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アプリケーションに関するプレスリリース事例10選【作成時の3つのポイント】

近年、数多くのアプリケーションがリリースされる中、新型コロナウイルスの影響もありそれらのダウンロード数が急速に増えています。2023年もアプリのダウンロード総数は前年度比2%増となっており、2024年もアプリケーションリリースが留まることはなさそうです。(※1)

今回は、埋もれることなく読み手に届くプレスリリースを書くために参考となるアプリケーションプレスリリース事例10選と、プレスリリース作成時のポイント3点をご紹介します。

アプリケーションに関するプレスリリース事例10選

アプリケーションのプレスリリースは、ローンチの報告、キャンペーン、アンケート調査など様々な切り口が考えられます。そこでの伝え方や見せ方は、目的や読み手(ユーザー向け・企業向け)によって変わります。それぞれのシーンにあわせたプレスリリースの作成をする上で、参考になる事例10選をご紹介します。

事例1.ユーザー向けアプリのリリース(BtoC)

株式会社エウレカのプレスリリース

株式会社エウレカが2019年7月にリリースした婚活コンシェルジュアプリのプレスリリースには、ついついアプリケーションをダウンロードしたくなる仕組みがあります

まず「“すぐにでも結婚したい人”へ」と始まるタイトルは、ユーザーの気持ちを代弁することで対象ユーザーの心を直接的に動かし、興味を持ってもらう可能性を上げています。

通常プレスリリースは、十分な商品説明をした上で最後に表記する傾向にありますが、本プレスリリースは前半に料金とアプリケーションのポイントを記載。読者が概要を把握した上で、費用対効果を検討しながらプレスリリースを読み進め、ダウンロード方法までたどり着く導線になっています。

参考:“すぐにでも結婚したい人”へ向けたまったく新しい結婚コンシェルジュアプリ『Pairsエンゲージ』 7月31日よりサービス開始!

事例2.法人向けアプリのリリース(BtoB)

株式会社Opt Fitのプレスリリース

企業向けアプリケーションのプレスリリースは、「社会的にどのように必要とされているか」に言及すると、メディア関係者の目にとまりやすくなります

株式会社Opt Fitのアプリ「Linker Bell」は、スポーツジムやスクール事業者が会員への連絡をスムーズに行うためのアプリケーションです。新型コロナウイルスの流行を機に高まった、会員への営業時間変更連絡というニーズに対応できることを、タイトルや動画で表現しています。

参考:【コロナに負けない!】ジム&スクール向け連絡アプリ「Linker Bell」を7月1日正式ローンチ決定!コロナ特別キャンペーンにて初期費用無料でご案内!

事例3.ユーザー向けアップデート(BtoC)

ノックオンザドア株式会社のプレスリリース

ユーザー向けアプリケーションのアップデートは、既存顧客の要望や社会ニーズに適応してアップデートをしているという点を伝えることで報道価値が上がります。新機能の説明はもちろん、アップデートするに至った背景や理由を説明することが重要です。

ノックオンザドア株式会社のプレスリリースは、利用者のアンケートや要望に応えた点に触れ、アップデート内容の説明をしています。

参考:リリース1周年を迎えるてんかん患者・家族と作るスマホアプリ「nanacara」が、発作管理カレンダーなどの大型アップデートを実施

事例4.法人向けアップデート(BtoB)

freee株式会社のプレスリリース

企業向けアプリケーションのアップデートをプレスリリースする場合、内容の専門性が高いほど、既存サービス利用者以外にもわかる説明を心がけることが重要です。何がどのように改善されるのか専門用語を多用せず、図や表なども用いて視覚的に情報を伝えることがポイントになります。

freee株式会社はアップデート内容を箇条書きでまとめ、必要に応じて画像も用いてわかりやすく説明をしています

参考:「借入金管理アプリ」を大幅アップデート返済予定表のCSVインポートなどが可能に

事例5.アプリの共同開発

株式会社ロケーションバリューと株式会社ドトールコーヒーのプレスリリース

共同開発のプレスリリースは、開発に携わった企業それぞれにとってメリットがある内容にしたいところです

株式会社ロケーションバリューが株式会社ドトールコーヒーと共同開発したアプリケーションのプレスリリースは、ドトールコーヒーのアプリケーションの利便性向上について言及。株式会社ロケーションバリューがアプリ開発企業として、どのような開発が得意かも記載されており、双方の魅力が伝わるプレスリリースになっています。

参考:ドトールコーヒーとロケーションバリュー、スマホ決済できるドトール公式アプリを共同開発

事例6.他社サービスとの提携

株式会社さとふるのプレスリリース

他社サービスと連携したことをプレスリリースに書く際、提携自体をニュースとするのではなく、ユーザーにとってどのようなメリットがあるのか・なぜ提携を行ったのかを説明することでニュース性が高まります

株式会社さとふるが出したプレスリリースは、PayPayからどのようにさとふるが利用できるか、さとふるの利用者増加を通して地域貢献に繋がるという展望まで言及されている、読んでいると利用シーンがイメージでき、ユーザーメリットや会社の印象が上がる構成になっています。

参考:「PayPay」のミニアプリに「ふるさと納税」を追加

事例7.キャンペーンの実施

株式会社FiNC Technologiesのプレスリリース

アプリケーションのキャンペーンをプレスリリースで発表する際、キャンペーンを行う理由について言及しておくと安心感に繋がります。読み手は理由がなく得をする話を警戒することがあるからです。

読み手を納得させるキャンペーン理由として、「ローンチ記念、利用者増加記念、周年記念」などが挙げられます。サービス利用者に感謝を伝えた上で何を還元するのかが一目でわかる、そんなクリエイティブと共にプレスリリースを打っているのが株式会社FiNC Technologiesのプレスリリースです。

