父親に日頃の感謝の気持ちを伝える「父の日」。6月第三日曜日に定められた、「母の日」に並ぶ行事です。
父の日ギフトとしては、アクティブな体験系やフード類が多く、また母の日ギフトと比較するとビジネスシーンで使える実用性あるグッズの展開も多いのが特徴です。
プレスリリースの配信タイミングとしては4月中の配信もいくらか見受けられます。母の日とあわせた提案が多く、父の日をメインとした配信は5月から本格化し、6月にピークを迎えます。父の日に関連するプレスリリースは駆け込み需要も見込んでか、同月内で展開するケースが多いようですね。
今回は、「父の日」に関連したプレスリリースをPR TIMES MAGAZINE編集部でピックアップ!2019年6月6日に配信された、ナショナルデパート株式会社さんのプレスリリースを紐解いていきます。
◆ナショナルデパート株式会社さんのプレスリリースはこちら
【父の日】“食べるバター”のカノーブルから個性的なスモークバターが登場、スコットランド産ピート(泥炭)とウイスキーの古樽で燻製した大人バター「ダンディー・ピーティ」を発売。
商品ごとにキーワードを使い分け!ナショナルデパート株式会社の「父の日」プレスリリース事例
ナショナルデパート株式会社さんが展開する、バターの新しい楽しみ方を提案するフレーバーバターブランド「CANOBLE(カノーブル)」の新商品販売とポップアップストアに関するプレスリリースです。
「バターを革新する」という想いのもと、バターのポテンシャルを極限まで引き出した斬新な商品は生活者の胃袋を刺激。洗練されたパッケージも相まってSNSではグルメ系メディアを中心に反響が見られました。
「父の日」関連で多く配信されるプレスリリースの中からこちらが注目を集めた秘密を紐解いたところ
- ターゲットごとに特色を出した情報提供
- 届けやすい設定
- 細部まで配慮された構成
の3つのポイントが見えてきました。
GOODポイント1:ターゲットごとに特色を出した情報提供
同シリーズの別商品のプレスリリースも同時に発表されており、そちらは【燻製女子】というキャッチーなコピーが添えられていました。対してこちらはタイトルに【父の日】と明記しターゲット層や購入機会を発信することで着実なリーチへ繋げていました。
【燻製女子】“食べるバター”のカノーブルから女性も気軽に楽しめるスモークバターが登場、アップルウッドの燻香とドライアップルが爽やかな燻製女子バター「ガーリー・アップル」を発売。
工夫されていたのはタイトルだけではありません。商品ターゲット層を意識し、イメージビジュアルも父の日用はシックに、女性向け商品はポップな色味で作り込んでいました。パッケージデザインの狙いや意図の説明も、ギフト用途での購入を後押ししてくれますね。
「フレーバーバター」は一見馴染みのない商品かもしれません。それでも「利用シーン」としておすすめの食べ方が提案されていることで、自分のお父さんが実際に食べる姿をイメージしやすくなり、購入ハードルがぐっと下がります。
GOODポイント2:届きやすくなる設定
PR TIMESのキーワードには、「父の日」「ギフト」「プレゼント」などイベントに沿ったものもあれば、「燻製」「ウイスキー」などターゲットの嗜好にあわせたワードも。イベント情報を探している人や、グルメ情報を探している人などあらゆる潜在層を意識してキーワードを設定されていることが伺えます。
また位置情報にはポップアップイベント開催地、本社、支社それぞれの場所を記載。エリアごとに情報を探す人にも情報が届きやすくなりますね。
実は、同日配信した燻製女子向け商品のプレスリリースにも、キーワードで「父の日」が登録されています。父の日に一緒に食べようと提案できたり、父の日ギフトとしてフレーバーバターを購入する選択肢が生まれるよう、潜在的なニーズを掘り起こす仕掛けがなされていました。
GOODポイント3:細部まで配慮された構成
本文冒頭にある商品画像を2パターン用意されていたのが印象的です。サムネイルやOGPにもなるメイン画像にはサイズに考慮されたものを設定。加えてメディアなどで活用されることを見込んで、大きめサイズの同じ画像を別途アップロードされています。
画像のバリエーションも豊富です。イメージ画像にはターゲット層にあった背景のあるものを採用して世界観を表現し、白背景ですっきりとした物撮りも掲載して商品をわかりやすく紹介。伝えたい内容に応じてビジュアルをアレンジされており、メディア関係者を含めた読み手が用途に応じて使いやすい素材を用意していました。
また、商品の特徴を伝えるときは「番号付きリスト」「番号なしリスト」の文字装飾機能を活用。すっきりとした構成で読みやすいですよね。
今年の父の日は例年より盛り上がるかも?
ギフトを贈るなど「父の日」を意識した行動は、5月の「母の日」に比べるとやや少ないようですが、身近な家族に想いを伝える機会は文化として大切にしていきたいもの。
コロナ禍の今年は外出を要すギフトが選びにくかったりギフトを手渡しすることができなかったりと制約が伴います。お父さんとのおうち時間を充実できるものやギフト配送などの時流に沿ったサービス提案が求められるでしょう。
テレワーク化によりお父さんの働く姿を間近で見られるようになったお子さんも増えたはず。もしかしたら例年以上に「父の日」を意識する生活者が増えるかもしれませんね。
「父の日」に狙いを定めたサービス展開はもちろんのこと、提案と仕掛け次第で広報トピックスに絡めることも可能です。今回ご紹介したプレスリリースのようにタイトルやキーワード登録、ビジュアルの見せ方など是非参考にしてみてください。
<編集/岡 陽香>
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