PR TIMES MAGAZINE|広報PRのナレッジを発信するWebメディア
記事検索
title

【2020年6月版】広報PRトレンドウォッチ!季節の変わり目はインサイトを捉えきれるかが勝負

毎月の広報PRに役立つトレンド情報やイベントトピックスの活用についてお届けする、広報PRトレンドウォッチ。

2020年6月の広報PRでは、どんなトピックスを意識して動いていったらいいのでしょうか。情報発信されるみなさまのヒントになるような情報をお届けすべく、今回もPR TIMES MAGAZINE編集部が考察していきます。

限られたキーワードを有効活用しよう

6月は国民の祝日がない、一年を通しても珍しい月です。認知度の高い記念日も見受けられず、恒例行事も第三日曜日の「父の日」くらいでしょう。そんなときこそ、自社ならではの施策や新たな新定番を生み出すチャンスの月とも言えますね。

「お出かけ」関連のトピックスがもともと少ないシーズンのため、今年の6月はコロナ禍であっても4月や5月に比べると例年と大きな変化は見られない可能性が高いです。「STAY HOME週間」が終了するかどうか現時点では分かりかねますが、「梅雨」シーズンでおうち時間を充実できる取り組みは引き続きニーズが高まるかもしれせん。

「初夏」など季節の変わり目ならではのキーワードを活用し、夏に向けた準備を促せるような発信も有効でしょう。

今回は、6月に使える注目キーワードをPR TIMES MAGAZINE編集部がピックアップし、考察していきます。

(PR TIMES編集部)

2020年6月の注目キーワード

6月にはどんなキーワードが活用できそうか、今回も事例をもとに3つご紹介します。

注目KWその1「クールビズ」

注目KWその1クールビズのイメージ写真

日本でもすっかり定着した「クールビズ」。夏場のエアコン使用量を抑制する省エネや地球温暖化防止を目的とした、環境省が中心となって行われる衣服の軽装化を示す造語で、2005年より開始されました。対義語として、衣服の最適化を示した秋冬版のウォームビズがあります。

毎年、環境省が実施期間を定めて発表されていますが年によって変動があり、令和2年のクールビズは5月1日~9月30日までの5カ月間です。実際は気温の変化などに合わせて、職場や地域、環境によって様々でしょう。

ビジネスシーンでの服装の軽装化として「ノーネクタイ・ノージャケット」が提案された当初は、その効果や浸透性が疑問視されていましたが、適度なカジュアル化は市場でも好意的に受け止められました。

クールビズが提唱されはじめた当初は「ビジネスシーンでネクタイを外して失礼に当たらないか」などビジネスマナーにおいて不安になる声も挙がっていましたが、いまでは「夏場=カジュアルな軽装化」が定着し、クールビズ対策用のビジネスウェア商戦も盛り上がっています

<クールビズに関連したビジネスウェアのプレスリリース例>

日本最大級のポロシャツのサイズ展開!着丈・シェイプが選べる全112通りのポロシャツ“FABRIC TOKYO POLO SHIRT 2019”販売開始。

ビジネスウェアの自由化に最適ORIHICAの「ノンアイロンビズポロ」春モデル発売

メンズ市場で人気の機能性ジャケット「トロッター」シリーズから初の女性版が登場! 「TROTTER®(トロッター)ジャケット」3型発売 「マッキントッシュ フィロソフィー」ウィメンズ

昨今ではクールビズだけでなく労働環境の多様化も伴い、ビジネスシーンのカジュアル化やいまらしいビジネスフォーマルや関連サービスの提案にまで発展しています。

2020年、働き方が変わる春。バナナ・リパブリックで装いも変える。- WORK WEAR FOR WORK ANY WHERE –

【まだネクタイ買ってるの?】ネクタイのサブスク『スマタイ』正式サービスをリリース!本日より会員登録をスタート!

夏場の省エネ対策としてはじまったクールビズも、いまでは新たな商戦の機会として市場に定着しています。クールビズでは省エネ対策、労働環境における服装の変化、2つの側面で広報PRを計画していきたいですね

クールビズのプレスリリース活用事例はこちらから

注目KWその2「梅雨」

注目KWその2梅雨のイメージ写真

6月と聞くと真っ先に「梅雨」を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。そもそも梅雨(つゆ)とは、晩春から夏にかけて曇りの日や雨が多い東アジアの広範囲でみられる特有の気象現象で、その期間をさす雨季の一種です。「梅」という漢字が使われる由来は中国にあるといわれ、梅の実が熟す頃が雨季に当たることからだとされています。

また6月は旧暦で「水無月(みなづき)」とも呼ばれています。その由来は諸説あり、文字通り梅雨が明けて水が涸れて無くなると解釈されることも多いですが、「田んぼに水を引く月」として「水張月(みずはりづき)」や「水月(みなづき)」という説もあります。6月に「水」や「雨」の印象が強いことは今も昔も同じようですね。

「梅雨」シーズンがやってくると、湿気等により住環境や体調で悩みや困りごとを抱える人も多くなります。PR TIMESで配信されるプレスリリースでも、梅雨ならではの悩みや調査結果を基に商品の訴求性を高めたものが多く見られます

<梅雨に関する悩みや調査結果を基にしたプレスリリース例>

【ベタつく?でも乾燥してる?】エアコンの風で女性の2人に1人は梅雨の時期でも乾燥が気になっていることが判明!?できるだけエアコンに頼らない生活に必要なものは・・・!?

