代表的な広報PR活動のひとつである「プレスリリース配信」。しかし、どの配信サービスを選べばよいか迷うこともあるのではないでしょうか。
多数あるプレスリリース配信サービスの中から希望に合ったものを探すためには、比較するサービス内容や項目を知ることが大切です。どのサービスが自社の事業・商材に合っているかを比較するために、見ておきたい5つのポイントをご紹介します。
プレスリリース配信サービスとは?
プレスリリース配信サービスとは、Webを通じてプレスリリースを発信することでより多くの人の目に触れるようサポートするサービスです。
プレスリリースは、新商品・新サービスの発売や経営に関する発表など、企業発の新規情報をメディア関係者向けに配信し、報道してもらうことを目的とする公式な文書を指します。
かつてはプレスリリースを紙に印刷して郵送・FAXなどでメディア関係者宛てに送付するのが主流でしたが、インターネットの普及後はPDFデータをメールで送付する形を取るようになりました。しかし、送信数には限界があり、誤送信のリスクも懸念点です。
そういった問題を解決する存在として登場したのが、プレスリリース配信サービス。サービスの運営企業が独自に保有しているメディアデータを活用し、さまざまな相手にプレスリリースを送付できるのが特徴です。
また、多くのプレスリリース配信サービスはプレスリリースを集約するWebサイトを運営しており、提携メディアへの原文転載などを通じて、より幅広い層に情報を届けられるというメリットもあります。
プレスリリース配信サービスを活用する3つのメリット
プレスリリース配信サービスの機能を活用することで、さまざまな恩恵を受けられるでしょう。多くの人に情報を届けられるのはもちろん、メディアへの掲載で信頼性を高めたり、生活者の認知を効率的に広めたりといった結果が期待できるのも魅力です。プレスリリース配信サービスの基本を押さえたうえで、利用するメリットを具体的にご紹介します。
メリット1.自社と関係性のないメディアにもプレスリリースを届けられる
プレスリリースをメディア関係者に送る際、メールアドレスや電話番号など連絡先を知らない相手には当然送付できません。コーポレートサイトに掲載されている企業所在地には郵送できますが、郵送の手間や費用を考えると、多数のメディアへの郵送は現実的ではないでしょう。
プレスリリース配信サービスを利用することで、配信サービス側が独自に保有しているメディアのデータを使い、自社と関係性のないメディアにもプレスリリースを届けることができます。メディア関係者とつながりの少ない中小企業や、スタートアップ企業にとっては特に大きなメリットです。
すでにメディアリストを持っている大企業にとっても、「新たなメディアを開拓したいが個別アプローチをする余裕がない」といった場合に有用といえます。
メリット2.検索を通じてプル型で自社の情報を届けられる
プレスリリース配信サービスを利用すると、配信サービスが運営するWebサイト上でプレスリリースが公開されるのが一般的な流れです。
Web上のプラットフォームでプレスリリースが公開されると、プレスリリースがWeb検索の結果に表示されるようになります。情報収集のためにWeb検索をしていたメディア関係者が、検索結果から偶然そのプレスリリースにアクセスする可能性があるのです。
こちらからプレスリリースを送付(プッシュ)しなくても、メディア関係者が情報収集の一環として能動的に自社のプレスリリースを読む(プル)ことにより、メディア掲載につながる確率も大きくアップするでしょう。
配信サービスによっては、知名度のあるニュースサイトにプレスリリースを原文転載する機能も提供しています。そうした信頼性の高いサイト内に自社のプレスリリースが転載されることで、検索結果の表示順位やクリックされる割合の向上が期待できます。
メリット3.生活者に直接プレスリリースを見てもらえ、反響につながる
配信サービスを通じてWeb上で公開されたプレスリリースは、検索結果にも表示されるようになります。するとメディア関係者だけでなく、生活者にも検索結果を通じてプレスリリースが届くでしょう。
生活者が興味を持ったプレスリリースのURLをSNSに投稿し、その投稿が拡散され、売り上げなどにダイレクトな影響を与えることも。こういった状況を踏まえ、生活者が閲覧することを前提とし、プレスリリース内に販売ページなどへのリンクを張る企業も増えています。
プレスリリース配信サービスを検討するときの5つの比較ポイント
プレスリリース配信サービスは多数あり、どのサービスを利用するか迷う広報PR担当者も多いでしょう。自社に合った配信サービスを見つけるためには、以下のポイントを比較して検討するのことがおすすめです。
1.配信可能メディアの種類と数
