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【トレンド徹底活用術vol.6】イースター編:生活者の意識を反映したプレスリリースを最適なタイミングで配信しよう

より多くの人に興味を持ってもらえるプレスリリースを作成するためには、自社の新情報をまとめるだけでなく、時節やトレンド情報をうまく活用することがおすすめです。

時節やトレンド情報を活用することでプレスリリースの注目度が上がり、メディア関係者や生活者にも届く可能性が高まります。

本記事では「イースター」をピックアップ。アミューズメントパークを運営する企業やスイーツなどを展開する企業の方はもちろん、食品、日用品業界まで幅広く活用しやすいトレンドですので、ぜひ参考にしてみてください。

「イースター」をプレスリリースに活用するSTEP

近年、日本でもよく耳にする「イースター」。「イースターエッグ」や「イースターバニー」をモチーフにした商品・サービス展開も増えてきているのではないでしょうか。

「イースター」は、イエス・キリストの復活を祝うお祭りのことです。キリスト教では生命の誕生を意味することから「卵」が象徴となり、カラフルに色付けされた「イースターエッグ」がお祭りを盛り上げます。「うさぎ」は生命の繁栄や多産の象徴とされることから、「イースターバニー」としてシンボルにしている国もあります。

「イースター」をフックに春のイベントのひとつとして広報PRに活かす際、「プレスリリースの内容や配信タイミング」について悩む広報PR担当者もいるのではないでしょうか。

そのような悩みにお答えすべく、トレンドキーワードをプレスリリースに活用する基本の8ステップをベースに、特に役立つポイントを事例とともに解説していきます。

トレンド活用術8ステップ

基本となるステップについてはこちらの記事で解説しています。

画像素材にこだわる

プレスリリースの画像は、商品・サービスの特徴を一目で伝えることができる重要な要素のひとつ。テキストでは伝えきれないプロダクトの魅力を表現できます。

「イースター」に関連する商品やサービスの多くは、「イースター」の世界観をイメージしたカラフルで華やかなビジュアルであふれています。自社プロダクトのデザイン性を活かしながらも、設定したペルソナと親和性の高い小物を商品に添えたり、背景色で違いを表したりといった工夫を意識しましょう。

また、地域性や限定性、ユニークな企画などの話題性のあるものや、独自のアピールポイントが伝わる画像はメディアフックとなります。そのような画像はメディアが使用しやすいため、記事として取り上げてもらえる可能性が高まります。

メディアが使用しやすいよう、紙、Webメディアどちらの掲載基準にも対応できるように、画像解像度やサイズにも配慮することも大切です。

広報PR担当者自身が画像を用意する場合は、こちらの記事もぜひ参考にしてみてください。

続いて、こだわりの画像を用いたプレスリリース事例をご紹介します。どのプレスリリースも画像とともにプロダクトの魅力が伝わってきます。これらを参考に、自社ならではのアピールポイントが伝わる画像を用意しましょう。

<プレスリリース例>

事例1.
イースターエッグを象ったお菓子やパッケージを、春らしい小物を添えて撮影。スイーツの断面も見せることで、味わいも想起。
参考:【ロイズ】卵やうさぎのキュートなデザイン!イースター限定商品を2月15日に発売。

事例2.
アミューズメントパークにおけるパレードの様子などを撮影し、イベントの雰囲気や参加シーンをイメージできる画像。
参考:とびきりかわいい春がここに!史上最も華やかな「イースターイベント」開催 フラワーフェスティバル ~花と光のイースター~

事例3.
色とりどりの旬野菜を使ったメニューで、イースターをイメージ。芝に見立てた背景で、季節感も演出。
参考:【ホテルメトロポリタン】オールデイダイニング「クロスダイン」Spring Festival & Spring Vacation

事例4.
6メートルを超える巨大イースターエッグや、1万輪以上の花で装飾された施設など、メディアフックになりやすい自社ならではのアピールポイントを撮影。
参考:とびっきりかわいい「フラワーイースター2023」が2月6日(月)から開催中 !! ラビットハントやエッグスプーンレースなどの家族で楽しめるイベントが満載 ~キスケ 春の花まつり2023~

