コスメ・化粧品メーカーの広報PR活動では、新商品の発表会やプレスリリースの配信、イベントの企画など多くの情報を発信する必要があります。自社の商品情報をメディア関係者に広めるために、広報PR担当者はどのような視点を持ってPRにつなげているのでしょうか。
本記事では、多くのコスメ・化粧品メーカーが実践している方法を掘り下げ、PRにつなげる施策からPR企画を考えるときの注意点、プレスリリースのネタ、事例などをご紹介します。PR施策を考える際に、ぜひ参考にしてみてください。
コスメ・化粧品メーカーがPR施策を企画するときの3つの視点
コスメ・化粧品メーカーの広報PR担当者として、PR施策を企画する際には、顧客・自社・社会の3パターンの視点を持つことがポイントです。まずは、それぞれの視点から考える際の企画のポイントを解説します。

顧客目線:サンプル配布など気軽に試せる企画を実施する
顧客に向けたPR施策を検討する際には、顧客にとってメリットとなることが何かを考えます。自社の商品に興味・関心を抱いてもらうために、気軽に試せるものに焦点を当てた企画を実施するとよいでしょう。とりわけ、コスメ・化粧品は直接肌につけるものが多いため、触れる、嗅ぐなど五感に訴えるものは印象に残りやすいとされています。
例えば、化粧品のサンプル配布やコスメの新色などを試しやすいタッチアップ会などは、使用感を体験してもらうきっかけになります。予算にもよりますが、サンプルを作る場合は、生活者がどんなものなら喜んで受け取ってくれるのかを考えることがポイント。顧客目線で商品のポジティブな面が伝わるよう作りましょう。
生活者から「自分にとって有益な情報だ」「得をした」と思ってもらえるような仕掛けは、購買意欲を促しブランドの認知度を高めることにもつながります。
自社目線:ブランドコンセプトと経営視点を意識する
コスメ・化粧品メーカーでは、複数のブランドを運営していることもあるのではないでしょうか。メーカーが同じでもコンセプト、ターゲットを分けて展開し、ブランドごとにPR方法を変え、それぞれのブランドへのイメージを構築していくことが必要です。また、コスメや化粧品は肌に触れるものが多いことから、お客さまからの信頼を得られるようにすることがとても大切です。

そしてもうひとつ、広報PR活動をするうえで忘れてはいけないのは、経営者の視点を持つこと。自社目線でPRにつなげることを考える際は、ブランドコンセプトと経営理念の整合性を意識したうえで、他ブランドと違った付加価値を積み上げましょう。
一方で、ブランドの意外性を打ち出すことで強く印象を残すこともあります。経営視点からそれないことを意識しつつ、企画を立てるのも一案です。
社会目線:トレンド情報やニュース性を盛り込む
自社の商品をPRにつなげるためには、トレンドにアンテナを張り旬の情報を押さえる、ニュース性を盛り込んだ情報発信が効果的です。特に、コスメ・化粧品はトレンドの影響を受ける業界ではないでしょうか。メイクアイテムの場合は、今年のファッションウィークなどを通して、何色がトレンドなのか、どんなヘア・メイクが使われているのかなどから傾向を読むのも一案です。
スキンケアなどの化粧品の場合は、シーズナルを意識した展開はもちろん、今年ならではの気候などのニュース性と絡めた打ち出しも注目を集めやすいでしょう。
コスメ・化粧品メーカーの3つのPR3施策
新商品や新たなサービスをより多くの方に知ってもらうためには、PR施策が欠かせません。次にコスメ・化粧品メーカーが基本として押さえておきたい3つのPR施策をご紹介します。

