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【トレンド徹底活用術vol.3】新生活編:ペルソナを意識し調べた情報を落とし込んだプレスリリースで有益な情報を届けよう

自社の新情報に関するプレスリリースは、時節やトレンド情報をかけ合わせることで、より注目度が上がります。トレンドキーワードをフックにプレスリリースを配信することで商品・サービスの情報は、メディア関係者だけでなく、生活者にも届く可能性が高まるでしょう。

本記事では「新生活」をピックアップ。新たな生活に欠かせない家電を取り扱うメーカーやスーツを扱うアパレル企業など、幅広く活用しやすいトレンドです。ぜひ記事を参考に、自社のプレスリリース作成にお役立てください。

「新生活」をプレスリリースに活用するSTEP

3月はじめから4月前半は、新たな生活をスタートする人も多いシーズン。この時期に合わせて、「新生活」と関連づけた新商品・サービスの発表や発売も増えてきます。

新生活に関する商品・サービスのプレスリリースを配信する場合、「どうやってプレスリリースに新生活の内容を盛り込めばいいんだろう……」と悩む広報PR担当者もいるはずです。そのような悩みにお答えすべく、新生活に関するプレスリリースの作成から配信方法をご紹介。

基本の8ステップは以下のとおりです。この8つのSTEPの中でも、新生活のプレスリリース配信に特に役立つポイントを事例とともに解説していきます。

トレンド活用術8ステップ

基本となるステップについてはこちらの記事をご確認ください。

情報収集して傾向をチェック

一般的に、「新生活」は春に生活環境が変わる機会を表す言葉として使われています。転職や転勤を機に新しい土地に引っ越す人もいれば、生活スタイルを変えるために家電や家具を買い替える人、進学のタイミングで一人暮らしを始めたり、就職のために初めてスーツを買いそろえたりする人など、新生活の始め方はさまざまです。

毎年2月から4月前半の時期になると、多くの企業が新生活に関連した新商品やサービスを展開します。他社との差別化を図るためには、年毎に変化する人々のキーワードに対する捉え方、生活者のニーズなど、その時々の傾向をチェックし発信する情報に活かすことが大切です。

リリース

関連するアイテム、利用される環境、生活者の境遇などのキーワードについて調べることで、今年ならではの傾向がつかめるかもしれません。時流や需要に沿った提案をすることで「新生活を迎える今、なぜこれがおすすめなのか」を促すことができるため、プレスリリースの作成に大いに活かせるでしょう。

調べ方はインターネットの検索機能やSNSのワード検索が役立ちます。まずは、パッと浮かぶ関連ワードを一通り洗っていくのが有効です。この時点では、自社プロダクトに関連するか否かはあまり気にせず、広く市場の傾向をつかむ糸口としてポピュラーなワードで検索していくのがおすすめです。

<検索キーワード例>
「新生活 就職」「新生活 転職」
「新生活 家電」「新生活 家具」
「新生活 ファッション」「新生活 スーツ」
「新生活 引っ越し」「新生活 一人暮らし」
「新生活 費用」「新生活 予算」
「新生活 お祝い」「新生活 ギフト」 など

また、需要に沿った情報を発信するために、他社が行った調査結果からヒントを得てもよいでしょう。新生活に対する意識など生活者の声を参考にすることで、自社の情報発信に活用できます。

<他社が行った調査に関するプレスリリース例>

例1:実家を出るタイミングを調査し、その理由やメリット・デメリットを公開しています。一人暮らしで新生活を始める年代やきっかけを知ることで、進学・就職といった理由や世代に応じたコンテンツを発信できるのではないでしょうか。
参考:【実家を出るタイミングランキング】男女500人アンケート調査

例2:一人暮らしにおける家事や家電選びで重視することなどを、Z世代とX世代で比較調査しています。世代別の調査は、対象者の年代に合った提案のヒントを得られます。
参考:【新生活シーズン目前!一人暮らしに関する最新調査2024年】Z世代は家事にも前向き!? 3人に1人は「自分で丁寧にやりたい」

例3:一人暮らしの男女200人を対象に、お風呂のタイプについて調査。性別に関係なく、男女共にセパレートを望む人が多いことがわかります。お風呂や洗面台の設計に関する需要がわかるため、こうした調査結果を自社プロダクト・サービスに活かすことができそうです。
参考:一人暮らしでも約7割がバス・トイレ別!3点ユニットタイプの入浴頻度は週3日以下が8割。一人暮らしのお風呂の調査報告

他社が行った調査では、必要な情報が足りないと感じる場合は、自社でアンケートを実施するのもひとつの方法です。自社プロダクトに反映しやすい声が聞けたり、新たなステークホルダーと接点を持つ機会にもなります。インターネット調査であれば数日間で結果を手に入れることも可能です。ぜひ積極的にチャレンジしてみましょう。

<「新生活」に関する調査項目の例>

  • 何がきっかけで新生活を始めるのか
  • 期待感や不安に感じていることなど
  • どのような準備をしているか
  • 準備にかける予算について
  • 新生活を始める人へのお祝いの品について

