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LINE公式アカウントの作り方&運用方法を徹底解説!プランや主な機能、運用のポイントなどを紹介

企業と生活者のコミュニケーション手段のひとつとして定着しつつある「LINE公式アカウント」。無料プランから利用できる手軽さも人気の理由です。

この記事では、企業の広報PR担当者やSNS担当者に向けて、LINE公式アカウントの作り方や運用方法を解説。具体的な3つの活用方法やおすすめの連携サービスも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

目次
  1. LINE公式アカウントを開設するメリットは?個人のアカウントとの違い

  2. LINE公式アカウントのプラン・料金

  3. LINE公式アカウントの主な機能

  4. LINE公式アカウントの作成方法

  5. LINE公式アカウントの活用方法

  6. LINE公式アカウントを運用する際の3つのポイント

  7. 公式LINEアカウント連携できるおすすめ外部サービス4選

  8. LINE公式アカウントで顧客とのコミュニケーションを強化しよう

  9. LINE公式アカウントの作り方と運用に関するQ&A

LINE公式アカウントを開設するメリットは?個人のアカウントとの違い

LINE公式ロゴ

LINE公式アカウント(旧称:LINE@)とは、企業や店舗がLINEアカウントを作り、友だち追加してくれたユーザーにさまざまな情報を届けることができるサービスです。友だちになった個人のアカウントに対し、チャット形式でメッセージを送信できるほか、クーポンを配布したりポイントカードとして活用したりと、生活者と企業・店舗の接点を自然な形で増やすことができます。

(参考:LINE for Business「LINE公式アカウントの作り方|開設の設定と運用方法」)

LINE公式アカウントを開設するメリット

さまざまなマーケティングツールやSNSがあるなか、企業・店舗がLINE公式アカウントを開設するメリットを具体的にご紹介します。

1.幅広いユーザーにアプローチできる

LINEは圧倒的な登録者数を誇ります。月間ユーザー数は9,300万人(2022年9月末時点・公式サイト参照)と、単純計算で日本の人口の8割近くが利用しているサービスということになります。

また、利用しているユーザーの属性も偏りがないのが特徴です。ユーザーの年齢は30代以上が全体の8割を占め、さらに60歳以上のユーザーも25%以上存在します。TwitterやInstagramといったSNSでは比較的若年層のユーザーが多いことを考えると、公式LINEアカウントの場合はより幅広い年代の生活者にアプローチしやすいといえます。

アプローチイメージ

2.リアルタイムの情報を発信しやすい

公式LINEアカウントでは、友だち登録している相手に対して簡単なステップでメッセージを配信することができます。企業がユーザーへ情報発信をする際、メールだと誤送信や設定ミスなどにより個人情報が流出する懸念があるため、慎重に手続きを行う必要があります。しかし、公式LINEアカウントではそのような心配が必要ない分、手軽に情報発信を行うことができるのです。

また、ユーザーも日々のコミュニケーションにLINEを活用しているケースが多く、LINEを頻繁に確認していると考えられるため、例えば店舗の混雑状況など即時性が求められる情報を迅速に届けることができます。

3.リピーター獲得につなげやすい機能が豊富

公式LINEアカウントでは、通常のLINEのような機能(チャット)だけでなくさまざまな機能を無料で活用することができます。友だち登録している相手からのメッセージに自動で応答して疑問を解消できたり、店頭で使えるクーポンを配布したりと、一度友だち登録してくれた相手に対して再び商品・サービスの購買を促すことができるのです。

公式アカウントの管理画面では「友だちの属性情報」「メッセージ配信へのリアクションレポート」などが確認でき、どのようなターゲットに対しどのような発信を行っていくことが効果的かについても分析できるようになっています。

個人アカウントとの違い

個人で使用する通常のLINEアカウントと公式アカウントは利用の目的が大きく異なるため、機能やUIも大きく異なります。

個人で使用する通常のアカウントは「家族・友人・知人など、面識のある相手とコミュニケーションを行う」ことが目的であり、チャットや通話がメインの機能です。一方、公式アカウントは「顧客・ユーザーなど直接面識のない多くの相手に対し、商品・サービスに関する情報発信・販売促進を行う」ことが目的のため、チャット以外にもさまざまな機能を有しています(公式アカウントの主な機能に関しては後述します)。