季節感を活かしたPR施策
1つ目は、季節感を活かしたPR施策です。
コスメ・化粧品メーカーでは、季節によって商品を展開しているところも多いのではないでしょうか。新商品を発表するタイミングだけでなく、季節の特性にマッチする商品や、そのシーズンによくあがる肌悩みに焦点を当てたキャンペーンやイベントを実施するのもよいでしょう。
プレスリリースを配信する際も、季節性を出したタイトルやアイキャッチの設定をします。季節を感じる見出しはメディア関係者の目にも留まりやすく、編集企画でピックアップしてもらったり、新商品発売のニュース枠に取り上げられたりすることもあります。プレスリリースは、メディアが企画を考える2~3ヵ月前には配信しておきましょう。
メディアの特集を意識して配信スケジュールを組みやすいように、コンテンツの公開時期などをまとめたエディトリアルカレンダーを活用することもおすすめです。
季節性などのメディアフックに関する記事はこちらからご確認ください。
イベントなど、参加型のPR施策
2つ目はイベントなど参加型のPR施策です。
イベントにはオフライン・オンラインとさまざまな方法があります。記者向けのメディア発表会をはじめ、生活者が参加できるポップアップイベントなどの開催は認知度を高めるよい機会です。
オフラインの場合、合同でイベントを実施することも効果的です。例えば、SDGsに取り組む企業のコスメを集めたイベントであったり、メディアやインフルエンサーなどと一緒にイベントを開催したりするのも一案です。オンラインでは、新色を試せるバーチャルメイク体験ができるような企画も増えてきています。また、パーソナライズな提案も取り入れたりすることで、特別感を抱いてもらいやすくなるでしょう。
また、オフラインとオンラインのハイブリッドイベントも効果的です。PR TIMES(PRパートナー事業)主催で行われた「花王PR担当とVOCE編集部が登壇!最新PR事例を公開ディスカッションする広報イベント始動」は、花王株式会社の化粧品「UNLICS」とともに、株式会社講談社「VOCE」ウェブサイト副編集長と人気インフルエンサーがこれからの美容ブランドPRについて語る広報イベント。合同施策の参考事例です。
これらの参加型イベント施策は、プレスリリースや案内状を送る際に、参加の動機になるようなメリットをわかるようにすることが、参加率を上げるために重要です。
SNSやオンラインを使ったPR施策
3つ目は、SNSやWebを使ったPR施策です。
生活者にとって身近なSNSを始めとするWebでのPR施策は、自社のコスメ・化粧品を知ってもらい、身近に感じてもらえるきっかけになります。
X(旧Twitter)、Instagram、TikTok、YouTubeなどのSNSは、それぞれユーザー特性も異なるため、年齢層や価格帯に適したプラットフォームを選択することが重要です。自社のブランドイメージや商品とマッチしたプラットフォームを選べば、情報を拡散しやすく認知度を高めることができます。

コスメ・化粧品のSNSであれば、美容の悩みをフックとしたアンケートを絡めた投稿や、新商品の発売と合わせてプレゼントキャンペーンを実施するのもよいでしょう。美容にちなんだ記念日も多いので、「◯◯の日」に合わせた施策もおすすめです。

コスメ・化粧品は見た目も購買意欲にかかわってくるアイテムが多いことから、動画を活用した施策も効果的。高級感を演出したい、手軽さやプチプラ感を伝えたいなど、コンセプトと一致させた自社商品をアピールできます。
また、自社の社員によるSNS施策も効果的です。「~SNSで人気の投稿をリアルに~ 資生堂 美容部員が本気でセレクト! シーン別メイクアップアイテム、プレゼントキャンペーン」は、資生堂のデジタルに特化した美容部員が個人のSNSアカウントを通じて、美容に役立つ情報を期間限定で発信。実際に使用しているアイテムをシーン別に紹介する企画は、ユーザーに寄り添った参考事例です。
コスメ・化粧品メーカーがPR企画を考えるときの注意点
ブランドや商品の認知拡大や売り上げの向上につながるPR企画を考えることは非常に大切です。しかし、ただ話題を集めて拡散すればよいというわけではありません。コスメ・化粧品メーカーがPRするための企画を考えるときに知っておきたい注意点について解説します。

