初めて広報PR担当者に就任してこれから取り組もうとしている人や、スキルアップを目指している若手、自身だけが担当者の「ひとり広報」の担当者にとって、広報PRの基礎を確認したり、他社の担当者と交流して自らの活動を振り返ったりする機会はとても重要です。
先輩や上司から学ぶことももちろん大切ですが、レベルアップの機会として、勉強会やセミナー、コミュニティなど外部の集まりに参加するのもおすすめです。本記事では、広報PRのスキルアップに役立つ場をいくつかピックアップしています。
広報PR勉強会はスキルアップ・交流の場
日々の広報PR業務以外のほか、勉強会やコミュニティに参加しようと考えるのは、自らのスキルを成長させ、さらに大きな挑戦をしたいときかもしれませんね。多くの知識や経験が共有されるコミュニティで、さまざまなナレッジを習得するだけでなく、仲間との出会いもあります。
ベンチャー企業やスタートアップでは、自身だけが担当者の「ひとり広報」となることも少なくないでしょう。だからこそ、社外で同様の課題や悩みを持った相手と、同じ目線で相談し合える場は貴重です。互いに刺激を受け、情報のインプットとアウトプットができる機会は逃さないようにしましょう。
また、広報PR担当者同士のつながりが広がることで、他社と協働して企画を練ったり、イベントを開催したりしやすくなります。自社の力だけでは掲載が難しいメディアにも、他社とともに動くことで提案の幅が広がる可能性もあるでしょう。広報PRに関する資格については、こちらの記事で紹介しています。
PR TIMES主催の勉強会・セミナー
「勉強会」「セミナー」「コミュニティ」など、学びの場を指す言葉だけでも複数の呼称があって迷ってしまうものですが、PR TIMESの勉強会も知識の定着に役立ちます。ここからは、PR TIMESの勉強会を3つご紹介します。
PR TIMESオンライン勉強会
PR TIMESを利用する企業向けの勉強会(無料)は、平日は毎日オンラインで開催しており、プレスリリース配信のコツやポイントを50分間で解説しています。
基本的にPR TIMESでプレスリリースを配信している企業・団体向けの勉強会ではありますが、導入を検討中の広報PR担当者も参加可能です。
PR TIMESカレッジ
「オンライン以外で担当者と交流もしてみたい」と思う広報PR担当者には、「PR TIMES カレッジ」への参加もおすすめ。2023年2月に7回目となる「PR TIMES カレッジvol.7」を開催しました。
広報PRに第一線で関わる当事者のほか、普段は「PR」や「広報」視点の話をすることが少ない「行動者」が登壇し、より幅広くPRについて考える講演内容も特徴です。参加者向けに、広報PR担当者やメディア関係者と交流できる「交流会」も設けていますので、コネクションづくりにも活用できます。
参考: エンゼルス球団広報グレース・マクナミー氏が初の単独講演!2/7(火)PR TIMESカレッジ、BRUTUS新旧編集長が“編集力”を語る対談も
PR TIMESゼミ
「そこで、PRゼミ!」は、地域企業の成功の秘訣やヒット商品の裏側に迫り、集客や採用、販路拡大などに役立つ話が聞ける学びの場、そして地元企業同士やメディア、広報PR担当者との交流の場として機能することを目指しています。
特徴は、各地域の成長企業を中心に、メディア記者、外部ゲストを交えた企画運営。参加者は集客や採用、販路拡大などに役立つ広報PRの成功事例や、「今だからこそ話せる裏話」を当事者から聞くことができます。同じ地域で助け合える企業同士がつながり、メディア記者との接点を持てて、学び合う場を目指しています。
参考:第一弾は10/17福岡。“地域企業の成功/失敗談が聞ける”地元交流イベント「そこで、PRゼミ!」を西日本6都市で順次開催!