なお、2022年現在、LINE公式アカウントは個人でも作成することが可能です。LINE公式アカウント内でさらに「認証済アカウント」「未認証アカウント」の区別が存在し、「認証済アカウント」になるためにはLINE社による審査を通過する必要があります。

「認証済アカウント」になると、下記の内容が実施できるようになります。

・認証済アカウントのバッジ(青色)が付与される
・LINEアプリ内の検索結果に表示される
・販促用ポスターデータが無料でダウンロードできる
・有料ノベルティが購入できる
・「友だち追加広告」が利用できる
・支払い方法として、クレジットカードに加えて請求書決済が選択可能になる

LINE公式アカウントのプラン・料金

LINE公式アカウントの料金プランは、2022年11月末時点で3つ用意されています。2022年10月には2023年6月から、LINE公式アカウントのプラン内容・名称が変更になることが発表されているため、本項では現行の料金プランと2023年6月以降の新料金プランについてご紹介します。

2023年5月までのプラン・料金

現在~2023年5月までのプラン内容・料金は下記の通りです。

フリープランは無料ですべての機能を使うことができますが、メッセージを配信できる数に限りがあり、配信可能回数を超えてメッセージを送ることはできません。

フリープランライトプランスタンダードプラン
月額固定費(税別)0円5,000円15,000円
無料メッセージ通数(月)1,000通15,000通45,000通
追加メッセージ料金(税別)不可5円/通~3円/通

仮に公式LINEアカウントに友だち登録してくれているユーザーが250人いる場合、月に4回メッセージを送ると上限(1,000通)に達してしまいます。BtoC向けのサービスを全国規模で展開する企業などであれば、最初から有料プランを検討してもよいかもしれません。

2023年6月以降のプラン・料金

2023年6月以降のプラン内容・料金は下記の通りです。

料金プランは0円・5,000円・15,000円と変化はありませんが、各プランで「無料メッセージ通数」が大きく減少しています。

             コミュニケーションプランライトプランスタンダードプラン
月額固定費(税別)   0円5,000円15,000円
無料メッセージ通数(月)200通5,000通30,000通
追加メッセージ料金(税別)不可不可~3円/通

特に、従来の「フリープラン」に相当する「コミュニケーションプラン」では、1ヵ月当たりに配信できるメッセージ数が1,000通から200通とわずか5分の1になりました。

LINE社のプレスリリースによると、「コミュニケーションプラン」に関してはメッセージ配信よりも個別のチャット対応(回数に上限なし)をメインに運用するアカウントを想定しているとのこと。企業というより、店舗ごとに公式アカウントを作成し顧客一人ひとりと細やかなコミュニケーションをとっていきたい場合などに適しているプランといえそうです。

LINE公式アカウントの主な機能

上述してきたように、LINE公式アカウントには便利な機能が多数搭載されています。メッセージ配信機能から、外部サービスとの連携まで、基本的な機能を見ていきましょう。

1.メッセージの配信

LINE公式アカウントの主な機能の1つ目は、メッセージの配信です。

公式アカウントに登録している友だちに対して、テキストや画像、動画などさまざまな種類のメッセージを一斉に配信できます。公式アカウントのもっとも基本的な機能といえます。

配信できるメッセージは下記の10種類です。

  • テキスト
  • スタンプ
  • 画像
  • クーポン
  • リッチメッセージ
  • リッチビデオメッセージ
  • 動画
  • ボイスメッセージ
  • リサーチ
  • カードタイプメッセージ

一度の配信で最大3通(吹き出し3つ分)を設定でき、メッセージタイプの組み合わせは自由です。配信日時に加えて、属性で絞り込みをすれば配信する友だちの数も調整できます。

