製品やサービスの「利用社数・会員数突破系」の発表は、プレスリリースを配信するよい機会です。製品の機能・サービスの導入が拡大していることを数字で証明することができ、その魅力や優位性、注目度の高さをアピールできます。
本記事では「利用社数・会員数突破系」のプレスリリース作成時に、必ず盛り込みたい内容や注意点などを、PR TIMES社員の監修のもと細かく解説。参考になるプレスリリース事例を含めてご紹介します。
利用社数・会員数突破系のプレスリリースを配信する3つのメリット
利用社数・会員数突破系のプレスリリースを配信すると、どのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは3点のメリットを紹介します。
1.対象製品・サービスの有用性や注目度の高さを訴求できる
導入する企業や利用する人が多いということをプレスリリースで配信するのは、注目度の高さを訴求できるきっかけです。利用者数は、製品の機能・サービスの内容が優れている、高く評価されているという裏付けになります。また、特定の業界において導入が進んでいる場合は専門性を、幅広い業界において導入が進んでいる場合は汎用性を訴求できるでしょう。導入の理由や背景なども併せてプレスリリースに記載することで、より有用性を伝えることができます。
2.将来的な利用企業や会員候補である潜在層にアプローチできる
利用社数・会員数突破系のプレスリリースを配信することで、将来的に利用者となりうる層にアプローチすることが可能です。利用者が多いメジャーな製品であるということをプレスリリース配信で伝えることができれば、企業や個人が初めて導入を検討する大きなきっかけへとつながります。
3.対象となる製品やサービスについて改めて訴求できる
利用社数・会員数突破系のプレスリリースは、対象となる製品の機能・サービスの内容を改めて訴求できる機会となります。導入対象となった製品・サービスの情報をプレスリリース内に記載することで、新製品・新サービスでなくても改めて目にしてもらうことができます。今回プレスリリースを通じて初めて知った読み手にも十分に認知してもらえる情報を掲載するようにしましょう。
利用社数・会員数突破系のプレスリリースに必ず盛り込みたい内容4つのポイント
利用社数・会員数突破系のプレスリリースでは、どのような内容を訴求するべきなのでしょうか。ここでは、必ず入れたい4つの要素について見ていきましょう。
ポイント1.自社にとってどんな意味を持つのかを示す
ただ利用社数や会員数の数字だけを伝えるのではなく、それが自分たちにとってどんな意味を持つのかを示すようにしましょう。
例えば、「販売開始から半年で10,000件突破」「●●業界で5,000社が導入」「昨年比10倍に伸長」など、自社にとってその数・増加率がいかに異例なことなのかを表現することで、需要の高さや特定の分野での親和性等を示すとともに、訴求したい数字の価値をより高めることにつながります。
ポイント2.数値を伸ばしている要因を明記する
数値の伸長に貢献しているなど、特に高く評価されている機能やサービスについて記載します。評価が高い機能やサービスは、利用者の需要に応えているところといえるでしょう。こうした情報を訴求することで、同じ課題を抱えている企業や個人に製品・サービスの有効性をアプローチできます。また、機能追加などの情報を記載することで、製品やサービスの将来的な展開や利便性の向上を伝えることができ、より多くの人の興味喚起につながります。
ポイント3.製品やサービスの開発担当者・利用企業担当者のコメントを掲載する
今回の開発に至った背景や開発にかける想い、今後目指していきたいところなどを、製品・サービスの開発担当者からのコメントとして掲載するとよいでしょう。需要に応えることで企業としての姿勢が伝わり、製品やサービスに対する信頼や今後に対する期待感につながる可能性があります。また、導入企業や利用者からのコメントをピックアップすることで、利用者視点の評価ポイントを伝えられます。導入を検討する企業や個人の参考になるとともに導入検討の大きな後押しとなるため、ぜひ掲載することをおすすめします。
ポイント4.紹介文+ビジュアルで製品やサービスの魅力を伝える