画像については以下の記事も参考にしてみてください。

情報収集して傾向をチェック

「イースター」と自社の最新情報を絡めてプレスリリースを配信する場合、生活者のニーズを理解し、最適なタイミングでプレスリリースを配信する必要があります。まずは情報を集め、今年の傾向や対策などを把握しましょう。

調べる

生活者の意識について情報を集める

「イースター」はキリスト教圏である欧米の文化ではあるものの、近年では日本でも認知度は向上しています。現在の認知度はどのくらいか、「イースター」を意識している年齢層はどの辺りなのか、など最新の情報を調べてみましょう。

以下の調査結果によれば、「知っている4月の記念日」において、「バブル期世代」「職氷河期世代」の「イースター」の認知度は10%~11%程度、「Z世代」、「ミレニアル世代」では15~16%程度に認知されています。

さらに、Z世代においては、「エイプリルフール」よりも「イースター」のイベント参加意向が高いこともわかります。

参考:全国の16歳~60歳の男女1000人に聞いた「Z・ミレニアル・氷河期・バブル世代 アニバーサリーリサーチ」

人々の「イースター」の捉え方は、上記のような意識調査を実施するほか、インターネットの検索結果、SNSなどからキャッチするとよいでしょう。まずは、自社プロダクトとの関連性はあまり気にせず、広く市場の傾向をつかむ糸口として一般的なワードで検索するのがおすすめです。毎年多くの人が検索しそうな複数のキーワードで情報を集めてみてください。今年ならではの切り口が生まれるかもしれません。

<検索キーワード例>
「イースター 期間」「イースター 時期」
「イースター イベント」「イースター 過ごし方」
「イースター ギフト」
「イースター 卵」「イースター うさぎ」

顧客に向けて自社でアンケート調査を行うことも効果的です。ターゲット層の声を得やすく、また顧客とのコミュニケーションの接点にもなります。

<自社で調査を行う際の設問例>

  • 「イースター」に関心はありますか?
  • 「イースター」の由来など関連する情報はご存じですか?
  • 「イースター」は誰と一緒に過ごしたいですか?
  • 「イースター」のイベントに参加したことはありますか?
  • 毎年「イースター」に行っていることはありますか?

調査結果を基に、情報の伝え方に工夫すべき点や配慮すべき点など、効果的な情報発信に向けたヒントがたくさんあります。

自社で調査を行う際は以下の記事も参考にしてみてください。

プレスリリースの配信スケジュールを立てる

「イースター」に決まった日付は定められていません。「春分の日のあと、最初の満月から数えて最初の日曜日」とされているため、「イースター」の日付けは毎年変わります。2023年の「イースター」は4月9日です。しかし、生活者はそれよりも前に情報を必要とするはずです。

人々が情報を必要とするタイミングは、例年のインターネット検索件数などから予測する方法があります。例えば、Googleトレンドで「イースター」を検索すると、毎年3月下旬から4月上旬にかけて検索件数が増えていることがわかります。

人々のニーズが高まる頃には、情報発信できていることが理想です。季節イベントに絡めた商品の中には期間限定のものも多いでしょう。販売期間や購入方法など、自社プロダクト・サービスに興味関心を持った人がすぐに行動に移せるよう、読み手のニーズに応えるタイミングや情報を意識してプレスリリースを配信しましょう。

「イースター」の由来や意味合いを調べる

「イースター」では、なぜカラフルな卵やうさぎモチーフが豊富に提案されているのかなどの由来や現代における意味合いを理解することは広報PR活動のうえでとても大切です。

「イースター」は、イエス・キリストの復活を祝うキリスト教において重要な祭りのひとつです。

しかし「イースター」に関する伝統やイベントは国ごとにさまざま。アメリカでは、イースターエッグを子どもたちが探す「エッグハント」や多産を意味する「うさぎ」を象徴とした「イースターバニー」などのイベントがありますが、オーストラリアでは、うさぎの代わりにバンディクートという動物をシンボルにしています。また、フランスでは主要広場で巨大なオムレツが振る舞われたり、ポーランドでは、水をかけ合う「シュミングス・ディングス」という伝統があったりします。

