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広報でWantedlyをどう活用する?知っておきたい3つの活用方法・ポイント・注意点を紹介

SNS型の採用ツール「Wantedly」。ITベンチャー企業の利用が中心だったサービス当初に比べ、2020年には出版や医療、金融と業種を問わずさまざまな企業がWantedlyを利用しています。(※1)

その中にはいざ利用を始めてはみたものの、なかなか結果に繋がらない……と感じている広報担当者も多いのではないでしょうか。

本記事では、Wantedlyの特性を活かした3つの活用方法を、ポイントや注意点と合わせてご紹介します。

Wantedlyのサービス概要

Wantedlyは、働くことの価値観や企業のミッションへの共感で求人者と求職者をマッチングするSNS型の採用ツールです。

IT企業を中心に登録企業数は2020年4月時点で3万5000社、個人ユーザー数は220万人を超えています。主に20代〜30代の若手のIT人材が利用しているのが特徴です。(※2)

給料や待遇などの条件ではなく、自社の魅力やミッションに共感してくれる人材にリーチしたい場合に最適な採用ツールだといえるでしょう。

広報が知っておきたいWantedlyの4つの特徴

一般的な広告媒体やエージェント経由での採用と違い、Wantedlyを使った採用には3つの特徴があります。特徴を理解した上で活用することが、採用広報で成果を出す重要なポイントとなります。

主な3つの特徴について詳細を確認しておきましょう。

特徴1.SNS型の採用ツールである

まずもっとも大きな特徴としてあげられるのが、SNS型の採用ツールであることです。

Wantedlyでは、採用募集の記事とブログ記事を無制限で掲載が可能です。ユーザーはそれらの記事に対して、SNSのように気軽にメッセージを送ったり、記事にいいねをつけたり、会社ページをフォローするなど、気軽に企業との繋がりを持つことができます。

特徴2.自社の社風やサービスを深く知ってもらえる

Wantedlyで作成する「会社ページ」では、自社の社風やサービス内容を詳細に記載できるだけでなく、サービス開始に至った背景もコンテンツとして配信することができます。

求人情報も含め、自社のことをよりよく知ってもらった上で求人に応募してもらえるため、面接や採用後でのミスマッチが起こりにくいのが特徴です。

特徴3.全社で採用活動が行える

一般的な採用では、自社の採用であっても、採用担当者以外の社員は関与しないケースが多いのに対し、Wantedlyでは、全社で協力して採用を行うことができます

自社の会社ページに社員登録を行うことで、採用募集をかけた際にシェアを促す通知を受け取れたり、社員の知り合いに採用募集の内容がお知らせされたりします。

特徴4.気軽にマッチングできる

Wantedlyの求人の入り口は「話を聞いてみたい」からスタートします。求人情報に対して即応募ではない分、ユーザー側の心理的ハードルが低く、多くのユーザーと会って話す機会を作ることができます

また「話を聞いてみたい」とリクエストしてくれたユーザーの傾向から、自社の採用情報を求めているユーザー層を客観的な視点で知れるメリットもあります。

連携イメージ

広報でWantedlyを活用する3つの方法

SNS型という特性を活かした採用活動や、採用募集以外の活用もできるのがWantedlyの魅力です。この章では広報担当者がWantedlyを活用する3つの方法をご紹介します。

活用方法1.採用活動をおこなう

Wantedlyの1つ目の活用方法は、採用活動に活かすことです。

Wantedlyには3つの料金プランがあり、半年契約で4.5万円のプランから利用が可能です。どのプランでも募集掲載数は無制限なので、さまざまな職種の採用募集を気軽に掲載することができます。募集は事前法令審査後、早くても1時間前後で公開されます。

活用方法2.コーポレートブランディングに役立てる

Wantedlyの2つ目の活用方法は、コーポレートブランディングに役立てることです。

Wantedlyは採用ツールですが、コーポレートブランディング活動の一環としての面も持っています。会社のバリューやミッションから生まれた社員の行動や、自社の活動をコンテンツとして社内外に発信することで、会社のファンを増やすことに繋がります。

活用方法3.イベント参加募集ツールとして使う

Wantedlyの3つ目の活用方法は、イベント参加募集ツールとして使うことです。

Wantedlyの募集機能を、社内のイベント参加募集のツールとして使います。より気軽に応募できる状況を作ることで、仕事以外の面からも自社について知ってもらえる機会を増やせます。

他のリクルーティングツールでは決してできない、Wantedlyの強みを活かした方法です。

広報でWantedlyを利用するときの4つのポイント

Wantedlyを使って自社の認知度を高めたり、多くの人に応募してもらったりするには、4つのポイントを意識するとよいでしょう。以下で詳細を解説します。

ポイント1.社員の協力を仰ぐ

Wantedlyを広報で活用する1つ目のポイントは、社員にも協力してもらうことです。

Wantedlyでは社員の個人ページをメンバーとして登録することができます。採用募集の記事を掲載した際は社員に通知されるので、社員のビジネス用として使っているSNSなどでシェアしてもらうようお願いしましょう。