参考:ヘルスケア/フィットネスアプリ「FiNC」1,000万ダウンロード達成!感謝を込めて4つのおトクなキャンペーンを開催

事例8.コンテストの開催

AWA株式会社のプレスリリース

アプリケーションサービスを利用したコンテストは、コンテストの開催理由に社会性を織り込むことで、読み手に共感を得る事例もあります

AWA株式会社のプレスリリースでは、若手アーティストの知名度向上を目的としたコンテストを開催することで、アプリユーザーの増加だけではなく企業イメージの向上も期待できる内容になっています。

参考:「AWA」が若手アーティストを応援する「AWA ROOKIES STAGE」を開催

事例9.利用者数の発表

株式会社ロケーションバリューのプレスリリース

アプリケーションや利用者の増加を発表することで、サービスだけではなく業界の盛り上がりに言及できます。

株式会社ロケーションバリューのように、なぜダウンロード数が増えたのか、変化する社会情勢に今後どのように対応し展望を提示することで、業界、企業やサービスへの期待に繋がり注目を集めやすくなります

参考:ロケーションバリュー、公式アプリ開発サービス「ModuleApps」が累計5,000万ダウンロードを突破

事例10.利用者アンケートに基づいた調査リリース

LINE株式会社のプレスリリース

利用者が多いアプリケーションは、利用者データや利用者アンケートをプレスリリースで発表できるため、時流に合わせたニュースの提供が可能です

LINE株式会社の場合、LINEリサーチというアンケートツールを提供しているため、ニュースの提供だけではなく自社サービスの特長を伝えることもできる好事例といえます。

参考:【LINEリサーチ】コロナ禍の成人の日、式典参加予定は約4割と昨年から20ポイント減少 なりたい職業は「公務員」「会社員」「教師/教員」が上位、働きたい場所は首都圏…

アプリケーションに関するプレスリリースを作成する際の3つのポイント

アプリケーションのプレスリリースを作成する際、どのようにしたらメディア関係者の目に止まるのでしょうか。最低限押さえたい3つのポイントを紹介します。

ポイント1.情報をわかりやすく、端的に伝える

アプリケーションサービスのプレスリリースでよく目にするのが、専門用語の多用と長文にわたる説明です。プレスリリースの読み手が専門知識がなくとも、すぐに内容が理解できるかが重要になります。誰にでもわかる言葉でメリットを提示し、アプリケーションの概要図をうまく使うと情報が伝わりやすくなります

アプリケーションの見た目であるUI(ユーザーインターフェース)だけをプレスリリースで用いることもありますが、サービス概要や利用メリットを概要図としてクリエイティブとしてまとめておくと、素早い理解を促しやすくなります。

別部署の社員や、全く業界知識がない友人や家族にプレスリリースを読んでもらう方法も、予期せぬ視点からフィードバックを受け取れることがあります。

メディア関係者と話している

ポイント2.信頼を得る根拠情報を入れる

アプリケーションを利用してもらうための大きなハードル、それはアプリケーションのダウンロードではないでしょうか。「このアプリケーションはダウンロードしていいのか」といったユーザーの心理障壁を越えるためには実績に裏付けられた信頼が必要です。

そこで活用できるのが、「利用者数、業界成長度、時流、歴史(サービス提供〇周年)、提携、共同開発」です。「とても波に乗っているサービスです!」など抽象度が高く根拠がない表現はユーザーを不安にさせるため、できる限り数字を用いて根拠を提示することが大切です

ポイント3.アプリケーションの独自性、時流を意識する

プレスリリースを報道してもらい利用者を増やしていくために、独自性と時流に着目します。「今」そのアプリケーションを紹介する理由はあるのか、メディア関係者の視点に立って考えます。キャンペーンやコンテストを打ち出す、世の中の傾向に合わせてアンケート結果や利用者数の発表をして、業界の成長性に注目を集めることも有効な施策です。

アプリケーション関連のプレスリリースに注目を集めるために気を付けるポイントを押さえよう

アプリケーションに関するプレスリリースを成功させるためには、「なぜ今このアプリケーションをダウンロードもしくは利用する必要があるのか」という視点を持つことが重要です。

最低限必要な情報、「アプリケーション概要、利用メリット、概要図、リリース日、対応OS(対応端末)、URLやQRコード」に加え、わかりやすい文言と図を用いて情報を的確に伝えましょう。アプリケーションの信頼度を裏付ける根拠を提示すること、報道価値を高めるために時流や独自性に気を付けて文言を作成することでアプリケーションの魅力が伝わりやすくなります。

プレスリリースを通じた報道はあくまで手段です。報道された後、利用者にどのような行動をとってほしいか、そもそもどのような方にメッセージを伝えるかによってプレスリリースの言葉選びも変わってきます。サービスを届ける方の選定、メッセージ、その後の行動を設計した上で、他社のプレスリリースも参考にしながらプレスリリースを作成しましょう。

※参照1:2023年版データのトレンドトップ5と2024年の予測

アプリケーション関連のプレスリリースの事例と作成ポイントに関するQ&A

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この記事のライター

坂下 彩花

坂下 彩花

合同会社KOUYO代表。スタートアップ企業で広報と人事を兼務しながら、広報業務を一通り経験。提供する情報がない中での企画作り、メディアアプローチが強みです。これまでの広報経験を生かして広報担当者さんの役に立ちたいと思いPRTIMES MAGAZINEに参画。現在シェアハウスの愉快な仲間たちと賑やかに暮らしています。

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