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受賞・表彰のプレスリリースの書き方|盛り込みたい4つのポイント&配信事例4選【PR TIMESテンプレート】

受賞や表彰は、企業や個人の努力が第三者から正式に認められた証であり、そのニュースをプレスリリースとして発信することは、ブランド価値を高める絶好の機会です。製品やサービスの信頼性を社会に示せるだけでなく、受賞に関わった社員やパートナー企業など、チーム全体への感謝と想いを届ける場にもなります。単なる報告にとどまらず、「自社の歩み」や「これからの方向性」を伝えることで、読者やメディアの共感を得やすくなります。

本記事では「受賞・表彰」のプレスリリース作成時に、必ず盛り込みたい内容や注意点などを、PR TIMES社員の監修のもと細かく解説。参考になるプレスリリース事例を含めてご紹介します。

ダウンロードファイルは、「解説付きWordのテンプレート」と「PR Editorのテンプレート」の2種類。活用方法については、「Wordファイルインポート機能とは?使い方とメリット・注意点」をご覧ください。

目次
  1. 受賞・表彰のプレスリリースを配信する3つのメリット

  2. 受賞・表彰のプレスリリースに必ず盛り込みたい内容5つのポイント

  3. 受賞・表彰のプレスリリース作成にあたり注意すること

  4. 担当者推薦!プレスリリース配信事例4選

  5. プレスリリース作成の基礎知識

  6. POINT解説付き!テンプレートダウンロードはこちら

  7. 受賞・表彰プレスリリース 作成のためのチェックリスト

  8. 配信前チェックリスト

  9. さいごに

  10. 受賞・表彰のプレスリリースに関するQ&A

受賞・表彰のプレスリリースを配信する3つのメリット

受賞・表彰は、企業や個人が社会的に認められたことを公に伝える絶好のタイミングです。プレスリリースとして発信することで、製品・サービス・経営方針の信頼性を裏付けるだけでなく、「業界内でどのような位置づけにあるか」を明確に示せます。

特に近年は、ESG経営やサステナビリティ、DX推進など社会的テーマに基づいたアワードが増えており、受賞は企業姿勢そのものを象徴するシグナルとなります。メディア掲載はもちろん、採用・投資・販路拡大にも波及するため、戦略的に発信する価値が非常に高いテーマといえるでしょう。

ではさっそく、受賞・表彰に関するプレスリリースを配信するメリットについて解説します。

メリット1.第三者評価によって「専門性」と「信頼性」を伝えられる

受賞・表彰は、対象となった製品やサービス、または人材が、その分野において高く評価された証です。単なる称賛ではなく、専門的な知見やノウハウが社会的に認められた“客観的な信頼の証明”でもあり、自社がそれだけの知見やノウハウを有するプロであるという裏付けになります。

プレスリリースの配信によって広く知らせることで、自社の専門性を効果的に示すとともに、顧客や取引先、採用候補者など「信頼性を重視する層」にポジティブな印象を与えられます。また、これまで接点のなかった新規顧客やメディアに対しても、自社ブランドを知ってもらうきっかけづくりになります。

メリット2.受賞対象となった製品や技術、人材が関わるサービスを再訴求できる

プレスリリース配信は、受賞・表彰の発表だけではなく、対象となった製品やサービスを改めて紹介する機会となります。従来のセールスポイントに加え、今回の受賞で高く評価された点を中心に再訴求することで、既存のユーザーにも新たな価値を伝えられます。

たとえば、「社会課題の解決につながった」「独自技術が高く評価された」といった文脈を加えることで、単なる受賞報告から一歩進んだ“ブランドストーリー”として発信できます。さらに、製品開発担当者やチームのコメントを添えることで、受賞の背景や想いが読者の共感を呼びやすくなります。

メリット3.受賞ロゴ・認証マークの活用で認知と信頼を拡大できる

受賞によって付与される「受賞ロゴ」や「認証マーク」は、第三者からの評価を視覚的に伝える強力なツールです。自社サイト、広告、パンフレット、営業資料、採用ページなどに掲載することで、初めて接する顧客や投資家にも安心感と信頼を与えられます。

特に、複数の受賞歴がある場合には「連続受賞」「複数カテゴリー受賞」などの表現を加えることで、「実績の継続性」を訴求できます。使用時には、主催者が定めるガイドライン(色、サイズ、掲載範囲など)を遵守することが大切です。適切に活用すれば、受賞の価値を最大化し、ブランド認知の強化に直結します。

受賞・表彰のプレスリリースに必ず盛り込みたい内容5つのポイント

では、受賞・表彰のプレスリリースではどのような内容を訴求するべきなのでしょうか。ここでは、必ずプレスリリースに盛り込みたい5つの要素について見ていきましょう。

ポイント1.何の賞を受賞したかを明記する

賞の正式名称や内容の詳細、主催会社の情報などを記載しましょう。主催側の企業が賞の詳細について公開しているWebページなどがあれば、URLを掲載します。

また、受賞に際して認定ロゴマークが付与されている場合は、積極的に活用することをおすすめします。公式から使用を許可されている賞に関する認定ロゴマークは、受賞した証です。賞の詳細と併せて、ロゴマークの画像は盛り込みたいポイントのひとつです。