長引いた梅雨寒で、総合感冒薬は前年比122% あせもや虫刺され治療薬など夏場商品は不振

3人に2人が、雨の日はコリがひどくなると感じている。 梅雨時期はコリに悩む人が多いことが判明!

こうした梅雨の湿気や天候による体調不良や気持ちの落ち込みを、「5月病」のように「梅雨バテ」と称することもあるようです。生活者の心情や体調に寄り添った情報発信は共感を生みやすいかもしれません。

<前向きになるフレーズを添えたプレスリリース例>

いよいよ梅雨本格化。憂鬱な雨の日はハッピーアイテムで気分転換を♪おしゃれで快適なランジェリーでおうち時間を満喫して

令和最初のイベント 梅雨の季節をとことん愉しむフェスティバル「あじさいフェス」を開催

梅雨のジメジメを吹き飛ばすさわやかさ  レモンフェアを開催いたします。6/1(土)~6/30(日)

梅雨は気持ちも体調も落ち込みやすいからこそ、生活者の気持ちが前向きになるような提案を心がけるとよいでしょう

梅雨のプレスリリース活用事例はこちらから

注目KWその3「父の日」

注目KWその3父の日のイメージ写真

6月の第三日曜日に定められた「父の日」は、5月第二日曜日の「母の日」と同じくアメリカ合衆国で誕生しました。

1908年「母の日」が定められた翌1909年に「母の日があるのに父の日がないのはおかしい」と牧師協会へ嘆願されたのがはじまりと言われています。6人兄弟の末っ子だったソノラ夫人が、南北戦争から復員後に男手一つで6人の子供を育てた父の偉業を称えようと行動したのです。

日本に「父の日」が導入されはじめた1950年代ごろはあまり浸透していませんでした。1980年代よりデパートなどの商業施設が販売戦略の一環として取り上げたことで広く浸透してきたようです

ただ、依然として「母の日」と比較すると印象が薄く、残念ながら「母の日のみギフトを贈る」という人も多いようです近年では「父の日」商戦を盛り上げるべく、母の日とセットでギフトを提案する企業も増えています。アクションに繋がりやすい「母の日」のタイミングで、同時に「父の日」のPR施策も発信するのも有効でしょう。

<母の日とセットで提案するプレスリリース例>

お父さんのこと忘れてません?…母の日&父の日をセットで

【アマン東京】母の日「KOBAKO」と父の日「KOBAKO」を限定販売

一方で、「父の日」関連のプレスリリースには「アクティブなお父さんへ」「お父さんを応援!」といった「母の日」にはあまり見られないワードが盛り込まれているのも特徴です。現代では家庭内での役割も多様化しつつありますが、母の日と父の日で異なるアプローチを行うことで、よりそれぞれの広報PRが引き立つかもしれません。

「アクティブなお父さんを応援!ゼビスポ父の日Twitterキャンペーン」 ~2019年5月31日(金)より開始~

アクティブなお父さんに贈るべきタフでハイブリッドな老眼鏡「DONT PANIC(ドントパニック)」

今年の父の日は「夏の対策」ファッションでお父さんを応援!

父の日のプレスリリース活用事例はこちらから

2020年6月の広報PRはこう動くのがおすすめ

6月は国民の祝日や認知度の高い記念日がなく、広報トピックスが乏しく感じるかもしれません。

しかし、日々の生活が確実に変化する時期です。「梅雨」がはじまり「初夏」を迎えるため、衣替えカビ対策などに追われる生活者も増えるでしょう。体調にも波が起きやすいので、生活者が必要としているものや困っていること、気分転換になるアイデアなど、隠れたニーズをどう呼び起せるかが肝ですね

新型コロナウイルスの収束目途は立っておらず、先の見えない状態が続きますが、気候の変化と生活者の心情を汲んで、ニーズに応える情報発信をコツコツ続けていきしょう。

<編集/岡 陽香>

PR TIMESのご利用を希望される方は、以下より企業登録申請をお願いいたします。登録申請方法料金プランをあわせてご確認ください。

PR TIMESの企業登録申請をするPR TIMESをご利用希望の方はこちら企業登録申請をする

この記事のライター

大森 美野

大森 美野

2015年にPR TIMES入社。主にPR活動レポート作成をしていましたが、もっとお客様の声が聞きたくて2019年よりカスタマーリレーションズ本部に異動。情報を欲していた広報担当時代を思い出しながら、PR TIMES MAGAZINEではたくさんのアレコレを届けていきたいと思います。石橋は叩きすぎて壊すタイプ。でもたまにスキップで渡っちゃいます。

このライターの記事一覧へ