2.チャット

LINE公式アカウントの主な機能の2つ目は、チャットです。

ーザーから送られてきたメッセージに対して、個人のLINEアカウントと同様、個別に返信ができます。例えば飲食店の公式LINEアカウントの場合、「○時から○名で予約したいです」と友だちのひとりからチャットが来た場合、「○時から○名で予約を承りました」と公式LINEアカウントから返信することができます。チャットなのでメールよりも迅速にやりとりが進められるうえ、電話と違い文面が履歴に残るためミスも防ぎやすくなります。

また、メッセージに対して、対応済み・要対応のステータス変更ができるのもメリット。受信メッセージ一覧に対しても絞り込みをかけられるので、複数人で管理しているLINEアカウントでも対応漏れを少なくできます。

チャットへの対応が大変な場合は、チャット機能自体をオフにして自動返信メッセージを設定するのもおすすめです。もしくは、チャットへの応答可能な時間帯をあらかじめ設定し、伝えておくのもよいでしょう。

3.リッチメニュー

LINE公式アカウントの主な機能の3つ目は、リッチメニューです。

リッチメニューとは、LINE公式アカウントのトーク画面を開いた際、下部に常に表示させられるメニューのことです。企業やサービスページのURLを設定できるので、他ページへ誘導したい場合に便利。「ご予約」「クーポン」「キャンペーン」「限定商品」など、複数の情報への導線をまとめて設置しておけます。

リッチメニューで設定できるリンクは最大6つ。メニューアイコンのデザインにはサイズの規定がありますが、テンプレートを利用すればスムーズに作成可能です。視覚的に訴求できるメニューアイコンを設定し、友だちが気軽にタップできるような準備を整えておけるとよいでしょう。

4.ショップカード

LINE公式アカウントの主な機能の4つ目は、ショップカードです。

ショップカードは来店時や購入時にLINE上でポイントを貯めていくことができる、ポイントカードのような機能です。紙のポイントカードだと来店時に忘れてしまうことなどもありますが、LINE公式アカウントを利用すればスマートフォンのみでポイントを貯められるのです。企業側・店舗側としても、紙のカードを発注・管理する必要がないうえ、公式LINEアカウントへの友だち登録をスムーズに促すことができるというメリットがあります

特に、実店舗を持つ場合はショップカード機能を利用するのがおすすめ。店舗に指定のQRコードを印刷して設置し、公式LINEアカウントに友だち登録しているユーザーに読み取ってもらうだけでポイントが貯まります。貯めたポイント(1~50)に応じて特典を設定でき、有効期限のオン・オフも自由。自社のサービス業態に合わせて、最適なユーザー体験になるようカスタマイズしてみてください。

5.クーポン

LINE公式アカウントの主な機能の5つ目は、クーポンの配布です。

LINE公式アカウントでは、来店時に利用できるデジタルクーポンを配信できます。店頭でクーポン画面を直接提示することで、クーポンに記載された割引やプレゼントなどの特典を受け取ることができます。LINE公式アカウントの友だち限定のお得な情報としてクーポンを配信することで、来店を促進する効果があります。

ショップカードと同様、スマートフォンさえ持っていれば利用できるため管理が容易なほか、紙のクーポンと異なり、効果を細かく分析できるのが大きなメリットです。LINE公式アカウントの管理画面から、クーポンごとの開封者数や使用者数が確認できます。

6.LINEコール(通話)

LINE公式アカウントの主な機能の6つ目は、LINEコールです。

LINEコールでは、ユーザーがLINE公式アカウントに対して無料で電話をかけられる機能です。ユーザー側・公式アカウント側ともに通話料がかからないのがメリット。通話後のやりとりをLINE上で行える点も便利です。

LINEコールを使用した電話は、管理者が発行したURLもしくはQRコードから行います。チャットではユーザーからの問い合わせが解決できない場合や、急ぎの予約変更が発生した際などに活用できるでしょう。

7.分析

LINE公式アカウントの主な機能の7つ目は、分析です。

LINE公式アカウントの管理画面には、メッセージに対する反応や友だち登録数の推移などを簡単に分析できる機能も搭載されています。特に、友だち追加してもらった経路や友だちの属性、配信したメッセージの開封率、ブロック数は、運用するうえで重要な指標となるはずです