2.配信の効果や成果の分析のしやすさ
3. 配信にかかる費用
4. サポート体制・オプションプラン
5. 自社の想いを効果的に届ける仕組み
ここからは、5つの比較ポイントについてひとつずつ解説します。
比較ポイント1.配信可能なメディアの種類と数
プレスリリースを配信する一番の目的は、より多くの人に自社について知ってもらうこと。自社のプレスリリース内容を踏まえ、その発表を知ってほしい相手がどのような層なのかを考えます。対象者の情報収集元となっているメディアを定め、配信先に選定しましょう。
情報を届けられる配信先メディアの属性
自社がアプローチしたい層に情報を届けられるかどうかは、大切な選定基準です。プレスリリースを通して情報が届くまでには、大きく分けて以下の3パターンがあります。
- プレスリリースの配信先に直接届く
- プレスリリース閲覧サイトを訪れた人に届く
- 情報を受け取った人たちがさらに発信・拡散して届く
メディアの先には、そのメディアを閲覧する読者がいます。メディアを通じて情報を得ている、その先にいる生活者像も想定してみましょう。配信サービスを利用する際は、配信先メディアはもちろん、そのメディアを閲覧している人の属性を確認し、自社がターゲットとしている層が含まれているかをチェックしてみてください。
情報を届けられる配信先メディア数・ユーザー数
「どのような人に届けられるか」と同じくらい「どのくらい届けられるか」というボリュームの観点も重要です。配信先を通じて情報が拡散されると、ターゲット層に幅広く届くと同時に、潜在的な層へのアプローチも可能にします。新たなステークホルダーと出会うためにも、できるだけ情報を広く届けられる配信サービスを選ぶのがおすすめです。
以下はPR TIMESの配信先データです。ひとつの指標としてみてください。
(数値は2024年7月末時点)
配信先 | 転載先(パートナーメディア) | ||
メディア数 | ユーザー数(※1) | メディア数(※2) | 月間PV数(合計) |
10,848 | 27,929 | 260 | 100,000,000~ |
※1 ユーザー数:メディアユーザー数。個人のメールアドレスでプレスリリースを受信設定しているメディアの記者・編集者
※2 パートナーメディアのうち20媒体以上に転載保
比較ポイント2.配信の効果や成果の分析のしやすさ
プレスリリースを配信した後は、その効果や成果を確認します。一般的に広報PR活動の成果は測りにくいことが多いのですが、効果測定機能がある配信サービスを使うことで利便性と効率のアップが可能です。ここでは、プレスリリース配信サービスの一例として、PR TIMESの効果測定機能をご紹介します。
PV数などのデータを管理画面で自動取得できる
PR TIMESでは、配信したプレスリリースの掲載件数とPV(ページビュー)数・UU(ユニークユーザー)数を自動取得し、管理画面から確認できます。情報がどれだけ拡散したか、どのくらいの人に閲覧されたかがわかるシステムです。
また、マウスやスクロールの動きからプレスリリースページでの滞在時間や読了率を算出する「ヒートマップ機能」もあります。ヒートマップ機能を活用することで、どのあたりの情報に注目が集まったのか、離脱ポイントは何だったのかなどの想定が可能です。こうした機能は、以降のプロモーションやプレスリリース作成に役立てられるでしょう。
クリッピングサービスで広報PR効果を調べる
どのメディアにどのように取り上げられたか、量や媒体数にとどまらず文脈なども把握し、次回の広報PR活動に活かすことが重要です。しかし、マスメディアやWebメディアは数が多く、露出が高いものだけでもすべて把握するのは簡単ではありません。外部ツールを使用し一部を自動化することで、重要な広報PR活動に集中する方法も検討するとよいでしょう。
PR TIMESでは、配信サービスのアカウントと連携してすぐに利用できる「Webクリッピング」を提供。国内の主要メディア3,000媒体以上を調査対象としており、取り上げられた記事をカテゴリ分けした状態で表示されます。例えば「昨年のバレンタインにどんなニュースが出ていたか」を検索できる過去記事検索オプションを使用して、プレスリリースの配信タイミングを逆算することも可能です。
比較ポイント3.プレスリリース配信にかかる費用
プレスリリース配信サービスの多くは有料ですが、無料のサービスもあります。また、有料サービスでも従量制や月額制など料金体系がそれぞれ異なります。従量制の場合は配信1回あたり2万~3万円が平均的な価格ですが、配信可能なメディア数などでプラン料金も変動するため、予算に応じたコストを把握したうえで選択しましょう。
配信費用に関わるプラン・オプション