復活を祝うのではなく春の訪れを歓迎する、といった意味合いで開催されているものもあるようです。

自社の商品・サービスと関連のあるアイテムやフックとなる言い伝えはないか、あらためて調べてみましょう。

調べた情報を箇条書きで整理

プレスリリース作成に向けて自社の商品やサービスの概要をまとめる際、これまでに調べた情報を反映しましょう。アピールポイントや説明方法を工夫すべき点が見えてきます。

例えば調査結果で認知度が低かった場合、そもそもイースターを知らないと参加や購入へのハードルが高くなるので理解促進が大切になってきます。対してイースターの楽しみ方の結果が商品の特徴と合致している場合、最大のアピールポイントになります。

<情報発信に生活者の意識を反映する例>
ファミリー層を対象としたイベント企画
a:調査の結果、親世代のイースター認知度が高かった⇒「春の定番イベント!イースター」と季節の定番イベントであることを謳う
b:調査の結果、親世代のイースター認知度が低かった⇒イベント概要とともにイースターの解説などを添えて参加へのハードルを下げる

「映え」るスイーツ企画
a:調査の結果イースターでは写真を撮って楽しむ層が多かった⇒「イースターは写真撮影で楽しむ人が〇〇%!映えるスイーツで盛り上がろう」と世論にマッチした商品であることをアピール
b:調査の結果イースターは友人へギフトを贈る習慣がある層もいた⇒「自分へのご褒美だけでなく大切な人へのギフトにも最適」と提案

細かな配信設定を活用してプレスリリースを配信

PR TIMESからプレスリリースを配信する場合は、自社の情報が「イースター」に関連しているものだとすぐにわかるように、キーワード登録を行うことも忘れずに行いましょう。キーワード登録以外にもさまざまな配信設定が可能です。誰に情報を届けたいのかをイメージしながら設定することが重要です。

「イースター」に関する情報の場合、まずはプロダクトやサービスに適したビジネスカテゴリを選択します。またそれだけでなく「キーワード登録」を有効に活用することもポイントです。情報を求めている人に適切に届くよう「イースター」のほか、「Easter」「復活祭」など関連ワードを複数登録するのがおすすめです。

また、プレスリリースは配信したら終わりではありません。配信ツールを活用した場合は自社のホームページにもプレスリリースを掲載したり、SNSでプレスリリースのページのURLをシェアしたりするなど、より多くの人の目に留まるよう自発的に情報を届けましょう。

なお、SNSでシェアする場合は、プレスリリース配信直後だけでなく、商品の発売日前後やイースター当日のタイミングに合わせて再びシェアすることも大切です。

プレスリリース配信後の活用方法については以下記事も参考にしてみてください。

「イースター」に対する生活者の意識を調べ、ニーズにマッチしたプレスリリースを配信しよう

プロダクトやサービスを企画した人は、「イースター」について熟知していても、情報の受け取り手も同じであるとは限りません。まずは、生活者が「イースター」をどのように捉えているのかを理解することが大切です。過ごし方や楽しみ方がまだまだ浸透していない「イースター」だからこそ、最適なタイミングで有益な情報を発信することを意識しなければなりません。

アピールポイントを前面に押し出す前に、解説を含めたり、生活者の声を引用して楽しむためのヒントを取り入れたり、生活者に寄り添った情報提供を実施できれば、共感を得ることができるのではないでしょうか。配慮を積み重ねて、「イースター」を盛り上げていきましょう。

<編集:PR TIMES MAGAZINE編集部>

イースターのプレスリリースの書き方に関するQ&A

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この記事のライター

大森 美野

大森 美野

2015年にPR TIMES入社。主にPR活動レポート作成をしていましたが、もっとお客様の声が聞きたくて2019年よりカスタマーリレーションズ本部に異動。情報を欲していた広報担当時代を思い出しながら、PR TIMES MAGAZINEではたくさんのアレコレを届けていきたいと思います。石橋は叩きすぎて壊すタイプ。でもたまにスキップで渡っちゃいます。

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