ポイント2.受賞・表彰対象となった製品やサービス、人物を紹介する

今回、受賞・表彰の対象となった製品や技術、人材が関わるサービスなどを紹介しましょう。基本情報をはじめ、特に今回の受賞・表彰で評価のポイントとなったセールスポイントについて訴求します。プレスリリースで初めて自社の製品やサービスを知る人にも理解しやすいように、丁寧な説明を記載しましょう。

また、製品やサービスの魅力を伝えるビジュアルがある場合は、効果的に活用します。

ポイント3.受賞製品の担当者や受賞した人物のコメントを掲載する

受賞・表彰の対象となった製品、サービスの担当者、そして受賞した人からのコメントは、写真とともにを掲載することをおすすめします。

製品やサービスの開発、運営にかける想いを伝えることで、読み手に親近感や信頼感を与え、新たなユーザーの開拓につながる可能性があります。また、その活動の根底にある企業としての理念などに共感した層が、新たなファンとなって自社の活動を応援してくれるかもしれません。

ポイント4.表彰式がある際は、様子を伝えるビジュアルを掲載する

表彰式が開催される場合は、当日の様子を含めたプレスリリースにするのもよいでしょう。当日の会場の様子、表彰シーンや受賞記念品、記念撮影などのビジュアルを効果的に活用します。

表彰式の情報を含めたプレスリリースにする場合は、受賞のみの情報によるプレスリリースよりも配信タイミングが遅くなることがほとんどです。その場合は表彰式当日か、遅くとも翌日には配信することをおすすめします。

ポイント5.審査基準・評価ポイント・今後の展望を記載する

受賞内容をより深く理解してもらうためには、主催団体の審査基準や評価ポイントを明記することが効果的です。「どのような観点で評価されたのか」を具体的に示すことで、受賞の信頼性が高まり、メディアが記事化する際の参考情報にもなります。

また、受賞を踏まえた今後の展望や新たな挑戦を一言添えると、読み手に「企業としての成長意欲」や「継続的な取り組み姿勢」を印象づけられます。受賞はゴールではなく、次のフェーズへのスタートとして位置づけるのが理想的です。

受賞・表彰のプレスリリース作成にあたり注意すること

最後に、受賞・表彰のプレスリリース作成の際に注意したいポイントについて見ていきましょう。ここでは特に注意したい2点を紹介します。

1.発表タイミングや統一フォーマットの有無などを確認する

主催会社から受賞の連絡があった際には、情報公開が可能なタイミングを確認しましょう。ほとんどの場合、受賞・表彰に関する発表の順序としては、賞を授与する主催会社側がプレスリリースの発表を行ったあと、もしくは、同じタイミングで受賞企業側が受賞について発表します。先に発表してしまうなどのトラブルが発生しないよう注意が必要です。

また、発表の際に記載項目などが決まっている場合は、配信原稿の事前確認が必要なケースがあります。こうした点も、あらかじめ確認しておくと安心です。

2.受賞に際し実施する取り組みは併記する

受賞を記念してのキャンペーンなどを実施する場合は、関連情報の露出が高まるタイミングに一緒に情報を出しましょう。受賞や表彰を発表するプレスリリースにも「記念キャンペーン」情報を併記し、受賞のプレスリリースを目にして興味関心を持った読み手にも伝わるようにします。

キャンペーンの詳細を掲載したWebページも同時にアップし、プレスリリースから誘導できるようにしておきましょう

3.配信チャネル別に切り口を最適化する(国内/海外/SNS)

受賞リリースを配信する際は、届けたい相手によって構成や表現を調整することが大切です。国内メディア向けには、業界や市場における意義・受賞の背景を中心に、海外向けリリースでは企業理念や国際的な評価ポイントを強調します。SNSでは長文を避け、写真・動画を中心に「視覚的訴求」を重視しましょう。

さらに、LinkedInやnoteなど、プロフェッショナル層が多いプラットフォームでの発信も効果的です。配信チャネルごとに語るべきストーリーを整理することで、リリースのリーチと共感を大きく広げることができます。

担当者推薦!プレスリリース配信事例4選

PR TIMESにて実際に配信されたプレスリリースの中から、参考にしたい配信事例をご紹介します。いずれもわかりやすく伝えるよう工夫された配信事例ばかりですので、ぜひ作成の際の参考にご覧ください。

事例1.永井酒造株式会社

  • 受賞した賞や製品をわかりやすく伝えるタイトル・キービジュアル
  • 賞の詳細、受賞の経緯などを簡潔に記載
  • 自社・賞を与える側からのコメントを記載することで、製品のポイントや想いを訴求

参考:フランスの人間国宝級トップソムリエたちにも認められたスパークリング清酒「MIZUBASHO PURE」日本酒コンテスト”Kura Master”にて審査員賞受賞!

