ビジネスに関するプレスリリース事例10選【作成時の5つのポイント】

プレスリリースは、メディアやステークホルダーに対して自社の情報を伝えるために広報PR活動において必要不可欠です。そして、プレスリリースで発表する切り口は、作成者である広報担当者の手腕が問われるところ。

プレスリリースは、新商品やサービスの発表にとどまらず、企業のビジネス成長のアピールにも活用することができます。

そこで、本記事では、ビジネスに関するプレスリリース事例10選と、作成時の5つのポイントを解説します。

ビジネスに関するプレスリリース事例10選

「ビジネス」と一言で言っても様々な切り口があります。

本記事では、実際に配信されたビジネスに関するプレスリリース10の事例を使って、そのヒントをご紹介します。

事例1.新規上場承認

グッドパッチ

グッドパッチが発表したプレスリリース「グッドパッチ、東京証券取引所マザーズ市場への上場に関するお知らせ」では、東京証券取引所マザーズへ新規上場したことを発表しています。

上場した事実だけではなく、決意表明やコーポレートサイトで展開している「創業者からの手紙」コンテンツへのリンクも盛り込み、今後の企業活動への期待値を高める内容となっています。

上場企業に仲間入りするということは、社会的信用が高まるということでもあります。新規上場承認の発表は、株主や取引先など現時点で関係性のあるステークホルダーのみならず、幅広いステークホルダーに認知してもらうべく、プレスリリースを活用しましょう。

事例2.独立・社名変更

株式会社ANOBAKA

ANOBAKAが発表したプレスリリース「株式会社KVP、MBO実施によるKLabからの独立と社名変更のお知らせ」では、親会社からの独立とそれに伴う社名変更を発表しています。

独立や社名変更は、大企業であればインパクトがあるものの、企業規模によっては消費者からの関心を高めることが難しい切り口です。

ANOBAKAのプレスリリースのように、独立に至った背景や、新社名に込められた想い、親会社・新会社それぞれの代表からのコメントを盛り込むことで、読み手からの共感を生んだり、企業イメージの醸成にも繋がります。単なる「お知らせ」にはとどまらない内容にすることが重要です。

事例3.業務提携

SmartHR

SmartHRが発表したプレスリリース「SmartHRとブレインコンサルティングオフィスが業務提携」では、業務提携に至った背景や、具体的な業務提携内容を発表しています。

スタートアップにとって、大手企業や行政、業界内のリーディングカンパニーとの業務提携は社会的信頼性も増すため、プレスリリースで配信すると良いでしょう。その際は、提携先の社名はニュースバリューを高めるため、SmartHRのプレスリリースのように、タイトルに入れることをおすすめします。

事例4.産学連携

アクセンチュア株式会社

アクセンチュアが発表したプレスリリース「アクセンチュア、お客様のAI活用をさらに強力に支援する拠点「AIセンター」を設立」では、 筑波大学 人工知能科学センターとのAI活用における人材育成や研究開発、エコシステム構築分野での産学連携の推進について発表しています。

産学連携の取り組みは、教育機関が持つ学術的な知見と、企業が持つビジネス現場で培った実践力が掛け合わさることで、1社では成し遂げられない新たな価値の創出や、社会課題の解決につながります。自社のバリューを高める取り組みなので、プレスリリースで積極的に発表しましょう。

事例5.出資

株式会社アカツキ

アカツキが発表したプレスリリース「アカツキ「Heart Driven Fund」が「フィットネス×テック」のリーディングカンパニーLIFE CREATEへ出資」では、アカツキの投資プロジェクト「Heart Driven Fund」が、LIFE CREATEに対し出資をしたことを発表しています。

企業への投資事業を展開している企業は、投資先を発表することで、どの分野の投資に長けているのか伝えることができます。また、アカツキのプレスリリースのように、プレスリリースで投資先の事業内容に触れることで、自社のみではなく、出資先の認知拡大にもつながります。出資先と連携し、プレスリリースの内容を決めていきましょう

事例6.資金調達

株式会社CAMPFIRE

CAMPFIREが発表したプレスリリース「株式会社CAMPFIRE、総額40億円超の資金調達を実施」では、大型資金調達を達成したことを発表しています。

ベンチャーやスタートアップ企業にとって、資金調達のプレスリリース配信は業界の注目を集める重要な機会です。さらにメディアに掲載された場合は、VCや起業家、エンジニアなど様々なステークホルダーにも企業の存在を知ってもらうことができます。

成長が期待される企業イメージを醸成することができるため、CAMPFIREのプレスリリースのように、出資元からのコメントを載せると良いでしょう。

事例7.新規事業立ち上げ

株式会社スマイルズ

スマイルズが発表したプレスリリース「株式会社スマイルズ、自社事業に加えて新たに2つの事業「Smiles: PROJECT & COMPANY」「スマイルズ生活価値拡充研究所(スマ研)」をスタート。」では、自社事業に加えて新たに価値にまつわる2つの事業のローンチを発表しました。