調査方法は以下の記事も参考にしてみてください。

ペルソナをイメージ

新生活を始める人に、決まった年代はありません。学生から社会に一歩踏み出す新社会人、入社3年目で部署異動や転勤で新しい環境に身を置く社会人、定年退職してセカンドステージの幕開けとなる60代など対象者の幅はとても広いです。対象者によって要点の届け方や画像の見せ方なども変わるため、プレスリリースを作成する際は、誰に情報を届けたいのかを整理してペルソナを設定しましょう。

<ペルソナ例>

  • 名前
  • 年齢
  • 性別
  • 職業/役職
  • 年収
  • 日課にしていること
  • 1日のスケジュール(平日/休日別)
  • 最近の悩み  など

例えば、設定したペルソナが「4月からどのようにして毎日の生活を送ればよいか悩む定年退職を控えた60代男性」だとします。自社のサービスが「通信講座」であるなら、「充実したセカンドライフを送るためのオンライン教養講座を開設し、新たな生きがいの発見」といった切り口で提案することが可能です。

ペルソナ設定の仕方についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

設定したペルソナに対し、どのような方法が最適かを考えます。自社プロダクトやサービスの提案内容や切り口、表現など、ペルソナに合わせたプレスリリースの作成を心がけましょう。

調べた情報を箇条書きで整理

これまでに調べた情報で、自社のプロダクトやサービスの魅力を発信するうえで活用できそうなものをピックアップしてみましょう。自社の売り込みとトレンドがなぜ合致しているのか、言語化しておくことが大切です。

ここで重要なのは無理やり関連づけないことです。情報を落とし込んだ文脈を客観的に見ても「なるほど」と思えるか、社内のほかのメンバーにも協力してもらいながら確認しましょう。

例えば新機能を搭載した家電に関するプレスリリースの場合、「家事にまつわる調査結果」「自宅での過ごし方に関するアンケート」などを引用し、新機能が市場のニーズを満たすものになっているかなど、自社からの供給と市場の需要の合致ポイントがないか擦り合わせます。

細かな配信設定を活用してプレスリリースを配信

プレスリリースを配信する際は、誰に届けたいのか具体的にイメージしましょう。PR TIMESでは広く情報を公開できるだけでなく、届けたい相手にしっかりリーチするための配信機能があります。

「新生活」のキーワードは、地域やジャンルで括れないほどステークホルダーは多岐にわたります。その場合「キーワード登録」を有効に使うとよいでしょう。自社プロダクトやサービス名のほか、商品・サービスのジャンル、トレンドキーワードである「新生活」も必ず含めるようにしましょう。

メディアは特集を組む際に「新生活」などの時節キーワードに関連する情報を探しています。せっかく「新生活」というキーワードを絡めて情報発信するのであれば、キーワード登録して関連情報を探しているステークホルダーにしっかり届けましょう。メディアにとっても「新生活と〇〇は関連するのか」と新たな発見につながることもあります。

接点を積極的に設けていくことが大切です。キーワード登録以外にもさまざまな配信設定が可能なので、届けたい人をイメージして設定しましょう。

なお、プレスリリースは配信したら終わりではありません。プレスリリース配信サービスを利用した場合は自社のホームページにも掲載したり、SNSでプレスリリースページのURLをシェアしたりするなど、より多くの人の目に留まるよう努めましょう。

プレスリリース配信後の活用方法については以下の記事も参考にしてみてください。

「新生活」を始める人のニーズに応えるプレスリリースを配信しましょう

新生活が始まるタイミングは、多くの企業で新商品・サービスを展開する季節です。時流を反映したプレスリリースを配信し、自社プロダクトやサービスの魅力を伝えられれば、他社との差別化につながります。また、メディアに取り上げられる可能性が高まったり、直接生活者に情報が届いたりするかもしれません。

まずはインターネット検索や意識調査などから情報を集め、「今年はどんな需要があるのか」「世代ごとのポイントは何か」などを把握し、なぜ今このタイミングでこの商品・サービスがおすすめなのかを意識しましょう。

また、新生活を迎える対象者は幅広いため、ペルソナを意識した情報提供も重要です。自社プロダクト・サービスを利用してほしい生活者像をしっかりと設定し、調べた情報を落とし込みながら、人々のニーズに合わせたプレスリリースを作成してください。

<編集:PR TIMES MAGAZINE編集部>

新生活のプレスリリースの書き方に関するQ&A

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この記事のライター

大森 美野

大森 美野

2015年にPR TIMES入社。主にPR活動レポート作成をしていましたが、もっとお客様の声が聞きたくて2019年よりカスタマーリレーションズ本部に異動。情報を欲していた広報担当時代を思い出しながら、PR TIMES MAGAZINEではたくさんのアレコレを届けていきたいと思います。石橋は叩きすぎて壊すタイプ。でもたまにスキップで渡っちゃいます。

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