
スッキリ美腸の日
6月20日は「世界難民の日」です。今回は「世界難民の日」について解説します。
また、「世界難民の日」に実施された広報PRの取り組み事例をいくつかご紹介。社会問題への取り組みを事業として行っている企業や、今後企業として難民支援や環境問題を改善するための活動を積極的に実施したいと考えている企業は、ぜひ参考にしてみてください。
6月20日は「世界難民の日」です。国際デーのひとつで、2000年12月4日、国連総会により制定が決議されました。
この日は従来「アフリカ難民の日」とされていましたが、より広範な難民の保護や支援に対する関心を高めるため、「世界難民の日」として改められました。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)を含む、国連機関やNGOの活動への理解を深めることも目的とされています。
「世界難民の日」には毎年、国内外でさまざまなイベントが開催されています。2021年には、日本のランドマークである23箇所の建築物が国連カラーのブルーに染まりました。
難民支援の輪を広げるため、SNSで「#難民とともに」「#WithRefugees」のハッシュタグと共に身の回りにあるブルーの写真を投稿する取り組みも実施されています。
「世界難民の日」は、メディアがトレンドとして取り上げやすいテーマです。プレスリリースを始め、「世界難民の日」に関する自社の取り組みを発信することで、普段は接点が少ないメディアの目にも届く可能性が高まります。
特にSNSの場合、時節やトレンドにあった内容は、企業アカウントの投稿も受け入れられやすいもの。「世界難民の日」をネタにした投稿は、ステークホルダーとのコミュニケーションを取りやすく、自社に親しみをもってもらえるきっかけになります。
自社プロダクトやキャンペーン、自社の取り組みなどを合わせて紹介することで、より自社のことを知ってもらえるチャンスが生まれるでしょう。
「世界難民の日」をきっかけとした広報PR活動は、以下の流れで行うことが一般的です。
STEP1.「世界難民の日」の由来や、意識調査などから情報収集を行い、今年の傾向を掴む
STEP2.コミュニケーションを取りたいターゲットやゴールを決める
STEP3.自社サービスやプロダクトと「世界難民の日」をかけ合わせ、発信内容を検討する
STEP4.発信するコンテンツを作成する
STEP5.媒体を選び情報発信する
特に、メディア関係者に届けたい場合はプレスリリースの配信がおすすめです。生活者とカジュアルにコミュニケーションを取りたい場合はSNSを活用するのもよいですね。
トレンドキーワードを元に、広報PR活動に落とし込む詳細は以下の記事からご確認ください。
「世界難民の日」を具体的にどのように広報PRに活かすのか悩む方も多いでしょう。
次に、これから「世界難民の日」に関するイベントやキャンペーンなどを検討する際の参考になる事例と、GOODポイントを紹介します。記念日に関した事例ではないものも、今後「世界難民の日」を広報PRに活かすうえでヒントになるでしょう。
一般社団法人 Robo Co-opは、2025年6月20日の「世界難民の日」に合わせて特設サイトを公開。難民メンバーが主体となって進めたプロジェクトで、AI生成によるナレーション動画とともに紹介したコンテンツ内容などをプレスリリースで発表しました。
記念日名称を明記するだけでなく、「世界中から集まる」「多種多様なストーリー」などコンテンツのイメージをつかみやすいタイトルでインパクトを与えたのが特徴的です。実際の動画を掲載することで、プレスリリースのビジュアルコンテンツも充実できています。
参考:6/20世界難民の日に合わせ「Voices of Strength」特設サイト公開。世界中から集まるRobo Co-op難民メンバーの多種多様なストーリーを紹介。
国際NGOプラン・インターナショナルは、権利擁護と支援強化を訴えるグローバルキャンペーンの実施をプレスリリースで発表しました。2025年6月20日の「世界難民の日」にちなんで、国内外で展開する啓発活動です。
プレスリリースでは南スーダン難民の一人をピックアップし、写真とともに当人の現状を紹介。ストーリー性を持たせることで読み手の関心を惹き、「世界難民の日」ならではの企画内容やその重要性などを幅広い層に伝えています。
参考:世界難民の日:暴力と差別に直面する難民の若者、特に女の子の権利と未来を守るために #UniteForPeace
公益財団法人パスウェイズ・ジャパンは、2025年6月20日の「世界難民の日」にちなんでプレスリリースを配信。6月1日から30日にかけて、「#日本で学び希望をつなぐ #Pathways for Learning and Hope」と題したキャンペーンを展開しました。
難民・避難民の若者の姿を多くの人に知ってもらいたいという認知拡大を図った施策で、プレスリリースにもその目的を明記したのがGOODです。プレスリリース配信により、団体としての取り組みをさらに多くの人へ知ってもらうきっかけになった好事例といえるでしょう。
参考:世界難民の日に寄せて:日本で学ぶ難民・避難民の若者の姿を発信する#日本で学び希望をつなぐ #Pathways for Learning and Hope キャンペーン開催
国連難民高等弁務官(UNHCR)駐日事務所は、2025年6月20日の「世界難民の日」に合わせた連携プロジェクトについてプレスリリースを配信しました。各地の自治体・企業・団体と連携し、全国67ヵ所のランドマークでブルーライトアップ、6ヵ所でこいのぼりを掲揚する取り組みです。
プレスリリースでは、実際にライトアップ・掲揚されている現地の様子を写真で紹介したのがGOOD。今回のプロジェクトに関連するSNSキャンペーンも紹介することで、エリアを問わない全国各地の生活者へ活動情報を届けられています。
参考:6月20日「世界難民の日」全国でブルーライトアップとこいのぼり掲揚~ともに生きる未来を、青でつなごう
特定非営利活動法人WELgeeは、2025年6月20日の「世界難民の日」に合わせて、起業における難民人材活躍をテーマにしたパネルトークイベントを開催することを発表しました。「取材機会のご案内」と記載したタイトルとともに、メディア関係者に向けた共同取材・撮影についても詳しく紹介しています。
メディア関係者の読み手を想定したプレスリリース内容が特徴的で、開催日に先駆けた情報公開により認知拡大効果に寄与したのがGOOD。記念日を絡めた広報PR施策としてはもちろん、取材・撮影の依頼を想定したプレスリリース制作の参考にも有用な好事例です。
参考:【取材機会のご案内】世界難民の日に理解を深める、企業における「難民人材活躍」の実態と課題
「世界難民の日」は、難民問題への意識を高めることを目的に制定された記念日です。支援の形は企業によって異なります。社会問題について知るきっかけを作ったり、物資を届けて直接的な支援を行ったりと、さまざまな活動が考えられます。自社で「世界難民の日」をきっかけとした、どんな広報PRの取り組みができるのか、事例を参考にぜひ検討してみてください。
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