注意点1.適法な表現ができているか
コスメ・化粧品のPR企画を考える際には、薬機法や景品表示法に違反することがないかどうかを先に検討するとよいでしょう。例えば、体験談を主に企画立てをした場合、体験談の表現の範囲は適法に表示できるものかがポイントです。効果効能や安全性を示し、生活者に誤解を与えるおそれがある表現は、原則として認められていません。使用方法や使用感、香りのイメージなどは事実に基づくものであれば認められています。
企画から販促物、SNSへの投稿、商品に関するLP(Landing Page)、プレスリリースの掲載方法にも薬機法に触れる表現がされていないかなどの注意が必要です。
標ぼう可能な効能効果になっているかなどのリスクチェックを行いましょう。
薬機法に関する記事はこちらをご覧ください。
注意点2.企画に合った対象者を設定しているか
拡散性や話題性を狙うことを意識しすぎて商品・ブランドの対象者がそれていないかは、企画を考える際に重要なポイントです。広く情報を届けることは間違いではありませんが、対象を設定してから企画を実施したほうが効果的です。どんな年齢層に知ってもらいたいか、どの属性にリーチしたいかなど、企画対象者を明確にするためのターゲット・プロファイルを作るとよいでしょう。
また、SNSの投稿ひとつにしても、使うプラットフォームによってリーチできる年齢層は異なります。対象を明確にすることで、企画の実施後の効果測定もしやすくなるため、企画を立案する際に意識する必要があります。
注意点3.ブランドイメージを損なう企画になっていないか
大前提として、コスメ・化粧品のブランド・商品のイメージに合った企画になっているかを意識するのは立案時点で必ず確認したいことです。しかし、せっかくブランドイメージに合った企画を実施していても、情報を拡散していく中で意図せずブランドイメージからそれてしまうこともあります。
新商品やブランドイメージを広く知らせるためにすべてのSNSを活用したり、話題性を重視したタレントやインフルエンサーのキャスティングやギフティングをしていないかなどに注意を払う必要があります。
チェックポイント
注意点4.インフルエンサー/UGC活用時の表示・契約・運用ルールを定ているか
コスメPRにおいてインフルエンサーやUGCの活用は、生活者視点での共感や拡散を生みやすい一方、運用を誤るとブランド毀損や法的リスクにつながりやすい領域でもあります。そのため、単に「影響力がある人に依頼する」という発想ではなく、表示・契約・運用のルールを事前に整理したうえで施策を設計することが重要です。
まず表示面では、広告・タイアップであることが生活者に正しく伝わるよう、「PR」「広告」「タイアップ」などの表記ルールを明確にしておく必要があります。特にUGCに近い見せ方をする場合ほど、意図的に表記を曖昧にすると信頼を損なうリスクが高まります。透明性を確保することは、結果的にブランドへの信頼維持につながります。
契約面では、投稿内容の範囲、使用できる表現、二次利用の可否、投稿後の修正対応、炎上時の対応方針などを事前に合意しておくことが欠かせません。コスメ領域では薬機法や景品表示法が関わるため、「効果効能を断定しない」「個人の感想としての範囲を逸脱しない」といったルールを共有し、インフルエンサー任せにしない体制が求められます。
運用面では、投稿前の事前確認フローを設けるか、少なくとも注意事項をまとめたガイドラインを共有することで、表現のブレや想定外のリスクを抑えられます。UGCはコントロールしきれない特性があるからこそ、「どこまで許容するか」「どこから是正するか」の線引きを、広報・法務・マーケティング間で共通認識として持っておくことが重要です。
注意点5.炎上・誤解を防ぐチェック体制が整っているか
コスメPRは肌や身体に直接関わる商材であるため、表現ひとつで誤解や不信感を招きやすい領域です。話題性を重視するあまり、チェック体制が後回しになると、炎上や指摘対応に追われ、結果としてブランド価値を損なう可能性があります。
基本となるのは、表現審査の観点をあらかじめ整理しておくことです。薬機法・景品表示法に抵触しないか、誇張表現や断定的な言い回しになっていないか、第三者が読んだときに誤解を生まないかといった視点をチェックリスト化し、社内で共有しておくと運用が安定します。
また、監修・承認フローを明確にすることも重要です。誰が最終的な表現責任を持つのか、どの段階で確認を入れるのかを決めていないと、スピードを優先した結果、確認漏れが発生しやすくなります。広報、マーケティング、必要に応じて法務や品質管理部門が関与する体制を整えることで、リスクを抑えつつ施策を進めやすくなります。
万が一、誤解を招く反応や批判が出た場合の対応方針も、事前に想定しておくべきポイントです。削除・訂正・説明のどれを選ぶのか、公式としてどのトーンで発信するのかを整理しておくことで、初動対応の遅れを防ぎ、事態の拡大を抑えられます。
コスメ・化粧品メーカープレスリリースのネタ・事例5選
コスメ・化粧品メーカーがメディア向けに情報を届けるにはプレスリリースの配信が効果的です。配信する際のネタは、新店舗のオープンや新商品のリリースだけではなく、イベントの告知や、限定商品の販売告知、自社の取り組み紹介などがあります。
最後に、今後新商品やキャンペーン、ブランドを多くのメディア関係者に届けるために、参考となるプレスリリースをご紹介します。
1.新店舗の情報を発信|株式会社エキップ
新店舗オープンの情報は、メディア関係者だけではなく、生活者の興味を引きやすいため、来店するメリットを提示することがポイントです。