- 配信可能なメディア数(1回あたり)
- 転載を保証するメディアの数(1回あたり)
- 効果測定機能の有無
- SNS連携の有無
- FAX配信の有無
プランごとに上記項目をチェックし、予算や広報PR活動への注力度合いに応じて最適なプランを選ぶのが適切。また、配信サービスによっては利用料金がお得になるキャンペーン等を開催していることもあるため要チェックです。
PR TIMESはスタートアップなど無料配信プランもあり
PR TIMESでは企業や社会への貢献を目指しており、条件を満たせばプレスリリースを無料で配信できます。
- スタートアップチャレンジ:スタートアップ企業向けのプレスリリース無料配信特別プログラム
- SPORTS TIMES:スポーツチーム・スポーツ団体の支援を目的としたプレスリリース無料配信プログラム
- 地方金融機関や自治体との提携による特別無料プラン:地方企業の情報発信を支援する取り組み
- 非営利団体サポートプロジェクト:プレスリリース配信サービスのノウハウを社会貢献に取り組む非営利団体に提供し、社会課題の解決を目指すためのプログラム
比較ポイント4.サポート体制・オプションプラン
プレスリリースを配信するのが初めてという場合や広報PR活動自体が不慣れの場合、配信サービス側がどの程度サポートしてくれるのかという点も非常に重要なポイントです。
プレスリリースを配信するとき、設定をはじめとする各種機能に関する質問や、配信に伴うトラブルが発生する可能性あります。そのようなときにスムーズに対応してもらえるサポート体制があるかどうかを確認しておきましょう。お問い合わせフォームや電話窓口の営業時間に加え、手元で確認ができるマニュアル類も充実していると安心です。
また、配信サービスに関するノウハウやTIPSなどの関連情報が豊富だと、サービスを最大限に活用できます。PR TIMESではオウンドメディア『PR TIMES MAGAZINE』にて、PR TIMESの活用ノウハウや広報PR活動に関わるさまざまな情報を配信。ほぼ毎日「プレスリリース勉強会」を無料で行っています。
プレスリリース作成に慣れていない場合は、原稿添削サービスなどサポート体制が整っているかも確認しておくとよいでしょう。
比較ポイント5.自社の情報や想いを効果的に届ける仕組み
プレスリリースは配信することが目的ではありません。プレスリリースを通じて自社の取り組みや想いに共感してもらい、メディア関係者や生活者の取材・購入といった行動を引き出すことが最終的な目的です。
そのためには、自社の想いが伝わりやすい配信サービスであることが重要です。届けたい情報を、届けたい対象にきちんと届く仕組みを求めて比較・検討しましょう。
視覚効果を高めるアプローチクオリティ
テキストでの表現が大半になることが多いプレスリリースですが、読み手にきちんと読んでもらうためにはさまざまな視覚効果を活用することが大切です。例えば、以下のような機能があれば、伝えたいことをより正確に表現できるメリットを発揮します。
- 文字装飾機能でテキストを読みやすくできる
- 発信情報の魅力がひと目でわかる画像を豊富に入れられる
- 動画の埋め込みができる
画像や動画の掲載といったビジュアル面は、特に視覚効果を高めやすい要素です。プレスリリース配信サービスを検討する際にチェックしておきましょう。
ユーザビリティの充実性
日々膨大な情報が流通する現在、メディアは必要な情報にたどり着くための仕組みを構築しようと努めています。移動中や隙間時間にも情報収集ができる多様なデバイス対応や、細分化されたカテゴリや優れた検索機能、興味のある分野や気になるキーワードを登録しておくと関連ニュースが送られてくるツールなど、活用できる仕組みはさまざまです。
ユーザーがほしい情報を簡易的に入手できる高いユーザビリティを有するメディアは閲覧者も多く、情報の届け先が豊富かつ確実に届けられる可能性が高められます。こうしたポイントも確認するとよいでしょう。
潜在層にアプローチするSNS
生活者はさまざまなメディアから情報収集をしていますが、その中でも大きな役割を担っているのがSNSです。PR TIMESの各種SNS公式アカウントも多くの人に活用され、情報提供の一端を担っています。
PR TIMESのSNSのフォロワーは、プレスリリースを通じてさまざまなビジネスに関わる情報を積極的に収集しようとするビジネスパーソンが多く、注目した情報は自身の知見などを絡めて発信するケースも多数。こうした動きはさらなる情報の拡散につながり、まだ情報を得ていない潜在層に届く一助となります。
<参考>
PR TIMESのX(旧 Twitter)アカウント (@PRTIMES_JP)
47万632フォロワー (※2024年8月末時点)
