威を振るう今、世間は観光に対して慎重になっています。

そんな時だからこそ、withコロナを前提に、新型コロナウイルスに対してどのような対策を行っているのかプレスリリースに明記しましょう。万全の対策をしていることが分かれば読み手に安心感を与えることができます。

今後のコロナウイルスへの向き合い方にポジティブな姿勢が見えれば、企業イメージもアップするでしょう。

観光に関するプレスリリースを書くときは「地域性」と「体験」を意識しよう

本記事では観光に関するプレスリリースの事例10選と、プレスリリース作成の5つのポイントを紹介しました。

観光に関するプレスリリースを書くときは「地域性」と「体験」を意識することがポイントです。

観光客の立場に立って、その地域ならではの魅力、そこでできる体験について考え、プレスリリースを作成してみてください。

この記事のライター

ならきち

在宅ライター主婦。会社員時代は中古IT機器の専門商社で広報をしていました。取材対応をはじめとするメディアリレーション全般、プレスリリース執筆、危機管理対応、記者会見の企画・運営、自社ブログ記事の企画・執筆などを担当した経験を活かし、広報担当者の役に立つ記事を書きたいです。現在はわんぱくな息子に翻弄されながら在宅でライターの仕事をしています。

この記事に関連する記事

今注目の記事