事例2.株式会社秋川牧園

  • 自社の理念や事業への想いを伝えるタイトル・本文
  • 表彰にあたっての評価ポイントを箇条書きで記載
  • 表彰式の様子を伝えるビジュアルを掲載

参考:“口に入るものは間違ってはいけない”貫いて50年・「秋川牧園」第43回食品産業優良企業等で農林水産大臣賞を受賞

事例3.株式会社東急ホテルズ

  • 社会的背景に対応する自社の戦略的事業展開が受賞に至った旨を記載
  • 受賞内容をわかりやすく伝えるキービジュアル
  • 受賞に際しての責任者のコメントを掲載
  • 賞の概要や過去の受賞履歴団体を記載しており賞の内容を把握しやすい

参考:ロケ撮影を活用しホテルの魅力を発信! 「第5回ロケツーリズムアワード」企業大賞受賞

事例4.株式会社ツクイホールディングス

  • 受賞対象となった働き方を写真とともにわかりやすく紹介
  • 受賞に至った自社の「働き方への取り組み」について訴求
  • 受賞理由の背景色を分けてわかりやすく記載

参考:ツクイの働き方への取り組みが『第8回GOOD ACTIONアワード』で「Cheer Up賞」を受賞

プレスリリース作成の基礎知識

プレスリリース作成にあたり大切なことは、行動した人の想いを込めることです。しかし、見せ方にも工夫は必要です。

どのようなプレスリリースにもあてはまる、プレスリリース作成の基礎知識をご紹介します。

プレスリリース作成の基礎

POINT解説付き!テンプレートダウンロードはこちら

受賞・表彰のプレスリリースの見本

テンプレートを使ったインポート機能の詳細は、以下の記事をご覧ください。

受賞・表彰プレスリリース 作成のためのチェックリスト

受賞リリースは、構成・トーン・写真素材など、通常の発表リリースよりも確認すべき要素が多くなります。配信前には、以下のような項目をチェックすることで、誤記・情報漏れを防げます。

配信前チェックリスト

  • 受賞名・主催団体・日付・授賞式情報が正確に記載されているか
  • 審査基準や選考理由が誤解のない形で伝わっているか
  • コメント掲載者の肩書・名前・発言内容に承認を得ているか
  • 写真や動画素材の著作権・使用許諾を確認したか
  • 配信後のSNS投稿や社内共有の準備を整えているか

FAQ:受賞・表彰プレスリリースに関するよくある質問

最後に、受賞・表彰のプレスリリースに関して、よく寄せられる質問に回答します。

Q. 受賞者のコメントは必ず入れるべきですか?
A. 受賞の信頼性を高めるために、受賞者や関係者のコメントはできる限り入れましょう。発表者の言葉があることで、ニュースとしての臨場感が生まれます。

Q. 受賞の発表はいつ行うのが適切ですか?
A. 主催団体の正式発表後、24時間以内が理想です。タイミングが遅れると他社リリースに埋もれる可能性があります。

Q. 写真がない場合はどうすればいい?
A. 表彰式の様子がない場合は、受賞者のポートレートや製品画像を使用しましょう。視覚的な要素は報道掲載率を上げる鍵になります。

Q. 英語版の発表は必要ですか?
A. 海外取引やグローバルブランド展開を行う企業は、英文版も同時配信すると国際的な信用が高まります。

さいごに

届けたい相手に、想いを届ける。そのための必須スキルのひとつとしてプレスリリース作成のスキルが挙げられます。

数え切れないほどのプレスリリースが日々配信され、インターネット上には多くの新しい情報が増えています。受け取る側にとっても正しい情報、自身が本当に知りたい情報と出会い、見極めることが必要になっているといえるでしょう。

届けたい相手である、メディアや生活者一人ひとりに自社の想いを届けることは、決して容易ではありません。情報を詳細かつ届けたい相手にとってわかりやすく、そして魅力が伝わるプレスリリースにすることが求められます。

ひとつでも多くの企業の想いをのせたプレスリリースが配信され、届けたい相手に想いが届けるためにお役立てしていただけると嬉しいです。

【関連リンク】

受賞・表彰のプレスリリースに関するQ&A

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この記事の監修者

村上 伊周

村上 伊周

2018年、株式会社PR TIMESへ入社。アカウントプランナー・PRプランナーとして企業のPR活動に携わる一方で、各地の日本酒酒造のPR活動を支援するプログラムや、コロナ禍で厳しい状態にある事業者をPRの力でサポートする「4 MEETS プロジェクト」など、複数のプロジェクトにも参画し、幅広い事業者の情報発信を支援しています。

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