PR TIMES のFacebookアカウント(@prtimes.jp)
13万579いいね (※2024年8月末時点)
必要とする人に情報が届く仕組み
PR TIMESは、プレスリリースの配信、掲載・放送されたメディア、シェアされたSNSを通じて届く以外に、Web検索によって配信されたプレスリリースに行きつくことも多く、必要としている人に情報が届く仕組みとなっています。
検索ワードと検索結果情報の親和性の高さは、Webサイトとしての高評価につながる要素です。また、配信されている情報が「受け取る側にとって有益だ」と判断されている証明でもあります。質の高い情報が多く配信・蓄積され、それを求めて多くの人が来訪するという、情報が広がる良い仕組みを作り上げているのです。
PR TIMESで届けられる想いの量は桁違い
プレスリリース原稿を作成するとき、伝えたい内容をキャッチアップしてもらいやすいように、テキストや画像を使って自社ならではの工夫をしようとするのではないでしょうか。しかし、配信サービスにそれらを反映する機能がなければ、原稿で作り込んだ視認性は活かせません。配信サービスを選ぶ際には、こうした機能の有無を比較基準にしてもよいでしょう。
例えばPR TIMESでは、以下のような機能を実装しています。
- 文字装飾
本文中の文字を「太字」「斜体」「下線」「番号付きリスト(箇条書き)」「番号無しリスト(箇条書き)」の形式に装飾できます。強調したい文章や、小見出しなどに活用し、プレスリリースを読みやすくします。 - 画像掲載
PR TIMESではプレスリリースに画像を30枚挿入することができ、視覚に訴える魅力的な画像を効果的に活用することをおすすめしています。なかでも「360度パノラマ画像」は、空間全体のイメージを訴求しやすく、新店舗の紹介やイベント会場の様子などを伝えるときに最適です。 - 動画
プレスリリースの内容によっては、テキストよりも動画で伝えるほうが最適という場合もあります。最近では、インパクトがある動画を作成して配信するというプロモーションも増えてきました。
PR TIMESでは、動画をプレスリリースに埋め込むことも可能です。例えば、サービスや商品ができる過程、携わった人の生の声、湯気の立つおいしそうな料理を切り分ける様子や光の当たり方で質感の違いが出る商品など、動画を挿入して魅力を伝えることができます。
Pick Up!選ばれ続けるPR TIMES
PR TIMESは、プレスリリース配信を通じて効果的なPRと高いマーケティング費用対効果を可能にする、新しいコンセプトのプレスリリース配信サービスです。配信した情報をメディア関係者のみならず生活者にダイレクトに届け、幅広く確実な広報PR活動を実現。配信する情報の魅力を最大限に表現したプレスリリースが作成できる優れた機能と充実したサポート体制で、上場企業をはじめとした多くの利用者に支持されています。
以下の記事では、プレスリリース配信サービス「PR TIMES」を活用する場合に期待できる効果や、効果的に活用するための方法などについて紹介しています。
1.増え続けている利用企業数
PR TIMESをご利用いただいている企業数は累計10万社以上(2024年8月時点)。サービス開始以来、ご利用社数は増え続けています。積極的な情報発信が求められる上場企業にも多くご利用いただいており、その利用率は59.5%を上回りました(2024年8月末時点)。
2.増え続けている配信件数
おかげさまでPR TIMESはプレスリリース配信数で国内一を誇ります。豊富な情報量はメディアや生活者の「ほしい情報が手に入る情報源」となり、2024年6月には累計配信数200万件を突破しました。
また、情報の魅力を最大限に伝えるプレスリリースづくりをサポートする高いユーザビリティも評価いただいており、プレスリリース配信を数多くこなす企業様から新たに広報PR活動を開始した企業様まで、幅広くご支持いただいています。
さいごに
代表的な広報PR活動のひとつである「プレスリリースの配信」。数え切れないほどのプレスリリースが日々配信され、インターネット上には多くの新しい情報が増え続けています。受け取る側にとっても、正しい情報や自身が本当に知りたい情報と出会い、見極めることが必要になっているといえるでしょう。
届けたい相手であるメディアや生活者一人ひとりに自社の想いを届けることは、決して容易ではありません。情報を届けたい相手に詳細かつわかりやすく、魅力が伝わるプレスリリースにすることが求められます。
届けたい相手に、想いを届ける。そのために自社の目的に合ったプレスリリース配信サービスを選んでみてください。
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