メッセージやクーポンを配信して終わりではなく、友だちがどのような反応を示しているのかも定期的に確認・分析することでPDCAサイクルを回し、ユーザー・企業双方にとって有益なアカウント運営ができるでしょう。

8.外部サービスとの連携

LINE公式アカウントの主な機能の8つ目は、外部サービスとの連携です。LINE公式アカウントでは、LINE社以外の企業によって開発されたシステムとも連携することができます

LINE公式アカウントの運用をさらに効率的・効果的に行うため、さまざまなサービスがリリースされています。具体的なサービス名や機能については、本記事の後半でご紹介します。

LINE公式アカウントの作成方法

LINE公式アカウントの作成は開設~認証までと基本設定の大きく2つに分けられます。基本的に複雑な内容や操作などは要求されないため、社内で確認が取れたら気軽に無料プランでアカウントを開設してみるとよいでしょう。

作成方法

開設~認証

STEP1.公式ページから「アカウントを作成」を選択

まずは、LINE公式アカウントのサービスページ(「LINE for Business」)にアクセスします。

画面上部の「アカウントの開設」ボタンをクリック→「アカウントを作成」をクリックしましょう。

STEP2.個人のLINEアカウントもしくはメールアドレスを登録

現在使用している個人のLINEアカウントもしくはメールアドレスを登録することで、LINE公式アカウントを作成することができます。

  • 個人のLINEアカウントで登録する場合→個人のアカウントとLINE公式アカウントを連携させることで開設が完了
  • メールアドレスで登録する場合→メールアドレスと必要情報を入力することで開設が完了

企業として公式LINEアカウントを運用する場合は、複数の担当者が運用できるよう、個人のアカウント連携よりもメールアドレスで登録することをおすすめします。

STEP3.管理画面(LINE Official Account Manager)にログイン

パソコン・スマホから管理画面にログインしたら、アカウント開設は完了です。

上述の通りLINE公式アカウントには「未認証アカウント」と「認証済アカウント」があるため、「認証済アカウント」として利用したい場合はこの時点で「設定」から申請を行っておきましょう。

基本設定

STEP4.基本情報の登録

友だちを増やす、メッセージを配信するなど実際の運用を進めていくため、基本情報の設定を行います。

  • アカウント名
  • アカウント名の下に表示されるステータスメッセージ
  • プロフィール画像
  • LINEの検索画面への表示設定
  • 店舗の位置情報
  • トークへの参加・写真や動画の受け取り・LINE VOOM関連機能などの設定
  • プラン
  • アカウントの運用目的

を設定します。

のちほどテスト配信などを行うため、この時点で「認証済アカウント」になっていた場合も、アカウントはまだ非公開設定のままにしておきましょう。

STEP5.プロフィール・あいさつメッセージの設定

プロフィール画面、あいさつメッセージの設定を行います。

プロフィールは公式アカウントを友だちに追加する際に表示される画面を指します。営業時間や住所などの基本情報が掲載可能です。

また、「あいさつメッセージ」は、ユーザーがLINE公式アカウントを友だちとして追加、もしくはブロックを解除した際に自動的に送られる1通目のメッセージのこと。友だち追加してくれたことへのお礼や、どのようなメッセージを配信するアカウントかなど、LINE公式アカウントについての紹介文を登録するとよいでしょう。

STEP6.メッセージをテスト配信する

「メッセージ配信」メニューの「メッセージを作成」をクリック。「配信先」「配信日時」などの項目を設定したら、テキストエディタに任意のメッセージを入力します。

「配信」をクリックしたら、登録している友だちにメッセージを配信することが可能となります。自分や周囲の人に友だち登録してもらい、問題なく配信できているか個人アカウントから確認を行いましょう。

STEP7.アカウントを公開する

問題なくメッセージ配信ができていることを確認したら、認証済アカウントの場合はアカウント設定を「公開」に変更しましょう。公式アカウントとしてLINE上で検索結果に表示されるようになります。

検索結果以外の流入を狙う場合、友だち追加のQRコードを店頭に設置する、URLを自社のホームページに貼るなど導線づくりが必要となります。友だちを増やして効果を最大化するために、さまざまな手法を試してみてください。