2023年4月12日(水)に阪急うめだ本店8階にオープンしたライフスタイルフロア「GREEN AGE(グリーンエイジ)」にと、アクティブなライフスタイルを応援するスキンケアブランドとして誕生した「athletia」が出店。ブランドイメージにマッチしたエリア展開であることが伝えられています。
新店舗をオープンした理由を伝えることで、ブランドの想いや取り組みも伝わるプレスリリースとなっています。またオープンに際して限定キットの情報も掲載されており、メディア関係者だけでなく生活者に興味を促す内容でまとめられた事例です。
参考・画像出典:2023年4月12日、athletia<アスレティア>阪急うめだ本店8階 自然共生型ライフスタイルフロア「GREEN AGE」にNEWオープン。
2.企業の取り組みに関する情報配信|株式会社ナリス化粧品
商品・サービスに関する情報ではなくても、企業の取り組みをプレスリリースで配信する機会はあります。

株式会社ナリス化粧品は、経営理念である「for others ~人様のために~ 」に基づいた人材育成に関する内容をプレスリリースで配信しました。
さまざまな研修による社員育成、個別のスキルアップのために通信教育の費用負担などの制度が充実していることが伝えられています。社員が業務に真摯に取り組む姿が見えることで、生活者からの信頼を高めるだけではなく、人材雇用時にポジティブな印象を与えることも期待できます。
経営理念やそのほかの取り組みに関して発信することで、ブランドの認知度だけではなく、ロイヤリティを高めるきっかけとなるでしょう。
参考・画像出典:ナリス化粧品、自己能力・価値向上応援手当を支給
3.メタバース×新作ヘアスタイルを公開|ロレアル プロフェッショナル
社会的に話題性があるネタはメディア関係者の注目性も高く、目に留まりやすくなります。

美容の専門知識を提供するロレアル プロフェッショナルが、メタバースの世界を切り拓く新作バーチャルヘアスタイルの公開に関するプレスリリースを配信しました。
コラボレーションや話題性、新規性などを取り入れた事例です。
参考・画像出典:メタバースの世界を切り拓くロレアル プロフェッショナルが、レディ・プレイヤー・ミー、ゼペット、ロブロックスで新作ヘアスタイルを公開
4.サステナブルな合同イベントを開催|オルヴェオン グローバル ジャパン株式会社
イベントの告知は、プレスリリースを配信する絶好の機会。時流にあわせたイベントを開催することで、メディアに取り上げられやすくなります。オフラインで実施する場合は、開催地域をタイトルに入れることでその地域担当のメディア関係者や生活者にも届きやすくなります。オンラインで実施する場合は、実施するプラットフォームを明示するとよいでしょう。

クリーンビューティーのリーディングブランド「ベアミネラル」を輸入販売するオルヴェオン グローバル ジャパン株式会社は、webマガジン「ethica(エシカ)」を運営する株式会社トランスメディア、株式会社大泉工場とコラボレーションを実施。第4弾となるエシカ・ビューティープロジェクトの「大泉工場編」として、「心と身体をクリーンビューティーに整える」をテーマに置き、インスタライブを開催することをプレスリリースで配信しました。
複数の異なる企業とともに、マスクを外す機会が増える中でのメイクやリップの選び方について座談会形式の配信です。エシカルやサステナビリティ、SDGsへの関心が高まる中、同じ想いを抱く企業間で実施された合同企画の事例です。
参考・画像出典:【ベアミネラル】本日5月18日(木) 15:50頃 インスタライブ開催!エシカ・ビューティープロジェクト第4弾 サステナブルな旅にようこそ!「心と身体をクリーンビューティーに整える」(大泉工場編)
5.Summer Collectionの限定販売を告知|株式会社 ACRO
新商品や限定商品の発売の際は、コスメ・化粧品が魅力的に見える画像で訴求するのが重要です。

