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NPO・NGO「寄付・サポーター募集」のプレスリリースに盛り込みたい3つのポイント&配信事例付き【PR TIMESテンプレート】

NPONGOなど非営利団体にとって、「寄付」や「サポーター」の募集はプレスリリース配信をするよい機会です。本記事では、「寄付・サポータ―募集」についてのプレスリリースを書くポイントとして、必ず盛り込みたい内容や注意したい事項などを細かく解説。

PR TIMES社員監修!届けたい相手に想いが届くプレスリリースについて、事例を含めてお伝えします。

ダウンロードファイルは、「解説付きWordのテンプレート」と「PR Editorのテンプレート」の2種類。活用方法については、「Wordファイルインポート機能とは?使い方とメリット・注意点」をご覧ください。

プレスリリースを配信する目的の整理

配信の目的を整理することで、作成するプレスリリースで訴求すべき内容がより明確になります。ここでは、「寄付・サポーター募集」のプレスリリースを配信する目的について考えてみます。

ポイント1.普段は情報が届かない層にも現状や活動を知ってもらう

プレスリリース配信を行うよい点は、団体SNSやHPのお知らせで発信しているだけでは届く範囲が限られている情報を、メディアへの掲載・転載を通じて別の層へ届けられるところです。そのため、初めて団体の情報に触れる人にも理解できるように、「どんな団体でどんな活動をしているのか」「なぜやっているのか」という前提や、活動の前提となっている課題の現在の状況をしっかりと詳細に書くことが大切です。

自分や身のまわりの人にとっては当たり前に取り組むべきと認識している課題でも、まったく知らない人にとっては「なぜ」の連続になることもあります。わかりやすく、丁寧に説明するよう心がけましょう。

ポイント2.サポーター加入や寄付を実際にしてもらう

プレスリリースや記事を読んで課題の状況や団体の活動を知った方が、実際にサポーター加入や寄付を通じて応援できるように、寄付や加入への導線はしっかりと確保しておきましょう

受け先となるWebページの有効なリンクを記載すること、リンク先ページに詳細情報や申込方法がきちんと説明されていること、想定される簡単なQ&Aを用意しておくことなど、さまざまな準備や確認が必要です。

ポイント3.同時期開催のイベントやセミナーに参加してもらう

キャンペーンの実施期間中、キャンペーンをさらに盛り上げるためのセミナーや説明会、イベントを開催する団体も多いかと思います。プレスリリースにもしっかり情報を記載して、団体や活動をより理解してもらう機会として活用しましょう。

イベントの参加方法・実施内容をしっかりと明示し、どんなイベントなのか、誰が参加できるのか、何を目的として開催し、参加者は何が得られるのかを記載することで、寄付やサポーターへ加入する手前の接点をステークホルダーとつくることができます

ポイント2と同様、初めて見る人にもわかりやすいように、リンクや申込方法を明示しておき、ちょっとでもいいなと感じた人がすぐに行動を起こせるように誘導できることが大切です。

プレスリリースに必ず盛り込みたい3つのポイント

では、「寄付・サポーター募集」のプレスリリースに掲載が必要なこととはなんでしょう。読んだ人を次の行動に促す、効果的なプレスリリースを作成する3つのポイントをご紹介します。

ポイント1.活動の社会的背景を理解できるように記載する

普段の生活の中で親しみのない状況を伝えたり、それに関わる活動を発信するときには、まず読む人にとって「自分事」として受け取ってもらうことが大切です。それには、読者と発信元に「共通の何か」があることで、親近感や親和性を感じてもらうことが必要です。

また、社会的背景を説明する際には具体的な数値や統計があるとさらに説得力が増し、メディアにも取り上げられやすくなります。

ポイント2.団体代表の想いや当事者の声を伝える

なぜやるのか、この人/団体はこの活動を責任もって続けてくれるのか、それが伝わらないと寄付者やサポーターは集められません。

活動に対する想いや取り組む理由を名前と顔付きで出すことで、熱意が伝わる場合もあります。また、メディア視点でも取材対象が明確にわかると取材を検討しやすくなります。

支援によって当事者がどういう気持ちになって、どれだけありがたいと感じられるのか、わかることも大事です。決して上下関係ができてはいけませんが、当事者がどう感じているかを支援者が知ることはひとつの動機づけになります。

ポイント3.客観的なPR視点を持つ

少しでも支援を集めたいと考える気持ちはわかりますが、活動している人の想いが強すぎるあまりに独りよがりの発信になってはいけません。「こんなにかわいそうだから」と、状況の緊急性や人道性をただひたすらに訴えるだけでは、その状況や背景とまったく縁がなかった人には響かないことも十分考えられます。

