社内外での事実確認を行いながら、いつ配信するか、何をどの様に伝えるか工夫しながら作成したプレスリリース。それをメディアへの情報提供やPR TIMES上で配信するだけでなく、様々な場面で活用される企業が増えています。
この記事では、プレスリリースを配信した後の活用方法をご紹介します。
プレスリリースを配信して終わり、はもったいない!
メディア関係者にあてた公式な文書であるプレスリリースは、新商品や新しい取組みの概要を、ニュースバリューや社会的な価値を考えながら、ポイントを整理してわかりやすくまとめますよね。自社の情報をニュースとして発信する役割を担いながら、同時にプレスリリース自体がストック情報として蓄積されていきます。
だからこそ、メディアに限らず自社内にとって大切な人たちとのコミュニケーションツールとして活用できることも実は多いのです。せっかく作ったプレスリリースを、メディア向けに配信するだけではなく「他にも活用できないかな?」と配信前に一度考えてみましょう。
プレスリリースの配信後の活用術10選
1.コーポレートサイトに掲載する
企業が公式に運営するコーポレートサイトは、お客様や取引先、メディアなど「自社について知りたい」と思ってくれた人がまず情報を求めてやってくる場所です。基本的な企業概要、事業内容やIR情報のほか、プレスリリースやニュース欄を設けている企業も多く見かけます。
プレスリリースをコーポレートサイトにも掲載することで、サイトを訪れて積極的に自社の情報を求めている人に向けて自社のニュースをきちんと届ける導線を作れます。
2.SNSで発信する
SNSは今やインターネット上での情報の起点として重要な役割を担っています。プレスリリースもSNS上で投稿されたり、シェアされることも多くなりました。
プレスリリースをSNSで投稿する場合は、自社やブランドの公式アカウントで投稿する方法と、担当者の個人アカウントで投稿する方法があります。企業ごとのレギュレーションや発信内容に応じて、どちらで投稿するか、両方で投稿するかを選択しましょう。
- 自社/ブランドの公式アカウントで投稿する場合
公式アカウントで投稿する場合には、予め定めたトーン&マナーに沿って投稿しましょう。企業アカウントの活用メリットや活用のポイントはこちらの記事で確認できます。
- 個人アカウントで投稿する場合
社員個人がSNSアカウントを持っている場合は、個人アカウントでも投稿することが可能です。フォロワーにあなたがどのような仕事をしているかを伝えられると共に、その投稿を起点に新しい繋がりが生まれることもあります。
3.社内に告知する
広報部門に限らず、例えば営業やマーケティング、採用等の領域で、プレスリリースをきっかけに新しい案内ができたり、機会を創出できることがあります。それぞれの部署の担当者がその機会をキャッチできるよう、社外だけではなく社内への告知を行うことがおすすめです。
同じ会社で働いていても、他の部署が何をやっているかが意外と見えない……という場合も多いのではないでしょうか。プレスリリースを通じて、隣の部署がしていることを把握でき、部門間のコミュニケーションが生まれる可能性もありますね。
PR TIMESのプレスリリースページには、SNSやメールで共有するボタンの他、「その他」をクリックするとSlackやTalknoteで共有するボタンが表示されます。社内共有の際には、この機能を活用すると便利です。
4.採用メディアで掲載する
プレスリリース配信すると、そのニュースを起点に会社に興味を抱き、採用窓口へ問い合わせが来ることもあります。
採用ブランディングに寄与するようなトピックスをリリース配信する場合には、広報担当者もその視点を持ち、求職者に情報を届ける方法を考えましょう。採用担当者と協力しながら、リクルーティングにつながる導線設計を作れると良いですね。
具体的には、配信後に採用ブログや採用サイト等へもプレスリリースのリンクを貼ったり、リリース内容を掲載するという方法があります。
5.RSSで企業サイトと連携する
各社ごとのプレスリリース情報のRSSは、プレスリリース画面や、企業名をクリックすると表示される企業詳細ページの右側にある、企業情報の吹き出しの右下にある「RSS」のマークをクリックすると確認できます。