LINE公式アカウントの活用方法

LINE公式アカウントは、企業の業種・業態や規模を問わずに活用できるのが特徴ですが、企業によって運用の目的はさまざまです。本項では、顧客体験の向上や情報発信、購買促進など、目的に応じた活用方法をご紹介します。

1.チャットやLINEコールでのサポートを通じ顧客体験を向上

LINEは生活者が日頃から活用している身近な存在です。そんなLINEを通じてチャットやLINEコール(通話)などのサポートを行うことで、顧客はより気軽に購入に関する相談や問い合わせなどができるようになります。

LINE上のチャットやコールを通じたサポートで満足度を上げられれば、新規利用者の増加に加え、継続率などエンゲージメント向上も期待できるでしょう。

2.メッセージやリッチメニューを通じて新情報を発信・訴求

LINEは日常的なコミュニケーションツールとしてこまめにチェックする人が多いため、新商品やキャンペーンなどの情報を迅速かつ確実に届けることができます。

「友だち限定」「先行公開」などお得感のあるメッセージを配信するとともに、リッチメニューなどの導線機能も活用することで、新情報の発信からそのまま購入につなげる効果も期待できます。

3.クーポンやショップカードを通じて来店・購入を促進

期間限定のクーポンや、特典ありのショップカードは来店・購入の大きな動機づけになります。一度友だちに登録してもらえれば、クーポンの配布やショップカードの特典訴求などを通じて継続的にユーザーの興味を喚起できる接点が生まれるのです。

また、クーポンやショップカードの存在は、初めに公式アカウントを友だち追加してもらうインセンティブとしても効果的です。

LINE公式アカウントを運用する際の3つのポイント

企業や店舗がLINE公式アカウントを運用する際、気を付けたいポイントが3つあります。

これからアカウント開設を検討しているという方は、ぜひ下記の点に注意して運用に臨むようにしてみてください。

ポイント

ポイント1.運用の目的と優先度を明確にする

LINE公式アカウントを運用する際の1つ目のポイントは、運用の目的を整理し優先度を明確にすることです。

これまで述べてきたように、LINE公式アカウントにはさまざまな機能が用意されています。用意されている機能を「使う」ことそのものが目的になってしまわないように注意が必要です。顧客とのコミュニケーションを強化し、エンゲージメントを高めることが目的なら、チャットやコール機能をメインで活用すれば十分なケースもあるでしょう。クーポンの配布・ショップカードの作成など、必要がなければ実施しなくても問題ありません。

LINE公式アカウントを運用する目的と優先度を明確にし、リソース配分を考えて各機能を活用するようにしましょう。

ポイント2.目的に合わせたKPIを設定する

LINE公式アカウントを運用する2つ目のポイントは、目的に合わせたKPI(重要業績評価指標)を設定することです。

LINE公式アカウントの運用がどのような成果をもたらしているかを可視化するため、有効な数字を見極め継続的に追跡しましょう。

目的とKPIの例
目的:ブランド認知の向上を図りたい
KPI:友だち登録数

目的:ユーザーの利便性を向上させ、よりスムーズで簡単な注文を実現したい
KPI:注文サイトへの流入数や最終的な購入数

目的:若年層のファンを獲得し、来店を促したい
KPI:クーポンの利用件数・来店数

参考:LINE for Business公式サイト

ポイント3.運用体制を明文化する

LINE公式アカウントを運用する際の3つ目のポイントは、運用体制を明文化しておくことです。

企業の場合、複数の担当者が共同でLINE公式アカウントを運用していることが多いでしょう。その際は、誰が配信設定をしても一定のクオリティを保てるよう、トンマナ(トーン&マナー)などのルールを決めておくのが重要です。配信までのフローについても、メッセージや画像のダブルチェックを必須項目とし、誤った内容を配信しないような体制を整えましょう。また、ポイント2で設定したKPIを分析し、改善につなげるための定例ミーティングなども行いたいところです。

店舗ごと、ブランドごとに公式アカウントを作成する場合も、トンマナや友だち属性のすみ分けなどについて事前にすり合わせるとともに、スムーズに連携や情報共有が行える体制を整えておきましょう。

