企業・団体の仕事や活動を社会に発信するためのプレスリリース。広く多くの人々に伝えることも大切ですが、その情報を求めている人や届けたい相手に適切に届けることも重要ですよね。PR TIMESでは特定の地域の情報を求めている人に届きやすい状態にするため、プレスリリースに位置情報を登録することができます。
本記事では、プレスリリースの「届け方」がなぜ重要かを解説し、位置情報を登録するメリットからPR TIMESで位置情報を登録する方法についてを紹介しています。
プレスリリースは内容だけでなく「届け方」も重要
メディアには、日々さまざまな企業・団体からたくさんのプレスリリースが届きます。多くのプレスリリースの中から、目にしてもらうようにするには、内容だけでなく「届け方」も重要になってきます。
情報を探しているのはメディア関係者だけではない
今やプレスリリースから情報を探しているのは、メディア関係者だけにとどまりません。
プレスリリースは、もともとはメディア関係者向けに発表するためのものでしたが、近年では直接生活者に、企業発の一次情報を伝える「ニュース」としての役割も担っているのです。
メディア関係者以外でプレスリリースから情報を探している人の中には、競合リサーチや協業・コラボ先を探しているマーケティング担当者のように「ビジネス活動」を目的とした人のほか、実際に商品・サービスを購入したいと思っている人、イベントに参加しようと思っている人など、自社がターゲットとする生活者やエンドユーザーも含まれているのではないでしょうか。
情報を取り上げる人はどのような切り口で情報を探しているのか
たくさんのプレスリリースの中から、どのような切り口で情報を探しているのでしょうか。大きく6つの項目が挙げられます。
①「会社規模」。PR TIMESでは、TOPページ右側中段の「カテゴリで検索」内にある「企業カテゴリ」に当たる項目です。上場企業、地方企業、外資系企業、ベンチャー企業、官公庁・団体の5つに分けられます。
②「業界」。こちらの項目も同様に「カテゴリで検索」内にある「ビジネスカテゴリ」に当たります。エンタメ、ビューティーなど、大きく27のカテゴリに分かれており、そこからさらに細分化しています。広報PR担当者が業界動向を把握する目的で活用されるケースもあります。
③「リリースの種類」。こちらの項目も「カテゴリで検索」内にある「種類」に当たります。商品サービス、イベント、キャンペーン、経営情報、調査レポート、人物、上場企業決算発表、その他の8項目に分類されています。
④「キーワード」。PR TIMESのTOPページ右側中段にある「いま注目のキーワード」から人気キーワードランキングの閲覧やキーワードごとの検索ができます。「新生活」「IoT」など、ピンポイントにほしい情報がある場合に活用できます。
⑤「企業名」。PR TIMESのTOPページの検索窓より直接入力して絞り込みができます。特定企業の情報を探している企業関係者は積極的にこの手法を利用するでしょう。
⑥「話題性」。PR TIMESでは、TOPページに初速アクセス数の多いプレスリリースが確認できる「旬速プレスリリース」や、配信期間ごとの「プレスリリースランキング」があるので、今注目の情報を素早く察知できるようになっています。
位置情報も切り口のひとつ
メディア関係者だけでなく、より広い層に向けてプレスリリースを届けるために、上記6つの項目に加え「位置情報」も重要な役割を果たします。というのも、会社の場所や移転先、イベント会場など多くのプレスリリースには「場所」も大事な情報となるからです。
PR TIMESではTOPページ右側中段の「カテゴリで検索」の「都道府県」より都道府県別のプレスリリースが検索できます。さらにプレスリリースを受信できる会員として登録しているメディア関係者や生活者を含むユーザーは、都道府県だけでなく市区町村まで絞りこんで情報を探しています。プレスリリースに関係する場所を位置情報として登録しておくことにより、効率的で効果的な情報発信となるでしょう。
位置情報を登録する3つのメリット
では、なぜ位置情報を登録したほうがよいのでしょうか。ここからは、位置情報を登録するメリットについてご紹介します。
メリット1.地方誌や地域特化メディアに届けやすくなる
まず1つ目は、地方紙や地域特化型メディアに情報を届けやすくなるという点です。
「〇〇市でこんなイベントが開催される」「〇〇県でこんな動きが」といった地域ならではのネタを探している地方誌・地域情報誌などでは、特定の地域に関するプレスリリースが記事として取材・掲載されやすい傾向にあります。こうした親和性の高いメディアにプレスリリースを見つけてもらうためにも、位置情報の登録は有効です。積極的に活用したいですね。