客観的な視点をもって、前提条件からしっかりと説明することはもちろん、PR視点をリリースに持ち込むことによって注目してもらうためのフックを増やすことができます

例えば、「国際ガールズ・デー」「勤労感謝の日」など、○○の日というような記念日を用いることもPR手法の一つです。発信のタイミングにも理由があると、それだけで注目される可能性が高まります。

担当者推薦!寄付・サポーター募集のプレスリリース配信事例

NPO・NGO団体が実際に配信したプレスリリースから、参考になるものをご紹介します。ここまでに紹介してきたポイントがきちんと盛り込まれており、読み手がスムーズに理解しやすい内容となっています。

事例1.Alazi Dream Project

なぜシエラレオネなのか、なぜ支援しているのか、なぜ寄付型クラウドファンディングをやるのか、なぜそれが月額500円からなのか、どういう想いでやっているのか。

すべての理由が記載されており、想いと情熱を持って活動に取り組んでいることがよくわかります。

  • 支援対象や支援の理由、月額の根拠が明確に記載されている
  • 実施している団体の想いや取り組み状況が伝わる

参考:10代で出産する女の子に復学の機会を。月額500円から気軽にできる寄付型クラウドファンディングを5月5日から開始、NPO法⼈アラジ

事例2.特定非営利活動法人Accept International

寄付キャンペーンを行うことで何を達成したいのか、タイトルだけで概要が理解できます。また、キャンペーン開始と同時に宣言を公式発表することでさまざまな切り口での話題化を狙えています。

  • 目的が明確にわかるタイトル付け
  • 寄付とは別に「宣言」などメディアの注目を促す活動も併記

参考:“日本発の国際条約化”に向けた宣言「テロや紛争に関わる若者の権利宣言」を公式発表。国際社会を舞台とした新たな挑戦に向け、設立10周年記念の寄付キャンペーンを実施

担当者から一言

NPOなど非営利団体の情報発信は、団体SNSやHPなど費用のかからないものに頼りがちです。しかし、それだけでは身の回りの人や関係者以外に届ける機会がなく、活動を広く知ってもらうには足りません。

PR TIMES の社会貢献団体を応援するプロジェクトを活用してプレスリリース配信を行うことで、普段は届かない層にも情報を届けることができます。

情報は見える場所に置きに行くことも大切。

配信時は下記のポイントに注意することで、より多くの方に情報を受け取ってもらえる可能性が高まります。

  • NPO等の団体が取り組んでいる活動は「地域の課題」として語られることも多いため、位置情報を設定してその地域のメディアに送りましょう。
  • 団体で活動をしている方の想いや突き動かしている原動力を発信することで、「応援したい!」と思ってもらうよう心掛けることも重要です。

加えて、寄付キャンペーンやマンスリーサポーターの募集は、それだけではニュースになりづらい部分もあるので、PR視点を意識した言葉・タイミング・キャンペーンにしたり、関連するほかの活動と組み合わせての発信を意識してみてください

寄付・サポーター募集の プレスリリース作成の基礎知識

プレスリリース作成にあたり大切なことは、行動した人の想いを込めることです。しかし、見せ方にも工夫は必要です。

どのようなプレスリリースにもあてはまる、プレスリリース作成の基礎知識をご紹介します。

プレスリリース作成の基礎

POINT解説付!テンプレートダウンロードはこちら

NPO・NGO「寄付・サポーター募集」のプレスリリースの見本

テンプレートを使ったインポート機能の詳細は、以下の記事をご覧ください。

さいごに

届けたい相手に、想いを届ける。そのための必須スキルのひとつとしてプレスリリース作成のスキルが挙げられます。

数え切れないほどのプレスリリースが日々配信され、インターネット上には多くの新しい情報が増えています。受け取る側にとっても正しい情報、自身が本当に知りたい情報と出会い、見極めることが必要になっていると言えるでしょう。

届けたい相手である、メディアや生活者一人ひとりに自社の想いを届けることは、決して容易ではありません。情報を詳細かつ届けたい相手にとってわかりやすく、そして魅力が伝わるプレスリリースにすることが求められます。

ひとつでも多くの企業の想いをのせたプレスリリースが配信され、届けたい相手に想いを届けるためにお役立てしていただけると嬉しいです。

【関連リンク】

NPO・NGO「寄付・サポーター募集」のプレスリリースの内容に関するQ&A

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この記事のライター

松本 英里香

松本 英里香

2021年PR TIMES入社。営業本部にて、アカウントプランナーとして幅広い企業の広報PRやプレスリリース発信をサポートしながら、NPOなど社会貢献団体のプレスリリース配信を応援するプロジェクトも担当しています。長期休みはアフリカに行きます。

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