多くの導入企業が評価する特筆すべき機能やサービスなどを本文中で訴求するとともに、製品・サービスの概要をプレスリリース後半にまとめましょう。後半部分には、製品・サービスの正式名称や特徴的な機能、価格などを箇条書きにし、イメージや魅力などが伝わるビジュアルも併せて掲載しましょう。詳細情報を掲載しているホームページのURLも忘れずに併記し、具体的な情報への導線を確保します。
利用社数・会員者数突破系のプレスリリース作成にあたり注意すること
最後に、利用社数・会員数突破系のプレスリリース作成の際に注意したいポイントについて見ていきましょう。ここでは特に注意したい2点を紹介します。
1.節目となるような数字やタイミングで発信する
導入数の伸長は、日頃の事業運営の積み重ねの中で達成されていくものでしょう。一見するとプレスリリースの配信機会が多いように感じますが、小さい単位や短いスパンでの配信は日々の活動報告のニュアンスが強くなってしまい、読み手の興味関心を喚起しづらくなります。
利用社数・会員数突破系のプレスリリースは、自社にとってメモリアルになる数字やタイミングで配信するようにしましょう。当初に立てた販売目標の達成タイミング、販売開始から●年など「+α」の情報との組み合わせを意識します。
2.“数字のすごさ”だけを主張しない
「大きな数字」はその製品・サービスの有用性を証明しますが、その裏付けとなった理由や背景、経緯とともに訴求するようにしましょう。その理由や背景を記載することで、製品やサービスの必要性や信頼性がより深まります。導入を検討する企業や個人にとっても、安心して利用を決定する重要な要素となります。こうした情報を丁寧に周知することは利用者層の拡大や製品・サービスなどの伸長につながります。
担当者推薦!プレスリリース配信事例3選
PR TIMESにて実際に配信されたプレスリリースの中から、参考にしたい配信事例をご紹介します。いずれもわかりやすく伝えるよう工夫された配信事例ばかりですので、ぜひ作成の際の参考にご覧ください。
事例1.ベースフード株式会社
- グラフを掲載することで、どのように購入者が推移しているのか、増加しているのにはどのような背景があるのかがわかりやすい
- 初めての人にも理解してもらえるように商品概要を記載
参考:完全栄養食のパイオニア「BASE FOOD」、月間定期購入者数を初公開!10万人突破!
事例2.Thinkings株式会社
- 導入台数1000社突破をメモリアルイベントとして訴求している
- 導入数伸長の理由を機能面と社会的背景の双方から訴求
- 導入企業のコメントを通じて、企業視点の導入要素を訴求
参考:採用管理システム「sonar ATS」、導入社数が1000社を突破!
事例3.株式会社Nature Innovation Group
- 現在の社会課題についても明記することで、自社サービスの社会性を証明している
- 20万人に達するまでどんな取り組みをしてきたのかを記載することで、うまくいっている理由について理解しやすい
参考:日本の脱炭素化に前進、傘のシェアリングサービス「アイカサ」アプリ登録者数20万人達成。使い捨て傘ゼロを目指し全国で急成長中
プレスリリース作成の基礎知識
プレスリリース作成にあたり大切なことは、行動した人の想いを込めることです。しかし、見せ方にも工夫は必要です。
どのようなプレスリリースにもあてはまる、プレスリリース作成の基礎知識をご紹介します。
POINT解説付き!テンプレートダウンロードはこちら
さいごに
届けたい相手に、想いを届ける。そのための必須スキルのひとつとしてプレスリリース作成のスキルが挙げられます。
数え切れないほどのプレスリリースが日々配信され、インターネット上には多くの新しい情報が増えています。受け取る側にとっても正しい情報、自身が本当に知りたい情報と出会い、見極めることが必要になっているといえるでしょう。
届けたい相手である、メディアや生活者一人ひとりに自社の想いを届けることは、決して容易ではありません。情報を詳細かつ届けたい相手にとってわかりやすく、そして魅力が伝わるプレスリリースにすることが求められます。
ひとつでも多くの企業の想いをのせたプレスリリースが配信され、届けたい相手に想いを届けるためにお役立てしていただけると嬉しいです。
【関連リンク】
利用社数・会員数突破系のプレスリリースに関するQ&A
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