メリット2.同じエリアの企業に見つけてもらいやすい
2つ目のメリットは、同エリアの他社に見つけてもらったり、共同企画のきっかけになったりしやすいという点です。
エリアの共通点を持つ企業とタッグを組むことで、より価値の高い広報PR活動の実現が期待できます。有益なパートナーを探している企業にとって、プレスリリースの位置情報は非常に重要な情報源といえるでしょう。
メリット3.新たな集客につながる可能性も
3つ目のメリットは、新たな集客が見込める可能性があるという点です。
例えば、新店舗オープンやイベント開催のプレスリリースに位置情報を登録していた場合、住まいや勤務地の位置情報を登録している生活者(PR TIMES個人ユーザー)にもプレスリリースが配信されます。すると「今度ランチで行ってみようかな」「近くで開催されるなら遊びに行こうかな」と考えるきっかけを与えられることもあるでしょう。
このように位置情報の登録によって、「存在は知らなかったけれど潜在的には求めていた情報」との出会いを増やし、新たな顧客を獲得するチャンスにつながります。
PR TIMESの位置情報はどこに設定するべき?
企業によっては、「本店」「支店」「ポップアップストア」など、複数の位置情報を持つ場合があります。その場合、PR TIMESの位置情報はどのように設定すれば良いのでしょうか。ここでは、位置情報の具体的な設定場所について解説します。
本社や本店じゃないとダメなの?
PR TIMESの位置情報は、本社や本店以外でも設定可能です。例として、「カテゴリで検索」>「都道府県」で、東京都を選択して表示した東京都のプレスリリース一覧を見てみましょう。画面右上の【カテゴリ】メニューから、「本社・支社」「自治体」「店舗・民間施設」「イベント会場」「公共施設・公共交通機関」「チーム本拠地」「販売・提供エリア」「生産・収穫エリア」「その他」という9つのカテゴリを選択できます。このように、本社・本店とは異なる店舗等の位置情報も設定可能なので安心してくださいね。
複数あるときにはどうしたらいいの?
では、ひとつのプレスリリースに対して複数の位置情報を設定したいときは、どうしたらいいのでしょうか。実は、PR TIMESの位置情報は最大5つまで設定が可能です。位置情報を入力したあと、それぞれの情報が「本社・支社」「自治体」「店舗・民間施設」「イベント会場」「公共施設・公共交通機関」「チーム本拠地」「販売・提供エリア」「生産・収穫エリア」「その他」のどのカテゴリに属するかを選択してください。
PR TIMESで位置情報を登録する方法
ここからはPR TIMESでプレスリリースに位置情報を登録する方法についてご紹介します。プレスリリース編集画面の本文やカテゴリ設定の下部に「位置情報を追加する」という項目があります。
この位置情報を追加することで、都道府県別のプレスリリース一覧に表示されるようになるため、地域別で情報を探している方にプレスリリースが届きやすくなります。また、該当地域の受信を設定しているメディア関係者にもメールが配信されるというメリットもあります。
位置情報の登録は、プレスリリース内から自動で取得する方法と、手動で位置情報を登録する方法があります。ここからは、登録する方法を解説していきます。
まずは、プレスリリース内から自動で取得する方法をご紹介します。
- 「プレスリリースから自動取得する」をクリック
- 位置情報を自動で取得・登録
- 不十分であれば自由記述欄に詳細を入力
- プルダウンでカテゴリを選択
自動取得であれば、プレスリリース本文を解析し、県名や地名などから自動で位置情報を取得・登録することが可能です。カテゴリは9つの項目から選べるので、最適なものを選択しましょう(カテゴリの詳細は画像の赤枠を参考にしてください)。
次に、手動で位置情報を登録する方法をご紹介します。
- 「位置情報を追加する」をクリック
- 「都道府県」「市区町村」をプルダウンから選択
- 不十分であれば自由記述欄に詳細を入力
- プルダウンでカテゴリを選択
位置情報の登録は、自動取得と手動登録を組み合わせることも可能なので、まずは自動取得を行った後に不足している位置情報を追加していく方法もおすすめです。
位置情報は最大5つまで登録できるので、イベントの開催地が複数ある場合や、本社移転に関するプレスリリースのときは元の所在地と移転先を登録するなど、ぜひ有効活用してみてください。
PR TIMESの位置情報はどこに反映される?
