【2026年トレンド予想】推し活・ギフト……38万超プレスリリースで見えた急上昇キーワード

「PR TIMES」のキーワード設定とは？

「PR TIMES」のキーワード設定とは、プレスリリースを多くの人に見つけてもらい、届けるための機能です。「PR TIMES」に会員登録している受信ユーザー（メディアユーザー・個人ユーザー）が情報収集を行う際、タイトルや本文に含まれる単語だけでなく、設定したキーワードでも検索されます。

また、絞り込みの際だけでなく、「PR TIMES」トップページの「いま注目のキーワード」にも表示されることもあり、そこからプレスリリースにアクセスされる可能性も広がります。

キーワード設定の方法については、以下をご覧ください。

プレスリリース急上昇キーワードは「AI関連」が1～3位を独占

プレスリリース配信サービス「PR TIMES」では、1件あたり最大10個の関連キーワードを登録できます。2025年1月〜10月の10ヵ月間に登録されたキーワード総数は、なんと46万7010種。この中から、特に伸びが大きかった3つの急上昇キーワードを見ていきます。

1位．AI（＋7080件／1.68倍）

前年比1.68倍でランキング1位となったのは、やはり「AI」です。上半期の発表時よりも登録件数・前年比ともに伸びています。AIへの注目度が本格化したのは2022年以降（※）ですが、業種問わず引き続き注目度の高まりが伺えます。

※2022年12月ChatGPT登場、2023年3月15日GPT-4が登場

参考：「AI」に関するプレスリリース一覧

2位．生成AI（＋3579件／1.63倍）

こちらも1位の「AI」同様に、引き続き注目を集めるキーワードです。「生成AI」を活用したサービスの導入事例や、活用方法に関するセミナー発表も増えているようです。

参考：「生成AI」に関するプレスリリース一覧

3位．AIエージェント（＋2535件／57.3倍）

登録件数は1位、2位には及ばないものの、伸び率はトップクラスとなったのが「AIエージェント」です。2024年はランキング圏外だったキーワードが、上半期に続き3位へ。今後も期待されるテーマといえるでしょう。

参考：「AIエージェント」に関するプレスリリース一覧

2026年の注目トレンド予想は「推し活」と「ギフト」

2025年上半期の発表では、「AI」関連に加え、「人材育成」「研修」などの人的資本関連キーワードが注目を集めると予想。実際に、AI領域の伸びは顕著な結果になりました。「研修」は急上昇ランキング外となりましたが、「人材育成」は前年比（※）+1006件（1.53倍）、ほかにも「人事」は+1163件（1.54倍）と伸長し、関連の深い「人手不足」についても18位に入っています。

※比較対象：2024年1月1日～10月31日／2025年1月1日～10月31日

注目キーワード1．ネクスト「AI」関連ワード

キーワードランキング分析担当がまず注目したのが、AI関連の新たなキーワード群です。複数の関連ワードで前年比を大きく上回っています。

「AI面接」「医療AI」も増えており、「AI〇〇」「〇〇AI」といったキーワードはさらに広がると予想されます。また、「AIエージェント」「AI活用」の増加により、AIが「対話による相談相手」から「業務実行を果たすビジネスパートナー」へ進化していると考察されているようです。

注目キーワード2．「推し活」関連ワード

担当者がもうひとつ注目しているのが、「推し活」。流行語として広く知られるようになった2021年末以降、プレスリリースでの使用も増え、2025年も前年比+446件（1.5倍）と拡大。関連するキーワードの増加にまで影響を与えているようです。

この他にも、「推し色」をテーマにしたプレスリリースが多く、関連ワードの広がりが目立ちました。

参考：株式会社銀座コージーコーナー「【銀座コージーコーナー】あなたの「推し」を＃推し色ケーキで応援！「推し」に見立てたカラフルな9色のケーキをラインアップ！」

参考：株式会社にんべん「おだし×推し色、秋冬の推し活にほっとひと息。「かつお節だし七彩クリーム仕立て」「日本橋だし場 本店」にて11月21日より期間限定販売」

参考：株式会社 神宗「お土産やプチギフトとして人気の 「卵かけご飯がおいしい詰め合わせ」に 推しカラー（推し色）で選べるパッケージが新登場！」

また、これらを想起する関連ワードも広がっており、「ぬい活」も+36件（3.12倍）とじわじわと伸びています。

注目キーワード3．「プレゼント」と合わせて「ギフト」が上昇

最後に紹介する注目ワードは「ギフト」です。「プレゼント」との比較で見ると、「ギフト」がその差を縮めるように右肩上がりで伸びています。

「プレゼント」と合わせて「ギフト」設定が増えたことも考えられますが、贈り物向けをコンセプトにした発表が増えていることも推測されます。

推し活 × ギフトの相性にも注目

また、注目キーワード2「推し活」との親和性もあり、この組み合わせのプレスリリースは今後さらに増えることが予想されます。

参考：株式会社ヴィレッジヴァンガードコーポレーション「【2026福袋】OZaKKa史上初の推し色福袋をヴィレヴァンオンライン限定で発売決定！」

参考：株式会社グレープストーン「【東京ばな奈】東京観光の思い出に！『クリアポーチ』と『メタルキーホルダー』が新発売」

参考：コクヨ株式会社「文具メーカー4社が共同調査！他社のプロが推す「おすすめ文具」＆受験シーズン直前「はかどり文具」発表」

注目キーワードを設定するポイントと注意点

キーワードを検討する際には、言い換え・類語や、情報を届けたい人が注目するであろう関連性の高い単語を想像してみてください。本文に登場する単語はもちろんですが、本文に出てこない単語の設定も可能です。ただし、無関係な単語を設定して露出を増やす行為はNG。届けたい相手が連想しやすい単語を選ぶことが大切です。

【キーワード例】
・プレゼント：「ギフト」「贈り物」「記念日」など
・EC：「通販」「オンラインショップ」など
・新婚旅行：「ハネムーン」「リゾート」など

また、「推し活」に関連するプレスリリースでは、「オタ活」「推しアピール」「ファンダム」などの設定のほか、「いい推しの日」に合わせて配信する企業も見られます。「今日は何の日」に合わせてニュース性をつくれるかも検討してみてください。

参考：株式会社フェリシモ「“いい推しの日”に合わせ「推し活ドリンク」新３色を都市型ワイナリー「f winery」が11月1日（土）から提供開始」

参考：株式会社ギフティ「2025年後半も「giftee®」で推し活を楽しもう！11月4日(火)の「いい推しの日」にあわせて特集ページを開設」

まとめ：キーワードを盛り込んで多くの人に情報を届けよう

プレスリリースに注目キーワードを盛り込むことで、より多くの人に情報を届けられる可能性が高まります。絞り込み検索から見つけてもらいやすくなるだけでなく、メディアフックになったり、結果としてSNSで拡散されたりすることも。そのため、関連キーワードの登録は非常に重要といえるでしょう。

自社のサービスや商品、企業の情報を必要とする相手に届けるためにも、「どのようなキーワードで検索されるか」「ほかにも関連するキーワードはないか」を検討し、より効果的なプレスリリース配信につなげてください。