メンバーとして登録していると、社員の知り合いや友人にも募集記事の掲載が通知されます。広く、そして効率よくリーチするためには社員の協力が欠かせないのです。

ポイント2.募集記事は定期的に更新することが大事

Wantedlyを広報で活用する2つ目のポイントは、定期的な更新をすることです。

SNS型ということもあり、新着記事が優先的に表示されます。他の企業の新着記事によって、自社の記事が流されていくため、多くの人に見てもらうためには、頻繁に新着記事のトップに掲載されることが大切です。

以前掲載した採用募集を違うタイトルで掲載してみたり、採用募集の記事はまとめて出さずに期間をあけてみたりと工夫してみましょう。

ポイント3.魅力を伝えるブログ記事を活用する

Wantedlyを広報で活用する3つ目のポイントは、ブログ記事の活用です。Wantedlyには、求人情報以外にコンテンツを配信できるブログ機能があります。

採用募集の記事では伝えきれない会社の魅力や、そこで働く社員の個性を伝えることができます。社員インタビュー、社内イベントレポート、社員自身に書いてもらうなど自社の魅力を伝わる形式の記事を更新し、会社自体のファンになってもらうことを目指しましょう。

ポイント4.緊急度の高い採用はダイレクトスカウト機能を使う

Wantedlyを広報で活用する4つ目のポイントは、ダイレクトスカウト機能の利用です。

ダイレクトスカウト機能とは、短期間で採用をおこないたい場合に便利な機能です。Wantedly内の個人ユーザーを自由に検索でき、自社に合いそうな候補者に直接メッセージを送ることができます。

有料のベーシックプランから利用することができ、最低でも300通から利用可能です。返信率は20%台と決して高いとは言えませんが、緊急度の高い採用を行う際、短期間で多くの人と面談することができます。

PC手元

広報でWantedlyを利用するときの4つの注意点

採用ツールとしてだけでなく、自社の魅力を自由に伝えられるWantedly。初期の利用では30日間のトライアルプランがあり、簡単に利用できるのは企業にとって魅力的です。

これからWantedlyを運用していくにあたって覚えておきたい4つの注意点をご紹介します。

注意点1.給与面などの条件は記載NG

Wantedlyは採用ツールですが、給与条件は記載することはできません。それ以外にも未経験やリモート可能などの記載、性別や年齢の限定的な表現もガイドライン違反となります。

Wantedlyが重視しているのは、どんな価値観を大切にして仕事をおこなっているのか、仕事を通じて得られるやりがいは何かという点です。採用募集の記事を掲載する時は、自社の魅力や仕事のやりがいを整理する必要があります。

注意点2.ターゲット人材と媒体の相性を考える

Wantedlyの登録者は8割が20代〜30代の若手です。就活を行う学生も多く登録しています。多くの個人ユーザーはIT系に強い人材ですので、IT系の企業・職種の採用を行う場合は比較的採用がしやすいです。

もちろんその他の職種でも採用が行われた事例はありますが、利用する前に採用したい人材とWantedlyというサービスが適しているのかは一度考える必要があるでしょう。

注意点3.手間と工数がかかる

WantedlyはSNS型リクルーティングツールです。そのためこまめにコンテンツを公開する必要があります

コンテンツ内容は採用に影響を与えますし、コーポレートブランディングの一環にもなるので、一定のクオリティを保たなければなりません。社員へのインタビューを行ったり、採用募集の記事の更新のスケジュールを組んだりと大変な面は多いです。

注意点4.応募者の質にばらつきがでやすい

従来の採用ツールでは、ユーザーは登録時に職歴や持っているスキルを記載しなければなりません。WantedlyはSNSとしての性質も持っているため、ユーザーの登録内容は自由で形式もありません。

そのため「話を聞いてみたい」とアクションしてくれたけれど、ユーザー情報が何も登録されていないという場合もあります。プロフィールを充実させているユーザーとそうではないユーザーで、質にばらつきがあるということは注意しておきたい点でしょう。

Wantedlyならではの特性を理解し、全社で更新していこう

気軽に利用できるのはWantedlyの魅力のひとつですが、「なんとなく」の利用ではなかなか結果に繋がりません。

結果を出すには、WantedlyがSNS型であることや、自社の魅力や想いに共感してもらう採用ツールであることを理解し、その上で運用をすることを意識してみてください。特に、質の高いブログ記事を更新し、全社で協力することはWantedlyで採用を行う中でもっとも重要なポイントとなります。

活用するときの4つのポイントを参考に、自社にとって最適なWantedly運用を目指してみてくださいね。

※参考サイト
1:PR TIMES「ビジネスSNS「Wantedly」登録会社数が35,000社を突破」
2:Wantedly, Inc. 「2019年8月期 決算説明」

Wantedlyを活用した広報に関するQ&A

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この記事のライター

佐藤 杏樹

佐藤 杏樹

フリーのライター・編集者。PR TIMESに新卒入社しメディア事業部にてコンテンツ編集者・SNS運用・イベントなど担当。現在も執筆業に携わりながら広報・PRの仕事もしています。広報実務を通して得た知見や実践しやすい広報ノウハウ、最初に知っておきたい広報の基礎など、みなさまに分かりやすくお伝えします。

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