PR TIMESで設定したプレスリリースに関する位置情報の反映場所は2つです。1つは、PR TIMESのサイト内。トップページ > サイドバー >「カテゴリで検索」>「都道府県」で、該当都道府県の一覧にプレスリリースが表示されます。
もう1つは、メディアユーザーや個人ユーザーに送られるメールです。該当地域のプレスリリース受信を設定している方にも、メールで配信情報が届きます。
PR TIMESの位置情報の活用方法
情報を探しているメディア関係者や生活者向けの機能だと思われがちな位置情報。しかし、PR TIMESでプレスリリースを配信する企業側も、位置情報を活用できるのをご存知でしょうか。自社のプレスリリースの品質向上に役立つ、2つの活用方法をご紹介します。
1.自社と同じ位置情報の他社プレスリリースを調査する
1つ目の活用方法は、同一エリアで事業を展開する他社プレスリリースの調査。地方紙などのエリア特化型のメディアに対して的確に情報を届けるため、同じエリアの他社のプレスリリースを調査しておくのは非常に重要です。他社と自社のプレスリリースの差別化を図るために調査が必要な時は、次の2つの方法で調査に取り組んでみてください。
1.PR TIMESトップページ > サイドバー >「カテゴリで検索」>「都道府県」から、各都道府県の位置情報を持つプレスリリースの一覧を参照する
2.個人ユーザーとしてPR TIMESに登録し、情報を集めたい地域のプレスリリースを受信条件に設定。メールで情報を受け取る
2.同エリアの他社との共同企画のきっかけにする
メディア露出のチャンスを増やすため、他社との共同企画に取り組む企業も少なくありません。そんな共同企画でタッグを組む企業を探す際にも、位置情報をもとにしたプレスリリース検索が便利です。同じエリアという共通点を持つ企業と共同であれば、より高いニュースバリューを持つ広報企画を実現できるでしょう。
PR TIMESの位置情報検索で、ぜひパートナー企業を探してみてください。
位置情報を登録して届けたい地域に発信しよう
本記事では、PR TIMESで配信するプレスリリースに位置情報を登録することの重要性と実際の登録方法についてご紹介しました。
プレスリリースにまとめる内容を吟味し、適切な相手に届く可能性を高めるために、位置情報の登録はとても大切です。位置情報を登録することで、多くのプレスリリースの中でもその情報を求めている人の目に留まりやすくなり、メディアで取り上げられたり、新たな集客につながる可能性も広がりますよ。ぜひ本記事を参考に、プレスリリースに位置情報を付加して情報の切り口を増やしたり、届けたい地域に向けて発信したりできるようにしてみてください。
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<編集:PR TIMES MAGAZINE編集部>
PR TIMESでプレスリリースを配信する際の位置情報に関するQ&A
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