新規事業立ち上げは、企業の成長の指標とも言えます。積極的にアピールしましょう。

また、スマイルズのプレスリリースのように、アイキャッチとなる画像を工夫したり、プロジェクトごとにロゴを作成したり、見た目からワクワクするようなクリエイティブにこだわるのも良いでしょう。

事例8.サービス・ブランド名変更

株式会社ロコタビ

ロコタビが発表したプレスリリース「サービス名変更のお知らせ「トラベロコ」→「LOCOTABI (ロコタビ)」へ」では、サービス名変更の発表をしています。

既存ユーザーのみならず、未来のユーザーからの認知を獲得していくべく、自社メディアに加えて、プレスリリースを活用して発信すると良いでしょう。

ロコタビのプレスリリースのように、サービス名変更の背景や込めた思いなど、共感を呼ぶストーリーを盛り込むと良いでしょう。

事例9.事業拡大によるオフィス移転

株式会社ワンキャリア

ワンキャリアが発表したプレスリリース「株式会社ワンキャリア 事業拡大による本社移転と、動画配信スタジオ新設のお知らせ」では、本社移転およびスタジオ新設に関する発表をしています。

ワンキャリアのプレスリリースのように、本社移転の理由が事業拡大にともなうものであれば、企業の成長をアピールできるため、タイトルにいれると良いでしょう。また、魅力的なオフィスは採用において強みになります。オフィスの雰囲気が伝わる写真を盛り込み、オフィスの魅力を発信しましょう。

事例10.大型導入事例

Slack Japan株式会社

Slack Japanが発表したプレスリリース「ソフトバンク、国内最大規模のSlack導入へ」では、国内最大規模の導入事例を発表しています。

有名企業への導入実績はニュースとなります。Slack Japanのプレスリリースのように、タイトルに導入先の社名を入れてアピールすると良いでしょう。

ビジネスに関するプレスリリースを作成するときの5つのポイント

実際にビジネスに関するプレスリリースを書く場合、どのような点に注意すればよいのでしょうか。

本記事では、ビジネスに関するプレスリリースを作成する際のポイントを5つ紹介します。

ポイント1.ビジネスの成長が期待できる切り口にする

ビジネスに関するプレスリリースの切り口は様々ですが、共通して注意すべきことは、発表する内容が、企業のビジネスの成長が見える・期待できる内容になっているかです。

もし、ならないようであれば、あえて発信する必要はありません。プレスリリースは自社にポジティブな貢献が期待できるような情報を発信するよう心掛けましょう。

ポイント2.背景や今後の展望を盛り込む

プレスリリースで発表する内容に加えて、事業やプロジェクトが実施に至った背景や、今後の展望を盛り込むことで、企業が向かう方向性が見えやすくなり、読み手に理解してもらいやすくなります

固くなりやすいビジネス系のプレスリリースだからこそ、ストーリーを盛り込むことを意識してください。

ポイント3.代表や責任者のコメントを入れる

事実のみを発表するのではなく、代表や責任者の想いや言葉を届けることで、共感をしてもらいやすくなります。

また、人物取材獲得のきっかけにもなるため、社員の顔が見えるプレスリリースにすると良いでしょう。

ポイント4.コーポレートやサービスロゴを入れる

ビジネスに関するプレスリリースは、商品やサービス発表と違って、画で表現できるものが少なく、文字のみのプレスリリースになりがちです。

アイキャッチの役割として、コーポレートやサービスロゴを入れることをおすすめします。また、どの企業のプレスリリースなのか、印象付ける意味でも有効です。

ポイント5.難解な事業スキームは図解する

業務提携や産学連携、新規事業に関するプレスリリースは、業界によっては事業が複雑で、文章のみで表現すると多くの説明が必要となり、逆に読みにくいプレスリリースになってしまいます。

その際には、図やイラストなどを用いて簡潔に解説すると良いでしょう。

また、読み手のことを考え、専門用語はできるだけ使わないことも大切です。どうしても使う必要があるものは、説明や注釈を入れるようにしましょう。

業界以外の人にも伝わりやすい内容になっているのか意識することがポイントです。

プレスリリースを活用して、ステークホルダーにビジネスの成長をアピールしよう!

本記事では、ビジネスに関するプレスリリースの切り口を、各社の事例を用いてご紹介しました。

ご紹介した通り切り口は様々ですが、どの切り口もビジネスの成長が期待できる内容とすることが重要です。

今やプレスリリースは、メディアの方のみならず、生活者の方も受け取る時代。幅広いステークホルダーに向けて自社の成長をアピールするために、プレスリリースを活用しましょう。

この記事のライター

野崎 有希

PR Agency、HR TechにてPRとマーケティングを経験したのち、現在は通販会社(ショップジャパン)の広報部に所属。コーポレートPR、プロダクトPR、採用PRの戦略立案に従事。社会人キャリアはずっとコミュニケーションに関わる仕事をしています。人生のミッションは、「みんなの応援団」!周りの方が幸せになるきっかけをPRの力で作りたい。‟その人“の魅力を引き出すインタビュー記事は、読むのも書くのも好き。

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