みなさん、2024年は2月29日まである「うるう年」です。4年に一度の「うるう年」、せっかくならイベントや記念日と絡めた企画を実施して企業情報をアピールしたいですよね。
本記事では、2024年に配信された「うるう年」をフックにしたプレスリリースについて紐解いてみたいと思います。
「うるう年」のプレスリリースはこちらからご覧いただけます。
うるう年のプレスリリースは「特別感」がキーワード
2016年、2020年に配信されたプレスリリースを振り返ってみても、人気を集めた配信の多くが2月29日が目につくようにタイトル周りに設定したり、自社に関連するネタと組み合わせたりして活用していました。また、4年に一度しかない日というプレミアム感は、この日だけの特別な盛り上がりを見せます。
今回紹介するプレスリリースも、このポイントを上手に押さえたテクニックが駆使されており、参考になります。
事例1.4年に一度のキャラクターの誕生日|株式会社KADOKAWA
参考:【知ってた?】4年に一度のうるう年2/29は“ポチャッコ”の誕生日!35周年記念にポチャッコファン必携の『ポチャッコのわくわくMOOK』が発売決定!“ふわふわ”な特別付録も♪
幅広い事業を展開する総合エンターテインメントを提供する株式会社KADOKAWA。「4年に一度のうるう年」「“ポチャッコ”の誕生日」とタイトルにつけてムック本の紹介をプレスリリースで配信しています。
GOODポイント1:日付の強調、多くの人の目を引くキーワードを活用
「うるう年」である2月29日は、子どもから大人まで幅広く愛され続けるポチャッコの誕生日。生誕35周年を記念して初めての付録付きムック本を発売します。4年に一度の「特別な日」と「ムック本初めて」ということを打ち出した企画のプレスリリースの内容は、読み手の興味・関心を促しています。
<目を引くキーワード>
- 4年に一度の「うるう年」の誕生日
- 35周年記念
- 初めての付録付きムック本
これらのキーワードは、メディアフックとなる「話題性」「新規性」「独自性」「希少性」の要素が含まれています。
メディアフックに関する記事はこちらからもご覧いただけます。
GOODポイント2:ファン心理をついたプレミアム感あふれる紹介
今回のムック本の主役であるポチャッコの人気を、キャラクター著作のある株式会社サンリオの情報とともに掲載しています。出典を明記したうえで、2022年&2023年に4位をマークしていることを記載することで注目度が高くファンが多いことが伝わります。
ムックの紹介として、ポチャッコの「デザイナーのインタビュー」「デザインアーカイブ」「お友だち紹介」などの掲載トピックを一部紹介。さらに気になる特別付録の画像はいったん伏せて、近日解禁として継続する情報の興味を促しているのもGOOD。
2024年の「うるう年」で35周年を迎えるキャラクターの魅力を特別に知ることができるといった、ファン心理をついた情報はメディア関係者の目に留まりやすいのではないでしょうか。
また、「うるう年」が誕生日であるポチャッコに関するイベントや企画は、以下のプレスリリースでも展開しています。ぜひ、参考にしてみてください。
◆株式会社サンリオのプレスリリースはこちら:
「ポチャッコカフェ」2月2日(金)より東京・大阪で開催 キデイランドでの期間限定フェアも
◆株式会社エルティーアールのプレスリリースはこちら:
「ポチャッコ」35周年記念のテーマカフェが東京・大阪に登場!「ポチャッコカフェ」期間限定オープン!!
事例2.4年に一度の肉の祭典を開催|株式会社大丸松坂屋百貨店
参考:「焼技」「煮技」「揚技」「蒸技」で全28種の肉メニューが競う!4年に一度の、肉の祭典
東京都江東区に本社を置く、老舗百貨店の「大丸」と「松坂屋」を運営する株式会社大丸松坂屋百貨店。
「4年に一度の肉の祭典」とタイトルにつけて、「うるう年」である2024年2月29日に向けて、大丸東京店で「肉の祭典」が開催されることをプレスリリースで配信しています。
イベントの告知だけでなく、同時にアンケート投票によるプレゼント企画も実施することを記載。4年に一度だからこその「肉の祭典」への力の入れ方が伝わります。メディア関係者をはじめ、生活者も見逃せない施策ではないでしょうか。
GOODポイント:2024年2月は2回ある「肉の日」。4年に一度の特別な記念日に競い合う、ラインナップがわかりやすい構成
4年に一度の「うるう年」である2月29日は「肉の日」でもあります。2月は、二度の「肉の日」があるのも注目を集めるポイントです。
株式会社大丸松坂屋百貨店は、この特別な日に向けて、肉を取り扱う65ショップが「焼技(やきぎ)」「煮技(にぎ)」「揚技(あげぎ)」「蒸技(むしぎ)」を競い合います。プレスリリースでは、その中でも特におすすめの20点を画像付きで紹介。各商品の画像とともに、商品名+価格、アピール文が添えられているのがGOODです。画像下に技名を入れるといった、画像キャプションの活用も参考になります。
ピックアップした点数が多いものの、読みやすいように考えられた画像のサイズと字数を調整した構成がポイントです。毎年訪れるわけではない日だからこその特別感あふれるプレスリリースではないでしょうか。
このほかの「うるう年」で2月に二度ある「肉の日」を盛り込んだプレスリリース配信も参考にしてみてくださいね。
◆株式会社JR東日本クロスステーションのプレスリリースはこちら:
エキナカ商業施設「エキュート大宮」で肉とニンニクを食べまくる!!2月29日は4年に1度の『Super Garlic Day(S・G・D)』
◆株式会社アントワークスのプレスリリースはこちら:
4年に一度ならではのW開催⁉大盛り肉丼界のパイオニアから大盤振る舞い ! 全国の「伝説のすた丼屋」で『肉の日キャンペーン』の2回開催を緊急決定 !
◆株式会社阪急阪神百貨店のプレスリリースはこちら:
ビフテキ!ローストビーフ!カオマンガイ!様々なお肉メニューが、増し増しで登場
「肉の日」の意味や由来・広報PRに活用するポイントと事例を紹介は、以下の記事でも紹介しています。
また、飲食店のPR施策でお悩みの方は、ぜひこちらの記事もご覧ください。
4年に一度だからこその特別な企画をプレスリリースに
「うるう年」をフックに、ファンを軸とした生活者を中心にメディア関係者にも目に留まる特別感があるプレスリリースを配信した株式会社KADOKAWAと株式会社大丸松坂屋百貨店の事例を紹介しました。どちらの企画もオリジナリティがあってプレミアム感が伝わる内容です。
4年に一度訪れる2月29日をどう掘り下げ、切り込み、自社らしさを含めたうえで展開していくか。自社ならではの特別な日にするために、発想力と企画力を持って楽しみたいですね。毎年あるわけではない「うるう年」の企画の広報PRは、早めに準備しプレスリリースネタとして活用してみてください。
<編集:PR TIMES MAGAZINE編集部>
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