会費制の定期セミナーで知識の定着を
会費制で開催される勉強会で、しっかりと基礎知識を固めるのもひとつの方法です。
会費制の広報PR勉強会は、定期開催が中心。会員になればいつでも参加できる形式がほとんどです。未経験から広報PR活動をスタートする際に、まずは基礎知識について一通り学びたい、学びながら横のつながりも作っていきたい場合は、不定期開催のコミュニティよりも一定のペースで学びのリズムを作ってみるのもよいかもしれません。
というわけで、広報PR初心者におすすめの会費制勉強会・セミナーをご紹介しましょう。
PRアカデミー
「広報PR担当者が活躍できるプラットホーム」をコンセプトに掲げる「PRアカデミー」は、いわば広報PRに特化した学校のような存在。広報PR初心者が基本的なノウハウを学ぶことで、一人ひとりが活躍していけるようにと考えたのが「PRアカデミー」の始まりです。メディア関係者の紹介も行われるため、さまざまなネットワークを築くこともできます。
また2020年2月からは、広報PR担当者育成を目的とした月額50,000円(税別)の「伴走プラン」もスタートしています。代表の栗田朋一氏から直接アドバイスをもらい、実践の中で成長を志向したい場合はおすすめです。
参考: PRアカデミー
若手広報担当者の会(若担会)
若手広報担当者の会(若担会)は、1986年に活動を開始した歴史ある勉強会です。
特徴は、会員を100社100名に限定していること。入会には役員による審査もあり、さまざまな企業団体の広報PR担当者が業種の枠を超えて参加しています。若担会の活動は、100人の会員が20人ずつ分かれて行う分科会が中心。その他、全会員を対象とした「全体会」では、有識者の講演なども行われています。
毎回の勉強会や年に一度の合宿などすべての活動は会員自らが企画・運営して開催しているため、広報PRスキルはもちろん、企画力やプロジェクトの推進力も併せて身に付けられるのではないでしょうか。
年会費は12,000円で、現在(2023年2月現在)は定員に達しているため、入会待ちとなってしまいますが、既存会員の退会により人数が変更になった場合は、順次入会を受け付けているようです。興味があれば問い合わせフォームから入会希望の旨を連絡してみましょう。
参考: 若手広報担当者の会
セミナー後の「懇親会」でじっくりコミュニケーションも
広報PRは企業の中でも少数精鋭であることが少なくありません。日常業務で同じ職種の人材と出会う機会は、それほど多くないでしょう。せっかく勉強会やセミナー、コミュニティに参加するのであれば、この機会にじっくりと膝を突き合わせて交流を深めたいという人もいると思います。
そのようなときは、「懇親会」が開催される広報PR勉強会やコミュニティがおすすめです。意欲的につながりを求める広報PR担当者が一堂に会する機会というのは、互いに打ち解けやすく、やはり貴重な機会でしょう。声をかけるのが苦手という場合も、一度参加してみることで思いがけない出会いがあるかもしれません。
イフラボ
イフラボは、アステリア株式会社(旧・インフォテリア株式会社)の広報PR担当である長沼史宏氏が主催する、「お茶の間にもリーチする露出戦略から逆算した広報活動」をテーマに掲げる有料の広報勉強会です。
「攻めの広報」から謝罪会見などの「守りの広報」まで1年間のカリキュラムを通じてプロの広報PR担当として必要な知識が学べます。勉強会は再講義を含めて毎月数回、会場での開催とオンライン配信も行っているので、遠隔地&子育て中でも受講しやすいのが特徴。四半期ごとに参加メンバーによる成果報告会(無料)も開催されています。
また、メンバー限定の「オンラインサロン」では日々の報道からメディアの特性やPR活動のポイントを解説。「新聞読み比べ」「危機管理広報」など、実践的な知見やスキルを伝えています。
参考: 広報勉強会@イフラボ
戦略広報を目指す会
戦略広報を目指す会は、「マーケティングと広報PR が垣根を越える」をテーマとした、企業の広報PR担当者やマーケターのためのコミュニティです。Facebookページへの参加は無料で、イベント当日は数千円(回により異なる)の参加費で懇親会に参加できます。ゲストスピーカーの貴重な体験談を聞けるうえに、懇親会の場でコミュニケーションを取るチャンスもあります。
「戦略広報」を意欲的に学ぼうとする現役広報PR担当者同士、ノウハウが学べるだけでなく、広報PRの仕事がもっと好きになれるのではないでしょうか。マーケティングの視点を取り入れていきたい場合にもおすすめです。
参考: 戦略広報を目指す会
BtoB/IT広報勉強会
BtoB/IT広報勉強会は、主にBtoB事業を展開する企業の広報PR担当者を対象に開催される不定期の勉強会。メディア編集長による媒体解説・記事制作過程の講義や、ブランディング・オウンドメディアなど各領域の専門家から、その分野に関するレクチャーを受けられるのが特徴です。
ゲストによる講義・ディスカッションの後には交流の時間があります。また、広報PR担当者同士のネットワーキングを目的とした「交流会」も不定期で別途開催されています。ゲストに日頃の悩みを相談したり、仲間とBtoBならではの課題を共有したりと、座学と交流の両面から学びを得ることができるでしょう。
普段はなかなか会えないメディア編集長・ディレクターや各領域の第一人者から直々にノウハウを学びたいときは、参加してみてくださいね。
参考: BtoB/IT広報勉強会
#PRLT
#PRLTは、広報PRにまつわるテーマに沿って複数人が連続して発表をするLT(ライトニングトーク)大会を中心とした、広報PRのナレッジをシェアし合うコミュニティです。
自身の経験や学びを話すもよし、失敗談や悩みを打ちあけるもよし。自由にプレゼンテーションし、自由に意見が述べられる場であるため、「初心者だから」と気負う必要はありません。プレゼンテーションの場となるため、人前で話すのが苦手だったり、話したことがなかったりする広報PR担当者にとっては、練習の場ともなります。
話す側・聞く側など参加方法によって異なる体験が得られたり、メディア関係者や広報PR担当者・エンジニアなど多様な職種・社歴の人と交流できたりと楽しめる要素が盛りだくさんです。気軽に参加してみてはいかがでしょうか。
参考: #PRLT
勉強会でスキルと人脈を広げよう
広報PR担当者が集まる勉強会やセミナーに参加することで、スキルや知識はもちろん、参加者との交流を深め、人脈を広げることができます。多くの関係者とつながりながら仕事を作っていく広報PR担当者にとって、外部のコミュニティで出会う仲間の存在は重要です。
また、勉強会やセミナーと一言にいっても、さまざまな形式、内容があります。自分に向いていそうな雰囲気や学習内容にあわせて、参加するコミュニティを選んでみること自体が、よいきっかけになりそうですね。
<編集:PR TIMES MAGAZINE編集部>
広報勉強会やセミナーに関するQ&A
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