株式会社ACROが展開する「Amplitude(アンプリチュード)」のSummer Collection 2023に関するプレスリリースです。
透き通る感を演出するサマーメイクアップを提案する「Amplitude コンスピキュアス アイ&チークカラーパレット リミテッドコレクション c」。夏の日差しに溶け込み、自らの存在ごと輝かせることをテーマとしたアイ&チークカラーパレットは季節性がわかりやすく、限定性もあるアイテムです。ブランドコンセプトである「かっこいい大人美」も伝わる魅力的なコレクションの発売を知らせる事例です。
参考・画像出典:Amplitude(アンプリチュード)、Summer Collection 2023を発売!
プレスリリースでコスメPRを前進させるコツ
コスメPRにおいてプレスリリースは、単なる情報告知ではなく、ブランドや商品の価値を第三者に理解してもらうための重要な起点です。
新商品を出すたびに配信するだけではなく、「どの切り口で語るか」「どんな素材を用意するか」を意識することで、メディア掲載や二次拡散の可能性は大きく変わります。
ネタの切り口:新商品だけでなく、背景・技術・生活者課題で語る
コスメのプレスリリースというと、新商品名や発売日、価格を中心に構成しがちですが、それだけでは情報として埋もれてしまうことも少なくありません。ニュース性を高めるためには、「なぜ今この商品なのか」「どんな課題に応えるものなのか」といった背景を丁寧に言語化することが重要です。
例えば、生活者の肌悩みやライフスタイルの変化、開発時に直面した課題、処方や設計に込めた思想などを織り込むことで、単なる商品紹介から「読み物」へと昇華します。メディアが記事化しやすいのは、商品そのものよりも、その裏にあるストーリーや社会的文脈である点を意識すると、ネタの幅が広がります。
ビジュアル設計:写真・色味・使用シーンで理解を補助する
コスメは視覚情報の影響が大きい商材であり、プレスリリースに掲載するビジュアルの質が、そのまま掲載率や転載率に影響するといっても過言ではありません。単体の商品写真だけでなく、使用シーンや質感、色味が伝わるカットを用意することで、メディアや生活者の理解を助けることができます。
また、ブランドの世界観や価格帯に合ったトーンで統一されているかも重要なポイントです。高級感を訴求したいのか、親しみやすさや手軽さを伝えたいのかによって、写真の雰囲気は大きく変わります。ビジュアルは装飾ではなく、情報を補完する要素として設計する意識が求められます。
配信タイミングとメディア特集の逆算:季節・編集カレンダーを作成する
プレスリリースの内容が良くても、配信タイミングを誤ると十分に活用されないことがあります。コスメ分野では、季節特集や編集カレンダーが存在するため、メディアが企画を立てる時期を逆算して配信することが効果的です。
例えば、夏向けアイテムであれば実際の発売直前ではなく、特集が動き出す数か月前に情報を届けることで、編集企画に組み込まれる可能性が高まります。単発の配信ではなく、年間を通じた情報発信計画を持つことで、広報活動の再現性も高まります。
プレスキット・成分や根拠情報の整備:問い合わせ対応を短縮する
メディアやインフルエンサーからの問い合わせをスムーズにするためには、プレスリリースとあわせてプレスキットを整備しておくことが有効です。商品概要、成分情報、開発背景、ブランドストーリー、使用方法、画像素材などをまとめて提供できる状態にしておくことで、取材対応の負荷を軽減できます。
特にコスメの場合、成分や安全性、根拠に関する質問が多く寄せられるため、あらかじめ整理された資料があるかどうかで対応スピードが大きく変わります。結果として、掲載までのリードタイムが短縮され、露出機会の最大化にもつながるでしょう。
コスメ・化粧品メーカーならではの施策でPRにつなげよう
日々多くのコスメ・化粧品が発売されています。新商品の認知度を高めるためのPR施策はもちろん、メディア関係者や生活者に伝わる情報発信を心がけることが大切。
そのためには、顧客・自社・社会と、それぞれの視点に立って企画内容を考えること、コスメ・化粧品メーカーならではの施策は何かを考えることが必要です。コスメ・化粧品ならではの注意点にも気をつけながら、話題性や季節性をフックに、自社に合った情報を届けられるようにしましょう。
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