公式LINEアカウント連携できるおすすめ外部サービス4選

単独でもさまざまな機能が使える公式LINEアカウントですが、外部サービスと連携することで、さらに多様なシーンで活用することができます。

本項では、公式LINEアカウントと連携できる外部サービスを4つご紹介します。

一人ひとりに最適化した動画を自動配信できる「PRISM for LINE」

動画マーケティングツール「PRISM」を運営する株式会社クリエ・ジャパンは、LINE公式アカウントの友だち登録者それぞれに最適化した動画の提供と分析が可能な「PRISM for LINE」を提供しています。

動画を通じてアンケートに回答してもらうことができ、またその回答結果や動画へのリアクションなどを取得することが可能。取得したデータはLINEの友だちIDとひもづけて保存することができ、蓄積されたデータをもとに動画マーケティングをさらに効率化していくことができます。

参考:LINE公式アカウントと連携し一人ひとりに最適化した動画を自動生成・配信する「PRISM for LINE」提供開始

最適な予約体験を実現するシステム「MC 予約」

Micoworks株式会社が運営する「MC 予約」では、LINEを活用したマーケティングサービス「MicoCloud」と連携することで、LINE内のアプリで新規集客やメッセージによる予約促進、予約完了まで完結できます。

API連携機能も有しているため、公式LINEアカウントだけではなく自社WEBサイト、外部予約サイト経由で入った予約もリアルタイムで確認することができるのがポイントです。

参考:LINEによる最な予約体験を実現するシステム「MC 予約(エムシー 予約)」、API連携機能を提供開始

LINE上でECショップを開設することができる「GrapeFruits」

合同会社Oblivionが運営する「GrapeFruits」は、商品検索から決済完了まですべてを公式LINEアカウントのトークルーム上で完結させられるサービスです。

LINEから外部のWebサイトに遷移する手間がない分、ユーザーの離脱率も下がります。LINE上にECショップを開設するような感覚で、企業としてもユーザーとしてもより手軽にオンラインショッピングができる点が画期的です。

参考:LINE上でECショップを開設することができるサービス「GrapeFruits」をリリース

顧客の管理・分析ができる「KUZEN-LINK」

株式会社コンシェルジュが提供する「KUZEN-LINK」は、LINE公式アカウントの運用を効率化するマーケティングツールです。ユーザー一人ひとりの嗜好やタイプに合わせてセグメントを設定でき、顧客データベースを通じた既存顧客の管理なども行えます。

「KUZEN-LINK」は、コンビニオーナーや学習塾など多様な業態の企業での利用を想定しているのが特徴的です。同社は自治体などにも導入されているAIチャットボットサービス「KUZEN」を運営していることもあり、問い合わせ対応などの自動化に知見があるのもポイントです。

参考:LINE公式アカウントの運用効果を最大化する「KUZEN-LINK」を提供する株式会社コンシェルジュ、学習塾向けの支援を強化

LINE公式アカウントで顧客とのコミュニケーションを強化しよう

企業がLINE公式アカウントを運用するメリットや開設の流れ、活用方法や運用時のポイントについて説明してきました。

LINE公式アカウントは、手軽に始められるうえ、購買促進など売り上げにも大きく貢献しうるツールです。マーケティング的なメリットを意識するのはもちろん重要ですが、広報PR担当者としては、ユーザーに寄り添って企業・ブランドに共感してもらえるようなアカウント運用も心がけたいところ。

上記でご紹介した流れやポイントを把握し、LINE公式アカウントを通じてユーザーとのコミュニケーションを最大限強化しましょう。

<編集:PR TIMES MAGAZINE編集部>

LINE公式アカウントの作り方と運用に関するQ&A

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この記事のライター

佐藤 杏樹

佐藤 杏樹

フリーのライター・編集者。PR TIMESに新卒入社しメディア事業部にてコンテンツ編集者・SNS運用・イベントなど担当。現在も執筆業に携わりながら広報・PRの仕事もしています。広報実務を通して得た知見や実践しやすい広報ノウハウ、最初に知っておきたい広報の基礎など、みなさまに分かりやすくお伝えします。

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