広報活動には欠かせないプレスリリースは配信して終わり、ではありません。工夫して作成したプレスリリースだからこそ、配信後に結果を分析・評価して振り返りを行うことで、次の配信に活かせます。
本記事では、プレスリリースの配信後に結果を振り返るための下準備や分析方法についてご紹介します。
プレスリリースを配信した後は、結果を分析・評価してみよう
プレスリリースは、メディア関係者や生活者に情報を届けるために非常に重要なツールです。届けたい人たちにしっかりと情報を届けるためには、配信するプレスリリースのクオリティを上げていく必要があります。
配信結果の分析・評価を都度行い、次の配信に活かしていきましょう。
プレスリリースを配信した結果を分析するための下準備
プレスリリースを配信した後の結果分析・評価を行うためには、配信前の下準備が大切です。配信後に効果的に分析を実施するために、事前に行うべき項目を確認しておいてください。
下準備1.プレスリリース配信目的の再確認・評価項目の策定
まずは、プレスリリースを配信する目的を再確認し、評価項目を検討しましょう。
そもそも、何のためにプレスリリースを配信するのか、目的を明確にすることが非常に重要です。その配信目的に合わせて評価項目を設定します。
例えば、配信の目的を「メディアに掲載してもらうこと」に設定したとします。評価項目としては、具体的な掲載数や、特定の注力メディアに掲載されたかどうか、などが考えられます。配信目的と照らし合わせて、振り返りやすい評価項目を設定することで、効果的な振り返りにつながります。
下準備2.プレスリリースの配信条件を整理
次に、プレスリリースの配信条件を整理しましょう。
どんな条件のもとでプレスリリースの配信を行うか整理されていない状態で、結果の数字だけみても、配信自体への効果的な振り返りができるとは言えません。
配信日時・配信内容・単独リリースor共同リリース・配信先メディア、などの項目を整理し、配信後に振り返りを行えるよう準備しておきましょう。
下準備3.分析するために取得できるデータを確認
「下準備1.プレスリリース配信目的の再確認・評価項目の策定」で解説したように、プレスリリースの配信後に効果的な振り返りを行うためには評価項目を設定することが大切です。
ただ、そもそもどんなデータが取得できるかを確認しないまま評価項目を決めてしまっては、あとで振り返りを行うことができず評価もできません。必ず事前に、分析を行うために取得できるデータを確認しておいてください。
下準備4.分析シートの作成
継続的にプレスリリースを配信する場合、過去に配信したプレスリリースも含めて結果分析・評価を行っていくべきです。
過去に配信したプレスリリースについての配信条件や配信結果を整理し、まとめて振り返りができるようにExcelやGoogleスプレッドシートなどで分析シートを作成しましょう。
プレスリリースの結果を分析する方法
プレスリリースの分析を行う下準備が整ったら、次に、具体的に行う結果分析の方法を紹介します。プレスリリースの結果は、オンラインデータとして取得できるものと、オフライン上の反響として把握するものがあります。それぞれみていきましょう。
分析方法1.PR TIMESの管理画面から「分析データ」を確認
PR TIMESを活用してプレスリリースを配信した場合、配信後の評価項目に活かせるようなオンラインデータを取得することができます。管理画面の「分析データ」から、PV数・UU数、SNS波及数などを確認することが可能です。
分析方法2.「Webクリッピング」を活用してより高精度の結果確認
PR TIMESの管理画面にある「分析データ」では、パブリシティ掲載された記事情報までは取得することができません。より高精度に結果を確認したい場合は、PR TIMESの提供する「Webクリッピング」を活用することがおすすめです。
調査対象のWebメディアは、国内ニュースサイト、ポータルサイト、キュレーションサイト、動画サイトなど約2,200媒体超となるため、手作業では探しきれなかったような掲載結果についても確認することができます。
「Webクリッピング」についての詳細にはこちらの記事を参考にしてください。
分析方法3.直接受け取った反響の整理・分析
プレスリリースを配信した後の結果として、オンラインデータだけではなく直接受け取った反響もあります。自社への問い合わせや、ステークホルダーからの反響についても整理しておきましょう。
オフライン上で発生した反響については、広報担当者だけではキャッチアップしきれません。問い合わせ窓口の担当者や営業担当者などに、配信後の反響があったら共有してほしい旨を伝えておくことをおすすめします。
プレスリリースの効果を評価する5つのポイント
最後に、結果分析を行うにあたり、確認すべき具体的なポイントをみていきましょう。下記に挙げる項目は、PR TIMES管理画面の「分析データ」から確認することができます。
具体的な確認方法については、こちらの記事を参考にしてください。
評価をするポイント1.掲載媒体
大前提として、プレスリリースとはメディア関係者にあてた公式な文書です。実際にどのメディアに掲載されたのかをしっかりと確認しましょう。
Webメディア・新聞・雑誌・テレビなど媒体ジャンルごとに、どのメディアに掲載されたのか分析シートに整理することをおすすめします。
評価をするポイント2.PV数・UU数
配信したプレスリリースをどれくらいの人がみてくれたのかを確認するために、閲覧数(ページビュー:PV)と、訪問者数(ユニークユーザー:UU)をそれぞれ確認しましょう。
評価をするポイント3.記事掲載数・転載数
実際に配信したプレスリリースを起点に、どれくらいの数のメディアに掲載されたかを表す記事掲載数を確認します。
作成したプレスリリースがそのまま露出される転載数についても同様に確認を行いましょう。数値データとして、どれほどの反響があったかを知ることができます。
評価をするポイント4.SNS波及数
配信したプレスリリースは、メディア関係者だけがみるものではなく、生活者もプレスリリースそのものをダイレクトに受け取ることができます。配信したプレスリリースを情報源としてX(旧Twitter)・FacebookなどのSNS上でアクションする生活者も多くいるため、SNS波及数についても確認を行いましょう。
評価をするポイント5.広告換算値
広告換算値とは、露出を獲得した場合の金額価値について、同程度の条件で広告を出稿した際の広告費・PV数などを元に算出した参考値のことを指します。
同じ算出基準を使うことで、プレスリリースを相対的に比較する際に役立てることができます。参考指標として確認することをおすすめします。
配信結果の分析・評価を行い、PDCAをまわそう
本記事では、プレスリリースの結果を分析・評価する方法について具体的な下準備やポイントをご紹介しました。
【プレスリリースを配信した結果を分析するための下準備】
下準備1.プレスリリース配信目的の再確認・評価項目の策定
下準備2.プレスリリースの配信条件を整理
下準備3.分析するために取得できるデータを確認
下準備4.分析シートの作成
【プレスリリースの効果を評価する5つのポイント】
評価をするポイント1.掲載媒体
評価をするポイント2.PV数・UU数
評価をするポイント3.記事掲載数・転載数
評価をするポイント4.SNS波及数
評価をするポイント5.広告換算値
繰り返しになりますが、プレスリリースは配信して終わり、ではありません。効果的な配信結果の分析・評価を行うことで、プレスリリースのクオリティを上げていくことができます。届けたい人に情報を届けられるよう、配信するプレスリリースのPDCAをまわしていきましょう。
配信したプレスリリースの結果を分析・評価する方法に関するQ&A
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