このRSSは、プレスリリースを配信する度に、「リリースタイトル」「リリースへのリンク(URL)」「リリース冒頭文の一部」の情報が更新されるものです。
RSSを企業サイトのニュース欄等と連携すると、PR TIMES上でプレスリリースを配信した際に、自動で企業サイトのニュース欄にも反映することができます。
PR TIMESでのプレスリリース配信作業とコーポレートサイトへの反映業務を連動でき、企業サイトから直接PR TIMESで配信したリリースを見てもらえるので便利な機能です。
実際に、PR TIMESを利用している銀座コージーコーナー様では、企業サイトのNEWS欄と連携し、NEWS欄からプレスリリース画面へアクセスできる導線になっています。
6.営業資料に掲載する
プレスリリースの中でも、マーケティングに繋がるものや、ミッション・ビジョンなどの企業姿勢が特に伝わるものは、顧客との接点となる営業活動にも影響を与えます。
特に営業資料はサービスの利用検討者が見る資料であり、常に最新の価値が伝わる状態にしておきたいもの。利用価値につながる最新情報を、プレスリリースと連動して反映するようにしましょう。
例えば、次のような更新作業が挙げられます。
- 売上成果、利用企業数などの数字を更新する
- 新たにリリースしたメニューや機能を記載する
- 利用価値につながる最新の取り組みを新着トピックスとして記載する
7.能動的に顧客に案内する
資料への反映やマーケティング活動に使用するだけでなく、顧客や利用を検討している企業に対して、直近配信したプレスリリースをフックに連絡を取るケースもあります。
例えば、プレスリリース配信後、新しい機能をご案内する為にお客様と面会し、新たな取引や、既存の取組み拡大に繋がることもあるでしょう。
8.次回のリリース時に活用する
ユーザー数が●●突破、●●記録更新など、今回配信するプレスリリースが、以前に配信したプレスリリースと直結したり、連動したり、更新されるようなケースもあります。その場合には、これまでの実績として前回のプレスリリースのURLを今回のプレスリリースに掲載することもできます。
それによって、メディアや読者にとっても、点の事実ではなく、これまでの事実をもとに線の事実として把握できます。一連のストーリーとして理解できるため、さらに立体的に深堀する取材に繋がる可能性もあります。
9.商品案内として活用する
新商品リリースや機能追加リリースなど、商品やサービスに関わるプレスリリースの場合、商品案内として活用できる場面があります。例えばコーポレートサイトやSNSを通じて一般生活者からの商品・サービスに関する問合せが入った時に、プレスリリースのURLを商品案内としてごお送りすることができます。
特に最近は、プレスリリースがそのまま生活者に読まれることが増えているため、報道関係者以外にとってもわかりやすいプレスリリースを心掛けて作成する場合も多いでしょう。商品概要や追加機能を端的にまとめた読みやすい資料として有効かもしれません。
10.過去実績としてアワードに応募する ⇒ブランディングとして
ブランディングを目的に、●●大賞、●●アワードなど外部機関の賞・アワードを取りに行くこともPR活動の一環です。
PR業界、広告業界はもちろん、各業界で権威のある表彰制度があります。ブランディングに資する「攻めのPR」として、外部機関の表彰制度にエントリーしていくことができます。
プレスリリースは、「いつ」「何を」公式情報をして発表したかが明確であるため、表彰制度のエントリー時には、実績の証左として効果的です。
社内で協力してプレスリリースを最大限に活用しよう
プレスリリースは報道向け資料としての役割だけではなく、様々な活用方法があります。広報部内での活動はもちろん、社内の様々な部署と連携することで、その活用法は様々に広がっていきます。今回挙げた項目以外にも、活用できる場面がある可能性もあります。そのためにも、広報担当として日ごろから社内の動向をキャッチし、「あの部署と協力できるかな?」と一度考えていきましょう。
プレスリリースの配信後の活用術に関するQ&A
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